また転職した。大阪さよなら、またきたよ東京
久しぶりにnoteを更新する。
また転職した。正社員で働くのはこれで4社目。
東京で鞄・ジュエリー販売2年4ヶ月→(バイト生活半年くらい)→イギリスでビーガン食品の商社で営業事務2年→大阪の中小規模の食品商社で輸入担当1年半→東京でインド系の食品原料会社でロジスティクス(輸入/購買+国内の物流)new!
とまあこんな感じ。
仕事だけでなくて、場所も大幅に変えている。だから数年に一度のタイミングでお金的にやばい月が来る。
特に有益な情報を届けできるものではないので、悪しからず。
でも、なんか仕事のことを思い返すと、それぞれの仕事でムカつくことがあったのでもしかしたら愚痴シリーズを展開するかもしれない。
まずなぜこんなに転職を繰り返しているのかというと、正直言ってファーストキャリアを間違えた。
でも入ってみないと自分が憧れていた会社や業界のカルチャーと合っていないことに気付けなかったから、無駄だった訳ではないし、自分の趣味や関心と仕事で得意とすることが直結する人間ではないことが社会に出て数年して判明してよかった。
転機はアルゴリズムによって創り出される
今回の転職は自分で見つけて応募したのではなく、紹介されて面接を受けて転職を決めた。前の会社を今すぐ辞めたい!とかではなかったんだけど。
きっかけはLinkedin。欧米では多くの個人や企業がアカウントを持っていて、直接企業の募集ページに応募するみたいな経路も主流だ。私はイギリスにいる時に一応アカウントは作っていたけど、活用できずに帰国した。
大阪の会社で働いていた時、海外の取引先のレスポンスが遅い時に、LinkedinであちらのExport managerを見つけて連絡する手段としてとても重宝していた。(ちょっとSNSストーカーめいているのでオススメはしないけど便利ではある。)
それで、多分だけど、そうやって私が自分のアカウントにログインする回数が増えるに連れて、求人を募集している側の検索に引っかかりやすくなったのだと思う。
ちょうど前の会社の勤務が1年を過ぎた頃から、日本にある複数の外資系のエージェントから連絡がくるようになった。(彼らは格好つけてあなたを"ヘッドハント"したいと言ってきた)
顔写真も載せていないし、特に中身を充実させているアカウントじゃなかったし、意識高い系のアカウントをフォローしてる訳でもなかったのに、新しい仕事を紹介されるようになった。
いうて早くないか?
イギリスワーホリから帰国して仕事を探していた時、イギリスの2年間の経歴では短かすぎるからと、書類選考すら通らないっていう悔しい時期があった。(というより職務経験としてノーカン、むしろマイナスだった)「じゃあとりあえず日本の会社での職歴のためだ」と思って、まあまあ不本意ながらも前の会社に入社した。「えー私のキャリアってこんなぱっとしないんだ。。。」ってちょっと不貞腐れてたけど、色んな場所で経験してそこそこ頑張ってきた、ってことよりも経過年数が優先順位が高い土壌なら仕方ない。
そんな感じでとりあえず前の会社で年数を稼ごうと思っていたところに、ヘッドハンター☆を名乗る人から、好条件を持ち出された。まじか!(すごーくお給料がいい訳じゃないんだけど、少し前進って感じかな。)
でもまだ勤務1年くらいだったから、「いやでもさすがに早くないっすか?」ってこちらから聞いてみた。外資系のエージェントだったからか、"ガイシだし、ダイジョーブ"と、めちゃ軽いノリで言われた。笑。
まあいうて私スキル高いよな?
というか他の人が低かった。
転職活動の時は、「オフィスの経験なし」「ビジネスマナーなし」「特にスキルなし」という烙印を押されていた私だけど(怒)、日本の会社で働いてみたら、周りの「勤続数十年」よりもぜーんぜんスキルが高いことが判明した。
例えばエクセルは、最初の販売の時に売上や在庫の管理で使っていたから、簡単な数式はできるし、視覚ストレス少なく見やすく可愛く作れるし。何か問題があった時のリサーチ力は、日頃のネット検索やオタク活動や海外生活などで自然に身についてるから、わずかな手がかりをもとに執念で答えに辿り着けるし。「一回言われたことは忘れない」っていう人いるけど、私は短期的記憶が難しくてそれができないとわかっているから、わからないことに直面した時のために予防線をはってアクセスを整備しておくから問題ないし。(イギリスで働いて得たスキル。言語とかよりも、こういうサバイブする工夫。)
前の会社で働き始めて半年くらいで気づいたんだけど、そしてわざわざ言うまでもないと思ってたけど、全然会社の偉い人達よりも高いスキルがめちゃあったのだ。
なんだかんだで金
だからいい条件を出された時、「早くね?」ってびっくりしたけど、「いや、だよな」とも思った。意外と世の人、大したことない。だから、私だってもう少しお給料もらっていいはずだ。
もはや何に憤っているのかわかんなかったけどイライラしていた。1年前に面接で言われたこととか思い出してムカついてたし、アナログなおじさん達にもイライラしてた。そして経年分数千円しか昇級しなさそうな構造にも失望していたし、なんか「◯歳までに年収幾ら」とか決めてないけど漠然と焦っていた。
大阪の会社は、たくさんのチャンスを与えてくれてとても感謝してるしお世話になったけど、御恩と奉公精神は私のヘモグロビンを構成していなくって、来るもの拒まずで転職活動始めようと去年の9月くらいに思い始めた。(自分から見つけるということはしなかった。ぎゃーぎゃーいう割に受け身である)最初は、面接受けても「他の候補者が職歴長かったので〜」という理由で落ちたりしてたので、それなら書類で落とせと思いつつ、一時期転職活動お休みしてた時期もあるけどここでは割愛。
Robert Walters
何社かエージェントの人から連絡があったのだけど、個人的にはこのRobert Waltersというところがいい求人をたくさん紹介してくれるなーと思った。私は一般消費材とサプライチェーンの分野に絞って仕事を紹介してもらって、連日このセクションのヘッドハンターから紹介をしてもらった。あと、英語の履歴書を送るんだけど、多分担当者がいい感じにこの会社のフォーマットに沿って直して書いてくれてたっぽくて、そう言った点でもエージェントを使うのはおすすめ。
https://www.robertwalters.co.jp/
合理的 is the best
まずオンラインでやってくれるのがいい。そして勤務後18:30とかから対応してくれるのがいい。面接受けるの得意じゃないくせに転職するから、どうしても避けては通れないのが本当に嫌だ。
今回の転職は外資だったから?一応経験者枠だったからか?志望動機とかあまり聞かれなかった。よっぽど精神的な繋がりを大事にしている会社でない限り、ざっくり仕事は金と仕事内容と時間のバランスが合っているか合わないかだから、私はその合理的な質問形式が心地よかった。
絶対許さないあの人事
許せない回がある。まあ落ちたのだけど、落ちる結果を聞く前に、こちらからも一言言わせてくれとエージェントの人に長文メールをした。とあるラグジュアリーブランドの人事の方だったのだけど、今でも名前を覚えているけど、言いたくないからあえて"The HR personが〜"と書いた。
外資の中途採用なんだから、紆余曲折ある人や、一度海外に出た人なんて普通にいるだろうに、むしろこちらはそういう要員だと思うんだけど。
中途採用の面接をしているくせに、彼女は経歴の一貫性のみが正義かのような言いぶりだった。私が学生の時に勉強したサステナブルのことやイギリスにワーホリに行ったこと、大阪の会社で働いていたこと、それらは私にとっては繋がっているけど、図で表すなら螺旋状のものであって、彼女のように一貫性を直線のみで認識している人には、きっと想像ができなくて伝わらなかったのだろう。何が言いたいかというと、転職活動において、今更変えられない10年以上前の遠い過去と今が同じライン上にある必要は皆無なのに、そこに固執して質問を繰り返してきてとても不快だった。
紆余曲折したのち、この直近3-4年の経験から、この会社が募集している仕事が自分に向いていることも伝えたのに。彼女は私が2013年にロンドンでフェアトレードの授業を受けられなかったことが、どうしても気がかりだったみたい。ご心配謝謝だよ。開講されてなかったから、ボランティア活動にシフトしたんだが?「HRパーソンの面接のスタイルがそうなのか、もしくはその会社のコミュニケーションスタイルが、相手の言ったことに対してわざとありえない可能性を見出して聞き返したり、関係のないポイントに執着して糾弾するのなら、私はここで快適に働けないと思うから辞退したいです」とお伝えした。まあ落ちたけど。合わないと判断した点では気が合ったわね、私達♡
ああ、結局あいつの愚痴をつらつら書いてしまった。
転職することはいけないことなのか?
会社にとって、長く勤めている人がいるのは安心感が半端ないのは間違いない。でも会社を数年おきに辞めることは、忌み嫌われるべきことなのだろうか。日本はきっと今ゆるーく転換期で、「定着」の定義が数十年から、数年単位に変わろうとしているけど、実際まだ変わっていない。頭では分かっちゃいるけど〜の状態。(変わるなら人の感覚が先なのか、制度が先なのか。ちょっとそれはわかんない)何が言いたいかというと、まだ転職がネガティブに捉えられているということ。
あまりにも人が定着しないのは組織として問題だけど、ある程度新しい人が定期的に入って来て、違和感や気づきがあって改善されることはいいことではないか?完璧な会社なんてどこにもないのだから。人の出入りが少ないと、「長年これでやってきた」っていう慣習が、一般常識や世間の流れとかけ離れているのに気づかないことだってある。
たとえば転職してきた人が急に「システム前の会社の方が使いやすいので、来季からそれにしません?」とか言い出したら、ちょっとtoo muchだけど、「Teamsこういう使い方が楽ですよ〜」とか、「このサイト役に立つんで見てみてください〜」とか、そういう大型投資を必要としない改善は全然すぐやっていけばいいと思うし、自分がまた数年後に転職すると思うからわかるけど、「〜年後までにこの資格をとろう」とか「次のポジションに行くためには、この経験が必要だ」とか具体的に短期的な目標ができて、会社に成果を還元できるから、そういう面でも組織にとってプラスだと思う。
紀貫之vibes
なんか、高校卒業以降、私の人生「こうなりたい」みたいなのってことごとく叶えられてなくって。いい意味でも悪い意味でも。だからもう強く願ったりしないのね。(イギリスのワーホリだって、全然予期してなかったし)
今回の転職も、自分的には2年くらい予定より早かったけど、「あ〜なんかきっと動くタイミングなんだろうな」って、どこか他人事のように理解して流れに任せることにした。ケセラセラ。(てか紀貫之の使い方間違ってるよね、たぶん。意図汲みとって♡)
そんなこんなで、私の短かった大阪生活は幕を降ろし、4年ぶりに東京に戻ってきた。4年前、仕事が生活や精神の大部分を占めていて、というとよく聞こえるかもしれないけど、実際は心身を蝕んでいて辞めたいのに身動きが取れず「辞めたい」っておよそ100のメモを携帯に書き綴るしかできなかった、苦い思い出のトーキョー。だから東京に戻って来るのがちょっと怖かった。その会社の商品を見るのも、「うっ」って感じだった。でも今回戻ってみたら、もう平気になっていた。少しばかりは前進しているという自負があるのかもしれない。
皮肉なことに、時間的にも精神的にも会社へのコミットメントを求められない今の方が、仕事への向上心があるんだよな。いろいろ余裕ができたんだろうな。
愚痴スイッチ入ったから、たぶん仕事シリーズ続く。