【バリ島旅行記⑮】スミニャックで過ごした4日間のハイライト
約2週間に渡るバリ島旅行最後の滞在場所は、お洒落なカフェや多国籍レストラン、雑貨屋さんやファッションショップなどが集まる、観光客に人気のビーチリゾートエリア、Seminyak(スミニャック)です。
バリ島の流行発信地、ならびにバリ島で一番のお洒落エリアとして知られるスミニャックは昔から滞在場所として人気が高く、プライベート感溢れるヴィラなどの宿泊施設も充実しています。カフェ巡りをしたり、ショッピングに出かけたり、お洒落なビーチクラブでナイトライフを楽しんだり、ビーチで泳いだり、サンセット鑑賞したり、過ごし方は多種多様。勿論、スミニャックを起点にして他のエリアに観光に出かけることも可能です。
ただ、バリ島3回目の私は、今回上記のような過ごし方はほとんどしませんでした。というのも、もともと観光やショッピングにあまり興味のないタイプの人間なんです…、スミマセン。では何故スミニャックを滞在場所に選んだのかというと、P氏娘夫婦の希望だったからです。今回は、バリ島が初めての彼ら(と子供たち)に安心して楽しんでもらうことがP氏と私の最優先ミッションだったため、このお洒落エリアにやって来ました!
そんな私のスミニャックでの過ごし方は、毎日ノープラン!ヴィラでのんびりしたり、周辺を散歩したり、マッサージを受けたり、P氏の友人であるマデさんのお店やお家を訪問したりと、他メンバー達の都合に合わせつつ、その日のことはその日に決めるといった感じで気ままに過ごしていました。
というわけで、今回観光の参考になるような情報はあまり提供できないと思いますが、宿泊したヴィラの様子や訪れたカフェやレストランなど、スミニャックで過ごした4日間のハイライトシーンを紹介していきたいと思いますので、宜しければどうぞお付き合い下さいませ!
ヴィラ生活
先ずは、生活の基盤となったヴィラについて紹介したいと思います。ウブドで宿泊したのは個人経営(恐らく)のアットホームな雰囲気のヴィラでしたが、スミニャックで予約したのは、恐らく企業が経営管理しているだろうと思われる大規模なヴィラタイプの商業施設でした。施設内のセキュリティゲートを通り過ぎると、中には同じスタイルのヴィラがずらりと並んでおり、どちらかというと『ヴィラリゾート』という印象でしたね。
チェックインはヴィラから少し離れた街中のオフィスでする必要があり、実際に宿泊するヴィラへは、その後バギーのような乗り物で送っていただくという流れでした。
※ウブドでのヴィラ生活は下記記事で紹介しています。
ヴィラ
ウブドの時と同じく、予約したのは3ベッドルームのヴィラです。まず、キッチンダイニング&リビングの両隣に1部屋ずつ付いていたので、それらの部屋は娘夫婦と子供たちに使ってもらい、P氏と私はもう一つの小さな離れの部屋を使用しました。各部屋に「エアコン」と「バスルーム」が付いており、互いのプライバシーを尊重しやすいその造りは非常に都合が良く、使いやすかったです。
ダイニングキッチン&リビングエリアもセミオープンスタイルで、広さもなかなかのものでした。天井もとても高く、非常に開放的な空間でしたね。キッチンの設備に関しても、必要なものは全て揃っていて、電子レンジやウォーターサーバーまでついていました。電子レンジは無くても困りはしませんが、あればあったで自炊がし易く、やはり便利でした(笑)
プライベートプール
ヴィラ内のプライベートプールも非常に良かったです。写真だと大きさが分かりづらいですが、まず広くて綺麗!そして、浅い場所と深い場所の両方があったので、安心して子供たちを遊ばせることができましたし、身長の高い男性陣でもしっかり浸かることができました。
さらに、夜はライトアップされるので、さながらナイトプールの雰囲気を楽しめます。寝る前のクールダウンを兼ねて、私もよく飛び込んでいました。
朝食
朝食は宿泊料金に含まれていたので、毎朝、ヴィラ内のダイニングでいただきました。ウブドのヴィラでもそうでしたが、前日に希望の時間帯と料理を WhatsApp で連絡すると、その時間に合わせてスタッフの方が来て下さり、朝食のセットをして下さいます。カトラリーのセットに始まり、温かいコーヒーや紅茶も作って下さり、さらには後片付けもして下さって、本当に致せり尽くせりで有難かったです。
※WhatsApp は世界で最も使われてるメッセージアプリです。
メニューに関しては、毎回、西洋料理(アメリカン)かインドネシア料理かで選ぶことができました。アメリカンは、パンやペイストリー、好きな卵料理(ポーチド、スクランブル等)、肉類(ベーコンやソーセージ等)、グリルしたトマトやハッシュドポテトなど、どこのホテルでも大体似たような感じですね。インドネシア料理に関してはナシ・ゴレン/ミー・ゴレン/ブブール・アヤムの3種類から選ぶことができました。ただ、旅も後半になると、王道のナシ・ゴレンやミー・ゴレンには少し飽きが…。よって、初めてブブール・アヤム(お粥と鶏肉)を選んで食べてみたのですが、これはとても美味しかったです!お粥なので朝ごはんに丁度良いですし、日本人の口に合うなと思いました。
ランドリー(洗濯)
洗濯に関しては、ヴィラのランドリーサービス(有料)が利用可能でしたが、そこそこお値段のする宿泊施設だったこともあり、ランドリーのお値段もお高め。バリ島生活にも大分慣れてきた頃だったので、スミニャックではローカルのランドリー専門店を利用することにしました。
スミニャックにはランドリーのお店が沢山あるので、見つけるのは簡単だと思います。ただ、どこのお店が良いのかは分からないので、私たちはグーグルで検索して、レビューの良い所を選びました。ちょうど宿泊先から歩いて数分の所に評判の良いお店があったのでラッキーでしたね。
実際に行ってみると、狭いながらも綺麗にされていて、スタッフの方々もフレンドリーで感じが良く、気持ちの良い対応をして下さいました。料金に関しては正確には覚えていないのですが、1キロにつき210円~230円程度だったかと思います。
お散歩&お買物
先述した通り、スミニャックはバリ島の中でも、観光客が多く集まるお洒落なリゾートエリアとして知られています。よって、観光名所と呼べるような場所はあまりなく、どちらかというと、ビーチでのんびりしたり、カフェやレストランで食事をしたり、お洒落な雑貨屋さんやセレクトショップなどでショッピングしたりするのがメインアクティビティになるのかなと思います。
私は観光開発された部分より、現地人の生活がうかがえる部分により興味があるので、ここでも観光的なことはせず、行き先を決めずに静かな路地裏などをフラフラ散歩したりしていました。それはそれで人間ウォッチングなどができて楽しかったです(^^)
カフェでのんびり
スミニャックにはカフェが沢山あります。観光開発が進み、お洒落な欧米風のカフェやお店がかなり増えたので、お洒落な雰囲気のお店が好きな方は、カフェ巡りをするのも楽しいかと思います。
メニューに関しては、健康志向の方々が好むような料理を扱うお店も多く、もはやオーストラリアにあるカフェとさほど変わらない印象でした。値段に関しては、日本より少し安いくらいですかね。
今回、カフェ巡りこそはしませんでしたが、カフェでのんびり過ごす時間が好きなので、毎日 Bintang Supermarket(ビンタン・スーパーマーケット)横にあるカフェに行って、ぼーっとしたり、人間ウォッチングしたりしていました。
マッサージ(街スパ)
バリ島に来たら、これは絶対に外せないですね!
バリ島には街の至るところにローカルのマッサージ屋さん(街スパ)があり、安くても質の良いマッサージを受けることができます。もちろん、店や施術者によって当たり外れはあるでしょうが、60分のバリニーズマッサージが1000円~2000円で受けれるのは本当に魅力的です!というわけで、ネットでの口コミを参考に、スミニャック内にある2軒のマッサージ屋さんで施術を受けました。
1軒目は宿泊したヴィラの近くにあった、KORI BALI SPA SEMINYAK です。受けたのは60分の『バリニーズマッサージ』で、料金は正確には覚えていませんが、確か1500円くらいだったかと思います。こちらのお店は宿泊施設を併設しているスパのようで、大通りにあるような路面店より落ち着いた雰囲気のお店でした。最安値とは言えませんが、それでも十分にリーズナブルですし、店内もシンプルでクリーンな印象。施術者の方々も品の良い感じで、口コミ通りマッサージもとても良かったです。
2軒目は BRĒZĒ MASSAGE & REFLEXOLOGY というお店で、散歩の途中に立ち寄りました。小さいながらも明るい雰囲気のお店で、清潔感もあり、入店し易かったです。こちらのお店では、散歩の疲れを癒すために『フットマッサージ』を受けました。60分で約800円という良心的なお値段に加え、丁寧なマッサージはとても満足のいく内容でした。
ひとつ後悔したことは、このお店で別のマッサージを受けなかったことです。実はフットマッサージを受けた際、何故か最後に首と肩のマッサージをして下さったのですよね。たった数分程度のマッサージだったのですが、最初のひと揉みで、「あ、上手い!」と衝撃を受けたのです。その際、「絶対に上半身のマッサージをしに戻ってくるぞ!」と誓い店を後にしたのですが、残念ながらその後のスケジュールが急に立て込み、実現させることは出来ませんでした。またスミニャックに行くようなことがあれば、再度こちらのお店に伺いたいです。
尚、上記のお店はそれぞれ奥まった通り(路地?)にあるため、偶然見つけることは難しいと思います。興味のある方は、是非しっかりと位置を調べた上で行ってみて下さい。
ローカルワルンに挑戦
スミニャックでは、自分でおかずを選ぶスタイルのローカルワルンにも挑戦しました。
バリ島に行くと、ショーケースの中に沢山の惣菜があって、そこから好きな料理を好きなだけのせてもらうスタイルのお店を見かけますよね。このタイプのお店がずーっと気になっていたのですが、衛生管理面に若干の不安があり、どのお店が安全だろうかと考えあぐねていました。それに、どうせ行くなら観光客用のお店ではなく、地元の人が行くお店に行ってみたいですしね。
そんな折、P氏がヨガのクラスで出会ったバリ島在住の方々から、お勧めのワルン情報を入手して来たのです!でかしたP氏!
というわけで、P氏と私の二人で、紹介されたそのお店に行ってきました。お昼の時間帯に行ったのですが、やはり人気のお店らしく、地元のお客さんで賑わっていました。外国人らしき客も数人見かけましたが、在住または長期滞在者という雰囲気でしたね。
お店は家族経営らしく、お母様が料理を作って、息子さんと娘さん(それともお嫁さんかな?)がメインで接客を担当されていました。とてもフレンドリーな方々で、私たちのような初めてのお客にも、大変親切に接して下さって有難かったです。
ショーケースには、野菜・肉・魚・豆腐・豆・卵など、沢山の種類の惣菜が所狭しと並んでおり、良い意味で選ぶのが大変!少し欲張ってしまい、お皿が山盛りになってしまいました。こういったお店では、選ぶ惣菜の種類や量で値段が決まるわけですが、私たちは大分欲張ってしまったので、相場を考えると決して『安い』とは言い難いお値段になってしまいました(笑) とはいえ、食べてみたいものを全部のせて、二人分で1,200円位(アイスティーなどの飲料含む)だったので大満足!お料理も最高に美味しかったです!
マデさんのお店&ご自宅訪問
バリ島旅行記の最初の方で簡単に紹介しましたが、P氏にはマデさんという20年来の友人がいます。コロナで大打撃を受ける前までは奥様ともどもツーリズム関係の仕事をしていましたが、様々な困難に直面されたのを機に、苗や農薬を扱う小売店の経営にキャリアをシフトチェンジされました。勿論それも簡単な事ではありませんでしたが、現在はそのビジネスも軌道に乗り始め、お二人の健康状態も改善。まだまだ経済的に余裕があるわけではないようですが、自分たちのペースで働ける環境ができたおかげでストレスも減り、今は二人の娘さんと一緒に穏やかに暮らしていらっしゃるとのこと。
P氏が最後にマデさんに会ったのは8年ほど前で、ご夫婦が自営を始めたのは3~4年前。彼らの困難を見守ってきたP氏が初めてご夫婦のお店を訪問するということで、私も挨拶すべく一緒に行ってまいりました。
農業関係の小売店ということで、お店は観光地から離れた畑の多い場所にありました。そしてお店に着くと、奥様が温かく出迎えて下さったのですが、本当に笑顔が素敵で朗らかな方で、すぐに打ち解けることができました。その後、ご夫婦が一から作り上げたというお店を見せていただきながら、話にも花が咲き、あっという間に時間が過ぎていきました。私たちの滞在中、お客さんも絶えず出入りしていたのですが、マデさんも奥様もとても楽しそうに説明や接客をされていて、自分たちのペースで仕事をされてる二人がとても眩しく見えましたね。そんな彼らの姿を見て、P氏も嬉しそうにしていました。
その後、マデさんのご自宅にもご招待いただいたため、二人の娘さんにも会うことができました!上のお子さんKちゃんは16歳、下のお子さんNちゃんは10歳で、二人とも日本のアニメやキャラクターが大好きだそう。特にKちゃんは日本語を勉強中とのことで、なんとスピーチコンテストで優勝したのだとか!マデさんはそんな娘さんをとても誇りに思っており、Kちゃんが私と日本語で会話することを楽しみにしていたのですが、ここで予想外の展開が…。
なんとKちゃんは、日本語以上に英語がペラペラだったんですよ!しかも、マデさんはKちゃんが英語を話せることを知らなかったため、あまりの流暢さに、良い意味で開いた口が塞がらず、放心状態に(笑) 正直に言うと、日本語に関してはまだ会話できるレベルではなかったのですが、英語に関しては、P氏からの質問にもスラスラとよどみなく返答していましたし、「既にバリ島内のホテルとかで働けるのでは?」と思わされるレベルで、皆を驚かせていました(一番驚いていたのは何故か父親のマデさん/笑)。マデさんは、自分が知らなかった娘さんの一面を目の当たりにし、驚きつつもすごく嬉しそうにされていて、そんな姿がとても微笑ましかったです。
兎にも角にも、この日はとても楽しく有意義な時間を過ごすことが出来ました。素敵な集合写真も撮れましたし、バリ島に新しいお友達も出来て嬉しかったです!
マデさん家族とディナー
バリ島滞在最後の夜、今度は私たちがマデさん一家をディナーにお誘いしました。残念ながら、Kちゃんは学校行事の準備があるとのころで不参加だったのですが、マデさん、奥様、Nちゃんが参加して下さいました。
訪れたのは、スミニャックにある老舗レストラン、Made's Warung(マデズ・ワルン)です。めちゃくちゃ広い半屋外のレストランで、メニューもインドネシア料理に留まらず、西洋料理やタイ料理まであり非常に充実しています。また、店内にはステージが用意されていて、バリ舞踊を見ることもできるという、なかなかにオールマイティなレストランです。料金に関しては、ナシ・ゴレンが450円、ナシ・チャンプルが650円ほどなので、この規模のレストランの割にはリーズナブルかと思います。
10歳のNちゃんは、このようなレストランで外食するのは人生で初めてとのこと。最初はかなり緊張しているように見えましたが、私が用意してきた『秘密兵器』により状況は一変します。その秘密兵器とは…、折り紙!本当はNちゃんにプレゼントするつもりで持参したのですが、子供たち全員で遊び始めてしまって(笑) しかも、Nちゃんも奥様も折り紙経験があったため、即折り紙大会が始まってしまったのです。様々な色でハートを作ったり、私がサイコロを作ったら、子供たちが自発的に簡易的な双六(すごろく)を作って遊び始めたりして、その場がアットホームな雰囲気に。折り紙がアイス・ブレーカーとして活躍してくれました!
最初は恥ずかしがっていたNちゃんですが、最終的にとても楽しい夜になったようで、帰宅してからもずっと私達の話をしていたそう。初めての外食が良い思い出になったみたいで、本当に良かったです!
それにしても、折り紙がこんなに活躍するとは思いませんでした。これからも、子供が集まる機会には折り紙を持参することにします(笑)
まとめ
というわけで、私が過ごしたスミニャックでの4日間は、ヴィラでのんびりしたり、散歩したり、マッサージを受けたり、ローカルワルンに行ったり、現地の友人家族と過ごしたりと、自由にのんびりしつつも、とても充実しておりました。
以上、今回で『バリ島旅行記』は完結となります。長期間に渡り、お付き合いいただき有難うございました!
次回からはまたオーストラリア関係の記事を書いていきますね!