血管検査の日
検査室に入ったら、ドラマでよく見る機械や、看護師さんたちがいっぱいいて緊張した。
先生は私を安心させるように声掛けしてくれていた。
横になって腕に綿でアルコールを塗り、
点滴されたところから眠くなる薬を打たれた。最初はあまり効果がなかったが、2回目打たれた時、腕の圧迫感を感じ、天井を見上げると視界がグニョグニョしてきて、意識が急に遠くなった気分になった。そして、なんだか楽しくなってきて麻酔の感覚を思う存分楽しんだ。
その後、多分血管に管を通していたと思うんだが、あまり記憶がない。自分の心拍数の音と、血圧機の収縮しか感じられなかった。
造影剤を流し込みますと言う合図とともに、右側の歯茎が熱くなってきて、おお、これが造影剤かと思った。その後も3回ほど造影剤を流し込まれ、ほどよく熱を感じ気持ちよかった。
目を開けているつもりではあったが、すっかり眠っていたようだ。白目向いてなかったか不安だな。体感30分ほどで検査は終わったようで、主治医が太腿の止血を10分ほどしていた。その時私は眠くて目が開けられないほどだった。ただ、確かに気持ちよかった。造影剤が血液に流し込まれて行く感覚、点滴から管を通じて血管に流し込まれて行く、眠くなる薬をこの体で感じ、いつもでは感じられない感覚を味わい、中盤ごろから楽しかった。
検査後、自室のベットに運び込まれ3時間待機だ。しかし、尿意をもよおしている。そして、喉がかぴかぴだ。お腹も空いた。はやく食べたいです。
19時ごろ、3時間安静を終え、看護師さんが圧迫止血をしていたバンドを解いてくれた。じわっと生暖かい感覚。締め付けられていた血液が流れ出す様が、気持ち良いようで、不快だった。破裂しそうな膀胱を抱、トイレへと向かう。排尿を終わらせたのだが、帰り道視界がつぶつぶの真っ黒になってきて、耳が聞こえなくなってきた。視界がドット絵のようにつぶつぶ,周りの音が聞こえない,自分の心臓の音が大きくなってきたー!ああ、これはやばいやつだ。倒れる!!
昔このような経験をしたことを思い出した。
運動が苦手ながらも中学時代はソフトテニス部に所属しており、1年生の春走り込みとき,一人だけついて行けなくて無理して走った結果熱中症になったのだ。
今回は、間違いなく脱水症状であろう。すぐにAquariusを飲み、吐くのを堪えていた。
いつもナースコールを押すのに渋るのだが、今回は本当に吐いてしまうと思い、看護師さんに袋を持ってきてもらった。10分ほどすると収まり、食べ物も入るようになった。怖かった。低血糖もあったかなと思う。昼ごはん抜いてたからね。水分補給めちゃ大事。まじで。
初めての検査だったので、怖かったんですが非日常感が楽しくて、なんだかんだゆったりすごせました。入院生活についてまた書きます。