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ヒストリック・ブロール視点で見る! 団結のドミナリア①
皆さんこんにちは。
バーチャルPWの重寝 累花です。
9/2に『団結のドミナリア』がMTGアリーナにてリリースされますね。
久しぶりの新セットで、スタンダードのローテーションも発生するため楽しみにされている方も多いでしょう。
前回再訪時のドミナリアに引き続き、今回も「伝説」がある程度のテーマになっており、1パックに1枚伝説のクリーチャーが封入されています。
「歴史的」や「伝説のソーサリー」などの、伝説を参照するメカニズムは大幅に少なくなっていますが、それでも沢山の伝説のカードたちに会うことができます。
そんな『団結のドミナリア』を今回もヒストリック・ブロール視点で見ていこうと思います。
① 今セットの基礎と、3色以上の伝説: この記事
② 2色の伝説のクリーチャー: こちら
③ PW&単色の伝説のクリーチャー&その他注目カード: こちら
1.団結のドミナリア ヒスブロへの影響
まず、今回はとにかく伝説のクリーチャー・PWが多いです。
その数なんと45枚。
神河:輝ける世界の36枚を余裕で超える、大量収録ですね。
なんでこんなに多いのか? 内訳を見てみましょう。
・2色のアンコモン・サイクルA:10枚
・2色のアンコモン・サイクルB:10枚
・2色のレア・サイクル:10枚
・弧3色の神話レア・サイクル:5枚
・ストーリーに関わる伝説のクリーチャー・PW:10枚
(うちPW3枚)
と、見ての通りだいたいアンコモン20枚が原因です。
AとかBとかなんじゃらほい、ということについては以下に。
・2色のアンコモン・サイクルA:10枚
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色A、色Bのシンボルをマナ・コストにそれぞれ1つ含む、スタンダードな多色のクリーチャー群です。
各組み合わせ(10種)のアンコモンに1枚ずつ存在します。
・2色のアンコモン・サイクルB:10枚
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色Aのシンボルを2つ、色Bのシンボルを1つ含む、やや色拘束がきつい多色のクリーチャー群です。
各組み合わせ(10種)のアンコモンに1枚ずつ存在します。
・2色のレア・サイクル:10枚
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色A、色Bのシンボルをマナ・コストにそれぞれ1つ含む、スタンダードな多色のクリーチャー群です。
各組み合わせ(10種)のレアに1枚ずつ存在します。
・弧3色の神話レア・サイクル:5枚
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弧3色のシンボルをそれぞれ1つ含む、伝説のクリーチャー群です。
ニューカペナのnoteでも触れましたが、3色の統率者はとにかく数が少ないため、使いたい色はあるけど好みの統率者がいない! という問題に直面した人は少なくないはず。
単純に数が増えることにも意味があるサイクルです。
・ストーリーに関わる伝説のクリーチャー・PW:10枚
(うちPW3枚)
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特に関連性を見出せなかったのでその他枠です。
単色は特に今回偏りがひどく、黒単は4枚もあるのに、赤単は2枚、白単は1枚、青単と緑単に至っては0枚です。
あとはカーン(無色)、完成アジャニ(緑白)、ジョダー(5色)で、特にサイクルを形成していない伝説のクリーチャーは7枚、PWは3枚です。
・ドミナリアの団結のメカニズム
英雄譚を章飛ばしでスタートできる先読、現代版バンド後援、アンタップ封じの新たなパターン麻痺カウンター、さらにキッカー、版図が再録されています。
カード単体で面白い働きをするものはもちろんありますが、ヒスブロ的に重要視しなければメカニズムは版図とキッカーでしょう。
・版図
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自分がコントロールしている土地が持っている、基本土地タイプの種類数を参照するメカニズムです。
固有色による制限を受けるルールでは、基本的に統率者の固有色と合わない基本土地タイプを持つ土地をコントロールすることはありません。
カードの能力で基本土地タイプを書き換えたり、《眼識の収集》などを使い相手がオーナーの土地をプレイすることで増えることはありますが、通常は統率者の固有色=版図で満たせる最大値になります。
緑単アグロに《ザンダーの居室》を入れて版図カウント4! みたいなことはできないので、多色(特に5色)デッキでの採用が強く、2色以下のデッキだと弱くなりがちなメカニズムです。
ちょっと気を付けたいポイントですね。
・キッカー
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追加のキッカー・コストを払って唱えると、何かしらのボーナスが付く能力です。
今回、キッカー付きのカードが非常に多く収録されており、さらにレアには対抗色のキッカー・コストを要求するサイクルがあります。
とはいえ、その分伝説のクリーチャーでもPWでもない多色呪文は1枚も収録されていないのですが……。
キッカー・コストに色マナが要求されている場合は、それも固有色の影響を受けますので採用できるデッキが限られます。
キッカーする気が無くても縛られてしまうので気を付けましょう。
例えば《怒りの大天使》は本人は白単色ですが、キッカーで(黒)と(赤)を要求するので固有色は白黒赤(マルドゥカラー)です。
《希望の源、ジアーダ》を統率者にしたデッキで、単に4/3/4の白い天使が欲しい! と思っても採用できません。諦めましょう。
ドミナリアの団結の伝説たち① 5色~3色
《統べるもの、ジョダー》
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新ジョダー。
前回は本体ジェスカイカラー、能力で5色の固有色を持つカードでしたが、
今回はそもそも5色のクリーチャーとして登場です。
サイズアップしたからか、飛行はなくなりました。太った?
伝説のクリーチャーへの変則ロード能力は自身もカウントし、強化対象にも含むため事実上6/6スタート。
先に伝説のクリーチャーを複数展開できていると、後者の能力を頼らずともライフレースに勝てる可能性が高まるでしょう。
後者の能力は手札から唱えた伝説のカードに、伝説限定で唱えられる続唱もどきを付与します。
本人を5マナで設置した次のターンから効果を発揮し始める能力であるため、最大限に活かせるゲームレンジはやや遅めな時。
続唱とは相性の悪かった打消しなどもデメリットなく搭載することができるのはかなり強力なポイントです。
冗長になるためか、昔の続唱テキストと同じ動きです。
《嘘の神、ヴァルキー》をめくった場合は《星界の騙し屋、ティボルト》として唱えることができます。
軽い伝説にはおなじみ《モックス・アンバー》やコンボに繋がる《ジアーダの贈り物、ラクシオール》などもあり構築に迷いますが、十分に狙う価値はあるでしょう。
《浄化の刃、シャナ》
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新しいシャナ。今回はバントカラーでの登場。
自ターンの終了ステップ開始時に、このターン得たライフ以下のマナを支払うことでX枚ドローできます。
本人も絆魂つきで条件を満たしやすいのもgood。
マナがかかるとはいえ、非常に効率の良いドロー能力を持ったカード。
《日没を遅らせる者、テフェリー》や《更生の泉》など、毎ターン細かいライフゲインを積み重ねられるカードと組み合わせると、無理なくハンドアドバンテージ差をつけることができるでしょう。
《永遠の策謀家、ズアー》
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新ズアー。
エンチャントをクリーチャー化する起動型能力と、エンチャントクリーチャーに接死・絆魂・呪禁を付与するダイナミックな常在能力を持ちます。
接死・絆魂・呪禁の組み合わせはかなり強く、ズアー本体を守り切れればダメージレースを有利に進められるでしょう。
ズアーの能力でエンチャントをクリーチャー化するのはもちろん、そもそもクリーチャー・エンチャントであるカードや《変成の神》でエンチャントを付与するのも良いでしょう。
全体除去だけは苦手なので、きっちり守ってあげたいところ。
また、クリーチャー化の起動能力はインスタントタイミングで使えるため、「クリーチャー化していないエンチャントを、クリーチャー化することで呪禁持ちにして単体除去から守る」ことができるのは抑えておきたいです。
《穢れたもの、ソルカナー》
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《悪魔の契約》を想起させる新・ソルカナー。
ドロー、2点ドレイン、生物かPWへの3点ダメージと各色に対応した能力に加えて、自身を追放し対戦相手へ寝返るデメリットモードを持っています。
モード自体は《悪魔の契約》より少し弱まった印象ですが、クリーチャーであるため破壊やブリンクを駆使し、寝返らないよう運用するのは難しくないでしょう。
毎ターンブリンクできる《深海住まいのタッサ》などは特に相性◎。
最後の能力は自身を追放→相手に寝返るまでを同一能力上で処理するため、途中で統率領域へ帰ることはできませんので注意が必要です。
《ウィンドグレイスの魂》
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アバターと化したウィンドグレイス卿。
戦場に出るか攻撃するたび墓地の土地を釣り上げ、さらに土地を捨てることを要求する3種の起動能力を持っています。
自身の能力で捨てた土地を、自身の能力で釣り上げられるため自己完結性の高い1枚。
《寓話への小道》などを釣り上げ続ければ損なくマナ加速もできます。
能力はどれも便利ですが、(1)(赤)の能力は実質土地にサイクリングを付けるようなものなので、長期戦になりがちなヒスブロでは特に頼る機会は多いでしょう。
ジャンドミッドの、または上陸デッキの中核エンジンとして良い働きが期待できそうです。
《解放されし太古、リース》
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ド久々の登場リース。
余談ですが今のスタンにはリースとリーサとリーアがいます。
ストリクスヘイヴンにはルーサもいた。ややこしいですね。
5/5/5護法(2)とそこそこ硬く、さらに自身のドラゴンに護法(2)を与えます。
基本的には後半の能力で出したドラゴン・トークンを守ることになるでしょう。
相手の生物やPWに余剰のダメージを与えていると、ドラゴン・トークンを生み出します。
余剰のダメージを参照するカードは《氷結する火炎、エーガー》などいくつかありましたが、久しぶりの登場ですね。
リースを出すターンに条件を満たすことができれば、出したターンからドラゴンを生産することができます。
忠誠度能力で格闘を使える《ボーラスの壊乱者、ドムリ》あたりは有力な相棒となってくれることでしょう。
おわりに
今回は団結のドミナリアの注目カード紹介①でした。
とにかく今回は統率者候補の数が多く、統率者にしたとき、メインに採用したときに活躍しそうなカードも多いですね。
要注目です。
最後に、note以外の活動を紹介します。
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それでは。