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怒ると叱る
東洋経済オンラインで面白い記事を見つけました。
それは、『”怒る”と”叱る”の違いを知らない上司の大盲点』という記事です。
怒られた経験・叱られた経験は誰にでもあると思います。
怒られたい人、叱られたい人なんてきっとこの世に存在しないと思います。
もし存在したら、怒られ代行屋、叱られ代行屋をやってみてはいかがでしょうか。
さて、今回のテーマは『怒ると叱る』です。
この2つの違いは一体どこにあるのでしょうか。
これから紹介していこうと思います。
●怒ると叱るの違い
怒る
怒るとは、起こったことに対して感情の赴くままに怒りをぶつける事です。
よくある怒り方としては、
「お前は何でいつも同じミスばかりするんだ!」「いつまで経ってもお前は使えないな!」
というケースがあります。
つまり、変えられない過去をとにかく感情的に責めることが怒るという行為なのです。
叱る
叱るとは、誤りに気付かせることで未来の行動を改善させる事です。
例えば、
「計画通りに進んでいないのはわかったが、どうして相談しなかったんだ?」
「もっと早く相談していればこんなことにならなかっただろ」
というケースです。
つまり、相手のできていない点や改善するべき点を指摘して、今後に活かしてもらうように促すことです。
⇨子供や部下を伸ばすためには、”怒る”ではなく”叱る”方が良いのです。
●ダメな叱り方
①感情をぶつける
想いを伝えたい気持ちはあると思いますが、感情的に叱れば叱るほど、聞き手は責められていると感じるものです。そうなるといつしか、責められるのを恐れ、挑戦しなくなります。
②人格否定
「お前って本当にダメだよな」など、人格を否定するような言い方はよくありません。子供や部下の性格や行動、言動によって起きた事実にフォーカスして話をすることが大事です。
③人前で叱る
周囲に誰かがいる状況で叱るのは望ましくありません。これは周囲にとってある意味、緊張感は生まれますが、聞き手は「恥をかかされた」という気持ちが強くなり、内容が耳に入らないものです。
④他人との比較
「〇〇さんはできるのに、どうして君はできないんだ」など、他人と比較してしまうのは良くありません。できることや成長スピードは人それぞれです。あくまでも個人にフォーカスした話し方をすることが大事です。
●まとめ
さて今回は『怒ると叱る』について紹介しました。
もし、自分が親であったり、上司であったり、或は、誰かの上に立つような人物であれば、
ぜひ教育するときは”怒る”ではなく”叱る”を採用していただきたいです。
そして、もし自分が叱られる立場になった時は、そう言った叱ってくれる人の優しさや覚悟、期待などが込められていることを決して忘れないでください。
歳をとっていけばいくほど、叱ってくれる人達はいなくなってくるものです。
そういった人に対して「ムカつく」という感情を持つのではなく「ありがたい」という感情を持てば
あなたの心の器は大きくなることでしょう。
難しいことではありますが、ぜひとも心掛けてみてください。
僕も心掛けていきます。