【オーストラリア・メルボルンの旅①】ヴィンテージ・キャラバンで過ごした夜@ダンデノン丘陵
先月末の事ですが、P氏と二人でメルボルンへ行って来ました。パースに戻ってきてから少し間が空いてしまいましたが、今日から数回に分けて『旅行記』をアップしていきたいと思います。
旅の目的とスケジュール
さて、今回の旅の目的は、現在刑務所に入っているL氏との面会でした。L氏とはこれまで電話やビデオ電話などで交流していましたが、本人に直接会うのはこれが2回目。前回の訪問は確か2017年の年末だったので、約5年半ぶりとなります(P氏は1年半ぶり)。
スケジュールとしては、木曜IN/月曜OUTの4泊5日の旅としました。施設の面会可能日が土曜と日曜だけだったので、最初は金曜に飛ぶ予定だったのですが、やはり週末のフライトは高額でして…。1泊増やした方がまだ安かったので、木曜に飛んで、その分メルボルンを楽しむことにしました。
Melbourne(メルボルン)到着
今回私たちは往復共に Quantas(カンタス航空) を利用しました。メルボルンでの時間を有効に使うため、現地には正午前に到着する便を選択。そのため、当日は4時半起きでした(笑) というのも、パースからメルボルンまでの往路の飛行時間は約3時間30分。さらに2時間の時差(メルボルンの方が早い)があるので、たとえ午前中でも、遅めの時間に出発するとその日は丸々潰れてしまうのですよね。
メルボルン空港に到着後、先ずは予約していたレンタカーを受取りに行きました。今回P氏が予約していたのは、まさかのミステリープラン(笑)どんな車になるか少し心配しましたが、用意されていたのは Peugeot(プジョー)!乗り心地も良く、旅は好調な滑り出しとなりました。
Dandenong Ranges(ダンデノン丘陵)へ
さて、通常ならこのままメルボルンシティへ向かうところですが、今回は違います。二人揃ってメルボルンに来るのも4回目ですから、「何かいつもと違うことがしたいね」と、検索し、見つけたのがダンデノン丘陵。1日目と2日目はそこで過ごすことにしていたので、シティには寄らず、空港から真っすぐダンデノンへ向かうことにしました。
Dandenong Ranges(ダンデノン丘陵)は、メルボルンの約35㎞ほど東に位置する緑豊かな丘陵地帯です。標高633mの Mount Dandenong(ダンデノン山)を中心にいくつもの丘が連なっており、その山間部には小さな町が点在しています。緑の中をドライブしたり、数あるウォーキングトラックを歩いたり、可愛いカフェや雑貨屋さんを巡ったりと、様々な楽しみ方ができる人気の観光地です。
ドライブをしていて感じたのは、やはり気候がパースと異なるため(パースはとても乾燥している)、目にする植物の種類も違うということです。この日はあいにくの雨でしたが、それはそれでメルボルンらしく、ダンデノンまでのドライブを楽しむことができました。
ヴィンテージ・キャラバンに宿泊
この日宿泊した Accommodation(アコモデーション)は Airbnb で見つけました。このような自然いっぱいの温帯雨林地帯まで来て、わざわざ都会と同じようなホテルやモーテルに泊まるのはつまらないと思った私は、どこかユニークな宿泊場所はないかと探してみました。そうしたところ、一つ、とても面白そうな物件を見つけたのです。
その物件がこちら!
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なんと、1959年制のヴィンテージ・キャラバンに泊まれるというではありませんか!しかも周りは大自然!上記サイトの写真を見てもらえれば分かる通り、美しいガーデンもあれば、Creek(小川) まで降りていけるウォーキングトレイルまであるんです。 屋根付きのアウトドアエリアにはハンモックやファイアーピットまで用意されており、冒険心を擽られた私たちは即予約をしてしまいました(笑)
※キャラバンとは、生活に必要な設備を持つ箱型の移動式居住空間で、自家用車で牽引して移動させるトレーラーを指します。
そして、実際に到着して一晩過ごした感想ですが、予想以上に素敵で楽しめる場所でした!!
①キャラバンが可愛い!!
まず、キャラバンの内装がアットホームなカントリー調でとても可愛かったです。そもそもが1959年に作られたヴィンテージ・キャラバンなので、アンティークな雰囲気が満載なんですよね。置かれている道具や小物などもそんな車内の雰囲気に上手くマッチしていて、とても落ち着く心地良い空間になっていました。
※私たちの宿泊時の実際の内装(リネンの柄やクッションの有無など)とは多少異なりますが、上記 Airbnb のサイトで沢山画像があげられているので、興味のある方はそちらをご覧ください。
キャラバンですから中のスペースはもちろん狭いのですが、ベッド、ダイニングテーブル&シート、キッチン台、ヒーターなど、最低限必要なものは揃っていました。加えて、電気ケトルや電子レンジ、調理器具などもあったので、簡単な料理ならできる感じでしたね。
また、私たちの到着時間に合わせて部屋が暖められていたり、「ケトルに水を入れておいたからね」というメッセージをくれたり、部屋にTimTamが置いてあったり、そういったところにホストのフレンドリーで温かい人柄がしっかりと現れていたのも嬉しかったです。
②エコなバスルーム
キャラバンのすぐ横にはガレージのような建物があり、トイレやシャワー、洗面所(シンク)や冷蔵庫などは、その中に備え付けられていました(宿泊客専用です)。
トイレはなんとコンポストトイレで、使用後におが屑をかけるスタイル。コンポストトイレを使用するのは初めてだったのですが、臭いなど全く気にならないレベルで驚きました。
シャワーはちゃんとお湯がでましたが、設備上、温度はあまり高くならないのと、水圧も弱かったです。ただ、森の中のこういった場所なので、ホテルのような完璧な設備を期待する方がナンセンスですね。私たちは温水が使用できるだけで満足でした!ちなみに、シャワーや洗面台の蛇口から出る水は雨水を使用しているとのこと。飲料水は別途、12リットルのコンテイナーにタップウォーター(水道水)が用意されていたので不便はありませんでした。ただ、キャラバン内のシンクには水が通っていないので、水が必要な時は、こちらのガレージに取りに行く必要がありました。
尚、私たちは使用しませんでしたが、寒い時用に小さなファンヒーターも備えてあったので、冬季でも安心して泊れるなと思いました。
③素敵な屋外エリア
屋外エリアには緑輝く庭があり、テーブルやイスが置かれていました。初日はあいにくの雨でしたが、晴れた日には外でコーヒーを飲みながら読書なんてしたら最高だなと思わされるような素敵なセッティングでした。
キャラバンの入口付近にはカウチが置いてあり、その横にはカバーのかかったバーベキューコンロ(又はホットプレート?)のようなものが置いてあったので、恐らくそこで調理が出来るのだと思います。屋根がついていたので、多少の雨でも問題なさそうでした。
さらに、私が一番気に入った場所が、ハンモックやファイアーピットが設置されているエリアです。昼は鳥のさえずりを聞きながらハンモックで昼寝したり、夜は焚火の前でマシュマロをローストしたりできる、それはそれは最高の場所でした!
また、敷地内には Creek(小川) まで降りていけるウォーキングトレイルがあり散歩が楽しめます。雨天だったものの、シダ系の植物が鬱蒼と茂る大自然があまりに魅力的だったので、雨合羽を着てP氏とウォーキングに出かけました。雨が多い温帯の地域が作り出す自然の景色を存分に楽しめましたよ!
夕飯に食べた超巨大なパルミジャーナ
さて、温帯雨林を散策した後は、評判の良いパブが徒歩15分くらいの所にあったので、真っ暗な夜道を歩いて夕飯を食べに行きました(携帯のライトが頼りでした!)。
皆さん、Parmigiana(パルミジャーナ)という料理はご存知ですか?もともとはイタリア語で"パルマ風"を意味する言葉のようですが、オーストラリアのレストランでパルミジャーナというと、鶏肉のカツレツにトマトソースとたっぷりのチーズをのせて焼いた料理のことを指します。これはパブの定番料理で、人々からは Parmi(パルミ/パーミ)の愛称で親しまれています。
パルミがパブの人気料理であることは知っていましたが、実は私は今までそれを食べたことがありませんでした。食べなかった理由は特に無く、ただ食べたいと思ったことが無かっただけなのですが、何故か今回食べてみたい気分になったんですよね。これもまた特段の理由無く(笑)
そうして人生初のパルミを注文したわけですが、その料理がテーブルに運ばれて来た瞬間、腰を抜かしそうになるほど驚きました。
理由はそのサイズです!どうぞご覧あれ!
写真だと大きさが伝わり難いかもしれませんが、身長164㎝の私の掌2つ分はゆうにあると思います。しかも分厚い!
パルミという料理が常にこの大きさなわけじゃないんですよ。普通はもっと小さいです。オーストラリアのレストランで出てくる料理はサイズが大きいイメージがあるかもしれませんが、このパルミはさすがに尋常じゃない大きさでした。オージーのP氏さえ固まってしまうほどでしたから。
これがテーブルに運ばれてきた時は、正直食べきれるか心配しましたが、味はとても美味しかったので、ギリギリ何とか食べきりました(笑)
焚火とマシュマロ
重たい胃を抱えてキャラバンに戻った私たちの次のミッション、それは焚火でマシュマロを焼いて食すことでした(笑) これは宿泊場所を決めた時点で絶対にやると心に決めていたことなので、キャラバンに到着早々、ファイアー・ピットに火をつけました。
外は少し雨が降っていましたが、この焚火で心と体はとても温かくなりました。コーヒーを飲みながらマシュマロを焼いて食べたのはなかなか楽しかったですし、パチパチという火の音を聞きながらハンモックに揺られるのはとても心地よく、そのまま寝てしまいそうになりました。
こうして、私たちの内容盛り沢山な1日目は、とても満足のいく形で終了しました。
【オーストラリア・メルボルンの旅②】に続く・・・
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