2019年振り返り(総括)
いよいよ、2019年も最終日。皆さんはどんな一年でしたか?
そういった問いから、振り返りの時間が始まるような気がしています。一言で表すには、棚卸しして、それなりに全部整理していないと、表せないですよね。今年の漢字などのように。
毎年振り返りの時間を設けようと思っていたけど、昨年から少しずつできるようになったのは、年賀状をやめたことからでした。ギリギリになってしまいがいがちな僕にとってはどうしても最後に後回しになってしまう。でもここ数年、年末年始の時間とは貴重な時間だと気づいたことからでもありました。
2019年の目標と照らし合わせ
さて、私の2019年を振り返っていきます。
実は、2019年の目標もnoteにまとめていました。しかし、実行できるかわからないし、人に見せるものでもないなと思い、有料のマガジンに閉まっています。絶対誰も買わないだろうという意図です。(現在購入者はもちろんいませんw)
2019年の目標を振り返ると、できたことは40点程度でしょうか。お祭り的な一点突破的なものは達成しているものが多いのですが、なかなか継続的に行っていくものが達成できていません。この辺りは、2020年は改善していきたいです。
時系列で見るのは疲れそうですので、2019年の主な振り返りをカテゴリに分けてみました。
個人的なことから
まずは個人的なことから振り返りましょう。
❶35歳になって
まずは、35歳になったことです。四捨五入してアラフォーに突入しました。そのことより、30代前半が終わった感覚が個人的にありました。こちらのnoteでも35歳の決意表明のようなものを書いていました。
詳しくはnoteを読んでいただければと思いますが、肌感覚として、若手ではあるのですが、若手だからという期待が良くも悪くも少なくなったように感じ始めました。僕は結構周りの眼を気にするタイプなので、周りの眼には敏感です。
そんなフェーズの変わり目を感じ、「今、やりたいこと」よりも、「自分が、やるべきこと」に集中したいという気持ちも強くなりました。やりたいことはたくさんありますが、自分の力と時間には限りがありますし、それが本当に大事なことなのか、やりたいことだけでは見えてこないところもあります。そこには使命があり、自分の視点が大事だとより感じるようになってきました。
これから30代後半を突き進むにあたって、より「自分ならでは」と「長期的視点」を大事にしていきたいと思っています。
❷SNSの使い方・向き合い方
もう365日、SNSは欠かせない時代になりました。しかし、今年は使い方が大きく変わった気がします。
Twitter:言葉を通じた視点
Twitterをほとんど使っていなかったのですが、どんどん使うようになりました。また使い分けを意識して使っています。
Twitterは日々の思索やネタのシェアなど、ログや情報価値を意識しながら使っています。特に、言葉を通じた視点を大事にしています。入ってくるインプットもTwitterの方が早く、自分の関心や業界以外のものも含め、いろんなものが入ってきます。一長一短はありますが、そんな良さを生かしながら向き合っていきたいと思います。
Instagram:写真を通じた視点
Instagramは、より意識的に使うようになりました。カメラもこだわるようになりましたし、旅行先のいい場所は、いい写真を撮っておこうという気持ちを強くさせたきっかけでもあります。
写真は風景を切り取ります。それはその時々、いつ、誰と、どこにいるかを表しています。それと同時に言葉を添えます。その写真と言葉の解説が写真を通じた視点だと思います。そんな写真・視点が詰まったショーケースのようだなと思います。
また、友人とのつながりも、Instagramでのやりとりも少しずつ増えてきました。共通の話題になったりなど、使い方が変わってきました。
今までメインで使っていたFACEBOOKの使い方が難しくなっています。イベント告知に偏りがちで、友人関係や業界関係の多くはFACEBOOKでつながっています。来年はよりFACEBOOKの向き合い方も考えていきたいと思います。
人と会うこと
これは2つ意味があるのですが、今年は大学の同期と下関の講演会の仕事でご一緒しました。あまり話したこともなかったけど、SNSでつながっていて、僕を頼って講演会に呼んでくれた日がありました。なかなか頻度は難しいけれど、もっと人と会う機会を作らないといけないなと感じた瞬間でした。それ以外でも今年は多くの人と会いました。
もう1つの人に会うことの意味は、リアルで会うことです。ソトノバや仕事など、なかなか予定が合わない場合、東京でもテレビ会議に頼ってしまいます。それがあってもいいのですが、テレビ会議だけでは共有できない温度感や空気感があります。リアルで会うことの大事さを今年はより痛感したように思います。
旅行への投資
昨年フライトのポイントを貯めたこともあって、今年は仕事以外でも旅行に行く機会が増えました。同時に旅行の良さに気づいた年でもありました。平成から令和に変わるタイミングは日本にいるとテレビばかり見てしまうだろうなと思い、サムイ島に行ってのんびりしたり。日常生活と切り離した時間の大事さを感じました。
札幌(北海道)、サムイ島(タイ)、台北(台湾)など。2020年もいろんな場所に旅行をしたいです。
札幌では雪まつりや弟夫婦に会うなど。
サムイ島では、リゾート地でのんびりとした時間を。
台湾では、面白スポットや、夜市、フードなどを堪能。
人生初のライブ!
実はコンサートに今まで行ったことがなかったのですが、連れられて、SEKAI NO OWARIのライブを見にいきました。音楽はもちろん、現代的な演出の入ったショー、アーティストがメッセージを届ける熱量を感じました。来年は、僕の好きなあのアーティストのライブに行きたいな。
映画で、人のストーリーを感じる
今年は、Amazon プライムがあったこともあり、よく映画を見た印象です。映画を見ることで、仕事とスマホから離れることと、映画に出てくる人の成長やストーリーに触れることの面白さを感じました。
特にアベンジャーズシリーズはよく見ました。マーベルのアベンジャーズシリーズを、公開されている作品を、時系列で見ることで、いろんなストーリーがつながっている理解できるということ。また世界観といろんな伏線を読み解きながら見るのが面白い。
今は、アベンジャーズシリーズの海外ドラマ、エージェントオブシールドを見ているところです。
健康づくり
これは、あまりやれなかったのですが、序盤にヨガをやっていました。途中で英語勉強を始めてからなかなか時間確保が難しくなりという言い訳ですが。心がリフレッシュされる心地よさがありました。
2020年も健康づくりはもっとやっていきたいですね。
ここから仕事関係へ
仕事関係のアウトプット自体は、他のnoteにまとめていますので、その全体感を振り返ります。
研究アウトプットも自分のペースをつくらなければ
2019年は研究や出版の執筆を多く心がけていました。週1日論文の日を決めるなど。論文自体は共同研究でいくつか掲載されましたし、年明けにももう1つ掲載予定ですが、自身の研究は溜まる一方。もっと研究論文をアウトプットする時間を確保して、しっかりまとめ、打率高くアウトプットしていきたいと思います。
それにはやはり自分のペースで日々を過ごすことが大事だと思います。研究は自分で締め切りを決めることが多いです。どうしても日々締め切りに追われて、締め切り中心の生活になってしまっていることが反省です。攻めの生活をしながら、自分のペースをつくり、予定しているアウトプットを着実に出す生活を考えていきたいです。
東京大学パークコンテンツ研究会始まる
2019年4月から、大和リースさんと東京大学の共同研究で、パークコンテンツ研究会が始まりました。これは私が引っ張ってきた初めての共同研究になり、大学としても研究としても、パブリックスペース研究を進めたかったからです。また、これによって、研究室の学生と一緒に研究活動をしやすくなりました。どうしても卒論や修論では、学生本人の研究関心で議論をしますが、1つの研究トピックに対して、一緒に研究できる楽しさがあります。
パブリックスペース活用学研究会、再起動!
日本建築学会の戦略的パブリックスペース活用学研究会の任期満了に伴い、日本都市計画学会の研究交流分科会Aの採択をいただき、戦略的パブリックスペース活用学研究会を再起動しました。
新たにメンバー公募もして、想像以上の応募をいただき、半分くらいの方にはごめんなさいをしたのですが、それでも20名程度の大所帯研究会になりました。運営は大変ですが、楽しく、パブリックスペース活用全般を研究としてやっていきたいところです。
エリアマネジメント人材育成研究会、最終年!
2017年に立ち上がった、エリアマネジメント人材育成研究会。2019年は3年目で最終年に突入していました。エリアマネジメント実務勉強会や毎月のように集まる若手の研究会チームで、楽しく、仲良く、議論、活動をしてきました。先日は、今後の話も年末にしながら、次のフェーズを考えているところです。次の活動もお楽しみに!
ソトノバは4年目に突入!
ソトノバは、4年目に突入しました。昨年に共同代表理事が4人体制になってから、2年目を突入しています。
ソトノバ・アワード2018で、9プロジェクトが受賞。
19のプロジェクトから審査を通じて、9プロジェクトが受賞した、ソトノバ・アワード2018。非常にレベルの高いアワードでした。
ソトノバ・アワード2019も募集中なので、こちらもぜひ。
ソトノバ・パブリックスペースの未来で、パブリックスペースの未来を語る
ソトノバ・パブリックスペースの未来というワークショップイベントを行いました。50名ほどの方にご参加いただき、道路、公園、空地、広場、水辺と、空間ごとにわかれて議論し、最後、ライブドローイングをするというもの。新しい未来を考える時間の大事さをこの時に感じました。
単発トークイベントをやめ、ソトノバ・スタジオで人材育成へ
ソトノバTABLEをやってきましたが、もう少し身になる人材育成ということで、ソトノバ・スタジオを始めました。ただ講義を受けるのではなく、卒業課題に向けて、ワークや課題に取り組みながら学習するアクティブラーニングを目指しています。
・世界の都市・パブリックスペースクラス:シドニー・メルボルン・アデレード
・ソトノバ・ライタークラス
・タクティカル・アーバニズムクラス
ソトノバ・スタジオの講座で、Park(ing)day2019渋谷宮益坂も実施。
受講生が企画、実践するプログラム。今年は渋谷ということもあって、視察やメディアの注目度も高かったです。2020年は、いろんな場所に展開していきたいですね。
ソトノバ・コミュニティが始まる!
ソトノバの大きなチャレンジとして、ソトノバ・コミュニティを9月に始めました。これまで増えてきたソトノバメンバーの関わりもソトノバ・コミュニティに入らないと参加できなくなりました。しかし、コミュニティの中での質の高い交流や議論が価値になってきています。メンバーは随時募集中です!地方都市からでも遠隔でも参加できます。
世界とつながった1年!
また、世界とつながった1年にもなりました。
PlacemakingX Regional Network Leader, Japan就任に!
まずは、2019年は、世界のパブリックスペース活用のトレンドである、プレイスメイキングの世界ネットワーク組織:PlacemakingXが設立され、私は日本リーダーに就任しました。(REGIONAL NETWORK LEADERのASIAのページにプロフィールが掲載されています)
PLACEMAKER WEEK ASEANに参加!世界のプレイスメイカーたちとつながる!
マレーシアで行われた、PLACEMAKER WEEK ASEANに11月に参加してきました。アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、東アジア、そして東南アジアから、多くのプレイスメイカーたちが集まり、議論、ナレッジシェア、交流をする機会でした。Place Gameという一人一人が場所を評価する研修ワークショップも非常に有意義な体験でした。
また、PlacemakingXの主要メンバーが集まるプロジェクトミーティングに誘ってもらい、世界のプレイスメイキングの動きや流れをどのように受け止め、広げていくかのミーティングに参加できたことも有意義な経験でした。
日本初来日!マイク・ライドン、アンソニー・ガルシアらと共に、Tactical Urbanism Japanを開催!
12月には、初来日となる、Tactical Urbanismの著者、マイク・ライドン、アンソニー・ガルシアが来日。
社会実験などの小さなアクションが増えてきた中で、どのように政策反映や空間整備につなげていくのか、本当にいいタイミングでお二人に来たいただきました。
2017年に、ニューヨーク・ブルックリンを訪ね、マイク・ライドンに会いに行ったことが始まりです。
1週間で400名ほどの方に参加いただき、彼の話を聞いて、また一緒に議論をしたことで、日本へのパブリックスペースへの示唆や資産を残せたらと思っています。これは2020年につなげていきたいところです。
2020年もまた、いろいろやっていきます。
もう第一弾としては、横浜で、セッションをやることになっていますので、ぜひこちらもご参加ください。
それでは、2020年もマイペースに突き進んでいきたいと思います。
良いお年を。
2019年12月31日 泉山塁威