剃毛のバイト
剃毛した、人生初の。
と、いうのも、痔になった、
自分で認めるのは人生初の。
今まで多少切れていた切れ痔に関してはノーカウントにしていた私であったが今回はいかんせん痛い。かつ治りが悪い。
そんな事を妻にトボトボ話をしていたら、
痔認定されたわけである。
というわけで日課になりつつある午前中のお散歩は安静のためお休みとなった。
そして昨日妻から頂いたありがたき座薬を注入しようとしたのだがいかんせん邪魔なのだ、毛が。
※ちなみに妻も妊娠時からの痔持ちであるので、晴れて我が家は子を除きみんな痔になったのである。
そんな事を話ししていたら、
『毛剃ったらええやん』と、妻が言い始めた。
なるほどそれはアリやな、と思いつつも自分で剃るのは難しそう。
そんなところに、『剃ろか??』と妻の申し出。
ありがたきことではあるものの、こちらにも男のプライドと気恥ずかしさもあるので金銭を交換条件とした。
【100円を妻から私に払う】
妻to旦那である。剃られるのは旦那だ。
なにを言っているかわからないかもしれないが、人の毛を剃る経験などなかなかできるものではない。貴重な経験にお金が発生するのは世の常である。
半ば強引に100円という費用を発生させ、剃毛がスタートした。
もちろん娘もおうちにいるので目が離せない。
そこで娘の隣でコトを行う事にした。
横にかわいらしい娘の笑顔をみつつ、ハサミとカミソリで毛が落とされていく。
昔から気にはなっていたのだ。
これがすべてなくなった時どれくらい気持ち良いのだろうか。と。
しかしながらいざお風呂に入ったときにこんなあられもない姿は、、と思ってチャレンジできなかったのである。
しかし育休中にとくに大浴場にいく予定もない事を思い出してワリとノリ良くオッケーを出してしまった。
育休が開始したらボウズにしようとしていたくらいだから見えないところの毛ぐらいなんてことはないのだ(ボウズは妻の猛反対により中止)
平静を装いつつ、10分ほどかけてまずはお尻部分が完了。スッ&チクッとした感覚。新時代の到来である。
そこで、もうこうなれば!と残る下のおけけはすべて処理することにした。
もう100円課金である。
意気揚々と再開したものの、いざとなるとコワイ。お尻部分とちがい、本能的に生死が関わってくるような気すらしてくる。
頭では大丈夫、とわかっていてもヤツは妻の荒くれたハサミ使いに縮み上がっていた。
爆笑する妻。震える私。
なんせ妻は対象物を触れずにハサミで空をズサッズサッと切っていくのだ。
『手を添えろ、丁重に扱え』
育休中に男性器をハサミで切られて傷病手当までもらうやつなんか聞いたことはない。
会社初を超えて社会初にまで到達するつもりはないのだ。
『これ以上やると痛い痛いうるさそう』と、文句ばかり垂れ流す私に嫌気がさしたのか、見えないやりづらい部分を完了させ残りは私が風呂場でやることに。
普段使っているT字のカミソリにアイテムチェンジし、一気に行こうと思ったものの毛が詰まってなかなか進まない。
結局15分程度かけ見える限りの部分はツルッと仕上げた。晴れてニューボーンベイビーの状態へ生まれ変わったのである。
おボーンにニューボーン
語感が良い。今日も快晴だ。
ちなみにお腹のおけけはプライドとして残しておいた。
何のプライドだ、と聞かれそうだが、私にもそれはよくわからない。
これから2ー3日程度過ごしてみて君との相性は判断していきたいと思う。
これからもよろしく、相棒。
妻へ
200円は来月渡すお小遣いから引いておきます
あしからず。