【ジャネット・サディク・カーン氏来日に備えて予習する・おすすめ4本】 #都市系ブックソムリエ #3
#都市系ブックソムリエ として、おすすめ本を紹介していきます。
今回は、5月14日、15日、16日に国内でシンポジウムなどに登壇するジャネット・サディク・カーン氏来日に合わせて、予習となる書籍を紹介します。
ジャネット・サディク・カーン氏登壇情報は以下です。
●5/14(東京)、5/16(大阪) ジャネット・サディク=カーン氏来日記念講演会開催!マチミチ会議特別編
●5/15(東京) SusHi Tech Tokyo 2024 Global Startup Program 未来の都市:人々から愛される、サステナブルでおもしろい未来の都市とは?
https://sushitech-startup.metro.tokyo.lg.jp/session/
1.ストリートファイト: 人間の街路を取り戻したニューヨーク市交通局長の闘い
▶︎ジャネット・サディク・カーン氏の著書の邦訳書。アメリカ・ニューヨーク市交通局長時代に、世界が注目するニューヨーク・タイムズスクエアの歩行者広場化に代表される彼女のストリートとの戦いの伝記となっています。こちらは必読でしょう。
2.アーバンストリート・デザインガイド: 歩行者中心の街路設計マニュアル
▶︎こちらもジャネット・サディク・カーンが関わった功績の一つ、NACTO(全米都市交通担当者協会)によるUrban Street Design Guideの邦訳書です。まちなか(中心市街地)の道路は、人が歩く街路であり、道路の基準が同じであるはずがない。まちなかの街路の基準を示した、ハードとしての重要なストリートデザインマニュアルです。
3.ストリートデザイン・マネジメント :公共空間を活用する制度・組織・プロセス
▶︎こちらは国内・海外のストリートデザインマネジメントについて、国内専門家がまとめたもの。特に、ジャネット氏も関わった、ニューヨーク市・プラザプログラムも解説があります。
4.パブリックスペース活用事典: 図解 公共空間を使いこなすための制度とルール
▶︎国内・海外のパブリックスペース活用の制度とルール、変遷を体系化したもの。ジャネット氏のニューヨーク市・プラザプログラム、シティベンチプロジェクトを図解で紹介しているほか、国内のウォーカブル関係、パブリックスペースの制度もまとまっているので、相対化して今の現在地も整理できる事典です。歴史的変遷もジャネット氏の動きの前後の位置付けを知ることでも整理できるでしょう。
いかがでしたでしょうか。
ニューヨークの2010年前後の動きは、その後の日本以外にも世界中に影響を与えたもの。そのキーマンの一人がジャネット氏。そして、2019年にも来日していますが、コロナを経て、現在、ジャネット氏が何を語るのかは注目すべきところです。全ては難しいですが、予習をすることで、その話とインパクトの解像度を上げていこう。
Cover Photo by Shutterstock, Marco Rubino