【札幌2歳S】予想
【札幌2歳S】注目馬
東京のクラシック向きのスピード力戦とは違うベクトルで行われる札幌2歳S。札幌最終週というのもあり…馬場はタフ化、新馬よりも厳しいペースになりやすく、後半長い持続力が使える馬やパワータイプのスタミナ馬の台頭が多い。では、今年もそのタイプを狙いたい所だが、1頭能力面の可能性を賭けて狙いたい馬がいる。それが、◎ファイアンクランツ。元々POG指名も候補に挙がっていた馬の1頭だったが、新馬前の調教で危うい所があり、気性面に難ありを覚えた。実際、レースではそれらの不安の中で、抜群のスタート。道中、3番手辺りでしっかり折り合い、スピードの違いで3角から進出、4角であっという間に先頭。ラスト2F11.8ー11.1。特に、ラスト1F11.1は特筆すべき点で、この日は風が強く、追い風でのマークになるが、馬場は重馬場。それでいて、3着に5馬身差は中々強烈。しかも、個人的に2着馬を相当評価している関係で、ロパシック相手に抜かれる隙はゼロ。強い。「抜け出した瞬間はフワッとした」と遊びながらでもこれだけ終いの脚をしっかり使えるのは能力が高い証。ロパシックのルメールも、「すぐに勝てる」と自信満々。ちなみに、ラスト1F11.1は、札幌1800m2歳新馬戦で3例目。コディーノ、パワーホール、ファイアンクランツ。前2頭は、札幌2歳S、共に連対を果たしているように、データ面での裏付けも確か。気性的なこともあるので、内枠で窮屈な競馬をさせるより、この8番枠はプラス。調教も3頭併せで遅れたが、手綱はしっかり抑えていての意図的調教、寧ろしっかり我慢できていたのが好感で、この新馬戦のパフォーマンス力は素直に評価したい。あとは、成長力次第。まだ正直、馬体面でクラシックでしっかり戦えるほどの厚みが足りない。脚元などのポテンシャルや脚の速さなど随所にレベルを感じられるが、線が細く、馬っぷりがもうひとつ。陣営は、晩成と認めているように、これからの血統であるのは確か。と、馬体面などでの成長力がカギと見ているものの、あの走りと内容からはここでも即通用してしまう可能性が高いし、その可能性に賭ける。ここはしっかり本命とさせていただきます。相手は、タフな競馬で強い△2.マジックサンズと△3.マテンロウサンで。