2022年度・多色初期デッキを見る【ミッドウィークマジック版】
みなさんこんばんは。ローテーションの時期が近づいてきましたね。
MTGアリーナではローテーション頃に初期デッキが更新されますが、7/14から開催のミッドウィークマジックにて2色デッキが公開されました。
今後入ってくるプレイヤーにとって各色の組合せがどんな機能をするのか教えてくれるデッキたちです。
今回デッキ10種をまとめてみました。
初心者の方、初心者を沼に沈めたい方、たまには初心に帰りたい方の参考になればと思います。
というか初期デッキリストってなかなか後から探すの大変なんだこれが。
1.【青黒】コントロール・センター
打ち消し、除去、ハンデス、フィニッシャー。
青黒らしさをこれでもかと詰め込んだデッキ。シナジーは薄く見えますが、ゼンディカーが切削ローグ、カルドハイムが氷雪ゾンビ、ストリクスヘイヴンは対抗色セット、フォーゴトンレルムがアンブロと、まとまりが無かったので致し方なし。
神話レアは《砂漠滅ぼし、イムリス》。ハンデスで痩せ細った相手にとっては非常に恐ろしい脅威となるでしょう。
レアは《竜亀》、《無神経な血魔導士》、《悪意の熟達》、《ゼラチナス・キューブ》、《マインド・フレイヤー》、両面小道。全体的に時間を稼いでくれるカードが多めです。全体的に小粒なので、ゼラチナス・キューブのパワー4が助かる場面もありそうです。
あまり2マナで出したくない《タジームの乱動魔導士》が3枚積まれていることもあり、序盤の動きがやや重め。墓地に関わるギミックも《カーフェルの港》しかないので《君は悪党の住処を見つけた》の秘密を知る(2枚引き2枚捨てる)モードもやや渋い。
青白に入っている《襲来の予測》や緑黒の《パワー・ワード・キル》を入れて2マナの強い動きを増やしたり、《最後の血の長、ドラーナ》を借りてくるのも強いかもしれません。《背信の王、ナーフィ》もアンコモンで安く手に入るクリーチャーです。
2.【白黒】ダンジョン探索
白黒はダンジョン探索+パーティ。
《轟く語り部》に破壊不能とトランプル以外は付与できるので、常盤木能力を自在に操るのも裏テーマかもしれません。
神話レアは《アーチリッチ、アサーラック》。魂を喰らう墓を踏破すると圧倒的パワーを持つクリーチャーになります。やや継戦能力に欠けるデッキなので鉱山や迷宮に潜りたいケースも多いのが悩みどころです。
レアは《忘却の虚僧》、《消失の詩句》、《勝利した冒険者》、《無私のパラディン、ナダール》、《シルバークイルの命令》、両面土地。
ダンジョン探索と、軽いリアニメイトが中心。きっちりダンジョンを1つ踏破できると、《ウンドゥル族のバローウィン》や《グルーム・ストーカー》のスペックが一気に上がります。
先にも挙げた《轟く語り部》や、数点のドレインを連打できる《マラキールの血僧侶》で細かい打点を刻みつつ、ダンジョンのボーナスで押し切るのが基本のコンセプトとなります。
少しだけ噛み合わないのは、2-3マナの生物を出したて殴りたいデッキなのに《締めくくりの声明》がメイン除去である点でしょうか。
《パワー・ワード・キル》や《ポータブル・ホール》など、軽く動かせる除去を数枚散らして採用すると動きが綺麗になるかも。
もちろん、《シャドリクス・シルバークイル》や《アガディームの覚醒》など、横並びをサポートするレアを増量しても強くなるので、持っている場合は試してもよいでしょう。
3.【赤青】花火
ウィザードと呪文を取り扱うデッキ。ここ1年の赤青っぽい動きが綺麗にまとまっています。
神話レアは《デミリッチ》。予顕やコスト軽減を活用することで軽く唱えることができ、そのまま火力やドローで押し切れます。
レアは《複数の選択》、《乱動追い、カーザ》、《プリズマリの命令》、《ミーティア・スウォーム》、《大魔導師の名誉教授》、両面土地。
どれもきっちりゲームを支えてくれるカードです。アンコモンの《氷結する火炎、エーガー》などもきっちりドローを進めてくれるナイスカード。
飛行打点がパワー2まで、地上打点もそこまで高くないので呪文でこじ開けないといけないのは少し問題点。また、打ち消し呪文も入っていません。オパワフルな生物が欲しければ《黄金架のドラゴン》や、《砂漠滅ぼし、イムリス》を借りてきましょう。持っていれば、《ガラゼス・プリズマリ》や《マグマ・オパス》もおすすめです。
4.【青白】空の巡回
予顕&ヴェイガ、軍馬と、《石縛りの使い魔》&追放除去の二軸で戦うデッキ。
神話レアは《シュタルンハイムの解放》。X=2程度でも4/4飛行・警戒を2体出すので破壊力は十分です。
レアは《光輝王の野心家》、《精鋭呪文縛り》、《イリシッドの学舎、グラジラックス》、《星界の軍馬》、《ドゥームスカール》、両面土地。
白単を支えたクリーチャーに、予顕呪文。グラジラックスも1-2マナ域クリーチャーが9枚入っておりかなり積極的に置きにいけるでしょう。
パーティカウントがしょっぱい(クレリック以外は2マナのウィザードと、天使・戦士トークンだけ)ので、《忘却への道》はほぼ4マナ除去。それでも追放エンチャントなので大事だったりはしますが……。
クレリックを増やして殴りぬけるのも、ドローソースを足してどっしりコントロールに寄せるのも楽しいと思います。
5.【緑黒】高まる飢え
緑黒は+1/+1カウンターシナジーを活かしたパワフルなデッキ。
ゼンディカーの緑黒がベースですが、+1/+1カウンター自体は普遍的な道具なのでちょこちょこ合うものを引っ張ってきたようなデザイン。
神話レアは《最後の血の長、ドラーナ》。
墓地の仲間を強化しながら蘇生する強力なカードです。パーティやリアニメイトではなく、+1/+1カウンターに目を付けた収録がニクい。
レアは《オーカー・ジェリー》、《レンジャー・クラス》、《指数関数的成長》、《オラン・リーフの軟泥》《スカイクレイブの荒廃者、グラークマウ》、両面土地。
継戦能力を高めてくれるカードが目白押し。
《指数関数的成長》はとてもパワフルですが、相性の良いトランプルは《練達の対称主義者》で付与するしかなく、マナ加速も《古き神々の拘束》のⅡ章しかないことには注意が必要です。
6.【緑青】雪崩だ!
緑青は氷雪ランプ。唯一、基本土地も氷雪になっています。
7/7やら8/8やら、とにかくデカい生物がバタバタ並び、さらにマナが余るならドローに充てます。そしてさらにデカブツを出します。楽しい。
神話レアは《野生の魂、アシャヤ》。サイズも大きく、さらなるマナ加速にも貢献します。土地以外のパーマネントを参照する除去にも強いのが嬉しいところ。《冬を彫る者》でアシャヤを疑似警戒に……はできないので注意。
レアは《隆盛するスピリット》、《水蓮のコブラ》、《クアンドリクスの命令》、《彫像の伝承》、《氷砕きのクラーケン》、両面土地。
あまりまとまりは無いですが、溢れるマナからランプの極意を知ることができるでしょう。
天使化した《隆盛するスピリット》以外に飛行も到達もいないことがやや難点。タップしたり格闘したりでなんとかしましょう。
もちろん青の飛行持ちや緑の到達持ちを他デッキから借りてくるのも可。
7.【赤白】武装と危険
赤白は装備アグロ。ここ1年装備やらアーティファクトを取り扱ってきているのでなかなか色々入っています。戦士シナジーも僅かに有り。
神話レアは《戦闘の神、ハルヴァール》。装備しているクリーチャーに二段攻撃を付与するパワフルな神さま。出た瞬間に付けられる装備品が多数入っているので、4ターン目から仕事をしてくれるケースも多そうです。
もちろん裏面の《領界の剣》も忘れずに。
レアは《ダンシング・ソード》、《スカイクレイブの大槌》、《傷頭のアーニ》、《スカルドの決戦》、《ロアホールドの命令》、両面土地。
強力な装備品に頼れる速攻クリーチャー。アドバンテージ獲得にも打点強化にもなるカードと至れり尽くせりです。
《カルガの戦導者》や《ブルーノー・バトルハンマー》などでも打点が伸び、パワフルなデッキですが1-2マナ域の生物がやや少ないため気を付けましょう(1マナ5枚、2マナ4枚)。
ハルヴァールやブルーノーの事を考えると、3ターン目には装備品を付けたクリーチャーを出しておきたいところです。
8.【赤黒】宝物探し
赤黒は宝物シナジー。同名のカードとは特に関係が有りません。
大量の宝物を生成し、盤面にドローに変換し、さらに宝物を生成することを得意とします。わーい、お宝とドラゴンだ!
神話レアは《黄金架のドラゴン》。『本物』と名高く、既に猛威を振るっているカードが入っているのは嬉しいところです。
レアは《魂の粉砕》、《ゾーン》、《イマースタームの捕食者》、《不死のプリンス、オルクス》、《西門の主》、両面土地。
派手な飛行持ちフィニッシャーが多いのが特徴的でしょうか。怖いのは黄金架だけでないことを思い知らせましょう。
一度回り始めたら強力ですが、2マナ域の癖が強いのが難しいところ。1マナ域生物か、カレインを持った状態でゲームを始めましょう。
サクリファイス要素やドラゴン要素もあるので、どんな色に寄せていくか特に好みが出るデッキとなりそうです。
9.【緑白】命綱
緑白はライフゲインミッドレンジ。
ベースはフォーゴトンレルムですが、ゼンディカーのクレリック、カルドハイムの天使、ストリクスヘイヴンからはウィザーブルームの《籠城用投薬》と、ドリームチームが出来上がっています。
神話レアは《霜の暴君、アイシングデス》。特別シナジーがあるわけではないですが、死してなお圧をかけられる便利なドラゴンです。残った舌は天使につけて殴りきりたいですね。
レアは《豊穣の碑文》、《正義の戦乙女》、《フェリダーの撤退》、《ドリッズド・ドゥアーデン》、《戦乙女の先触れ》。
ライフゲインを極限まで活かす天使たちに、ただ強い撤退とドリッズド、ライフゲインもできる除去の碑文と、とても強力な面々です。
ライフゲインするカードもライフゲインを活かすカードも相応に入っており、とても強力なデッキです。
ただ、基本的にはクリーチャーでのシナジーを活かして戦うことになるので展開する順番やコンバットに気を付けないと削り切れないこともあるかも。
手札補充するカードも少なく、一度詰まると一転厳しい戦いを強いられることになりそうです。
10.【赤緑】野蛮な地
赤緑は上陸・集団戦術。上陸で瞬間的にパンプされるクリーチャー群を使い、集団戦術をも誘発させる欲張りアグロデッキです。
神話レアは《星山脈の業火》。飛行・速攻・打ち消されないの三拍子そろったドラゴン。パワー20化で20点バーンを吹く能力は、3回起動→《武器を選択せよ》→2回起動などで達成はできますがかなりの浪漫コンボです。
レアは《群れ率いの人狼》、《カザンドゥのマンモス》、《秘密を知るもの、トスキ》、《フロギーモス》、《世界を彫る者、ファイラス》、両面土地。
どれもデッキコンセプトによく合ったカードです。ファイラスの上陸がなかなか連打できないぐらいでしょうか。
色指定がなかなか濃く、タップイン氷雪ランドも《進化する未開地》も4枚積まれているため土地の出し方がとてもシビア。マナ加速もさほど多くないので、人狼やトスキで引けないと5-6マナ域への到達がなかなかしんどい。
改造するなら、どう安定性を確保していくかが課題となるでしょう。