何者にもなれない私へ
暇すぎるので文章を書く。
大学生になって2年が経つ。2年前の今頃は、当初受けた大学に全て落ちて、泣きながら埼玉の従兄弟の家から実家に帰り、帰ったあともずっと泣いていたね。もう戦う気力も残っていなくて、浪人という選択肢を選ばずに「一番ない」と言っていた女子大に通うことに決めた。
地方の自称進学校で青春を過ごした私は「学歴こそが全て」だと思っていて、その誉高い称号を手に入れられなくて、恥ずかしくて、消えてしまいたかった。
兄弟や親戚は優秀な人が多くて、みんなが知っているような大学に当たり前に通っていた。私も地元では偏差値が高い高校に入学したから、当然、大学もそこそこのところに行くと思っていた。ただの驕りだった。
腐っても自称進学校の特進クラスにいたから、変なプライドだけがあって、担任に泣きながら「進学先で1位になります」と宣言したね。
本当に1位になるつもりだったんだ。だって他の生徒は受験勉強なんてろくにしてなくて、ほとんどが推薦やAOで入学したから。学力があるのにここに流れ着いたのは私だけだと本気で思っていた。だって、3年間、平均的な高校生よりは勉強してきた。世界史が楽しくてそればかりやっていたけど、高2までは数学もそこそこできたし、国語は持ち前のセンスで、英語は国語力で捩じ伏せていた。だったら、少し勉強すれば1位なんて簡単だと、思っていた。
自分という人間を客観視できていなかった。朱に交われば赤くなる。勉強しなくなった。勉強しなくても、1位にこそなれなくてもAAの評価は簡単に来るし、レポートを提出すれば褒められた。それで満足してしまった。
私は元々勉強が大の嫌いだったことを忘れていた。勉強しなくてもそこそこの成績が取れて、勉強すればするだけ伸びて周りの大人に褒められたからやっていただけだ。本当に楽しかったのなんて世界史くらい。…大学の世界史系の授業は、私には合わなかった。そのほとんどは既に高校で習っていて、ただの復習に過ぎなかった。
話が逸れた。1位にはなれなかった。─ならなかった、というと自意識過剰だろうか。多分、今からでも本気を出せば可能なんだろうけど、もう疲れてしまったし、周りの環境が劣悪すぎて話にならない。「勉強をしていないのが当たり前」の環境で、高校と同じようにやるなんて私には無理だ。結局大学は、ちゃんと授業にでて家でコツコツできるような子の方が多少成績がいいのだろうなと思った。成績って、GPAとかいう役に立たなそうなものだけど。(ちなみに私は2.98でした。この大学でそれって、笑)
お利口に授業に出て、持ち込み不可の教科は前日にちょろっとやって、持ち込み可の教科はプリントをざっと確認するだけで単位が取れる。ああ、私の大学生活って、こんなものなのか。
ああ、私は何者にもなれなかった。