ブロール視点で見る! ブルームバロウ
みなさんこんにちは。
バーチャルプレインズウォーカーの重寝 累花です。
ちいさなしっぽのおおきなぼうけん。
モダンホライゾン3の衝撃からまだ冷めやらぬMTGアリーナの世界にとてもかわいらしいアニマルフォークたちがやってきます。
ブルームバロウはブロールにどんな影響を与えるのか?
さっそく見ていきましょう。
ブルームバロウの伝説たち
今回新規実装される統率者は34枚。
メインセットに26枚、ボックス特典に1枚、イマジン:勇敢なる生き物たちから7枚です。
メインセットの枚数は並、ボーナスシートやスペシャルゲストからの収録もありませんが、コレクター・ブースター限定イマジン:勇敢なる生物たちのカードがワイルドカード交換限定で実装された分の影響が大きそうです。
今回珍しく5色統率者は無し、3色以上も多くは有りません。
ただ、出来事や変装のようなカードプールの少ないメカニズムを参照するカードもなく、組合せの自由度が高い統率者が揃っています。
積算や給餌は狭いメカニズムではなく、伝説のクリーチャーたちは新生を持っていないのでそのあたりが影響しているのかもしれません。
余談ですが、メインセットに収録されている3色以上の統率者5枚のうち3枚はカエルフォークです。
カエル好きとしては嬉しいですね。
他色の価値観を受け入れやすい種族なのでしょうか?
ニッサもカエル判定されてましたしそうなのかも。
注目の統率者:メインセット
《岸無き海、エルージュ》
ブルームバロウを揺るがす災厄の1つ。
リバイアサンじゃなくて魚らしいです。嘘でしょ。
自分の島の数だけ強くなり、戦場に出るか攻撃するたび土地を島でもある土地に変えていきます。
島でもある土地に変えるだけなので、元の能力は失いません。
島渡りと組み合わせたりしない限りは基本的に自分の土地を島にしていくことになるでしょう。
さらにインスタントソーサリーのコストを洪水カウンターが乗った土地の数だけ(U)または(1)減少させます。
戦場に出るだけで1マナ、攻撃するか再着地すれば2マナ軽減できます。
《下支え》や《とんずら》などの防御札をすぐ構えられ、一度定着すれば自身のサイズも含めて粘り強い脅威になります。
色マナを減らせるので《嵐風招来》などシンボルが重いカードも使いやすいのが嬉しいところ。
《渦巻く精神、ウィック》
カタツムリ使い。
カタツムリを操る何かに彼もまた使われているのかもしれませんが……。
ブルームバロウで唯一、起動型能力で固有色が多色化しているカードです。
ネズミが出たとき、カタツムリがいなければカタツムリを生成、既にいるならカタツムリに+1/+1カウンターを乗せます。
《カエル乗り、達成》や、《泥地の養育者、フーグル》に似たデザインのカードですね。
大きくなったカタツムリを対戦相手に投げつけることでダメージを与えつつドローまでできます。流石3色。
《秘儀での順応》や《仮面林の結節点》であらゆる生物をカタツムリにすることで、自身を含めたあらゆる生物を投げつけられるようになります。
色マナ要求の3マナと重くはありますが、あらゆるクリーチャーがリソースとダメージに化けます。
また、《秘儀での順応》限定ですがネズミを指定するとカタツムリがネズミになるため、カタツムリ(ネズミ)が出ることで能力が誘発します。
《狂気の祭壇》などノーコストのサクり台があれば無限にカタツムリ(ネズミ)を生け贄に捧げ続けることが出来ます。
そのまま勝てれば御の字、《血の芸術家》などがいれば無限サクリファイスの過程で勝つことができます。
《羽の夜のマーハ》
ブルームバロウと戦場に夜をもたらす災厄の獣。
恵まれたサイズに、対戦相手がコントロールしているクリーチャーのタフネスを1にするという奇妙で強力な能力を持っています。
《悪意に満ちた者、ケアヴェク》、《魂の裏切りの夜》とは2枚コンボ。
何かしらの修整を受けていない相手クリーチャーを容赦なく全滅させることができます。
自分のクリーチャーは何の影響も受けないため、対処手段が無ければそのまま数ターンで決着をつけることができるでしょう。
《全てを喰らうもの、イグラ》
イグラの前ではあらゆる命は食物である。
君がイグラの牙から逃げ延びたいならば、足をくじいた君の友人を置いていく他ないだろう……という能力を持っています。
何を言っているか分からないと思いますが、10年後のシークレットレイヤーでは多分こう書かれています。
自身以外のあらゆるクリーチャーを食物に変えるため、《歴史の彼方》などアーティファクト全破壊を撃つと他の全てのクリーチャーが吹き飛びます。
自身を強化する能力も持っており、盤面の状況によっては一瞬で相手のライフを喰らいつくすことができるでしょう。
ブロールは基本的に同名カードを複数積めないため、《大釜の使い魔》2体のループはできなさそうにみえますが、《甲殻の這うもの》で《大釜の使い魔》を増やすことでループに突入します。
デジタルメカニズムばんざい!
《刈り手、ベイレン》
トークンを使いこなす兎の戦士。
トークンをタップする数に応じてマナ加速、ドロー、自己強化の3つのモードを使うことが出来ます。
《オラーズカの暴君、クメーナ》や《古代学者、メリア》に近いデザインのカードですね。
クメーナとは3枚タップでドローも共通しています。
トークンであればなんでもいいので、1/1の兎や人間はもちろん、宝物や食物、サーバに負荷を与えかねない昆虫の大群まで、あらゆるトークン戦術と相性が良いです。
《最深の基盤、オヘル・タク》などトークンを増やすカードがあればまさに我を妨げるものなし。
自己強化はもっともコストが重いですが、起動タイミングはいつでも良いので攻撃後にどうするか判断できるところが優秀です。
本体サイズも優秀なので、必要なアドバンテージを稼ぎ終えたら勇敢に殴ってゲームを終わらせましょう。
《岩山炎の後継者、メイブル》
今回のストーリーの主人公の一匹でもあるメイブル。どこかの次元ではメイブル派とバンブルフラワー夫人派で終わりなき闘争が続ていると聞きます
ハツカネズミへのロード能力と、伝説の装備品、岩山炎を戦場に出す能力を持っています。
ブロールに定期的に追加される赤白装備の新メンバー。
岩山炎はトランプルと速攻もつくので全体除去の返しや《アーデンベイル城》での時間稼ぎキラーとして重宝しそうです。
岩山炎だけでもギリギリ3マナ相当のスペックなので、良い感じの装備品に3/3がついてくるという見方もできるかも。
《悪名高い残虐爪》
今回のストーリーのヴィラン、残虐爪。
攻撃が通るたびにライブラリの一番上からカードを追放していき、最初にめくれた土地でないカードを唱えられます。
手札1枚を捨てる必要はありますがマナコストは不要なので大体無料の踏み倒し。
ライブラリトップを操作することで、強力なカードを早いターンに踏み倒すことが出来ます。
《吸血の教示者》はありませんが、なんかそれっぽいのはそれなりにあります。
威迫も持っており除去も豊富な色なので、今回追加される統率者の中でも特に序盤のやり取りに注意が必要な統率者となるでしょう。
《災厄の占い師、グラルブ》
今回のストーリーのヴィラン、グラルブ。
4マナ以上の呪文であればライブラリーの一番上から唱えられます。
気に入らなければ諜報で入れ替えることもできる、思慮深い人物(カエル)です。
スゥルタイカラーにはおなじみ《出現の根本原理》をはじめ、重く強力な呪文も多いので唱える先には困らないでしょう。
もちろん強力な呪文を唱えるにはそれなりのマナがかかりますので、諜報でマナ基盤を整えにいくのも大切です。
(墓地活用などをしない限り)ライブラリーの上から呪文を唱えてはじめてカード枚数的なアドバンテージになるので、強烈そうに見えて立ち上がりは緩やか。
時に静かに、時に大胆に戦略を練り強力な呪文をお見舞いしましょう。
《神経質な予見者、ヘルガ》
今回のストーリーの主役の一匹、カエルフォークのヘルガちゃん。
強い仲間や恐ろしい災厄に出会うたびにカードを引き、彼女自身も成長していきます。
《侵入警報》+《祖先の像》でループしたり、想起を持つクリーチャーを唱えたときにもカードを引けたりなかなかに多彩。
戦場に出た瞬間はひ弱なので、何度も出し直したいタイプのカードではありません。
強力な仲間に声をかけ、身を守る呪文を唱えて彼女を支え、迫りくる厄災へと立ち向かいましょう。
《種選奴、カメリア》
食物をサクるとリスを産み、給餌するとリスを強化する伝説のリス。
《ブリキ通りの男爵、クレンコ》同様、給餌コストで食物を生け贄に捧げるとリス生成が先に誘発します。
食物の生成は他のカードに任せることになるので、能力をフルに活かすなら《魔女のかまど》や《ベレグリン・トゥック》など食物をどんどん出せるカードを探せる構成にしたいところです。
墓地のカードを追放できるので《陰湿な根》も相性バツグン。
リスと食物を巧みに操り、盤面を埋め尽くしたり相手のライフを削りつくしましょう。
《鱗の焦熱、ゲヴ》
対戦相手にダメージを与えていれば後続を強化できる伝説のトカゲ。
トカゲ呪文を唱えると1ダメージを与えられるので、それにより2つ目の能力の条件を満たし強化した状態で展開することができます。
デザインが美しく完成されすぎている。
本人が2/3/2と早期に攻撃に向かいやすくサイズをしており、ブルームバロウ組の中では特にゲームレンジの速い統率者の1枚です。赤黒そんなんばっかりですね
トカゲに限らず《最深の力、オヘル・アショニル》のような自身のパワーを参照するカードや《トーテンタンズの歌》など横に複数展開するカードとの相性も良いです。
強化されたクリーチャーで盤面を固め、素早くゲームを終わらせましょう。
《激浪のならず者、ブリア》
※スターターキット限定カード。
MTGアリーナでの入手方法は追って更新します。
人気アーキタイプ(当社調べ)、赤青果敢の新顔。
《戦闘魔道士の隊長、バルモア》や《燃えがらの風、エイデリズ》よりは重いためミッドレンジに近いスピードでの立ち回りとなりそうですが、アンブロッカブル化という最高級の回避能力を付与できるのが魅力的です。
《精鋭射手団の目立ちたがり》、《釜の悪鬼》などパワーの上昇幅の大きいクリーチャーをブロックされないように補助することで、1ターンで相手のライフを消し飛ばすことも夢ではないでしょう。
《愚者、フラブス》
ボックス特典のカエル。
タロットモチーフのカードっていいですよね。
オタクそういうの好き、私も好き。
土地をプレイするか呪文を唱えると手札を1枚捨てるというとんでもないデメリットを持っていますが、手札が無ければ1ドロー。
一度手札が尽きたらマナと土地のプレイ権が続く限り動けます。
ただし手札2枚の時は最悪です。1枚唱えるかプレイしたら残り1枚を捨てなきゃいけないですからね。
《隔離用構築物》で捨てたカードをプレイできるようにしたり、《現実チップ》で手札以外からもプレイできるようにするなど、使い方を工夫する必要はありますが上手く繋げることができればフラブスに新たな景色を見せることが出来るでしょう。
注目の統率者:統率者デッキ
モダホラ3のようにプレイブースターからは排出されません。
今のところは実装は無いようです。
注目の統率者:イマジン 勇敢なる生物たち
《精神を刻む者、ジェイス》
ついに神ジェイスがMTGアリーナに実装。
個人的には統率者としての使用より、2マナファクトから3ターン目に着地するメインデッキの脅威としての採用に期待しています。
青単コントロール自体は一定の強さを保障されていますが、タミヨウやマルコム、バラルなど統率者枠のライバルは多いですからね。
打消しの引きが的確でないと更地にジェイスも難しいですし。
やや評価を抑えて書きましたが4マナ帯の中では相当強力なカードであることには違いありません。
統率者の他にこれも対処しなければならない状況は対戦相手にとって悪夢でしかないでしょう。
奥義がプレイヤーを対象に取るため、《しっぺ返し》されると奥義が自分に向かって2回飛んできてライブラリが消し飛んでしまう点には注意。
奥義までたどり着いた時点でそんなことにはならないと思いますが……。
《オジュタイの龍語り、イーシャイ》
統率者2016出身、オジュタイ氏族のエイヴン。女性らしいです。
MTGアリーナ唯一の共闘持ち。
今後、何かしら共闘持ちが1枚でも実装されたときに真の力を発揮することでしょう。
能力は多人数戦向きなので現状のブロールではやや不遇よりです。
《浄火の戦術家、デリーヴィー》
統率者2013よりバントのエイヴン。彼女も女性らしいです。
自身の戦場に出たときかクリーチャー1体がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えると任意のパーマネントをタップ・アンタップします。
3体通れば3回誘発します。いいんですか?
さらに4マナで統率領域から直接出てくるという現代遊戯王もびっくりの能力がついています。
インスタントタイミングで、統率者税を必要とせず、通常の打消しでは対処できない極めて個性的な能力です。
《物語の終わり》や《不許可》には打ち消されたり、《選定された平和の番人》では重くなったりと万能ではないですがそれでも普通の瞬速より5倍ぐらい強いです。普通の瞬速持ち統率者も強いのに。
素出しは3マナなので普通に1マナクリから2ターン目着地もできます。
4マナ以上出せるパーマネント+《祝福されしエミエル》、5マナ以上出せるパーマネント+何かサクり台などで無限に入れるのはもちろん、飛行ビートをしながら使えるマナを増やすだけでも当然強いです。
デュエルコマンダー(非公式フォーマット。独自の禁止制限が存在する1on1統率者)では統率者使用禁止ですが、まわりも大概イカれているブロールというフォーマットではどのようなポジションに着くのでしょうか。
注目のカード:メインセット
《コクマルガラスの救済者》
飛行を持つクリーチャーが死亡するとより軽いクリーチャーをリアニメイトする鳥。
《スカイクレイブの秘儀司祭、オラー》や《哀悼の神》あたりを思い起こさせますね。
ターン1回制限や最終カウンターの付与などもないため、ループを引き起こすことも難しくないデザインです。
《夕暮れヒバリ》とマナ総量2以上・パワー1以下の飛行持ち(《翼套の司祭》など)+サクり台なんかで無限にぐるぐるしますね。
他にももっと効率の良い組み合わせがあるかもしれません。
単純に自身の死亡時に墓地のマナ総量2以下のクリーチャーを釣れるカードとしても使えるため、サクリファイス系のデッキで複数回死亡できるカードとして採用してもいいと思います。
《本質の媒介者》
《アジャニの群れ仲間》シリーズ。
ペインランド等で能動的にライフを失う術があれば飛行・警戒をコンスタントに得られます。
死亡時にカウンターを移動する能力もあるため、一番サイズが上がっている生物だけ除去しておけばしばらく凌げるという弱点も和らいでいますね。
《跳び込め》
1/1の兎トークンを3体出すだけ。
しかし、3マナで即座にトークン3体を出すカードは《軍族童の突発》と条件達成した《機を見た援軍》ぐらいしかなく、トークン2体を出せる3マナクリーチャーも《武器作り狂》、《ハンウィアー守備隊》(攻撃時)と数えるほどしか存在しません。
《宴の結節点、ジェトミア》など、横並びの数を重視する統率者では有用な選択肢となるでしょう。
《仔狸寝入り》
クリーチャーのコントロールを4マナで奪えるカード。
贈呈しなければ麻痺カウンターが乗っておねむの時間になってしまいますが、別に戦闘に参加しなくていい統率者を奪うのであれば問題ありません。
オーラなので割られてしまうリスクはありますが、割られても麻痺カウンターは乗ったままです。
すぐ対処されそうな状況なら贈呈しないほうが逆にお得になる可能性も。
また、贈呈してもしなくてもタップはされます。
奪ってすぐブロッカーには回せないので注意。
《洪水の大口へ》
贈呈すると土地以外のパーマネントを戻せるようになる《送還》。
ブロールは厄介な置物が出てくることも多いフォーマットなので、1マナでなんでも触れられるのは魅力的。
青単などで採用が検討できるでしょう。
対戦相手のカードにしか触れられないので緊急回避には使えませんが、それでも便利な1枚。
《陰気な港魔道士》
バウンスや追放などでクリーチャーが戦場を離れると1ドロー、さらに他のクリーチャーのバウンスもできるカエル。
《大食の巨大鮫》や《ティシャーナの潮縛り》、《厚かましい借り手》などを使いまわすことが出来れば、相手の動きを妨害しつつ手札も増やせます。
2マナ+タップと少し重いですが、一度定着すればとても粘り強い動きを見せてくれることでしょう。
《山賊の才能》
着地時にハンデスで最低限のお仕事、レベル2でダメージ源になり、レベル3で手札補充ができるようになるクラス。
《悪ふざけの名人、ランクル》や《はぐれ影魔道士、ダブリエル》などハンデス大好き統率者にとっては便利な2マナアクションとなるでしょう。
レベルアップコストもバランスが良く、マナはあるけど手札が枯れてきた頃にレベル3を起動しやすいデザインなのが嬉しいです。
《討伐》
ついに《板歩きの刑》をデッキから抜く日がやってきました。え、もともと入れていないって?なんでも対象に取れる代わりにソーサリーになった2マナ除去、とみたほうがいいかもしれません。
クリーチャー率が高く、タップアウトで動くことの多いデッキ等であればあまり気にせずに採用できるかも。
《骨術師の達人》
追加で給餌することで墓地のクリーチャーを唱えられるようになるリス。
食物を安定供給できるデッキでない場合、おおよそ脱出3を与えると読み替えて使うことになるでしょう。
追加コストの付与なので他の代替コストと組み合わせられるのも便利。
最終カウンターが乗ってしまうので連続での使い回しはできませんが、ミッドレンジの終盤のリソース確保や、クリーチャーコンボのお供にどうぞ。
《厚顔な収集者》
攻撃時に1マナを生むアライグマ。
《黄金犬》や《チャンドラの火炎猫》など赤い低マナ域のマナ加速はいくつかありますが、その中でも攻撃的な1枚。
アグロでも《反逆の先導者、チャンドラ》など太いリソース確保カードを採用することは珍しくないので攻撃しつつのマナ加速は割と有望株です。
ならず者なので《義賊》とのシナジーがあるのもうれしいポイント。
《熾火祭》
置き《炎の中の過去》。
赤くなった《溺神の信奉者、リーア》ともいえます。
自ターン限定なので相手ターンに打消しを構えたりはできませんが、除去や火力、トークン生成などが墓地に溜まっていれば一気に盤面を取ることが出来るでしょう。
呪文がスタックにあるうちに生け贄に捧げると追放置換がされなくなるため、再利用チャンスを増やすことができます。
そこまでマナが潤沢ならその時点で勝ってそうな気もしますが。
ペイライフを要求するので《静まらぬ大地、ヤシャーン》は天敵。
《美術家の才能》
赤い《アズカンタの探索》です。(クソ過言)
早期設置できればレベル1能力で手札の質を上げていくことができます。
ジェスカイコントロールなどでレベル1目的の採用もありですし、チャンドラがいっぱい入ったデッキなどであれば全ての能力を活かせます。
対戦相手の消し炭でキャンパスを彩ろう!
《鍛冶の才能》
赤白装備の初動の新顔。
《短剣》と《剣》って修整値同じなんだ……。
どちらかといえば今後に期待枠としての紹介です。
1枚で調和(アーティファクトとエンチャントを同時にコントロール)を満たせますからね。
赤いカードで調和を参照するものは現時点では無いですが、スタンダードでも渋い働きを見せた《魂転移》などを上手く使えるやも。
《陽背骨のオオヤマネコ》
背中から灼熱ビームを放つネコ。シン・ゴジラのやり口。
とりあえずフェッチからショックランド持ってきて、諜報ランド持ってきて……なんて光景はブロールでは日常茶飯事のため、2色デッキ相手でも3点ぐらいは期待できます。
対象を取らず軽減もできないので、《一つの指輪》の上から勝つことも。
赤いアグロデッキの最後のひと押しにどうぞ。
《亭主の才能》
意外と緑には無かった、2マナ設置で戦闘開始時に+1/+1カウンターを置けるカード。
追加のマナが必要ですがトークンを生成できる《レンジャー・クラス》や、おまけが強い《八百長試合》など競合も多いですが、レベル2へのレベルアップも軽くいい仕事をするかも。
レベル3でカウンター倍化するとほぼ全てのプレインズウォーカーがマスカンになるのも強力です。
《断崖の見張り》
《エルフの再生者》で土地が見つからなくて泣いたことがある貴方へ。
持ってくる土地をほぼ選べない代わりに、確実に1枚見つけて戦場に出せるようになりました。
基本土地が多めに入っているならサイズの大きい《装飾庭園を踏み歩くもの》や上陸回数を稼げる《春花のドルイド》という選択肢もあるのでお好みで。
《肥えた緑甲羅》
最近流行りのタフネスが大きいと嬉しい緑シリーズ。
土地を大量コントロールしているなら全体に+2/+2修整を与え、タフネスの方が高いクリーチャーを出すとナドゥランパンか手札補充ができます。
タフネス偏重クリーチャーの採用が多い《策略の龍、アルカデス》や、0/1の植物トークンをばら撒く《世界を掘る者、ファイラス》との相性はバツグンです。
《耕作する高原導き》
2マナのマナクリであり、4マナの2マナ加速としても使えるフクロネズミ。
《原初の征服者、エターリ》など、4マナからのジャンプも重要なデッキにとってはどちらとしても使える便利なカードです。
実は2/2/2、好きな色の出るマナクリは《剛胆な古生物学者》、《導路の召使い》、《豪胆な馬小屋主》(機体、乗騎のみ)に次いで4枚目です。
そして次に紹介する子が5枚目です。
《茨越えの餌あさり》
リスのマナクリ。
2マナ出る2マナクリ部の新顔です。
1回の給餌ならフェッチもありますしそれなりに達成できそうです。
複数回の給餌は積極的に墓地を肥やせるか食物を出せないと難しいかも。
4マナ払うとリスのサーチもできます。
ブルームバロウ以前のリスで探したいのは《リスの将軍、サワギバ》、《秘密を知るもの、トスキ》、《仮面の蛮人》あたりでしょうか。
使えたら使うぐらいの気持ちでいいと思います。
《三本木のマスコット》
サテュロスであり、探偵であり、蜘蛛であり、インプであり、末裔です。
MTGアリーナ実装の多相カードはカルドハイム出身が多く緑青に寄っており、数も多くないのでこういったカードも貴重だったりします。
マナフィルターもダブルシンボルの呪文唱えるときに一役買うかも。
《三本木市》
クリーチャータイプ参照の《ニクスの神殿、ニクソス》。
特定のクリーチャータイプが4体以上並ばないとマナ加速にはならず、4体並んでいるならそれなりに盤面有利取れてるんじゃないかとも。
《上流階級のゴブリン、マクサス》などクリーチャーの横並びに長けていて再キャストの価値も高い統率者や、各種エルフなど特定のクリーチャータイプがよく並ぶデッキにどうぞ。
《噴水港》
物々交換のできる土地。
《交易所》っぽくも見えますが各能力はループしているわけではないです。
延々起動するとマナとライフを犠牲に手札が増えていきます。
ブロッカーの用意、マナの貯め込みもできて器用なカード。
コストが重めなため器用貧乏とも言えますが、土地として採用できるカードなので及第点と言えそうです。
注目のカード:イマジン 勇敢なる生き物たち
MTGアリーナに実装されるイマジン枠は伝説のクリーチャー、プレインズウォーカーだけではありません。
他次元に生息するキュートな動物たちからもMTGアリーナへ入国する子たちがいます。
《極楽鳥》
MTGアリーナしかプレイしていない人でも、もしくはMTGをプレイしたことがない人でも聞いたことがあるかもしれない極楽鳥、通称バッパラがついにMTGアリーナに入国します。
新たな1マナのマナクリであり、パワーこそありませんが好きな色のマナを出すことが出来ます。
《蟻の女王》
2マナでアリを出すアリです。
5マナと重いものの、余ったマナの使い先としての効率は最高峰。
《侵入警報》があれば盤面は瞬く間にアリの大群に覆われることでしょう。
《悪意の大梟》
戦場に出たら1ドロー、接死で相打ちを狙いに行くいぶし銀アドバード。
《策謀の予見者、ラフィーン》や《時計技師、ルスコ》など、コンボ要素もありながら順当にライフを詰めることもやぶさかではないデッキへの採用が検討できそうです。
地味なんですがこういう堅実なカードを自然に使えるデッキは強い。
注目のカード:スペシャルゲスト
今回のスペシャルゲストはMTGアリーナに既に実装されているカードも多く、比較的おだやかです。
新規カードは《執拗なネズミ》、《同族の突撃》、《森の教示者》、《金属ガエル》の4枚のみです。
伝説のクリーチャー、プレインズウォーカーは含まれていません。
《執拗なネズミ》
一緒に収録されている《執拗なネズミ》同様、枚数制限を無視して投入できるカードです。
4枚集めれば無限に入れることが出来ます。
神話レアのこのカードを、4枚集めれば……
《同族の突撃》
6マナと重く、戦場に十分な数のクリーチャーを出している必要がありますがエンドカードです。
ゴブリンとかエレメンタル向け。
《森の教示者》
ソーサリーの方の緑チューター。
サーチとしては1ターンラグがあるのが気になるところ。
1~2ターン目に撃って特定のコンボパーツをサーチする(ナドゥのナントゥーコ)分にはあまり気にせず使えるでしょう。
後半は《グレートヘンジ》や《秘密を知るもの、トスキ》などでドロー補助できると熱いです。
デッキトップを唱えたりする系のカードと組んだり、諜報ランドと組んで実質《納墓》にしたり、組合せで活用することも難しくなさそうです。
《金属ガエル》
親和の代名詞ガエル。
マナファクト詰め込めばだいたい0/2/2になりますが、5ターン目ぐらいに0/2/2が出てもそんなに嬉しくないデッキの方が多いので《神秘の炉》などでアーティファクトをがちゃがちゃするデッキ向け。
おわりに
今回はブルームバロウの注目カード紹介でした。
最後に、note以外の活動を紹介します。
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泣いて喜びます。
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それでは良いアニマルフォークライフを。
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