海外でインターネットを使うには？ ノマドワーカーのための完全ガイド
海外で仕事や生活をする上で、インターネット接続は必要不可欠です。特にノマドワーカーにとっては、常にオンラインでいることが重要です。
オンラインであれば、何か困ったことがあってもすぐに調べることができ、必要な連絡も取れます。一方、オフライン状態だと不安が募りやすくなります。
本記事では、世界中でインターネットに接続する方法や、効率的なネット環境の構築について詳しく解説していきます。実際の経験に基づいた具体的なアドバイスを提供します。
この記事はスラッシュワーカーズ編集部が執筆しています！
この記事を読んでいる人の中には「いつかは、場所と時間を選ばずに働けるようになりたい」と思っている方も多いのではないでしょうか？
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海外到着直後のインターネット接続ルーティン
1. 空港でのSIMカード購入
まず最初に行うべきは、空港内の通信会社ショップで現地のSIMカードを購入することです。これにより、すぐにオンライン環境を整えることができます。
ほとんどの国際空港では、SIMカードを購入することが可能です。83カ国以上を訪れた経験から、ほぼ全ての空港でSIMカードが入手可能だと言えます。
2. ホテルまでの移動
SIMカードを入れてオンラインになったら、UberやGrabなどの交通系アプリを使ってホテルまで移動します。これらのアプリは現地の言葉が分からなくても利用できるため、非常に便利です。
公共交通機関やタクシーを利用する場合でも、オンラインマップを使って目的地までのルートを確認できます。
3. ホテルのWi-Fi接続確認
ホテルに到着したら、Wi-Fiの速度をチェックします。理想的には30Mbps以上あると、Zoomでの画面共有を含むビデオ会議も快適に行えます。
10Mbps程度でも最低限の作業は可能ですが、15-20Mbps以下の場合は注意が必要です。速度テストアプリを使って正確に計測しましょう。
4. 代替のワークスペース探し
ホテルのWi-Fiが遅い場合は、近くのカフェやコワーキングスペースを探します。これらの場所では、通常より高速なWi-Fiが利用できることが多いです。
数カ所回れば、仕事に適したWi-Fi環境を見つけられるはずです。Google Mapsのレビューなどを参考に、Wi-Fi環境の良い場所を事前にリストアップしておくのも良いでしょう。
SIMカードの選び方と購入のコツ
空港でのSIMカード購入方法
大抵の国際空港には、SIMカードを販売するショップがあります。これらのショップは通常、赤や緑、青などの目立つデザインで、価格や通信量などの情報が分かりやすく表示されています。
外国人観光客向けのサービスなので、英語での対応も可能です。分からないことがあれば、遠慮なく店員さんに質問しましょう。
SIMカードプランの選び方
SIMカードのプランは主に3つの要素で構成されています：
有効期間（3日、7日、14日、1ヶ月など）
通信容量（3GB、5GB、10GB、無制限など）
電話番号の有無
滞在期間に合わせて有効期間を選び、通信容量は余裕を持って選択することをおすすめします。例えば、7日間の滞在なら10GB程度の容量があると安心です。
電話番号については、主に交通系アプリの認証に使用することがあります。ほとんどの場合、電話をかける機会はありませんが、アプリの認証や予約の際に便利です。
大手通信会社を選ぶメリット
複数の通信会社がある場合は、その国で最大手の会社を選ぶことをおすすめします。大手通信会社であれば、カバーエリアが広く、トラブル時のサポートも充実していることが多いです。
また、店舗数が多いため、チャージや問い合わせの際に便利です。空港のWi-Fiを利用して、その国の最大手通信会社を事前に調べておくと良いでしょう。
SIMカード設定時のトラブルシューティング
まれに、SIMカードを挿入しても接続できない場合があります。その際は、APN設定の問題である可能性が高いです。
APN設定は、スマートフォン側の設定で、SIMカードと正しく通信するために必要な情報です。接続できない場合は、APN設定を確認してみましょう。
具体的な設定方法は、スマートフォンの機種やOSによって異なるため、必要に応じてインターネットで検索してください。
日本で購入できる海外用SIMカード
プリペイドSIMカードの特徴
日本でも、海外で使えるプリペイドSIMカードを購入することができます。例えば、タイで使えるAIS社のSIMカードなどがAmazonで販売されています。
これらのSIMカードは、現地で購入するものと同じですが、事前に用意できる安心感があります。ただし、設定方法が分からない場合のサポートが限られる可能性があるので注意が必要です。
周遊型SIMカードの利点と注意点
複数の国で使える周遊型SIMカードも販売されています。例えば、「SIM2Fly Asia」は32カ国で使用可能です。
インド、インドネシア、オーストラリア、韓国、カンボジア、シンガポール、タイ、台湾、中国、日本、フィリピン、ベトナム、香港、マカオ、マレーシアなどがカバーされています。周遊型SIMカードは便利ですが、一般的に単国用のSIMカードより高価です。
短期間で複数国を訪れる場合には検討する価値がありますが、長期滞在の場合は現地でSIMカードを購入する方が経済的かもしれません。
また、ヨーロッパでは、1つのSIMカードで複数の国をカバーできる場合もあります。例えば、チェコで購入したSIMカードが隣国のオーストリアでも使えるケースがあります。
このような国境を越えた利用が可能かどうかは、購入時に確認しておくと良いでしょう。
eSIMの活用方法
eSIMとは
eSIMは、物理的なSIMカードを必要としない新しい技術です。スマートフォンに内蔵されたSIMを利用するため、SIMカードの交換が不要です。
アプリを通じて簡単に契約でき、到着後すぐに使用できるのが大きなメリットです。eSIMは、スマートフォンに最初から入っているSIMを書き換えたり、追加したりすることで機能します。
eSIMのメリットとデメリット
eSIMのメリットは以下の通りです：
契約手続きがオンラインで完結
到着後すぐに使用可能
物理的なSIMカードの紛失リスクがない
複数の通信事業者のプロファイルを保存可能
一方、デメリットとしては以下が挙げられます：
対応していない端末がある（特に古い機種）
電話番号が付属していないプランが多い
一般的に物理SIMより高価
初回の設定やアクティベーションが少し複雑
eSIMの使用に適したシーン
eSIMは以下のような場合に特に便利です：
滞在期間が1週間以内の短期旅行
通信量をあまり必要としない旅行
空港でSIMカードが購入できない深夜到着の場合
SIMカードショップが開いていない可能性がある早朝や深夜の到着時
首都の空港を経由して地方空港に向かう場合（地方空港にSIMカードショップがない可能性がある）
インドのニューデリー空港のような、やや複雑な環境でのSIMカード購入を避けたい場合
ただし、長期滞在や大量の通信を必要とする場合は、現地のSIMカードの方が経済的です。例えば、スマートフォンのテザリング機能を使ってPCで作業する場合、大量の通信量が必要になるため、eSIMよりも現地のSIMカードの方が適しています。
eSIMの具体的な使用例
例えば、Airalloというサービスを利用すると、多くの国でeSIMを簡単に購入できます。タイを例にとると、以下のようなプランが提供されています：
データ無制限、8日間で9.9ドル
データ無制限、15日間で19.95ドル
これらのプランは、短期滞在には非常に適しています。アプリ内で国を選択し、希望のプランを選んでクレジットカードで支払うだけで、すぐに利用できるようになります。
まとめ：効率的な海外でのインターネット利用
海外でインターネットを使用する際は、以下のポイントを押さえておきましょう：
滞在期間が1週間以内の場合はeSIMを検討
1週間以上の滞在や大量の通信が必要な場合は現地SIMカードを購入
SIMカードの容量は余裕を持って選択（5GBか10GB）
通信が途切れるリスクを考慮し、大きめの容量を選ぶ
可能な限り、大手通信会社のSIMカードを選択する
ホテルのWi-Fi速度を確認し、必要に応じて代替のワークスペースを探す
周遊型SIMカードは短期間で複数国を訪れる場合に検討する
APN設定のトラブルに備え、設定方法を事前に確認しておく
これらの方法を組み合わせることで、海外でも快適なインターネット環境を構築することができます。状況に応じて最適な方法を選択し、効率的に仕事や旅行を楽しんでください。
インターネット接続は、海外での生活や仕事の質を大きく左右します。十分な準備と知識があれば、世界中どこにいても、スムーズにオンラインでの活動を続けることができます。
この記事で紹介した方法を参考に、自分に最適なインターネット接続方法を見つけ、充実した海外生活を送りましょう。
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