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【オーストラリア留学】大学のコースが始まる前にするべきこと

本日のお題は、『コースが始まる前にするべきこと』です!

大学で良い成績を取るにあたり勉強することはもちろん大事ですが、その勉強に集中するためにも、事前準備(心構えを含む)はしっかりとしておく必要があります。とりわけ1年目の最初のセメスターが始まる前は、全てのことが初めてな上に、頼れる人も少なく、情報収集に苦戦しがちです。後から『そんなの知らなかった…』『誰も教えてくれなかった…』なんて嘆くことのないよう、自主的にリサーチし、実際の授業が始まる前にしっかり準備をしておくと、心の余裕にもつながりますし、後々楽になりますよ!

オーストラリアの学士課程について

さて、本題に入る前に、オーストラリアの学士課程(Undergraduate)のカリキュラムについて簡単に説明します。

履修期間

学科によって異なりますが、一般的な学科の場合は、大体が最短3年で修了できるように組まれています。より専門性の高い学科(教育学、工学、建築学、医学など)に関しては、より長い履修期間が設けられています。
尚、日本の大学にあるような一般教養課程はないので、入学してすぐに専門教科の履修が始まるということを念頭に置いておく必要があります。

二学期制

大学の多くは二学期制で、Semester 1(2月~)とSemester 2(7月~)で構成されています。入学時期は2月がメインですが、Mid-year entry といって7月入学も可能です。※Mid-year entry ができないコースもあるので注意

履修科目数

一般的な学科のフルタイム学生の場合、1セメスターにつき4科目履修することになります。つまり3年で24科目分の単位を取ることになります。

授業構成(Lecture と Tutorial)

オーストラリアの大学での授業は、基本的に Lecture(講義)と Tutorial (チュートリアル)で構成されています。 Lecture では、多くの学生が一つの講義室に集まり、教授や講師陣の講義を聞いて知識を習得します。シアタールームのような大きな講堂で行う場合もありますし、定員数が少ない場合は普通の教室で行う場合もあります。一方、Tutorial では少人数に分かれてディスカッションをしたり、グループワークをしたり、ケーススタディや練習問題をしたりして、Lecture で習ったことの理解をより実践的に深めていきます。

通常、授業は1科目につき週3時間で、LectureとTutorialの時間配分は、大半が1時間+2時間か1時間半+1時間半で組まれています。

その他、教育学部や看護学部のように実習のある学科もありますし、理系の学部だと実験なども加わります。

コースが始まる前にするべきこと

それでは、ここから今日の本題に入りたいと思います。

第1週目の授業が本格的に始まる前にしなければならないこと、若しくはしておいた方が良いことは実は結構ありますので、私の経験も交えながら、一つ一つ説明していきたいと思います。

1.Major(専攻) や Minor(副専攻) を決める

大体の学生は出願をした時点で、専攻もある程度決めているかとは思いますが、早めに希望のコースで選択可能な Major や Minor の 詳細を確認し、希望を大学に届け出る必要があります。Major/Minor/Elective の組み合わせ方は様々で、コースによって条件も異なりますので、少しでも不明瞭なところがあれば、随時大学側に確認することが大切です。

履修したい Major ならびに Minor が決まったら、その大学が指定する方法で履修登録を行います。

私が在籍していた大学では、直接 Course Information Advisor にコンタクトを取ってコースの履修登録をする必要があったので、その際に色々と説明を受けたり相談に乗ってもらったりしました。また、Course Planner も Major別にいくつか作ってもらえたので、比べるのにとても助かりましたよ!

ついでに言うと、私は Minor は取らず、Single Major で登録しました。というのも、私は学士課程の前にTAFEで同分野の準学士を取得しており、そこで取った単位を移行し『編入』という形で大学に入ったからです。これらの単位をAdvanced Standing として生かした場合、Minor 分の Units を入れ込む余地がなく、移行した単位は全て Elective 扱いにするしかなかったというわけです(^^;

2.履修プランを立てる

Major や Minor を決めたら、そのコースを修了するために履修すべきCore units(必修科目)や Optional units (選択必修科目)が分かりますので、次のステップとして3年間の履修プランを立てます。※コースによっては、Optional unit (選択必修科目)や Elective unit(自由科目) が無い場合もあり

どの Unit をどのセメスターに履修するかについては、大学側が用意した履修プランのテンプレートが既にあるかと思いますので、それに沿うのが最良かと思います。しかし、私のように Advanced Standing として既に認められた単位が多数ある場合は、必ずしもそのテンプレートに上手くフィットするとは限らないため、単位の取りこぼれが出ないよう、注意してプランニングする必要があります。

履修プランを考える際に考慮すべきことは、下記の通りです。

開講される Semesterに気をつける
毎学期開講される Unit であれば問題ないのですが、中には1年に一度しか開講されない Unit 等もあります。その Unit が必修ならもちろんですが、たとえ必修でなくとも、興味があってどうしても履修したい Unit であるなら注意が必要です。

履修条件の有無に気をつける
ある特定の Unit を修了していないと、受講することができない Unit もありますので、計画的に履修していく必要があります。

1年次に3年次レベルの Unit を履修することは極力避ける
好成績を狙うなら、これは結構大事なポイントです。

各Unit には Unit Code というものがあり、科目分野とスタディレベルが分かるようになっています。例えば、LAW1100というコードがあったとすると、LAWは法律分野の科目を意味し、番号の1000番台は その授業の難易度が1年次レベルに相当することを表します。1000番台レベルの授業では、講師陣も生徒達の不慣れにある程度理解を示した上で授業を展開していきますが、この番号が2000番台3000番台と上がるにつれ、課題等の難易度も高くなりますし、教授や講師陣もそのつもりで授業を進めていきます。ですので、特段理由が無い限り、1000番台や2000番台の Unit から履修していくことをお勧めします。※Code のつけ方は大学によって異なり、3桁だったり4桁だったりする

ちなみに、私は最初のセメスターで3000レベルの Unit を履修した張本人です(笑)3年次レベルの Unit であることは知っていたのですが、次にいつ開講されるか分からないと言われまして。どうしても受講したい科目だったので、ちょっと冒険しちゃいました(^^;

3.履修登録をする(セメスター毎)

ここからはセメスター毎に行う手続きになります。

履修プランが決まったら、そのセメスターに履修する Unit(s) の履修登録を行います。この履修登録は、基本的には生徒がWeb上で行いますが、やり方が分からない場合でも、大学の学生サービスセンターに行くと丁寧に教えてもらえますし、その時期は多くの学生ボランティアも待機していますので、サポートしてもらいながら登録作業を行うことができます。

この履修登録に関して、アドバイスがあります。それは、早めに登録をすることです。というのも、各Unitにおいて定員が決まっているので、場合によっては定員オーバーで希望の Unit を受講出来なくなってしまうことも有り得るからです。

早めに登録すべき理由は他にもあります。それは、より自分の都合にあった効率の良い Timetable(時間割)を作るれるからです。実は、先述したLecture と Tutorial は必ずしも同じ日に連続で行われるわけではありません。Tutorial は少人数で行うため時間枠が複数設定されているのですが、その時間枠が Lecture 直後のものもあれば、同日の午後遅くとか、何なら Lecture とは別曜日の枠さえあります。私の経験上、Lecture 直後の時間枠は一番人気であることが多く、すぐに定員オーバーになっていたと記憶しています。

効率の良い Timetable は、勉強やアルバイトに費やす時間を確保する上で有利に働きます。自分の好きな時間枠を選ぶためにも、履修登録は早めに済ませたいところです。

4.Blackboard にアクセスする

履修登録が済んでしばらくすると、Blackboard上の各Unitのページにアクセスできるようになります。Blackboard とは、学習経験をより円滑なものにするための Learning Management System (LMS) であり、ここにアクセスしなければ何も始まらないと言って良いほど重要なものです。※Blackboard の代わりに Canvas を使用している大学もあり

授業に必要な情報のほとんどは Blackboard上でやりとりされますし、Quiz や 課題提出、評価なども Blackboard上で行われます。Blackboard にアクセスができないと大きく遅れを取ることになりますので、必ずセメスターが始まる前にアクセスできるか確認をしてください。

5.Unit Plan をダウンロードする

Unit Plan とは、各科目の詳細な授業計画書です。各週の授業内容、教科書や参考文献情報、具体的な学習準備の指示、成績評価方法、課題等の詳細な説明など、その Unit に関するありとあらゆる情報が記載されています。日本で言うところのシラバスですね。この計画書は各Unitごとに用意されており、通常は Blackboard からダウンロードできるようになっています。

次回の記事でさらに詳しく書きますが、良い成績を取るためには、Unit Plan を良く読み、内容を理解することが必須です!通常、第1週目の授業の前半に、このUnit Planを使って授業概要や課題の説明がされますが、教授や講師によってはサラッと流すだけの人もいますので、事前にしっかりと読んで理解し、よく分からないところは初日の授業の際に質問するなりして確認する必要があります。

6.オリエンテーションに参加する

第1週目の授業が始まる前に、オリエンテーションウィークというのがありまして、新入生がスムーズに大学生活に馴染めるよう、様々なアクティビティが用意されます。アクティビティの内容やタイムスケジュールはWeb上で事前に手に入るかと思うので、自分に必要だと思うものに参加するのが良いと思います(全てのアクティビティに参加する必要はありません)。

参加すべきは Campus Tour, Course Inductions, Study Skills/Academic skills 関係のワークショップですね。図書館やデータベースの使い方、Student portal や Blackboard/Canvas の使い方なども、この時点で学んでおくのが賢明だと思います。オーストラリアに到着したばかりの留学生は、International Students専用のワークショップもあるかと思いますので、必要に応じて利用するのが良いかと思います。

最期に

ここまでが、私の思う『コースが始まる前にするべきこと』の詳細でしたが、いかがでしたでしょうか?

授業が始まってしまうと、予習や課題に追われる忙しい日々がやってきます。事前準備はしっかり済ませ、心配事はできるだけ減らした状態で留学生活に突入したいですよね。

次回は、成績評価方法と Assessment の種類を紹介したうえ、私が実行していた学業成績マネージメント術を紹介したいと思います。

では、また次の記事でお会いしましょう♪
Goodnight !😊

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