ペットショップの店員
先日、久々に友人に会いました。僕より先に社会人となり、ペットショップで働いている友人です。
「最近、仕事どう?」と友人の話を聞いたら「仕事つらいよ」と言っていました。
“つらい”と口にしていても、何がつらいのかを具体的に聞いてみました。すると物凄く悲しい理由があったんです。
今回のテーマは『ペットショップの店員』です。
友人は動物が大好きな人でした。特に犬が大好きで、将来は犬と関わる仕事をしたかったみたいです。
それで選んだ職が“ペットショップの店員”でした。
なんだ素敵なことじゃないか。”好きを仕事”にしているわけだから。と思いました。
ですが、”つらい”と言うのです。
●何がつらいのか
①懐かれてはいけない
悲しいことに、ペットショップの店員は動物に懐かれてはいけないらしいです。理由は、飼い主が見つかった時、動物が悲しい思いをしてしまうからです。
だから、店員は懐かれないように必要最低限のお世話しかしないらしいんですよ。動物が大好きで、動物と関われる仕事を選択したのに、動物に懐かれてはいけないって。それは店員も動物も悲しいですよね。
②別れという悲しさ
ペットショップの動物は飼い主が見つかれば、そのペットショップを出て行くことになります。
店員は、お世話をしていた動物が出て行くわけですから、胸が痛いですよね。特に動物好きにとって動物との別れなんてつらいことです。
ペットショップとしては、お店の動物が飼われるというのは嬉しいはずなのですが・・・
●なんか変じゃない?
確かに、友人はペットショップで働く前、ペットショップについてよく理解していませんでした。
動物と関わる仕事がしたいなら、他の選択肢もあったわけです。
しかし、動物が好きじゃないとペットショップで働かないと思うんですよね。もちろん例外もあるかと思いますが、
きっと動物が好きだから、ペットショップで働きたいという人が多いはずです。
話を聞いていて、
「動物が好きで働いているのに動物に好かれてはいけない」
という構造が”なんか変だな”って思いました。
●まとめ
僕はこの話を聞いて、思ったことが2つあります。
一つ目は、”好きだから仕事にする”という安易な考えは危険だということです。
YouTuberでこう言う人がいます
『好きなことで生きていく』これは決して間違ってはいないことだと思います。
しかし、安易に考えていると危険を招きます。危険というと少し大袈裟ですが、
例えば、ゲームが好きだから”ゲーム実況を始めた人”が挫折をしてしまうのは、
”実況すること”が好きなわけではなくて、”ただゲームをすること”が好きなのです。
他にも、子供が好きで教師になったのに、実際に働いてみたら
向き合うのは”生徒”ではなく、”書類”というケースもあります。
そもそも仕事は、好きなことばかりできるわけではないと思います。やりたくないことだってあるはずです。ですが、
『やりたいことのために、やりたくないこともやらなくてはいけない』
のです。このように安易に”好きだから”という考えでは、挫折してしまったりギャップを感じてしまうと思いました。
二つ目は、”そもそもペットショップは必要なのか?”ということです。
賛否両論あるかと思いますが、私は否定派です。
ペットショップはペットを飼いたいという人に、飼える機会を与えてくれる場です。またショッピングセンターを歩いていたら、たまたまペットショップが目に入り、訪れると人々に癒しを与えてくれる、そんな場でもあります。
しかし、残酷な話をすると、ペットショップで売れ残った動物は悲しい結末が待っています。
そんなことを知らずに、動物たちはペットショップにいるのです。
だからといって、売れ残りをなくすために、安易に飼えるようなシステムにしてしまうと、動物虐待やペットが捨てられてしまうという事態が起こってしまいます。
じゃ動物たちはどうすれば良いのか。
本当に難しい話です。
賛否両論あるのも当然です。
しかし、そんな動物の生きる環境を作る活動をしている人がいます。動物愛護団体や、ブリーダーさん達です。
もし、「動物を救いたい!」そんな思いを抱いてくださったら、
その人たちに寄付してみたり、協力してみたりして欲しいと思いました。
さて、僕はこれから動物愛護団体に募金してこようと思います。
本日も読んで頂きありがとうございました。