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刀ミュで防振双眼鏡使ってみた話

前座

2024年の9月頃だったんじゃないかな、って思う。
祝玖寿 乱舞音曲祭の座席が出た。

今回行くのは福岡と仙台と神奈川(3回)だ。神奈川(3回)などというアホの数字になったのは、参騎でテンション上がった僕が友人に
「マチネも当たったけどどうする?」
と、問われて
「行く!!」
と、元気に、そして後先考えることなく返事したからだ。
頼むから後先は考えてくれ。
公演日程をご覧いただければ解ると思うが、そんな訳で2024年11月は10日おきに、時に遠征までして刀ミュ見てた。仙台なんて、滞在時間が24時間切ってた。というかたぶん、福岡も切ってた。観光もしてない。それぞれ名物は食べた。
ついでにちょっと色々あって転職もしてた。アホ。

なんで防振双眼鏡使おうと思ったのか


座席が出て神奈川(3回)に私はちょっと萎えていた。
全部ミドルスタンドだったからだ。ひとつだけ割のよさそうな真ん中あたりの通路席があったが、あとは端っこの方。可もなく不可もなく、お隣と前がどんな人かによるだろう。その時点の予想では、そんな感じのお座席。
そこで、僕は思った。
「普段は双眼鏡使っていないけれど、どうせなら1回くらい、オール小竜くん定点カメラで、いい双眼鏡で見てみるのも悪くないのでは」
ちなみに、私はとうらぶの前に新選組のオタク(と書いて在野の研究者と読むタイプ)なので、好きなのは相変わらず兼さんなのだが、江水のあとに14th sonによって小竜景光に蹴り落されている。蹴り落された時には、江水の公演はおろか、らぶフェス2022も終わっていた。ウケる。

と、まあ、そこまではっきり言ったわけではないが、その様な旨を呟くとTwitterの相互さんから「劇場で4Kが楽しめる」というような情報も頂いた。
劇場で4K
ふむ、支払うに値する。幾らかは知らないけれど。

そう思って検索をした。買うのはちょっと高いお値段だった。
なのでレンタルをすることにした。
あまり深く考えるのは面倒くさかったので、検索で「防振双眼鏡 レンタル」と検索して一番最初に出てきたところにした。
モノカリというサイトだった。日付指定で届けてくれて、期日までに返送手続きをすればOK
送料はレンタル料金にコミコミである。面倒くさくない。すばらしい。
さくさくと深く考えることはなく、倍率は相互さんにおすすめされた12倍、メーカーはCanonにした。下調べなんてしたわけがない。私のミラーレス一眼がCanonだからCanonにした。(ちなみに、この選択は後にちょっとした後悔を生む)
レンタル日数は、前日までに届けてほしくて、ライブに行くのが2日間で、次の日には返送できるだろ。
と言うわけで、3泊4日にした。
6000円になった。

届いた日


予定通り、指定通り、ライブ前日に防振双眼鏡は我が家にやってきた。日本の物流は優秀だ。
双眼鏡は、思ったよりはスリムで、思ったのの倍くらい重くて、使い方はさっぱりわからなかったし、説明書にはまるで集中できなかった。
だって、小竜くん出るか出ないかわからなかったんだもん。
(役者さんがケガをしたため、どう言った形での出演になるのかわかんなかったのだ)
ちなみに、私はこれが届くまで防振双眼鏡に電力がいることを知らなかった。
送られてきた箱の中には、簡易な取扱説明書と、返送に使うゆうパックの伝票と、ちゃんとした説明書と、パイナップルのついた3才くらいの女児の好みそうなヘアゴムが同封されていた。
私が借りた防振双眼鏡は防振機能をオンにしておくためには常にボタンを押し続けていなければならず、これが結構疲れるので、ボタンの部分にヘアゴムをかけて常時押下されている状況を作ってね、と言うことらしかった。
ライブ前日にわかったことは、それだけだった。

1日目の使用状況


この日はあまり使わなかった。
使い方もあんまりよくわかっていなかったし、何より真ん中辺りの通路席という割の良い席だったからである。
見慣れぬおもちゃより見知った男士にきゃあきゃあしている方が断然楽しい。
そもそも、定点したかった小竜くんは舞台上にはほぼいなかったしね。SDDだけがんばった。

2日目の使用状況

この日は、結果的に結構使うことになった。
仙台のアレが注釈席で、コレが普通のお座席なの納得いかない。
(注釈席だったとしたら、その割にはよく見えるね、と言って大満足しただろう)
そんな席だったからだ。マチソワ両方ともに、である。
ただし、ソワレは小竜くんが出る。マチネの私は頑張った。頑張って、大般若さんと南泉くんの場所を探した。
このふたりは、小竜くんの対の位置にいることが多いからだ。
でも、1部の間はあんまり使う気持ちにはなれなかった。そんなことよりペンラ振りたい。
防振双眼鏡が威力を発揮し始めたのは2部だ。
今回の音曲祭は、1部が通常で言うところの2部(ライブ)パート、2部が1部(に使われた楽曲をメインとした振り返り構成)となっている。
つまり、2部の方は芝居なのだ。少なくとも私はそう思って観ていた。
特に配信でチラ見してから気になっていた「かざぐるま」の一期一振は入念に定点カメラをさしてもらった。あれは徳川を詠った歌で、彼は豊臣の刀なのだ。その関係性がにじみでる、素晴らしい表情をしていた。
これをずっと眺めていられただけでも、十分に元はとっただろう。

あとまあ、すごい正直なことを言うと、1部ではしゃぎ倒したあとに、ゆったりとした2部は眠い。プールの後の算数の授業並みに眠い。双眼鏡と格闘しながら観るくらいでちょうどよかった。
それはそれでどうなんだ、刀ミュくんよ。

総評と反省点


と言うわけで、防振双眼鏡の感想だが、元はとったが今後も必要かどうかと言われれば微妙。と言ったあたりである。少なくとも、買うことはないだろう。
刀ミュに限って言えば、いつものらぶフェスならいらない。(そんなことよりきゃあきゃあしながらペンラ振りたいし、双眼鏡自体が重たくて荷物になる)
むしろ欲しいのは本公演かもしれない。それも何度か通う運と縁に恵まれ、遠くから俯瞰で遮るものがなくよく見えるようなお座席が2回目以降だった場合には、最大限にその能力を活かされることだろう。
倍率が高いということは、それだけ見える範囲が狭いということだ。誰がどの辺りにいるのか大まかにでも把握していないとしんどい部分はある。舞台は固定の人の顔より、全体の雰囲気やなんかを観たいしね。現地に入るのなら殊更に。

大きな反省点としては、防振機能を使うのには電源が必要であり、モノによっては人力で押し続ける必要がある、という根本的なところを理解していなかったことである。あのパイナップルのヘアゴムがなかったら、握力が死んでいたかもしれない。
オン・オフ切り替えるだけの機種もあるらしいので、次に借りるとしたらそこだけは調べておきたいと思う。

また、ライブの次の日には返す予定でレンタル日数を選んだが、金銭的な余裕が許すのであれば、もう1泊、延長した方がいい。
これは借りるところのシステムにもよるだろうが、私の選んだモノカリと言うところは、ゆうパックなので郵便局に持ち込むか、取り扱いのあるコンビニ(ローソン)に行く必要があった。ローソンなら駅までの道中だから、会社の行き帰りどちらかでいいやとタカをくくっていたが、ライブ翌日の三十路にそんな体力は残っていなかった。ライブからの帰り道に、慌てて、ゆうパックの集荷の手配をした。入っていた通りに戻すだけとはいえ、詰め方も適当極まりなかったと思う。

多分、そのコンテンツをどう楽しむか、ってのが大事なんだろうな。こういう道具が役に立つのか否かは。
私はライブだったら、定点カメラより場の空気になりたいらしい。だとしたら、動きにくくなる双眼鏡は不要だ。
まあ、そもそも次は東京ドームらしいので、もう双眼鏡があったところでなんとやら、な世界のような気もするけど。

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