エロビデオ屋が新年早々「殺す」と言われただけのお話。
明けましておめでとうございます。
去年末は更新速度が一気に失速しましたが、また徐々に調子を取り戻していきたいです。
ちなみに、ぼっちざろっくを一気見した勢いで書いてます。きくりお姉さんすき。
大晦日・一日・二日・三日と健康的で健全な労働に勤しみ、新年初めての休日の前日である一月三日、足を棒にしてエロビデオ屋のフロントに立っていた時のこと。
「あしたのあ”さまでいたい”んだけど」
宿泊目的のおっさんがぼくに話しかけてきた。しゃがれた声。緩慢な動作。
まぁ平均的なうちの客って感じのナリだ。
ただ、年末年始は仕事も家もないはぐれプロレタリアートたちが四六時中部屋に籠ってるので、そのおっさんに案内できる部屋がなくなっていた。
「申し訳ございません、ちょっと今は部屋が空いてなくて。30分くらいしたら一部屋空く予定なのですが・・・」
愛想はないが失礼もない、くらいの声で正直な部屋の空き状況を伝えたはずだったのだが
「なんだぁ・・・お”れがこんなコジキみてぇな格好してるからぁ・・・入れないってのかぁ?客をえ”らぶってのかぁ?」
思ってない思ってない。うちではとくに珍しくもない格好したおっさんだなぁとは思ってたけど乞食みたいだとはちっとも思ってないよ。
「いえ、ですからあと30分くらいお待ちいただければ部屋をご用意できるのですが・・・」
「あぁそうかよ、この店は客を選ぶのか。こんなコジキみたいな恰好した客入れられないってのか?舐めてんじゃねぇぞガキ、殺すぞ!俺は刑務所上がりだぞ!こんな店もう用ない、帰る。」
鳴る。自動ドアのボタンを押す音がガチャガチャと、二回。
・・・・・・
ダサイ。ダサすぎる。
いや、なんか哀れだ。哀れ過ぎて涙が止まらない。
多分お客様は神様だ、なんてプロパガンダを喧伝してきたのはあのおっさんくらいの年齢層なんだろうな。
あと、認知能力とか読解力とかがそこはかとなく欠如している。
「今は部屋が空いてないので少しお待ちください」としか言ってないのに「俺が乞食みたいだとぉ?」と返してくるのはかなりマズイ。
行間の内容を勝手に類推して勝手にキレてる左翼みたいだ。
それと、ぼくはちょっとつよい言葉を言われるだけで縮み上がっちゃう小心者なのだが、あのおっさんの動作・声からは威圧感等を全く感じなかった。
一か月前に会った本物のヤクザからは歓談してるだけで質量を持った威圧感がこちらにも伝わってきたのだが、その類のものがこのおっさんには一切ない。
それに加えて、犯罪自慢までしちゃったらもう終わってるよね。恥じて、更生しろ。
どうでもいいけど、自動ドアのボタン押すのにもたついちゃってるのもダサイ。
最後に、殺すとか言っておいて何もせずにさっさと退店しちゃうその半端者さ加減。厄介客としてのレベルは平均未満。偏差値40くらい。うちの厄介客のなかではドベ、だね。
残念、極まる。何者にもなれない、その半端さ。
新年早々、最低な挨拶をくださりありがとうございました。
今年はあなたのことを反面教師とし、質素倹約に励み、健全な精神と肉体を持ち合わせた立派な人間になれるように、がんばります。
さーて、NISA口座に33333円突っ込むか。
続