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【オーストラリア・パース生活】10月に開通したAirport Lineでパース空港(ターミナル3)に行ってみようとしたものの…

2022年10月9日に、パース中心部(シティ)とパース国際空港を結ぶ新しい鉄道の路線、Airport Line が開通しました!空港までの交通オプションとしては、これまでタクシー、Uber、市バス、レンタカー等がありましたが、これからはその中に電車も加わります。

先日、ちょうど空港に行く機会があったので、是非 Airport Line を利用してみたいと思いPerth駅に向かったのですが、ちょっとしたトラブルに見舞われてしまいました。今日は Airport Line の紹介とともに、そのトラブルについてレポートしたいと思います。

Airport Line 基本情報

こちらの路線は、Claremont駅からPerth駅を経由してHigh Wycombe駅までを繋いでいます。下の画像の通り、ターミナル3&4へ行く場合はRedcliffe駅で下車(Perth駅からの所要時間15分)、ターミナル1&2へ行く場合はAirport Central駅で下車します(Perth駅からの所要時間18分)。

Airport Central駅からターミナル1&2までは Skybridge(連絡通路)があるので徒歩で行けますが、Redcliffe駅からターミナル3&4まではバス移動となります。ターミナル3&4まで歩いて行けないこともありませんが、距離は結構あるので、やはりバス利用が無難でしょう。

電車の運行間隔は、ピーク時が12分毎、通常時が15分毎、夜間が30分毎と、かなり頻繁に運行されているようです。また、運賃はスタンダード料金でAU$5ですので、タクシーやUberに比べたらかなりリーズナブルですね。

※ICカード『スマートライダー』利用の場合はディスカウントがあります。
※より詳しい情報は、Transperth の Airport Line のページで確認できます。

Airport Line の各停車駅
(Transperth の Timetable から抜粋)

観光客やビジネス旅行者の多くはシティ近くに宿をとると思うので、短時間で安価にシティ⇔空港間を移動できる電車の登場はとても有難いと思います。一方、パース在住者は、Airport Line の停車駅付近に住んでいない限り、大きな荷物を抱えてシティで乗継をしなければなりません。よって、この時点ですでに利便性は少し低いかなという印象です。

いずれにせよ、どんな感じで運転されているのか気になります!ちょうどP氏の実娘家族が南アフリカに里帰りするとのことだったので、これは良い機会だと思い、私だけ電車で空港に向かうことにしました。

当日のトラブル

当日は、まずP氏と一緒に娘家族の家を訪れ、彼らが準備をしている間ベビーシッターをしていました。その後、私は近くの駅からシティ経由で空港に向かい、先に空港に到着して車移動の彼らを待つという予定でいました。

Perth駅までは乗り慣れた既存の路線(Joondalup Line)で、何の問題もなくシティに到着しました。がしかし、ここでトラブル発生です。Airport Line に乗り換えるためプラットフォーム8に移動しようとしたのですが、なんと、プラットフォームがクローズされていたのです!

クローズの理由は至ってシンプル。『工事のため、〇月〇日から〇月〇日まで、運行を中止します』という旨が、目の前の案内板に書かれていました。

1年ぶりのパース生活で忘れていましたが、こういう事、パースでは結構あるんですよね。New Projects のため、数年前からあちこちで道路や鉄道路線の工事が行われていて、Airport Line に限らず、こういった計画的な Closure は珍しくないのです。そして、それは特に週末に多い印象です。

さて、この日は空港までの電車は運行されていないということで、私は急いで代案を見つけなければなりませんでした。見送りに行くのを諦めて家に帰るか、それとも別の方法で空港に向かうか…、さぁどうする。

Airport Line の時刻表とスマートライダー
紙媒体の時刻表はパースの主要駅で手に入ります
また、Transperthのウェブサイトでも見ることができます

振替バス

答えは直ぐに出ました。

電車の運行がストップする際は、通常、振替バスが用意されるものなので、近くにいた駅スタッフの方に確認してみました。案の定、バスターミナルから振替バスが出ているとのことだったので、Perth駅に隣接するバスターミナルに移動し、その振替バスで空港に向かうことにしました。

バスターミナル内の電光掲示板
振替バスはRoute 902のバスでした 
バスが到着する数分前にスタンドナンバーが知らされるので
指定されたスタンドに並びます

振替バスは約15分位の間隔で運行されていましたが、電車と異なり、出発時間は不安定でした。それでも無事にバスに乗り込み、空港へ出発しました。

バスは空港まで直行というわけではなく、Airport Line の全ての駅に立ち寄ります。そのため、時間がかなりかかりました。私の乗った便は40分くらいかかったような気がします。

今回のフライトはターミナル3からの出発なので、私は Redcliffe駅で下車しました。電車が運行されていないためか、駅自体はとても静かでスタッフすら見当たりませんでした(実際はいたと思いますが)。そのため、下車後どこに行けば良いのか分からず、駅周辺をウロウロしている人もチラホラいました。

通常は Redcliffe駅からターミナルまでバスが出ているはずなのですが、当日、私はそのことを知らず、近くに案内板も見当たらなかったので、歩いてターミナルに向かいました。先述した通り、ターミナルまでは結構な距離がありました。時間にしたら15分くらいでしょうか。今回私は見送りなので身軽でしたが、スーツケース等を持っていたら結構きつかったでしょうね。

そしてターミナルに到着した時には、すでにP氏の娘家族はチェックインも終え、出国審査ゲートに向かう直前でした(間に合って良かった!)。

Redcliffe駅
ターミナル3&4への道中
(本来、駅からターミナルまではバスが出ています)

振替バスを利用した感想

さて、今回は予定外の事が起こり振替バスを利用することになったわけですが、電車利用者はそのリスクについて知っておく必要があるなと思いました。私のように見送りのために空港に向かうならまだしも、自分が飛行機に乗る場合は遅れるわけにはいきませんから。

ここで私が言えることは、まず第一に、Airport Line を利用する際は事前に Transperth のウェブサイトで運行状況を確認すること、ですね。(ちなみに、本日も電車は運行していないようです)

そして万が一、当日Perth駅に到着してから電車が動いていないことに気づいた場合は、無理せずタクシーで空港に向かうことを私はお勧めします。時間に余裕がある場合は振替バスでも良いでしょうが、私の体験上、振替バスは到着まで時間がかかります。そしてターミナル3&4に行く場合は、Redcliffe駅からターミナルまでの所要時間も加味しなければなりません。さらに荷物の事を考えると、タクシーで直行した方が楽ですし安心でもあります。

今回は Airport Line を実際に試すことが出来ず残念でしたが、一方で、リスクマネジメントの良い勉強になりました。時間に十分余裕があって、荷物も少なかったら電車を利用することもあるかもしれませんが(あとは誰かの見送りとか)、私が自分のフライトで Airport Line を利用することは暫く無さそうだな、というのが正直な感想でした。

とはいえ、多くの国際便はターミナル1発着ですし、電車がちゃんと運行していれば、シティ滞在の旅行者さんにとってはとても便利なアクセス方法だと思います!私はパースの事が大好きなので、より多くの人に来ていただいて、パースの魅力を知ってもらえたら嬉しい限りです!


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