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【ウォーカブルシティを学ぶ(2)・おすすめ4本 #都市系ブックソムリエ #7】

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#都市系ブックソムリエ として、おすすめ本を紹介していきます。

今回は、ウォーカブルシティを学ぶための4冊(第二弾)を紹介します。 Xでアンケートをしたところ、ウォーカブルシティおすすめ本はすでに紹介していますが、未だに関心の高さが伺えます。

第一弾はこちら
【ウォーカブルシティを学ぶ・おすすめ4本 #都市系ブックソムリエ #5 】

前回は日本語縛りでしたが、第二弾は英語の本にも広げて紹介していきますね。

1.Walkable City Rules: 101 Steps to Making Better Places

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▶︎ジェフ・スペックさんの第二弾の本です。ウォーカブルシティの実現に向けた具体的なステップを101項目に分けて紹介しています。実際に使えるアクションプランが満載で、都市計画者やデザイナーにとって貴重なガイドブックです。101のルールのうち、半数以上が交通のトピックであり、交通の理解と戦略なしにはウォーカブルシティが実現できないことが伺えます。

2.Walkable City (Tenth Anniversary Edition)

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▶︎ジェフ・スペックさん第一弾の本です。こちらは、前回のウォーカブルシティおすすめ本でも邦訳版「ウォーカブルシティ入門」を紹介していますが、原著が10周年エディションとして出版されています。表紙に自転車道が加わったことが象徴的で、特に自転車周りのトピックが改訂されています。

3.ソフトシティ ――人間の街をつくる

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▶︎こちらは日本語版です。ヤン・ゲールさんの弟子であるディビッド・シムさんによるソフトな都市の都市論。サブタイトルにあるように人間の街、人中心の街をソフトシティと称し紹介しています。このソフトシティの中でも、ウォーカブルシティやアイレベル(1階)の話や、5階建てほどのストリートや街に開いた建築のあり方など、示唆に富むトピックや事例が多数紹介されています。何より、表紙のイラストも魅力的です。表紙のイラストには日本のディビッド・シムさんゆかりの人が描かれているとか。英語版と見比べてみてください。

4.パブリックスペース活用事典: 図解 公共空間を使いこなすための制度とルール


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▶︎手前味噌ですが、パブリックスペース活用事典では、「まちなかウォーカブル推進プログラム」が国内制度を図解で紹介しています。さらに、ストリートをはじめ、様々なパブリックスペース活用にまつわる制度が国内はもちろん、海外も図解付きで紹介されています。そして、各空間ごとの歴史的変遷、書籍を軸とした都市理念の変遷もウォーカブルシティの流れの理解としても役立つでしょう。

いかがでしたでしょうか。

英語の本にまで広げると、まだまだウォーカブルシティにまつわる本は多数あります。日本では用語として最近用いられていて情報の蓄積が浅いですが、海外都市はもっと早くからウォーカブルシティの取り組みや議論が盛んでした。海外都市にも視点を広げ、日本の街ならではのウォーカブルシティを構想するのはどうでしょうか。


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