【オーストラリア・パース生活】Art Gallery Western Australia(AGWA)&奈良美智さんの個展
数週間前の話になりますが、パース駅近くにある Art Gallery Western Australia(AGWA:西オーストラリア州立美術館)へ足を運んできました。目的は、そこで開かれている奈良美智さんの個展、"Yoshitomo Nara: Reach Out to The Moon, Even If We Can't" を見るためです!
ことの始まりはネット検索。パースで何か面白いイベントが催されていないかと検索していたら、なんと、AGWAで奈良美智さんのオーストラリアで初めてとなる個展が開かれているという情報がポーンと出てきたのです。そう、あの目つきが鋭い少女の絵などで有名な方ですね!
実は、奈良美智さんとは同郷で、そのためか、昔から奈良さんの作品を目にする機会が多かったように思います。それ故、奈良さんの作品を見ると少し懐かしい気持ちが湧いてくるんですよね。シドニーやメルボルンなどの大都市ならまだしも、まさかパースで奈良さんの作品に出会えるとは思っていなかったので、P氏にも声をかけて、一緒にAGWAへ行ってきました。
さて、P氏と待ち合わせをして、いざ美術館の中へ!AGWAに来るのは初めてではありませんでしたが、かなり久しぶりだったのと、リニューアルされてからは初めての訪問だったのでワクワクしながら入館しました。
中に入ると、向かって左側にAGWAの総合案内カウンターがあります。そこで館内MAPをいただき、奈良美智さんのエキシビションルームに向かいました。
奈良美智さんのエキシビションルームはグラウンドフロア(日本で言うところの1階)にあったので、すぐに見つかりました。そして部屋の入口に立った瞬間、その独特で不思議な世界観に直ぐに飲み込まれてしまいました。というのも、部屋の入口からほぼ全ての展示作品(主に彫刻)を見渡すことができ、それがとにかく圧巻だったのです。
そして、そこから一つ一つの作品(彫刻作品、絵、ドローイング、写真作品など)にゆっくり目を通していきました。こちらの個展では、2011年3月11日の東日本大震災以降に制作された作品を中心に展示されています。私はアートに詳しいわけではないので、ここで作品の説明や蘊蓄などは出来ません。ただ、何というか、上手く表現できませんが、彼の作品からは表面的なものの奥に隠された情熱だったり抗いみたいなものを感じました。(←あくまで私の個人的な感想ですよ!)
さて、会場では撮影NGのサインは見当たらなかったので自分用にいくつか写真に残しましたが、ギャラリー内の展示品に関しては、こちらのNOTEでの紹介は控えることにします。興味のある方には、是非自分の足で作品を見に行っていただきたいと思います。個展は6月25日(日)まで開催されており、入場料は無料です。ホームページによれば、毎週日曜日にはガイドツアーも開催されているようですし、6月25日には日本語によるガイドツアーもあるようなので、気になる方は、下記AGWAのホームページにてご確認下さい。
さて、奈良美智さんの作品を鑑賞した後は、せっかくなのでAGWA内の他のエキシビションも見て回ることにしました。
この日は、他に6つのエキシビションが公開されており、特に国内の学生アーティストによる作品を集めた The Western Australian Pulse 2023(8月20日まで展示している模様) がクリエイティブで楽しめました。
それとエレベーターの内装が黒でまとめられており、シックでお洒落だなと気に入りました。黒の壁紙に、恐らくドイツ語(?)と英語で文字が書かれていたのですが、もしかすると奈良美智さんの個展にちなんでの期間限定での内装なのかもしれません。他に誰も乗っていなかったので、P氏と写真を取り合って少し遊んでしまいました(笑)
それと、AGWAを訪れたなら、是非 Rooftopエリアにも行って欲しいなと思いました。ここは最近新しく増設された屋上エリアなのですが、バーなどもあり(冬季は休業)、とても開放的な雰囲気の屋外スペースとなっています。また、彫刻の展示物もいくつかあり、空とのコントラストがとても美しかったです。
AGWAの常設展示は基本的に無料で見学できるので、学生さんやワーホリさんにもとてもお勧めです。また、展示内容が定期的に変わりますので、その時々の展示スケジュールをチェックしておくと良いでしょう。
以上、奈良美智さんの個展@Art Gallery Western Australia でした!