【オーストラリア・パース生活】Araluen Tulip Festival にて色とりどりのチューリップを愛でる
西オーストラリア州のパースにおいて、8月下旬~9月下旬はワイルドフラワーのベストシーズン!市内の公園や海岸線にあるトレイル、郊外にある自然公園などのあちらこちらで、何千種類もの花々が咲き乱れます。西オーストラリア州全土で見ると、なんと1万2千種類もの花が自生しており、その内の80%がオーストラリア固有の種類なのだそうですよ。
しかしながら、春に楽しめるのはワイルドフラワーだけではありません!時期を同じくして、色とりどりのチューリップを楽しむことができるイベントも開催されているのです。その名も、Araluen Tulip Festival(アラルーエン・チューリップ・フェスティバル)!
実は過去にも2回行ったことがあるのですが、満開の時期を逃してしまい、ただのピクニックになってしまったのですよね。それでも他の花やワイルドフラワーは咲いていたし、開催場所である Araluen Botanic Park(アラルーエン・ボタニック・パーク)はとても素敵な庭園なので楽しかったのですが、やはり満開のチューリップを見てみたい!
今回はそれをリベンジすべく、SNS等で開花状態を確認した上で行ってきましたので、そちらの様子を紹介したいと思います。後半は写真を沢山載せますので、少しでも庭園の美しさを楽しんでいただけたら嬉しいです。
Araluen Tulip Festival
開催場所
Araluen Tulip Festival(アラルーエン・チューリップ・フェスティバル)は、パースの中心地から南東に35km ほど行った所にある森林に囲まれた大きな公園、Araluen Botanic Park(アラルーエン・ボタニック・パーク)で毎年春に開催されます。
大自然の中に造られた14ヘクタールの美しい庭園では、開催期間中、なんと15万本以上のチューリップを観賞できるほか、3万6千本もの他の花々も楽しむことができ、見ごたえはたっぷりです。
開催期間
開催期間はその年によって若干の違いがありますので、詳細は庭園の公式ホームページ等で確認が必要です。ちなみに2024年は、8月23日から10月6日までの開催でした。
ただ、その年の気温や天候によって開花の状況は変わり得ます。あまり早くに行くと十分に咲いていないこともあるでしょうし、逆に遅く行くと、花が開き過ぎていたり散ってしまっていることもあるでしょう。最近はSNS等の画像で状況を確認することも可能かと思いますので、良いタイミングを見計らって行くことをお勧めします。
なお、9月後半にはスクールホリデーも入ってきますので、混雑を気にする場合は、ホリデー前の平日に行くのが良いかもしれません。私たちも、9月中旬の平日に行ってきました。
入場料/チケットの買い方
今年の入場料は、大人が$25でした(土日祝日は$35)。多分、ここ数年で値上がりした気がしますね…(笑) その他にも、コンセッション料金や小人料金、ファミリーパス料金などがありますので、その年のプライスリストは公式ホームページでご確認下さい。尚、フェスティバル開催中の入場料は通常期と異なりますので、間違えないようにしてくださいね!
チケットに関しては、事前にネットでも買えますし、当日現地で購入することも可能です。現地での支払いは、現金とカードのどちらでも問題はありませんが、最近はカード払いが一般的なので、現金の場合はお釣りがでないように用意していった方がスムーズかもしれません。
Araluen Botanic Park の公式ホームページ
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アクセス方法
行き方
パース中心部からは、選ぶルートにもよりますが、車で45分~50分くらいです。
公共交通機関で行くのは、不可能とは言いませんが、複数回の乗継が発生したり時間もかなり要しますので、現実的ではなくお勧めできません。また、電車(Armadale Line)とUberの組合せで行けない事もありませんが、パースの交通機関の中ではあまり治安の良い路線ではないので、特に土地勘の無い旅行者の方にお勧めできる方法ではありませんね。
車が無い場合、コストはかかるかもしれませんが、タクシーかUberを使って行くのが安全で効率的かと思います。複数人で行けば、費用もシェアできますしね。
駐車場について
パーキングはいくつかありますが、週末やスクールホリデー中はかなり混み合うため、待ち時間が発生することを念頭に置いておきましょう。私が一番最初に来た時は激込みで、スタッフの方の誘導に従って駐車したと記憶しています。今回はスクールホリデー前の平日に行ったので混雑は無く、比較的スムーズに奥の駐車場に到着できました(誘導係のスタッフも少なかった)。
当日の園内の様子
当日は、午前11時前の到着を目途に出発しました。公園の入口に到着すると、チケット係(誘導係?)が立っているので、車の窓を開けてチケットを見せるか、チケット未購入の場合はそこで支払いを済ませます(車から降りる必要はありません)。私たちはチケット未購入だったので、その場で現金で支払いました。物理的なチケットやレシートは特に渡されませんでしたが、この過程を済ませないと前には進めないので、まあ、理にはかなっているなと思いました。
一番奥にある Stinton Creek Carpark に到着すると、それなりに車は停まっていましたが、特に待つこともなく駐車することができました。早い時間帯に来た人達が帰り始めていたので、ちょうど入れ替えになったのかもしれません。
では、公園探索のスタートです!ここからはフォトツアーでお見せしていきますね!
Rose Garden Carpark を降りて行くと Centenary Lawn という芝生の広場が現れます。そこには大きな花壇がいくつかあり、沢山のチューリップ(主に黄色)が花を咲かせていました!
Centenary Lawn 横の Rose Garden Loop という道路を降りて行くと、Chalet Healy Road に突き当たります。この道路を渡ると、また別のチューリップの花壇が姿を現しました。先ほどの黄色メインの花壇とは異なり、今度はピンクやパープルが多め。色鮮やかで本当に素敵でした!
こちらの花壇の横には小川があり、下流までずっと流れています。その小川に沿って歩いて行くと、非常に爽やかで涼し気な景色に出会います。もう少し暖かくなると、ここで水遊びする子ども達の姿を見かけたりするんですよね。足を浸すだけでも気持ち良いと思うので、小さなタオルを一枚持ってくるといいかもしれません。
このまま小川に沿って降りて行くのも良いのですが、私たちは先ず Pool of Reflection(プール・オブ・リフレクション)と言う名の池を目指して歩くことにしました。
Chalet Healy Road を暫く歩いて行くと、Pool of Reflection(プール・オブ・リフレクション)という池が現れます。そして、この池の前には The Grove of the Unforgotten(ザ・グローブ・オブ・ザ・アンフォゴットン)という記念碑があります。
この『忘れられざる者の森』を意味する記念碑は、第一次世界大戦で亡くなられた89名のオーストラリア青年連盟のメンバーを偲んで建てられたそうです。松の木に囲まれた階段状のテラスからは静かに水が流れ落ち、周辺に植えられたチューリップは色とりどりに咲き乱れ、それはそれは美しかったです!
次に向かったのは、Margaret Simons Pergola(マーガレット・シモンズ・パゴラ)です。南半球最大のパゴラの一つだそうで、8トンの花崗岩とジャラの木の丸太で作られているそう。そして38本もの支柱には、様々な種類のつるバラが支えられているんだとか!
以前(2020年10月)来た時には『藤の花』が咲いていて、今年も見れたら良いなと楽しみにしていたのですが、まだ早かったのか、それとも咲かなくなってしまったのか、残念ながら今回見ることは出来ませんでした。とはいえ、パゴラの美しさは健在!チューリップも美しく咲いていました。
パゴラを出ると、そこにはピクニックエリアが現れます。芝生が広がるこのエリア、日が当たってとっても気持ち良いんですよ!BBQコンロやテーブル席なども備え付けられていますし、当日も旅行者や家族連れで賑わっていました。(BBQコンロに関しては、敷地内の他のエリアにも見かけました)
ただ、スクールホリデー前の平日だったせいか、フードトラックの数は少なかったですね。催し物も特に無かったです。前回・前々回に来た時は、もっと沢山のフードトラックがありましたし、キッズ用のイベントだったり、インドネシアフェアみたいな催し物もやっていて、かなり賑わっていたんですけどね。
さて、ランチの時間がとうに過ぎていたので Chalet Healy Cafe へ行ってみたのですが、めちゃくちゃ混んでいたので断念。Roundhouse Cafe にも行ってみましたが、こちらは売店に近い感じで品数があまりありませんでした。
というわけで、私たちはフードトラックでバン・ミーを買って、芝生に座っていただきました。ピクニックシートは持って行かなかったので芝生に直に座ったのですが、やはり少し冷たかったですね(笑) でも、目の前のチューリップはすごくきれいでしたし、日も当たって温かいし、結果的にはとても満足でした。次に訪れる際には、ピクニックシートを必ず持参しますけどね!
そういえば、この広場の端っこ辺りに「日本をイメージしたのかな?」と思わせるような一角がありまして、アジア系のビジター達がすっごい沢山写真を撮っていて、見ていて面白かったです(笑)
さて、園内散策はまだまだ続きます。今度はピクニックエリアを挟んで反対側に設置されているウォーキングトレイルを歩きます。Old Swimming Pool(オールド・スイミング・プール) という池の近くにトレイルに入る階段があるので、今回はそこから歩き始めました。トレイルからの眺望はとても良く、高い木々たちが適度な日陰を作ってくれるので、とても気持ち良く歩くことができます。
見所はこれで大体回りきった感じですね。ただ、最初の方に載せたマップを見れば分かるように、庭園内には他にも沢山の小道があります。可愛らしいコテージや写真スポットが隠れていますので、それらを見て回るのもすごく楽しいと思いますよ!
そういえば、探索中に一つラッキーなことがありました。ここは森林地帯なので、野生の鳥たちも沢山飛び回っているんですよね。そこで、よくオーストラリアのお土産のモチーフにも使われる『小さな青い鳥』を見かけたのです。Splendid fairywren という名前の鳥なのですが、本当に目が覚めるような鮮やかな青色をしていて、すっかり見惚れてしまいました。何だか幸せを運んでくれそうな鳥に見えて、すごくラッキーな気分になりましたね!
※Splendid fairywren の画像はこちらでどうぞ!(Araluen Botanic Park のHPにとびます)
持参すると良いもの
さて、ここで Araluen Botanic Park を訪れる際のアドバイスを述べておきたいと思います。紹介した通り、Araluen Botanic Park はとても素敵な庭園なのですが、森林の中にあるため周辺には何もありません。事前準備しておいた方が良いと思うものがいくつかありますので、下記に書いておきますね!
帽子&日焼け止め
園内は結構広いので、全てをゆっくり見て歩こうとすると、数時間は滞在することになると思います。春と言えどパースの日差しは強いので、帽子や日焼け止めはしっかり用意しておくことをお勧めします。
歩きやすい靴
ほとんどの道は舗装されていますが、丘陵地帯なだけあり坂や階段が多いです。また、先述した通り園内は広いので、数時間歩き続けても苦痛にならない靴を履いていくのが良いかと思います。
ピクニックシート
芝生のエリアが沢山あるので、天気の良い日はピクニックがお勧めです!カフェも素敵なので利用したいところですが、フェスティバル開催中のランチタイムはやはり混雑しがちです。ピクニックシートを持っていけば、フードトラックで購入したものや持参したお弁当を食べる場所の確保に困りませんので、便利ですよ!
水筒/軽食/お弁当
カフェやフードトラックがあるので食料や飲料は手に入りますが、値段が高い上に、チョイスは少ないです。また時期や時間帯によっては、カフェは激込みで座れないので、お弁当や軽食を持っていくのも良いかと思います。少なくとも『水』は持参した方が良いでしょうね。
最後に
今回は、Araluen Tulip Festival(アラルーエン・チューリップ・フェスティバル)の様子をお届けしました!旅行者さんにとっては少しアクセスしにくい場所にあるかもしれませんが、もし時間が許すようであれば、春にはワイルドフラワーも沢山咲いていますし、行く価値はあるように思います。
尚、期間内の営業時間は午前9時~午後5時ですが、ラストエントリーは午後4時だったかと思いますので、ご注意下さいね。いずれにせよ、園内は広いので、見て歩くには数時間かかると思っておくと良いでしょう。私たちは4時間ほど滞在しました。
それと、園内は携帯の電波がほとんど届かないので、そのことを念頭に置いた上で計画を立てましょう(園内にFree Wi-fiはとんでいるらしい)。
以上、Araluen Tulip Festival のレポートでした!