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はるるん、海を渡る

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重症心身障害児として生まれ、盲目で車椅子が必須のハルが、家族とともにどこへでも出かけ、登山にも海にも行き、そうしてついに、家族と一緒に海を越えてインドにやってきた。インドでの彼女…
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#特別支援学校

「副籍」制度と公教育の本当の理想

「副籍」制度と公教育の本当の理想

学校ってなんだっけフィリピンで2年間学校に通っていなかった重症心身障害児の次女ハルは、小学2年生も終盤になって、日本の小学校に1日体験入学したわけだが、実はその少し前から、来年度以降の日本での就学について、教育委員会と相談を始めていた。

運動機能の発達も知的発達も生まれつき限られていたハルについて、学びについてもあまり期待していなかった。もちろんリハビリや療育を通じてトライしてみたことはあれど、

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はるるん、新学期始まる

はるるん、新学期始まる

インドの学校は5月後半から6月いっばい夏休みのところが多く、ハルが通う特別支援学校、タマンナも長い夏休みがあった。

薬の調整のせいなのかなんなのか、5月からずっと昼間うとうとすることが続いていたハル。休みがちなまま長い夏休みに突入し、そのまま日本に一時帰国をして7月に入り、なんだかずいぶん久しぶりの登校となった。

当然というかなんというか、上の子達が通うインターナショナルスクール(寒いほど冷房

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はるるん、歩くべきかどうか問題

はるるん、歩くべきかどうか問題

実はここ最近、ハルはインドの薬への移行とともに、もう一つ大きな問題に直面している。

補装具の提案1ヶ月ほど前、タマンナのリハビリで、足に補装具(足を正しい方向に向けるようサポートする器具)をつけたほうが良いのではないかと提案された。

両足の長さが違ってきてるのも気になるし、一度整形外科医に見てもらってきてね、とOTの先生に言われた。OTのハルミットは、ゆくゆくは立つ練習をし始めることを考えると

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はるるん、インドでリハビリを受ける

はるるん、インドでリハビリを受ける

久しぶりのはるるん学校ネタ。

実は、先週はTamanaの校内が寒すぎて少しお休みをした。

インドは常夏だと誤解されがちなのでここで少し言及しておくと、インドにも冬がある。北半球だし、緯度でいえばニューデリーは沖縄とか鹿児島と同じくらいである。といっても私達家族が以前住んでいた長野県M村に比べたら寒いとはいえないレベル(寒くても10度前後)だし、寒いのは12月中旬くらいから1月下旬くらいまでと短

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“Fun”タスティック Tamana

“Fun”タスティック Tamana

ここまでTamanaのトレーニングや教育を中心に少しずつ紹介してきたが、ハルが通う早期教育の教室には、たくさんのお楽しみ的な催しがある。

盛大に祝うバースデー通い始めて2日目のこと、突如ランチタイムに「今日はバラの6歳の誕生日だから誕生日会をやるのよ」と言われて席につくと、豪華なミニオンのケーキやスパイシーなポテトパイ、たくさんのお菓子が振る舞われた。

余談であるが、日本では誕生日の人に周りが

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