彼女いない歴=年齢のエロビデオ屋がガールズバーに行くだけ2(ツー)
前作も併せてどうぞ。
また来ちゃいました、例のお店。
先月、職場の先輩から「お前は絶対にハマる」と断言されました。
「そんなことないですよぉ~w」と返しましたけど、そんなことありましたね。
今回の来店もなかなか楽しめたし、前回とはまた違った失敗談もあるので、読んでってくださいな。
これって運命感じない?って感じの花の金曜日
ぼくの休暇は不定期だが、火曜と金曜が休みになることが多い。
観光地やレジャー施設に人があまりいない平日に休みが取れるのはいい点、友人と予定が合わせずらいのが悪い点だ。
12月2日金曜日。早朝からなんだが心身共に調子がいい。
職場の影響で体内時計が二時間分右回転しているため、普段は目が覚めるのが8時過ぎくらいなのだが、この日は7時にはおめめがパッチリだった。
手癖でスマホに電源を入れツイッターを起動。なんとサッカーワールドカップ日本代表がスペインに勝ったとのニュースが。なんとなくラテン系国家はサッカーが強い程度の知識はあったので、昨晩就寝前には(まぁドイツ戦はマグレ勝ちで流石にスペインには負けるやろ)と思っていたのだが、まさかのジャイアントキリング。スポーツ観戦はほとんどしないぼくもこの結果には嬉しくなってしまった。
9時頃、近所の喫茶店で新メニューのサンドウィッチを注文。珈琲と本を傍らに置いて・・・喫食!美味い!!
メッセンジャーアプリで母とスペイン戦勝利のニュースの話をしながら、本を読み進め、食事も進む。うん、なんだか今日はいい日になりそうな予感だ。
こういう日は…おでけけ!おでけけするに限るよ!キャッキャ
なので隣町の五反田に徒歩で向かう、約20分で到着。
五反田に来ると大体
サイゼリアで軽食とワインを摂取→ドンキで酒を買う→カラオケで1時間熱唱→ラブホ通りで情事を終えたであろう男女の観察
こんな感じで3時間くらい滞在した後歩いて家に帰る。この日もだいたいこんな感じだったと思う。
15時30分、帰宅すると1時間くらいお昼寝をして酔いを醒ます。
16時半頃、起床。このまま家でゆっくりするか、都心におでけけして豪遊するかの二択で揺れているときであった。
ピロンッ
スマンホホの通知だ。
Lineでメッセージが来たようだ。お相手は…
オウオウぼくの愛しのキャストちゃんじゃないですか!
その内容は「12月になって寒くなったので気を付けてくださいね」とのこと。この娘はぼくに惚れているに違いないな、うん。
それに対してのぼくの返信
「ちょうど今日来店しようとしてたんだけど、19時前に御手空きだったりする?」
彼女からメッセージが来る直前までは、レトロスロットが置いてあるゲームセンターに行って吉宗か大花火を打とうと思っていた。が、この予定は即キャンセル、レトロスロットブン回すのは年末か年始くらいに延期だ。
キャストちゃんから「おてすきだよ~」と言質を取ったので早速品川駅に向かう。
来店直後から吃音らないようにあらかじめジャスコの安酒を350ml喉に流し込む。空いた腹に酒を入れすぎると悪酔いするのは経験からわかっていたのでちくわを買って胃にしまっておく。
よし、電車でGOだ。通勤定期で職場の最寄り駅行きの電車に乗り込む。気分は新幹線だぜヒャオ!
GIANT STEP
19時45分ごろ、某駅に到着。ぼくは華美な電飾で飾られた夜の街へ繰り出した…
55分、店の前にいる黒服に話しかける。初来店の時は店前で5分くらいウロウロしてから意を決しての入店だったが、今回彼の足に迷いは伺えない。
嘘です、ほんとは一分くらい立ち往生してました。ごめんなさいぼくは小心者です。
「すいません、〇〇さんを指名で1セットお願いします。」
言えた。この一歩はセシルローズの一歩よりも大きい。ついに目的の娘を、彼女いない歴=年齢の男が指名したんだ。この時のぼくは全知全能にでもなったつもりだった。パクスブリタニカなんてファックしてやるさ。
例のバーは建物の二階にある。ぼくは黒服の後に続いて階段を登っていった。一歩、また一歩、階段を登る度に目的の娘と散財が近づいていることを実感し、鼓動が速くなっていった。
ガチャリと扉が開かれると、内側から飛び出てきた…男と女の歓声、欲望。
あぁ、ここは異世界なんだ。間違いない。だって、陰気な中年も、賃貸契約ができなくて身寄りの失くなった壮年も、ビデオデッキの使い方がわからなくてスネる老人もいないんだもの。
扉をくぐって、異世界へと足を踏み入れる。無意識に拳を握り、床を踏みしめる力も強くなる。全身が身震いする、これは武者震いか。
…ごめんなさい、ちょっと盛り過ぎました。本当はもうちょっとリラックスして入店したよ。
ぼくの職場の備品とは違って小綺麗な机に案内され、椅子に座り、あの娘を待つ。金曜日の七時だからなのか、前回来店した時よりも客が多い。ほぼ満席なんじゃないだろうか。
一分半くらい待ってあの娘がぼくの席にやってきた。
「お久しぶり~ごめんね~LINEしたときは全然お客さんいなかったんだけど、ここ一時間くらいで一気に満席になっちゃって。指名してくれてありがとう~」
「いえいえ大丈夫だよ。1か月ぶりかな、また来ちゃったよヘヘヘ」
こんな感じのやり取りをしながら、キャストちゃんが隣に座る。うーん、近い。
女の子と酒を飲みながら歓談をする店では、定期・不定期でイベントが行われる。この日はニットワンピースデイということで、キャストたちが童貞を半殺しにする服を着て、男たちの話し相手になっている。
なにはともあれ酒を飲まなきゃ始まらない。手を上げて黒服を呼び、キャストちゃんにお酒を持ってこさせる(2000円)ぼくはビールを頼んだ。前回はウィスキーの飲み過ぎで大変なことになったからね。
杯が二つ揃ったところで、いつものやつを…
「「乾杯」」
チンッ
女の子と杯を交わし、グラスのぶつかり合う音が耳に飛び込んでくるこの瞬間、至高の悦びを感じる。絶頂だ。
今日のトピックス
キャストちゃんと会うまでに2000文字も書いていて疲れたので、会話の内容はダイジェストにします。
・前回来店したとき、最後の十分から蒲田駅で起き上がるまでの4時間くらいの記憶(連絡先の交換をして「わっしょいわっしょい」なんて浮かれたメッセージを送ったことやクレカで代金を支払って領収書をもらったこと)が全くないんだよ~みたいな話を切り出す。
・自然とゲームの話に移って、最近発売されたポケモン新作の話とか。
「ニャオハの進化系が立ったのか立ってないのかはまだ知らないんだよ」
「そもそもスイッチ持ってないんですよね」「自分もなんだよね~」
「ポケモンの本編は通しでやったことがなくて、DSのポケモンが走るやつしか・・・」「なんだっけそれ…あぁポケモンダッシュか、懐かしいなw」
こんな感じの話をしたり
・小中学生のころの給食とか流行ってたものの話とか、前時代的教師とモンスターペアレントの争いが激化した世相の話とか。
ぼくの職場の同僚はほとんどの人が15歳は年上で、そもそも常識がぼくとはズレているので、こういう年齢が近い者同士でしかできない話が出来てよかった。いや~よかった(喜びを嚙みしめるような声)
予感とエピローグ
来店から1時間が経過しようとしていた。それに気が付いた時にはもう遅い。キャストちゃん(そろそろ仮名を付けなくては)に二杯目のお酒を奢ったばかりなのでこのタイミングで「すいませんお会計お願いしまーす」と黒服に言うわけにはいかず、泣く泣く(泣いてない)延長料金を支払うことになった。当初の予定では1万円以内に収めるはずだったのだが、結局今回も予算を超過することになった。
「次に来るのは年が明けてからかな」
ぼくが切り出すと
「その時にまだいるかな」
とキャストちゃんは返してきた。
彼女はそんなに長くこの店で働くつもりはないようだ。
なるべく派手な遊びは控えたい、こういう1万以上の出費も月に一度だと固持してきたのだが、決意が揺らぎそうだ。
もしかしたら年内にまた来ちゃうかもしれない…
いやいや、ここは我慢だシリウス。次の来店は1月。これは絶対に固持だ。
……
…一日の出費を300円ちょっと減らせば1か月で1万円の金が捻出できる
…自炊をサボらなければ食費が数千円は浮く
…週に二回の外食を一回にすれば
…サブスクの解約
…プチッ(ニューロンが焼き切れる音)
ッッッッッシャイ!!!今月はとことん倹約して来月にキャストちゃんと会うときはいつもより高い酒を奢ってやるぞ!!えい!えい!むん!!!
続
エピローグ(真)
焦げたニューロンをなんとか繋ぎ止めたので後書きを...
メチャクチャ大きい出費なのは重々承知しているんですけど、今のところ払った分のものは得られているので後悔とかはしてないです。
今年度中にあと1・2回くらいは来店すると思うので、その度に「ガールズバーに行くだけ」シリーズを書かせてもらいます。
応援お願いします。したくなかったら結構です。ネトフリでも観てて下さい。
続(真)