ブロール視点で見る! モダンホライゾン3
ブロールのおわりはちかい そなえよ
みなさんこんにちは。
バーチャルPWの重寝 累花です。
強力なカードをモダンに直接送り込むモダンホライゾン3。
なんと今回はMTGアリーナにも実装されます。
ヤバい連中はヒストリック事前禁止ですがタイムレスでは使えるからがんばってね! ということなのでしょう。
楽しみですね! ついでにブロールも破壊されるわけですが!
モダンホライゾンはブロールにどんな影響を与えるのか?
さっそく見ていきましょう。
モダンホライゾン3の伝説たち
今回新規実装される統率者は27+8枚です。
両面プレインズウォーカー! 統率者デッキの顔!
統率者デッキ出身勢に新たなるエルドラージタイタンとろくでもないやつらがそろい踏みです。
彼らの紹介に移る前にちょっとだけモダホラのおさらいをしましょう。
おさらい
モダホラ3には久しぶりに登場するメカニズムが多数存在します。
中にはMTGアリーナには初上陸のものもあるので、ちょっとだけ触れておきましょう。
結構最近のメカニズム多いじゃん? と思うかもしれません。
欠色が登場した戦乱のゼンディカーは9年前、順応が登場したラヴニカの献身ですら5年前です。
現実を砕く前に現実を見てください。
欠色
他は飛ばしてもいいけどここだけ読んでください。
マナ・コストに色を持ちますが、あらゆる領域で無色として扱います。
2色剣や《ルーンの与え手》のプロテクションに入るかどうかが変わったり、最近登場したカードだと《懲罰者、ケアヴェク》で釣れないなどの作用を起こします。
欠色はゲームが始まってからの話なので固有色には影響を与えません。
例に挙げた《存在を盗むもの》は緑のカードとして扱います。
無色シンボルも固有色には関係ありません。
モードを持つ両面カード(MDFC)
すみません、やっぱりここも読んでほしいです。
ゼンディカーの夜明けで登場した、モードを持つ両面カードです。
今回登場するものは全て裏面が土地になっています。
3点払えばアンタップインできる単色のサイクルが2つ、タップイン2色土地のサイクルが1つ収録されてます。
ゼンディカーで登場したものを愛用している方は既にご存じかと思いますが、特定の状況で役立つカード×裏面土地の組合せは非常に汎用性が高く様々なデッキで採用が検討できます。
一方、ライフの消費が大きくなりやすい、便利ですがカードパワーが飛びぬけて高いわけではないので他のカード選定をよりシビアにする、基本土地タイプはないのでチェックランドや《ロークスワイン城》などがタップインするリスクが増える……などの側面もあり、入れ得! とは言い切れません。
デッキに合わせて必要なものを採用していきましょう。
小道サイクルや変身して土地になる両面カードも一緒にヒットしてしまいますが、下記での検索がオススメです。
エネルギー
プレイヤーが得られるカウンターであり、追加のリソースです。
MTGアリーナではカラデシュリマスターで上陸済みですが、カード総数が少なかったのでブロールで見かける機会は少なかったかもしれません。
エネルギーを扱う伝説のクリーチャーも登場したので、今後は見かける機会も増えるでしょう。
特筆することは多くないですが、増殖との作用には注意が必要です。
増殖はプレイヤーかパーマネントが持っているすべてのカウンターを1つずつ増やします。自分のエネルギーを増殖させようとしたら自分が持っている毒カウンターも増やさなければいけません。その逆も然り。
同族
かつては部族と呼ばれていたカードタイプの一種です。
MTGアリーナ初上陸ですね。
クリーチャーでないもの(インスタントやソーサリー、エンチャントなど)にクリーチャー・タイプを与えるだけですが、れっきとしたカードタイプの一種なので昂揚や13エムラのコスト軽減、《めでたしめでたし》の勝利条件などに絡んできます。
やったあ!
陰影鎧
かつて族霊鎧と呼ばれていた、オーラが持つ常在型能力です。
こちらも実はMTGアリーナ初上陸です。
注釈に書いている通りですが、破壊を一度肩代わりしてくれます。
《戦争の犠牲》などでオーラとクリーチャーが同時に割れる場合でも肩代わりしてくれます。お得。
追放、生け贄、タフネスが0以下になったときの状況起因処理などからは守ってくれないので注意しましょう。
授与
授与コストを払うとオーラとして唱えられる能力です。
これもMTGアリーナ初上陸です。
授与する対象のクリーチャーが除去されて対象不適正になってもクリーチャーとして戦場に出てくるので損はしづらいです。
後輩の変容も似た動きをしますね。
また、ついていたクリーチャーが死亡したり追放されたとき、オーラでなくなりクリーチャーに戻りますが引き続き戦場にあり続けるので前のターンからコントロールしていれば召喚酔いしないことだけ覚えておけばいいと思います。
詳細は複雑なのでルール詳しい人に聞くか総合ルールを読みましょう。
そのほか
滅殺(めっさつ)、居住(きょじゅう)、複製(ふくせい)、消失(しょうしつ)、発掘(はっくつ)、予示(よじ)がMTGアリーナにはじめてじっそうされます。
督励(とくれい)や即席(そくせき)、想起(そうき)がひさしぶりにしゅうろくされたり、謀議(ぼうぎ)や改善(かいぜん)、油(あぶら)カウンターなどさいきんのメカニズムもはばひろくつかわれています。
しらないメカニズムがあったらおとうさんやおかあさんに聞(き)いてみましょう。
注目の統率者:メインセット
《コーヴェクダル、エラダムリー》
ぶどう園や呼び声でも有名なエラダムリー。
デッキトップのクリーチャーを唱える能力と踏み倒し能力を持っています。
《エルフの合唱》と《エルフの笛吹き》を併せ持ったような感じですね、ミュージカルでもやってお客を呼んでいるんでしょうか?
1マナクリ → エラダムリー → 何か2マナ生物 で3ターン目にウラモグでもエムラクールでも踏み倒すことができます。
ギミックを知らなければ、もしくは対処できる手札を持っていなければ一瞬でゲームを破壊できるタイプの統率者です。
そなえましょう。
《エーテリウム造物師、ブレイヤ》
統率者2016からのエントリー。
MTGアリーナ初の緑抜き4色(彼女の出自を考えるとエスパーt赤と呼ぶべきでしょう!)の統率者です。
4色らしく実質4/6/6の優秀なサイズに加え、盤面も顔面も触れる起動型能力が盤面に与える影響は少なくありません。
《変位エルドラージ》+《アシュノッドの供犠台》で無色無限マナ→ブレイヤ無限ブリンク→無限トークン→無限3点バーンで勝てる他、十分なマナがあれば《パンハモニコン》+《溶鉄の門番》などでライフを一気に詰めることもできます。
供犠台ループまわりのコンボカードはMTGアリーナ未実装も多いので、今後の伸びしろにも期待したいところです。
普通に強いカード詰め込んだジャンクデッキでも強いと思います。
《屍花》
アブザン統率者少ないよね煽りをしていたら急に出てきた問題作。
上陸で植物を、《死者の原野》条件を満たしていれば代わりにゾンビを生みます。
さらに墓地の土地に発掘2を与えます。MTGアリーナの処理的に発掘大丈夫なんですか!?
《死者の原野》と比較すると統率領域に置ける一方、除去されやすくなったので色んなフォーマットで問題視されたポイントは解消されています。
とはいえ条件を満たさなくても植物を生成し、自身のタフネスも7と極端に堅いので地上を固める能力はかなり高いと言えそうです。
発掘はMTGアリーナ初上陸のメカニズムです。
カードを1枚ドローするとき、発掘の値に等しい枚数を切削することでドローの代わりに発掘持ちのカードを手札に戻せます。
サイクリングランドはマナの続く限り切削できるカードになり、魂力ランドも易々と再利用が可能になります。
面白いところだと《道路脇の聖遺》は条件を満たせば自身を手札に戻しつつ1ドローとかできますね。
癖が強そうに見えますが上陸でトークンを出し、墓地を肥やしながら土地を回収するカードなので意外と構造はシンプルです。
組み合わせられるカードの幅も広いので貴方だけの屍花を咲かせましょう。
《飢饉の祖、シルゲンガー》
伝説のエルダー・デーモン。
イニストラードに吸血鬼が出た元凶らしいです。
クリーチャーを血に変え、さらに血を代償に墓地のクリーチャーを一気に蘇らせることが出来ます。血の代償じゃなくてソウル・チャージじゃん
墓地にクリーチャーを貯めて一気に蘇生するも良し、そもそもノーコストのサクり台なのでアリストクラッツの顔にも良し、白を含んでいるので《厳粛》や《栄光の守護者》を使って最終カウンターを帳消しにしてめちゃくちゃするも良しとかなり多芸な統率者です。
5/6/6飛行なので普通に殴っても強い。
《有翼の叡智、ナドゥ》
”ナドゥ”をご存じか?
自分のクリーチャーが呪文や能力の対象になるたび、《発現した浅瀬》に似た土地加速or手札補充を行います。
各クリーチャーごとに2回の制限つき。デザイナーはピュアリィかホルスに脳焼かれたんじゃないですかね
残念ながら《手甲》はMTGアリーナにはありませんが、そもそも装備(1)が1マナで1アド稼げるようになる時点でおかしい話です。
除去対象に取られても誘発、それに対応して《下支え》などで守れば誘発とどこからでも誘発します。
有り余るリソースを管理する叡智さえあればゲームを支配することはそう難しくないでしょう。
《火の怒りのタイタン、フレージ》
ウーロ、クロクサに次ぐテーロスタイタンの3柱目。
こんなのがもう1体いるらしいですよ。
戦場に出るか攻撃するたび《稲妻のらせん》を飛ばします。
動くたび3点、という点では《業火のタイタン》っぽさもありますね。
赤白は装備シナジー、もしくは赤の速攻&白のヘイトベアーでマウントを取り続ける戦略に長けた色ですが、この巨人は厄介なクリーチャーやPWを薙ぎ払いつつ、最後のひと押しを叩き込む強力な後押しとなるでしょう。
脱出が墓地からカードを追放する能力なのでロアホールド大ともシナジーするのがおしゃれポイント。
《飛空隊長、アーナ・ケネルッド》
改善シナジーを持つエスパーカラーの統率者。
改善されているクリーチャーが攻撃すると乗っているカウンターが倍になり、コピーでないオーラと装備が増えます。
なんだかとてもヤケクソ調整を感じますが、モダンの5マナクリーチャーであればこれぐらいはしてもいいのでしょう。
ブロールでも下準備が必要な5マナ統率者というのは少しシビアですが、爆発力はピカイチです。
《策謀の予見家、ラフィーン》との組み合わせは2枚でダメージレースを破壊できますし、《黒き剣のギデオン》などは急に忠誠度が爆上がりします。
ティミーでジョニーな貴方に。
注目の統率者:統率者デッキ
プレイブースターからまれに出る関係でMTGアリーナにも実装されます。
プレイブースターのちからってすげー!
ノンfoil供給とブロールの環境破壊で一挙にできちまうんだ!
《合体した非道、ウラレック》
5色伝説のエルドラージその1。
ウラモグとコジレックがうまだっちして生まれたらしいです。
《二柱に愛されしユートロピア》みたいなものだと思えば可愛いですね。
本当か?
《永劫のこだま》などで大変無法なことが起こります。
動きの詳細はEDH記事などがどんどん上がってきそうなので控えますが、実質6色統率者なのでマナベース構築からカード選択まで選択肢が広く、構築難易度は最狂かと思われます。
《隆起する災い魔、アズラスク》
5色伝説のエルドラージその2。
《進化の爪、エズーリ》に次ぐ2体目の経験カウンター使いです。
末裔、落とし子を超強化しよう! というデザインなのでウラレックより素直に使えそうです。
ちなみにモダホラ以前に末裔・落とし子を生成できるカードは《捕らわれの宿主》1枚だけです。えーん。
経験カウンターを得る条件は無色のクリーチャーの死亡なので霊気装置トークンやファイレクアイン・ダニトークンでもよく、アズラスクの維持さえできれば経験カウンターはもりもり貯まります。
全体強化も末裔や落とし子であれば破壊不能と滅殺がつくというだけで修整は全クリーチャーが受けられます。
マナがあるなら複数回の起動もできるため、3桁打点も決して珍しくない脳筋プレイができそうです。
エルドラージに脳や筋肉があるのかは分かりませんが・・・。
《霊気の俊英、サティア》
エネルギー使いの伝説の工匠。
攻撃時に他のクリーチャーのコピーを攻撃している状態で生成します。
エネルギーを払わないとターン終了時にトークンは消えてしまいますが、ETB目的でのコピー生成など別に場に残らなくていいものであればノーデメリットです。
《なだれ乗り》とか実装されていたら危なかった。
《高名な装置技師、ケイス》
製造+居住or増殖 で強化も大量生産もお手の物であることを表現している美しいカードですね。
メカニズム名だけが並んでいるので若干地味に見えますが、サイズ勝負と横並べのどちらにも強く、がっちりとした盤面を築くことができます。
《不休のディサ》
ダメージが通るたび《タルモゴイフ》を呼び出し、ルアゴイフが切削などで墓地に行くと踏み倒せる伝説の人間。
能力は強いんですがMTGアリーナに実装されているルアゴイフが多相込みでも少ないのが惜しいところ。
タルモ生成機に特化するか、《仮面林の結節点》で全員ルアゴイフにしてゲームを破壊するのがよさそうです。
《葬儀人、コーラム》
切削したカードから土地や呪文を掘り起こす伝説の人間。
《生き埋め》も実装されるので急にパワー10ぐらいになって殴りかかった上でさらにアドを得るのも難しくないです。
地味ながら結構なやり手と期待しています。
《ヴェズーヴァの女王、オムオ》
クリーチャーと土地をあらゆるタイプへ変えていくシェイプシフター。
残念ながらMTGアリーナにはウルザランドも神座もないため、テーブルトップに比べて爆発力は低めです。
改善を気軽に達成したり、ロードの強化対象を増やしたりもできます。
《ヴォーディリアの呪詛抑え》のような強いロードをこっそり詰め込んでおくのも面白いかも。
《モアグの古き者、ジョティ》
戦場に出るたび《ドライアドの東屋》のようなトークンを生み、土地クリーチャーを強化する伝説のエレメンタル。
戦場に出るたび土地を生むので、2回目のキャスト以降は自力で統率者税を賄い始めます。
クリーチャーを出すので全除去でまとめて吹き飛ぶリスクはありますが、単体除去を多用する相手には滅法強いです。
トークンの数は統率領域から唱えた回数次第ですがブリンクなどでも問題なく誘発するのも嬉しいところ。
全体強化は最低でも+2/+2修整、ジョティを強化することで強化幅も伸びます。《巨大化》が二桁打点を引き上げますし、おなじみ《孔蹄のビヒモス》が出たらもはや生き残れるものはいないでしょう。
注目のカード:メインセット
「閃光」サイクル
土地フルタップから唱えられる呪文も増えてきましたね。
対応するトークンでないクリーチャーを生け贄にすることで0マナで撃つことができます。
マナを払えば生け贄なしでも撃てます。忘れがち。
どれも各色でやりたいことを上手く加速してくれます。
《竹林の神》→《耕作の閃光》で一気にマナ差をつける動きは特に見ることになりそうです。
「MDFC」サイクル
3点払えばアンタップインできる単色のサイクルが2つ、タップイン2色土地のサイクルが1つ収録されてます。(反復)
マナスクリューを回避しつつ痒い所に手が届くカードを採用できるので汎用性に優れています。
モダホラ補正もあってかゼンディカーの夜明けで収録されたアンコモンのカード群より気持ちコスパも良さげ。
これに頼って土地を切り詰めると6~9点ライフを支払うことになって命が短くなる、BO1の初手補正には(仕様が変わってなければ)反映されないので土地の少ない初手が来やすくなるなどデメリットもあるので頼りすぎるのもよくないかもしれません。
《白蘭の幻影》
戦場に出たときに基本でない土地を破壊し、代わりに基本土地をライブラリからサーチさせます。
トライオームやミシュランを咎めつつ、なぜか2/2/2飛行先制という極めて優秀なサイズのクリーチャーが場に残ります。
白系のアグロデッキの2ターン目アクションとしてかなり期待が持てそうです。
余談ですが、オマージュ元の《白蘭の騎士》のイラストが土地を破壊するカードに使われる予定だったことを意識している可能性があるらしいです。
歴史が芳醇すぎる。
《護衛募集員》
戦場に出たときタフネス2以下の生物1枚をサーチします。
《歩行バリスタ》や《鏡割りのキキジキ》こそMTGアリーナにはいませんが、それでも《二重詠唱の魔導士》のようなコンボパーツや、《スカイクレイヴの亡霊》、《エイヴンの阻む者》などの妨害に広くアクセスすることができます。
1マナ《払拭の光》。
毎ターンエネルギーを払う必要があるので単体だと実質消散2持ちと読み替えられるかもしれません。
時間制限があるとはいえ、厄介なパーマネントをなんでも2ターン封じ込められるのはかなり強力。
統率者を追放した場合、対戦相手は2ターン待つか、統率領域に戻し統率者税を払ってでも再キャストするかの難しい選択を迫られることになります。
毎ターン増殖できる《法務官の声、アトラクサ》などはほぼ無限に維持できるため特に相性が良いですね。
《魂の導き手》
自分のクリーチャーが戦場に出るたび、1点のライフと1個のエネルギーを得ます。
自分のクリーチャーにしか反応しませんがソウルシスターズ系のカードとしては1マナ人員が増えるのはとても魅力的でしょう。
《太陽冠のヘリオッド》をはじめ、多くのライフゲイン系のデッキで使われることになりそうです。
エネルギー3個を支払うと攻撃クリーチャーへ永続的に+2/+2、飛行を与えることができます。
他のクリーチャーが3体出るだけで条件を満たせるので、こちらもなかなか馬鹿にできない圧を持っています。
《コジレックの封印破り》
《サルカンの封印破り》に次ぐ封印破りシリーズです。
マナコスト4~6のクリーチャーを唱えると落とし子が2体出てきます。
使い切りとはいえ2マナ加速は破格で、より強力な呪文を唱えたり統率者の再キャストの助けとなるでしょう。
マナコスト7以上のクリーチャーを唱えたときは落とし子は出てきませんが、カードを3枚引けます。3枚!?
マナコスト4以上のランプ系クリーチャー統率者にはすんなり入るのではないでしょうか。
中でも《報奨の祝賀者、イモーティ》はさらに爆発力を増すことになりそうです。
《エムラクールの伝達者》
今回の地味期待枠。
セカンドドローのたびに落とし子を生成します。
飛行も持っており《執着的探訪》など攻撃しながらドローできるカード群と相性がよく、行動回数を稼ぐ助けになります。
青の2マナ飛行枠は競合も多いのですが、使い切りとはいえマナ加速ができるのは珍しめ。一度試してみたいカードです。
《両生類の豪雨》
豪雨(ストーム)。
能力消去オーラとしては3マナと重めですが、ストームにより統率者以外の厄介なクリーチャーもまとめてカエルに変えることができます。
カエルに変えることができます。
《夢潮の鯨》
青いポルクラノス(※打消しや除去を吐きたくはないけど殴られると痛いので除去しないと面倒なカードの意)。
3/7/5というなんで攻撃もブロックもできるのか分からないイカれたサイズを持ち、最低でも1回攻撃することができます。
1マナクリから飛んで来たらたまったもんじゃないサイズです。
何もなければ出してから2回目のアップキープに生け贄に捧げられますが、誰かが1ターンに2つ以上の呪文を唱えると増殖を行い、延命します。
自身の時間カウンターはもちろん、PWの忠誠度カウンターなども当然増やせるため、シビアさは否めないものの爆発力といやらしさを秘めたカードと言えそうです。
《大梟の小夜曲》
スワンソングならぬフクロウソング。
実際なんて略称で定着するんでしょうね。
2/2飛行を与えるという決して軽くないデメリット持ちですが、統率者を1マナで打ち消せるカードが増えてしまいました。
おわ。
《小物の極み》
能力消失オーラシリーズ。
イラストが尊厳破壊どころか存在破壊です。かわいそう。
無色マナ込み3マナで追放もできるので、エンチャント破壊やブリンクでの解除に対してもある程度耐性を持っています。
ところでこれ欠色じゃないんですね。ぽいのに。
《荒れ模様のストームドレイク》
まるで金粉をまとってそうな雰囲気のドレイク。
統率者のコントロール奪っちゃおう系カードの中では非常に軽く、重いクリーチャー相手であっても《再造形》くらいの除去になります。
3/2飛行、起動・誘発型能力からの呪禁を持つクリーチャーを対戦相手に与えてしまうのはデメリットとしてかなり大きいです。
そのまま殴り殺されないように注意しましょう。
《記憶への放逐》
エルドラージ絶対許さん打消し。
それだけだったら紹介するか迷うラインなんですが、《一つの指輪》や各種マナファクトも妨害しやすく、複製で打消し合戦をすり抜けることも狙えるため対策したい相手によっては優先したい採用することもあるかも。
《不死のさざ波》
黒い《森の知恵》。
MTGアリーナに本家《森の知恵》はないですが……。
毎ターン切削した3枚の中に欲しいものがあれば1マナ+3点のライフで1枚手札に加えられます。
3点のライフ支払いがだいぶ重く、2~3回が限度になりそうなので支払いどころは見極めて使いたいところ。
強制ではないので支払わなければただ3枚切削するだけのエンチャントになります。やさしすぎる。
《不気味な奉仕者》
信心チューターゾンビ。
戦場に出たとき、ライフを3点失いマナ総量が黒への信心以下のカード1枚をサーチします。
出たときこいつが除去られて信心が0になっても土地などは探せるので安心感があります。
《陰謀団の要塞》や《ニクスの神殿、ニクソス》をクリーチャーを出しながら探せるだけでも黒単ランプ系のデッキに居場所がありそうです。
サーチ&ライフルーズは強制なので、探す気がなくてもライフルーズは避けられません。
モダホラ環境はよりいっそうシビアなライフ管理が求められそうなので、うっかり余計な支払いをしないように。
《毒の濁流》
統率者でも人気の黒3マナ全体除去。
ライフは失うので大きなクリーチャーは処理しづらいですが、マイナス修整なので破壊不能も気にせず除去することができます。
トスキに苦しむあなたに。
《生き埋め》
3枚も墓地において碌なことが起きるわけがないです。
ろくでもないことをしたいデッキにどうぞ。
《不可能の一瞥》
ギセラが”気づいた”イラストが眼を惹くカード。
タイムラグはありますが使い切りの3マナ加速、もしくは有色マナの無色マナへの変換、3体のクリーチャー着地、3回のクリーチャー生け贄、3枚の衝動的ドローなど様々な用途が考えられるカードです。
《希望の標、チャンドラ》との相性は特に良いです。
いや相性悪いカードのほうが少ないんですけどねあの人。
《向こう見ずな炎波乗り》
赤系アグロの新たな波。
本人が2/2/2速攻と最低限必要なサイズを持っていることに加え、上陸するたび喊声を得ます。
フェッチランドで複数個の喊声を得る動きが非常に強力ですね。
残念ながらブロールはハイランダー構築のためこれを複数枚引くことで圧倒的なフィーバータイムを起こすことはできませんが、それでも十分な爆発力を期待できるため注目のカードとしました。
《呪われた鏡》
戦場に出たターンだけ速攻クリーチャーになるマナファクト。
相手のクリーチャーにもなれるので《スカイクレイブの亡霊》などを利用させてもらったり、単純に打点の高いクリーチャーに化けることもできます。
《溶鉄の門番》
他のクリーチャーが戦場に出るたび1点バーン。
《機知ある怨怒取り》や《衝撃の震え》の追加、もしくは差し替えとして採用が検討できます。
アーティファクトなのでより探しやすく、蘇生持ちなので墓地経由でもいいので現状一番取り回しがよいのではと期待しています。
《まき散らす菌糸生物》
戦場に出たとき土地を1枚戦場に出し、キッカーしていれば相手の土地を1枚吹き飛ばします。
キッカーして2マナ差をつけるのが強いのはもちろんですが、特定の土地をサーチできるシングルシンボル4/3/3の時点でハイスペックです。
《トリックスターの大鹿》
《ケンリスの変身》が授与になったオマージュカード。
1ドローできるケンリスの変身のほうが嬉しい場面は多そうですが、クリーチャーなのでサーチが効きやすく、全体除去でまとめて流れたor流した際にすぐ殴れる3/3が生えてくるなど授与ならではの強みもあります。
《ティタニアの僧侶》
複数マナを出せる2マナクリ大好き部の名誉非公認会員としては紹介せずにいられません。
《エルフの大ドルイド》も同条件ではあるのですが1マナ軽いのは大正義。
最近はハーフリングなども増えましたが1~2マナのマナクリはそもそもエルフが多いため、意識せずとも2~3マナ出すことは珍しくないでしょう。
《ロナスの狂信者》
複数マナを出せる2マナクリ大好き部の名誉非公認会員としては紹介せずにいられません。(フラッシュバック)
永遠によって自分自身が獰猛を達成するデザインの美しさについてもぜひ語りたいところですが、条件を達成すると4マナ出るだいぶヤケクソな調整をされています。
好きな色こそ出るものの、4マナで督励してやっと2マナ出る《オアシスの祭儀師》は怒っていい。
3~4マナでパワー4以上の統率者とは当然相性がよく、7マナまでジャンプする価値の大きい《ゴアガッツ団の首領、ラッガドラッガ》など、グルールランプ系の統率者を中心によく見る顔になりそうです。
《春心のナントゥーコ》
上陸で1/1昆虫を出し、授与されている状態で2マナを払えば代わりにコピートークンを生みます。
簡単に地上を膠着させ、《世界を揺るがすもの、ニッサ》でクリーチャー化した森につければ無限に森が出ます。
上陸ランプデッキにはすんなり入りそうです。
《集団的防衛》
新たに生えた緑の増呪サイクル。
置物破壊とクリーチャー除去対策を1枚でこなせるだけでも《自然への回帰》の互換として悪くないのに、増呪によって両方使うこともできます。
とはいえ雑に入れると枠を圧迫するタイプのカードなので、統率者をきっちり守り抜きたいデッキで採用する! といった考えは持っておくべき。
《極性の逆転》
青ダブル+もう1色シンボルの打ち消しシリーズ。
コイン投げの結果によって呪文を打ち消すか、コントロールを得るかが決まります。
相手の統率者呪文のコントロールを得て戦場に出る場合、そのまま自分の戦場に出すことができます。
他にも打ち消されない呪文の処理、単純に除去を奪って相手のパーマネントに対象を選びなおす・・・など、コイン投げに勝ったほうが強いケースのほうが多いです。
ただし、全体除去などはコントロールを奪ってもしょうがないのでコイン投げに負けて打消したいなど状況によってはランダム性が仇になることも。
やや癖はありますが、それを差し引いても強力なカードです。
《聖遺のワイト》
ゾンビ化してしまった《聖遺の騎士》。
クリーチャーの数だけ強くなり、クリーチャーを生け贄にすることで土地をサーチします。
《ネファリアのグール呼び、ジャダー》など、雑に死亡してもよいクリーチャーを安定供給できる相方がいれば安定した土地加速ができます。
《コジレックの命令》
無色の命令であり、同族によりエルドラージタイプもついてる欲張りさん。
X体の落とし子、占術Xの後1ドロー、MVがX以下のクリーチャーの追放、墓地のカード最大X枚の追放から2つ選ぶことができます。
X=0でもマナ・コストを持たないトークンの除去+1ドローができますし、X=3,4ほどで一気にマナ加速すれば各種エムラやウラモグ、コジレックが出せるマナ域に届きます。
無限、もしくはそれに近いマナがあれば無色無限+大量の占術による実質サーチもできます。
無色シンボルを2つ要求するのでどのデッキでも……とはいきませんが、ある程度無色シンボルを出せるデッキであれば広く採用が検討できそうです。
《無霊破》
無色1マナでの多色咎め。
《赤霊破》も《青霊破》もMTGアリーナにはないのに……。
緑単の《喜ぶハーフリング》から打消しが飛んでくる時代になりました。
腐るときは腐るタイプのカードなんですが、今まではほぼ不可能だったところに手が届くようになるので意識しておく必要があるカードです。
オートタップで寝なかった《精神石》からこれが飛ぶのは恐怖でしかありません。
《冬の月》
ヒストリック禁止。
同じく特殊地形咎めでヒストリック出禁になった月マーフォークは《血染めの月》の影響力が予想より低かったことを加味して紹介しなかったんですが、こっちはさすがに問題児です。
実際はいくつか基本土地がある、マナクリやマナファクトからもマナを出せる等で本当に1マナずつしか使えないほどのケースは多くならないとみていますが、それでも今ブロールで使えるマナ嵌めの中では上から数えたほうが早い側の性能です。
嫌な予感がしたらちゃんとフェッチから基本土地を持ってきましょう。
《太陽光変換器》
タップインですが3回好きな色が出る+無色はいつでも出せるマナファクト。
無色シンボルを要求するデッキでは《秘儀の印鑑》を超える場面もありそうですし、そうでなくても《冷鉄の心臓》より有力なことが多そうです。
《苛立たしいガラクタ》
踏み倒しキャストを咎めるガラクタ。
《ウルザの物語》から持ってきて・・・ということこそ現状できませんが、《出現の根本原理》や《ミジックスの熟達》からの大暴れを阻止したいならオススメです。
実質サイクリング(2)のようなドロー能力もあるので腐った時も安心。
好きな土地をサーチできる土地。
ちゃっかり洞窟もついているので、《中心核の瞥見》で墓地から出すこともできます。
トロンは実装されてないので、《ニクスの祭殿、ニクソス》など一気にマナ加速できる土地やミシュラン、《ボジューカの沼》などピンポイントな対策カード……、そして、すぐ下で紹介する問題児を探したい方に。
《変容する森林》
対応する基本土地タイプがないとタップインする単色のレア土地サイクルの緑。
昂揚の達成が必要ですが、4マナ払うとターン終了時まで墓地にあるパーマネントのコピーになることができます。
パーマネントならなんでもいいので、《全知》や《多元宇宙と共に》など重くてめちゃくちゃなカードになるもよし、クリーチャーになって全除去の返しに殴りつけるもよしです。
もちろんプレインズウォーカーにもなれます。しかし忠誠度はないので状況起因処理ですぐに墓地に行ってしまうことでしょう。
起動回数、タイミングの制限がないため、相手の行動を見てから《真昼の決闘》に化けてそれ以上の呪文を封じたり、墓地にカードがありさえすればいくらでも応用が利くカードです。
コピーになっている間は《変容する森林》自体の起動能力は失いますが、能力がスタックに乗っている間であれば追加で起動することもできます。
《蜃気楼の鏡》学会に所属しているご友人がいたら知見を聞いてみるのもいいかもしれませんね。
注目のカード:スペシャルゲスト
既に実装済みの《表現の反復》と《難題の予見者》をのぞく全部。
……ではあまりに乱暴なので一応紹介しましょう。
「想起」インカーネーションサイクル
モダホラ2でモダンをぶち壊した奴らが堂々の実装。
引きによっては《悲嘆》+《再活性》などレガシー級の動きをブロールでも見せられるようになりました。たまったもんじゃない。
どれもめちゃくちゃに強いことに異論はないんですが、基本的に2:1交換をするカードなので雑に切りすぎると中盤息切れを起こす可能性も。
1枚損することを取り返せるくらいカードを引けるデッキ、または息切れを感じる前にゲームを決着させることができるデッキが相対的に強くなるとも言えそうです。
《虹色の終焉》
白、もとい多色向けの万能除去。
重いパーマネントが登場しがちなブロールではモダンほどではないですが、ラガバンなど強力な軽量パーマネントを損することなく処理することが出来ます。
白単でも《冷鉄の心臓》で別の色を指定するなどで除去範囲を広げられます。こざかしくいきましょう。
《四肢切断》
3マナ-5/-5修整除去。黒マナをφマナでも払えます。
MTGアリーナ初上陸ですし紹介するべきスペックはしてるんですが、特に語ることもないのでライフの払い過ぎには注意しましょうとだけ。
《頑強》
伝説でないクリーチャー限定ですがわずか2マナのリアニメイト。
《再活性》が先に来ちゃったので少しなんとも言えない気持ちではあるんですが、ハイランダーフォーマットなので両方入れてもいいのだ。
おわりに
今回はモダンホライゾン3の注目カード紹介でした。
最後に、note以外の活動を紹介します。
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