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【エリアマネジメントを学ぶ・おすすめ4本 #都市系ブックソムリエ #9 】

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#都市系ブックソムリエ として、おすすめ本を紹介していきます。

今回は、エリアマネジメントを学ぶためのおすすめの4冊を紹介します。今回はXでアンケートをしたところ、人気が高かったので、「エリアマネジメント」をテーマに取り上げます。 https://x.com/RuiIZUMIYAMA/status/1809952272589480064…


アンケートは、Xコミュニティ「都市系|Urbanist Vibes」で行っていますので、よろしければジョインください。 https://x.com/i/communities/1799735302040551800…

エリアマネジメントは、日本独自に発展してきた公民連携の仕組みです。日本に生まれて20年ほどが経ちました。国の制度的支援もあり、都心部だけでなく、地方都市を含め全国に広がっています。しかし仕組みや方法論を地域に実装するには特殊解のため、各地が模索しながらエリアマネジメントのローカライズの実践をしています。

都市計画研究室(泉山ゼミ) @izumiyama_lab でも毎年のようにエリアマネジメントの研究テーマが話題です。

それでは、おすすめ本4冊を紹介します。今回は比較的最新のものを中心に紹介しています。

1.まちの価値を高めるエリアマネジメント


https://amzn.to/3zGZtO4

▶︎こちらは、2018年出版のエリアマネジメントの生みの親、小林重敬先生の書籍です。都心部のエリアマネジメントを中心に、エリアマネジメントの最新の考えなども紹介されています。ちょうど、地域再生法の日本版BID(地域再生エリアマネジメント負担金制度)が創設されたタイミングで海外BIDの事例なども紹介されています。

2.エリアマネジメント 効果と財源


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▶︎2020年に1の続編として、エリアマネジメントの効果と財源についてまとめています。BIDを日本に導入するにあたって、効果をどのように測定し、そして、ステークホルダーに会費やBID負担金を負担してもらうのかの受益算定が重要です。これを乗り越えて、BIDを導入できれば、エリアマネジメントの安定的財源の獲得につながるのです。それ以外の財源にもこの本では事例をベースにまとめられています。

3.令和時代に求められるエリアマネジメントの役割 ~関西からの情報発信


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▶︎こちらも2020年に登場したものですが、1、2とは違い、関西の研究者、エリアマネジメント団体が中心にまとめたものです。キャッチコピーも「大阪・京都・和歌山でエリアマネジメント活動にかかわる6名が集結して、最新事例や活動を支える法制度について解説した1冊」とあることがこの本を象徴しています。事例や制度だけでなく、社会関係資本など経済や社会学の視点も含まれているところも特徴だと思います。

4.エリアマネジメント・ケースメソッド: 官民連携による地域経営の教科書


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▶︎こちら手前味噌ですが、2021年に出版しました。この本の特徴は、事例が都心部だけでなく、郊外、地方都市、住宅地に及んでいること、MBAのケースメソッドの手法を参照し、事例紹介で終わらず事例から学ぶ問いを設定したエリアマネジメントの実践者が学ぶ教科書です。

いかがでしたでしょうか。

近年各地で展開されるエリアマネジメントも多様な書籍が登場しています。事例も多様化しており、それぞれの実践知を学び、自身の関わる地域でエリアマネジメントの実践ができないか、あるいは参考になる点はないか、ヒントになることでしょう。まずは基本的なナレッジを書籍から学び、実践者の話を聞く機会につなげていきましょう。

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