ヒストリック・ブロール視点で見る! 指輪物語:中つ国の伝承
みなさんこんにちは。
バーチャルPWの重寝 累花です。
ユニバースビヨンドの新製品、指輪物語:中つ国の伝承が発売されますね。
今回はモダンとアルケミーに実装されるという非常に変則的なセットです。
アルケミーに来るということは?
もちろんヒストリックでも使うことができますね。
当然ヒスブロでも使えます。
モダン対応セットということでカードパワーが高めのカードもありますし、今までMTGアリーナになかったメカニズムが登場したりします。
ネームドの登場人物が多いので、必然的に統率者候補も増えてますね。
ではさっそく見てきましょう。
セット全般の特徴
およそ80枚(ジャンプスタート限定組など、少し扱いが分からないカードがあるため後ほど修正します)の伝説のクリーチャーが登場します。
アンコモンにもレアにも相当な数の伝説のクリーチャーがいるため、とにもかくにも数が多いです。
一覧画像を作るのも諦めました。
今回の指輪メカニズムと強く関連していたり、特に関係なく作中でのエピソードやキャラクター性を色濃く反映していたり、多種多様なカードが統率者候補になだれ込みます。
そういう意味では、《機械兵団の進軍》に近いセットとも言えるかもしれません。
新登場、かつ目玉メカニズムの「指輪があなたを誘惑する」についても流石に触れておかなければならないでしょう。
どの能力も強いのはもちろん、指輪所持者が伝説のクリーチャーとなることもヒスブロにおいて重要な意味を持つことがあります。
当たり前ですが、指輪の誘惑は現状今回のセットに収録されたカードでしか引き起こすことができません。
同名カードを1枚しか積めないため、指輪の誘惑を持つカードの総数が色によっては非常に少ないことには気を付けましょう。
赤単色と緑単色は6枚ずつ(+無色ファクト1枚)しかありません。
第4段階まで指輪の誘惑を進めるには、1枚で複数回の誘惑ができるカードがないと厳しいでしょう。
注目の統率者候補
《統一王、アラゴルン》
数少ない4色統率者。
黒抜き4色はオムナスがいるため、唯一というわけではないです。
黒以外の各色の呪文を唱えたときにボーナスを得られます。
赤の3点バーン、緑の+4/+4修整のライフを詰める性能に特に魅力を感じますね。多色の呪文を唱えるとそれに含まれる各色分誘発するため、多色呪文を軸にしたデッキを組むのもいいでしょう。
《冥王、サウロン》
オーク動員→戦闘ダメージにより指輪の誘惑→指輪の誘惑による4ドローと嚙み合った能力を持つグリクシスカラーのサウロン。
条件の狭い護法も強力です。
伝説のアーティファクトもクリーチャーも持たない対戦相手には実質呪禁となるのはもちろん、護法の解決前に伝説のクリーチャーを除去することで生き残ることもできます。
軍団はあくまでクリーチャー・タイプのため、多相持ちや《秘儀での順応》でのクリーチャー・タイプ追加によりめちゃくちゃな手札入れ替えを進めることもできます。
特にブロックされない《変わり身ののけ者》とは相性◎。
《城塞の近衛兵、ピピン》
統率者採用よりはメインデッキに入れるユーティリティカードとしての注目です。青白いスクレルヴ。
雑にカードタイプ「クリーチャー」と宣言するだけで、対象のクリーチャーがそのターンブロックされなくなります。
《聖トラフトの霊》や《砂漠滅ぼし、イムリス》あたりを守り続けることができれば勝利も近づくでしょう。
2/2/2警戒 護法1と本人スペックも悪くありません。
統率者以外の注目カード
《水の辺村の合戦》
《一斉検挙》や《強者鏖殺》に近い、3マナで大きいクリーチャーだけを一方的に排除できるカード。
制約はあるものの破壊できる範囲は十分。
低パワーを並べるデッキでは特に使いやすい1枚でしょう。
生き残った自軍1体につき食物が1個出るというおまけも大分コストパフォーマンスが壊れています。
勝利に直結しないとはいえ、当然のように4-5個出ていいトークンじゃあないんですよそれ。
《ジェトミアの娼婦、ジニー・フェイ》+《英雄的介入》のような組合せができるとだいぶめちゃくちゃな動きをするのも要注目ポイント。
《厳しい説教》
条件はあるものの、クリーチャーを1マナで打ち消すことができる数少ないカウンター。
《敏捷なこそ泥、ラガバン》や《眷者の神童、キナン》などできるだけ早期着地を許したくないクリーチャーを咎めることができます。
とはいえクリーチャー以外には無力で、3/3以上の中量級クリーチャーにも当たりません。
使えないときは一生腐り続けるタイプのカードです。
《策謀の予見者、ラフィーン》や《ドミナリアの英雄、テフェリー》など、手札を回したり増やし続けることができるデッキでは候補に入れやすいかもしれませんね。
《指輪の誘い》
なんか置いておくだけで4ターン後には指輪の能力が完全解放されるエンチャント。
しかも1体以上クリーチャーをコントロールしていることが実質条件ですが、アップキープに2ペイ1ドローの権利もついてきます。してもよいってなんだよ、黒いカードなんだから必ず引いてくれ
《悪ふざけの名人、ランクル》など、積極的に相手のライフを攻め立てるデッキでの有力ドローソースになるでしょうか。
ドローしなくても指輪の能力だけは進んでいくため、《スランの医師、ヨーグモス》など、1/1が並びやすいデッキが急に指輪を持ってライフを削りに行く、なんてことも起こるかもしれません。
《ナズグル》
9枚積めると書いているのでヒスブロでも9枚積めます。
実質3/2/3接死+2体目以降が出るとより強く……というのは特段テンポが良いわけでもないのですが、こいつのせいで黒だけ異様に指輪が誘惑できる枚数が多いです。そうじゃなくても多いのに……。
《死の頂点、ネスロイ》や《憑依の航海》でまとめて釣り上げると全員等しく強くなるので、急に法外な打点を出すこともできるかもしれません。
連打して殴るだけなら《ネズミの群棲》や《七人の小人》の方が軽くスピーディなので、指輪を有効に扱えたり一気に複数のナズグルを場に出せるデッキで使いたいところです。
《不死者の討滅》
2マナ3点インスタント。
PWやバトルには飛びませんが、破壊不能を消去できる初の2マナ火力です。
対抗馬は多いですが、《秘密を知るもの、トスキ》など破壊不能持ちを赤で処理できる数少ない手段の1つ。
覚えておいて損はないかも。
《喜ぶハーフリング》
ヒストリック3枚目の無条件1マナクリ。
通常は無色しか出ないですが、伝説の呪文限定の好きな色マナを出し、さらに打ち消されなくなるボーナスをつけます。
特に《初祖スリヴァー》のように早期着地したい多色統率者にとっては、ラノエルや神秘家よりも強い択であることは間違いないでしょう。
青いデッキは悶絶すること間違いなし。
《エントによる復興》
《世界を掘るもの、ファイラス》など上陸を扱う統率者にとって垂涎ものの1枚。
獰猛を達成しなければ弱い《砕土》ですが、最大3枚の同時上陸はマナ加速としてはもちろん、上陸リソースの供給として一級品と言えるでしょう。
とはいえ、特に上陸を使わないデッキでのマナ加速としては少々難しいかもしれません。
《指輪の視界》
指輪が誘惑した後、コントロールしている伝説のクリーチャーと色を共有するカードを手札に加えられる教示者。
指輪の誘惑により伝説のクリーチャーを生み出せるため、実質「自分の場のクリーチャーと共通の色を持つカードを加えられる」と読むこともできます。
多色のため使えるデッキは限られますがデメリットのない3マナ教示者はかなり有難いところ。
《時間のねじれ》など強力なカードへのアクセスはもちろん、《至高の者、ニヴ=ミゼット》で撃ったりするとかなり勝利が近づきます。
無色は色ではないので、《不屈の巡礼者、ゴロス》がいても無色のカードは探せません。
《オルサンクのパランティール》
1ターン目《暗黒の儀式》から着地しちゃいけないカード。
占術で何かをトップに積んだ時点で切削を選ぶリスクが高まるため、よっぽど対戦相手のライフに余裕がある場合以外は占術2+1ドローを毎ターン繰り返すことができそうです。
対戦相手を対象に取る必要があるため、《豊潤の声、シャライ》などで対戦相手を選べなくなった場合、ドローor切削どころか占術も無し、影響カウンターも乗らなくなるのは注意点。
《ガラドリエルの玻璃瓶》
今回のレアマナリス。
手札が無い時のドローが2枚になり、ストーム値8のメカニズムである窮地と同じ条件で2倍のライフを得られます。
手札が無いとルーティングが美味しくない《セレスタス》とは一長一短。
白単など、手札を充実させる手段の少ないデッキでの採用が見込まれます。
ライフゲイン強化も条件は厳しいですが、3点ゲインでも10点ゲインでも倍になるので、《副陽の接近》や《ハルシオンの目撃者、エヴラ》とは凄まじいシナジーを発揮する……かもしれません。
《ミスリルの胴着》
3マナ瞬速の装備品。破壊不能を与えます。
伝説のクリーチャーには出た瞬間に装備できるので、除去をかわしながら強力な耐性を与えることができます。
《ブルーノー・バトルハンマー》のような装備使いや、打消しを持たないシステム統率者《ギトラグの怪物》など、3マナ設置を許容できる統率者ならぜひ採用したい1枚。
これ自体も破壊不能を持ち、追放等でないと処理できないのも強みです。
おわりに
今回は指輪物語:中つ国の伝承の注目カード紹介でした。
最後に、note以外の活動を紹介します。
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