【オーストラリア・パース生活】電車にPCや財布入りバッグを忘れた時の話&その対処法
今回のトピックは、タイトル通り、私がパースに住んでいた時にやらかした失敗談です。
実はわたくし、全く自慢することではありませんが、電車に貴重品を置き忘れたことがあります!しかも1回限りの話ではございません。なんと、3回もです!1回目と2回目の時はP氏にもその日の出来事として報告したのですが、さすがに2回目の時には不注意を怒られたので、3回目の失敗は秘密にしています(笑)
私みたいに3回も電車で貴重品を紛失させる人は早々いないとは思いますが、もしパース滞在中に何かしら大切なものを電車に置き忘れた時のため、その対処法を私の体験談とともにご紹介したいと思います。
尚、結果を先に申しますと、紛失したものは3回とも全部手元に戻ってきました!一般的に、海外で物を無くすと戻ってこないとよく言われますが、どうやらパースではその限りではなさそうです。世の中まだまだ捨てたもんではありません!
1.貴重品が入ったバッグを置き忘れる
あの時は確か、通っていたTAFE(州立の職業訓練専門学校)からの帰りだったかと思います。パースシティの駅で降りて、その辺りを5分程歩いて、バブルティー(←タピオカティーのこと)でも買おうかと思ったところで「ハッ」としました。
『あれ?私、バッグ持ってなくない…?』と。
その日は荷物が多く、貴重品などを入れたバッグの他に、重い教科書が何冊も入ったバッグも携えていました。恐らく、片方のバッグが非常に重かったせいで、軽い方のバッグを持っていないことに気づかなかったのだと思います。
バッグが無いことに気づいた瞬間、それはそれは焦りました。そのバッグには現金はもちろんのこと、銀行のカードやクレジットカード等を入れた財布も入っていましたから(海外で日本のクレジットカードを無くすと、とにかく厄介です)。
一瞬頭の中が真っ白になりましたが、ただ黙って焦っているだけではどうにもなりません。幸い、電車に置き忘れたことは明確でしたし、降車してから5分~10分程しか経っていませんでしたから、私は猛ダッシュで駅に戻り、改札近くにいるセキュリティの方に声をかけました。
その方に状況(どの位前にどの電車に乗っていたか、バッグの特徴など)を説明すると、その路線の停車駅に電話をかけてくれました。すると、某駅で私のバッグが保護されていることが分かりました。そのセキュリティの方に「これから直ぐにバッグを引き取りに行くかい?」と聞かれ、首をブンブン振りながら「Yes!」と答える私。その方には心から感謝の意を伝え、私は次の電車に飛び乗りました。
正直、どの駅だったか正確には覚えていないのですが、確か Warwick Station か Whitfords Station だったような気がします。そこで降車し、オフィスにいた駅員さんに声をかけると、「ああ、さっきの電話の件だね!」と言って、温かく迎え入れてくれました。名前や生年月日などで本人確認をした後、何か失くなっているものはないか確認するよう言われました。特に問題は見られなかったので、引渡し書類にサインをし、無事にバッグを取り戻すことができました。
駅員さん曰く、同じ電車に乗っていた老齢のご婦人が、バッグが置き忘れていたと届け出てくれたそうです。海外で貴重品を紛失した場合、戻って来る可能性はほぼ無いと言われがちなので、最初はもうダメなのかなと思いましたが、この件を通じて「(対応してくれた駅員さんも含め)パースにもまだまだ親切な人が沢山いるんだな」と嬉しくなりましたね。
実際のところ、治安の比較的良い Joondalup Line(ジュンダラップ線)だったこともラッキー要素の一つであったとは思います。駅員さんにも、「良い人に拾われて、君はとてもラッキーだったね。今後こんなことがないように気をつけるんだよ!」と送り出されました。
しかしながら、このラッキーは2度3度と続くことになります!
2.コンピューターを置き忘れる
前回の反省はどこへやら、数年後に再度やらかしてしまいます。電車への置き忘れ2回目は、大学からの帰り道でした。
通学時、電車乗車時間が30分と比較的長かったので、電車内でパソコンを開くことがよくありました。その日、電車内でパソコンを閉じたところまでは覚えていたのですが、駅を出てからやけにバッグが軽いことに気づいたのですよね。そう、コンピューター(PC)が入っていなかったのです!パソコンケースには入れたものの、バッグには入れず、電車の座席に置いたままにしてきてしまったようでした。
PCには多くの個人情報が入っていますから、そういう意味でかなり焦りました。また、当時は大学に通っていたので、万が一手元に戻らなかった場合、新しいものを購入しないといけません。その場合、かなりの出費になります。
前回の経験があった私は、前と同じように Perth Station の改札へと急ぎ、そこにいたセキュリティのお兄さんに事を説明しました。が、しかし。まさかの問題勃発。そのお兄さんから発された言葉は…
『残念だけど、僕らにはどうにも出来ないよ…』
マジか…。その言葉を聞いた時、最初は「終わったな」と瞬間的に思ったのですが、直ぐに冷静さを取り戻し、別の行動に出ました。「どうにも出来ない」と仰られたお兄さんへのアプローチは即刻諦め、その2メートル先に立っていた別のセキュリティスタッフの方に、新たに助けを求めたのです。
もし前回の経験がなかったら、最初のお兄さんの言葉で諦めてしまっていたかもしれません。しかし、良いのか悪いのか、対処できることを知っていた私は諦めきれず。その方に電車に乗っていた時間帯を伝え、これからその電車が停車する駅に電話をかけてもらえないかと具体的にお願いすると、今度は快く対応してもらえました。すると、私のPCは Cockburn Central Station で保護されていることが分かりました。
Perth Station のセキュリティの方には丁寧にお礼を申し上げ、私は Cockburn Central へ。Cockburn Central Station に行くことはそれまでなかったのですが、そこのセキュリティのお兄様方はとてもフレンドリーな方々で、世間話に華が咲いたのを覚えています(←何しに行ったんだ?)。
あとの流れは前回と一緒で、引渡し書類にサインをし、PCは無事に手元に戻ってきました。この時も、やはり親切な方がPCを届け出てくれたそうです。
3.コンピューターを置き忘れる(2回目)
『二度あることは三度ある』という教訓は本当でした…。またまたPCを電車に置き忘れてしまったのです。
ここまで来ると、注意不足の私が完全に悪いのは明白です。完全に言い訳ですが、毎度共通して言えることは、心配事で頭がいっぱいな時にやらかしていますね。ちなみに、この3回目の時は学期末で、アサイメントやテストのことで頭がいっぱいな上に寝不足で、完全に注意力散漫状態でした。
この日は、朝一の授業に出席するため電車に乗っていたのですが、大学のある駅で降りて直ぐ、PCを持っていないことに気づきました。
3回目となるともう慣れたもので、しかも気づくのも早かったので、迷う事なく今までと同じ流れで駅員さんに相談しました。大学のある郊外の駅で、セキュリティの方々とも顔馴染みでしたので、とてもスムーズに対応して下さいました。すると、私のPCは2駅先で保護されているとのこと。大学の授業は遅刻になってしまいましたが、正直PCの方が大事なので仕方がありません。そして3度目も無事、紛失物は手元に戻ってきました。
まとめ:電車に何かを置き忘れた時の対処法
この記事を書きながら、3回も同じ失敗をしている自分に不甲斐なさを感じ始めてきたところですが、最後に、『パースで電車に何かを置き忘れてしまった時の対処法』をまとめてから終了したいと思います。
1.諦めない
海外で貴重品を無くした場合、大体の人は大きなショックを受けるかと思います。しかし、そこでパニックになったり、何もアクションを起こさずに諦めてしまっては、何も戻ってきません。まずは冷静になり、自分の出来ることを考え、行動に移しましょう。
2.公共交通機関に連絡する
パースの公共バスや電車は、Transperth(トランスパース)によって運行されています。もし、ある程度時間が経ってから忘れ物に気づいた場合は、トランスパースのホームページから問い合わせをすることが出来るので、下記にリンクを張っておきますね。
ちなみに、英語で「忘れ物」や「遺失物」は lost property(ロスト・プロパティ)と言います。
ただ、時間が経てば経つほど、紛失物が手元に戻ってくる確率は低くなるだろうと私は思っています。忘れ物に直ぐに気付いた場合は、私のように直接駅員さんや、大きな駅の場合は Information Centre のスタッフに助けを求めるのも一つの手です。その方が、誰かに拾われる前に、どこかの停車駅でセキュリティスタッフに回収してもらえる可能性もありますから。
いずれの場合も、忘れ物の特徴、乗っていた電車の情報、乗っていた時間帯、置き忘れたと思われる場所(どの車両のどの辺りに座っていたか等)を思い出し、自発的に伝えられるようにする必要があるでしょう。
3.断られても再度トライする
これは海外あるあるかもしれませんが、こういった時のスタッフの対応力には大きく個人差があるように思います。この件だけのことを言っているのではなく、様々なサービスプロバイダーに対して同じ事が言えると思います。ですので、一旦断られたとしても、また別の人を見つけて問い合わせるのも一つの方法です。
また、探してはもらったけど「見つからなかった」という返答をもらう場合もあるかもしれません。その場合も、タイムラグで状況が変わることも有り得ますから、根気よく問合せるのが良いかと思います。
とまあ、このような感じでしょうか。本当は忘れ物をしないことが一番なのですが、人間である以上、ミスしてしまうことはありますよね。そんな時は、落ち着いて冷静に考え、取るべき行動を取りましょう!