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【オーストラリア・パース生活】"Iced Latte"の出現に、時代の流れを感じた日の話。

昔住んでいた場所に久しぶりに帰ってくると、何かが変わっていたりしますよね。好きだった店が閉店していたとか、ビジネスオーナーが変わっていたとか、新しい店や建物や道路が出来ていたとか…、様々な変化が見られると思います。

私はここ数年、約6カ月毎のスパンでパースを訪れているのですが、久しぶりにパースのカフェでメニューを見て、少し困惑しました。何故かというと、『Iced Latte(アイスラテ)』という記載があったからです。

「アイスラテなんて、どこにでもあるものじゃん?」って思うかもしれませんが、私の記憶が正しければ、私の長年のパース生活において『Iced Latte』という言葉をカフェメニューで見たことがなかったですし、それ故に、アイスラテが欲しい時は別の表現で注文していたのです。

今日はその出来事についてお話してみようと思うのですが、正直、ほとんどの人にとっては全く以てどうでもよい話かと思いますので、ただの独り言として受け取っていただければ幸いです(笑)


オーストラリアで『Iced Coffee』と言えば?

オーストラリアで『Iced Coffee(アイスコーヒー)』を注文すると、日本人がイメージする『アイスコーヒー』とは全く違うものがサーブされるということは有名な話ですよね!

具体的に言うと、日本のアイスコーヒーは『ブラックコーヒーに氷が入っているもの』なのに対し、オーストラリアの Iced Coffee は『エスプレッソコーヒーを冷たいミルクで割り、アイスクリームやホイップクリーム等をたっぷりのせたもの』のことを言います。

さて、ここでお気付きでしょうか。エスプレッソコーヒーを冷たいミルクで割ったもの…。これってアイスラテと同等か、そうでなくても限りなくそれに近いものだと感じませんか?

先述した通り、私の記憶が正しければ、当時『Iced Latte』という言葉はドリンクメニューに存在していなかったと思うのです。それ故に、『Iced Coffee』の注文時には「クリームやアイスクリームをつけますか?(つけるかつけないかで料金は変わる)」と普通に聞かれていましたし、逆に日本でいう所のアイスラテが欲しい時は『クリームやアイスクリーム抜きのアイスコーヒー』を注文していたのです。

Iced Coffee(アイスコーヒー)
オーストラリアでアイスコーヒーを注文すると、こちらの写真のような飲物が出てきます。

『Iced Latte』の出現

そんな中、突如目に入って来た『Iced Latte』という言葉!私の頭の中は「?」でいっぱいになり、思わず一緒にいた友人に聞いてしまいました。

私: 「アイスラテなんて、前からあったっけ?っていうか、
    アイスコーヒーのアイスクリーム無しと何が違うの?」
友人:「え?本当だ…。え~、分からない…。」

そう、『Iced coffee without cream/ice-cream』という概念が既に存在していたにも関わらず、ほぼ同じ内容と思われる『Iced Latte』が突如出現したため、私は不思議に思ったわけです(そして Iced Coffee の値段の方が高い)。

観光客が多いエリアにあるカフェのディスプレイ
Iced Latte が$7、Iced Coffee が$8で売られていました。
観光客が多い場所だからか、サイズや値段が分かりやすいようにディスプレイされています。

『Iced Coffee』と『Iced Latte』の違いとは?

私が日本にいる間に、パースでの『Iced Coffee』の概念が変わってしまったのかと気になってしょうがなかったため、カフェのスタッフさんに聞いてみることにしました。『Iced Coffee』と『Iced Latte』の違いだなんて、普通に考えたら変な質問のように思えますが、いざ聞いてみると、「やっぱり気になるよね~」くらいのテンションで答えて下さったので、もしかするとよく聞かれる質問だったのかもしれません。

結果、Iced Coffee は従来の『クリームやアイスクリームがのった状態のもの』で、Iced Latte は『クリームやアイスクリームがのっていないもの』とのことでした。なので、料金の差額はクリームやアイスクリーム代ってことなのでしょうね。

その後、何軒かのカフェで同じ質問をし同じ回答が返ってきたので、上記の内容で大体合ってるかと思いますが、一応ネットでも軽く検索してみました。

すると、『クリームの有り無し』の他に、『ショットの数』だったり、『Iced Latte はエスプレッソで、Iced Coffee はコールドブリュー(水出し)だ』というところだったりで違いがあるという記事を見かけました。
ただ、恐らくこれらは店によって違うのかなという感じがしますので、気になる方は、その都度お店の方に聞いてみると面白いかもしれませんね。スタッフの方とのスモールトークも、カフェの楽しみ方の一つですから!

まとめ

というわけで、現在のパースにおいては、Iced Coffee が従来の『エスプレッソコーヒーを冷たいミルクで割り、アイスクリームやホイップクリーム等をたっぷりのせたもの』で、Iced Latte が『エスプレッソコーヒーを冷たいミルクで割り、氷を入れたもの』ということで良さそうです。

ただ、店やスタッフによって認識が異なるケースも出てきそうなので、心配な時は『Does it come with cream and/or ice-cream?(クリーム/アイスクリームはついてきますか?)』と確認してみてもいいかと思います。私は後でガッカリしないよう聞きました(笑)

余談ですが、私がパースに住み始めた頃は、『Iced Coffee』を注文すると、クリームやアイスクリームがたっぷりのった冷たいミルク入りのコーヒーが自動的に出て来ていたと記憶しています。それが何時からか、「クリームやアイスクリームはつけますか?」と毎度聞かれるようになりました。もしかしたら、その辺りから『Iced Latte』の需要が増えてきていたのかもしれません。移民も増えましたし、学生やワーホリ、観光客などの一時滞在者も多いですからね。これらの店員さんとのやりとりが無くなったのは個人的にはちょっと寂しいのですが、店員さん側からしたら楽になったのかも(笑)

時代に伴う変化に対応すべく、カフェメニューの書き方も都度変わってきたのかと思うと、時の流れを感じて何だか感慨深いです。まあ、これだけ書いておいて、単なる私の記憶違いであったという可能性もありますが(笑)

以上、オーストラリアにおける『Iced Coffee』と『Iced Latte』の違いに翻弄されたというお話でした!


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