ブロール視点で見る! パイオニアマスターズ
みなさんこんにちは。
バーチャルプレインズウォーカーの重寝 累花です。
12月10日、MTGアリーナにパイオニアマスターズが実装されます。
パイオニアで使われているカードを大量に実装し、エクスプローラーでだいたい競技パイオニアを遊べるようにするためのセットですね。
ロータス・コンボのキーカード《見えざる糸》など、これまでMTGアリーナに実装されていなかったパイオニア環境デッキのカードや、現在特定のデッキで使われているわけではないものの、デッキビルダー欲を掻き立てられるカードが多数収録されています。
全体的にコンボ寄りのカードが多い印象です。
ロータス・コンボ関連カードの大量実装もありますし、片割れだけがMTGアリーナに実装されていた2枚コンボ(ローナ+撤回のらせんなど)を完成させようとしている収録ゆえかもしれません。
統率者として使用できる伝説のカードも大量に収録されており、ブロールにも新たな風が吹くことになるでしょう。
また、今回はあくまでパイオニア範囲でMTGアリーナ未実装セット(2014年ラヴニカへの回帰ブロック~2016年戦乱のゼンディカーブロック)多めの再録セットです。
そのため、既にMTGアリーナに既に実装されているカードと近い役割のカードも多く収録されています。
似た役割のカードは引く確率を上げるためにまとめて採用するもよし、比べて使いたい方を採用するもよしです。
パイオニアマスターズの伝説たち
今回新規実装(※既にアリーナに実装されているものを除く。紙での新規・再録は問わず)される統率者は49枚です。
エクスプローラーアンソロジーや別ルートで先に収録されているカードも4枚ありますので、で統率者として使用できるカードの総数は53枚ですね。
ドラフトでボーナスシート扱いになっているカードも多いようで、とんでもない数になってます。
神話レアも多いので気長に頑張って集めましょう。
注目の統率者:メインセット
《ヴリンの神童、ジェイス》
PWに変身する両面カードサイクルのジェイス。
ルーティングを行い、墓地にカードが5枚以上あれば変身します。
手札を回し、じっくりとアドを稼いでいくカード。
統率者として採用してもよいですし、メインデッキに採用して青系デッキの潤滑油としても良しです。
《黄金牙、タシグル》
黄金牙さん。
探査を持っており最小1マナで唱えることができます。
2枚切削してその後対戦相手の選んだカードを手札に戻す起動型能力も持っています。
激戦区スゥルタイカラーの新たな統率者候補です。
《訓練場》があると凄まじい効率で手札を稼ぎ始め、《新生化》で急に《船砕きの怪物》などに化けることもできます。
《鍛冶の神、パーフォロス》
初代パーフォロス。
自分のクリーチャーが戦場に出ると2点バーンを飛ばします。
トークンや小型クリーチャーでも問題なく反応し、複数体出たらその分誘発するので対戦相手のライフをどんどん詰めていくことができます。
テーロス神全般に言えることですが、破壊不能エンチャントという非常に処理しづらい性質を持っています。
ただし《一つの指輪》などの影響で追放除去も増えていますし、これを機にまた追放除去の評価が少し上がるかもしれません。
《卓絶のナーセット》
PWに覚醒したてのナーセット。
4マナ忠誠度6スタートと非常に堅く、更地に着地すれば落としづらい性能をしています。
プラスは盤面に触れず、小マイナスも他のカードありきですが爆発力あり、奥義は対戦相手を機能不全に陥れる可能性のある性能。
一瞬でアドバンテージを稼いだり盤面を制圧するカードではないですが、じわじわとプレッシャーをかけられる良い統率者候補です。
《嵐の神、ケラノス》
赤青のテーロス神。
毎ターン最初に引いたカードが土地なら追加ドロー、土地でなければ《稲妻》を飛ばします。
じわじわとアドバンテージを稼いでいくイゼットコントロールエンジン。
ゆっくりと盤面を制圧にしたい人におすすめです。
《揺るぎないサルカン》
赤青緑のサルカン。
カードを引き、ドラゴンを生成し、奥義で大量のドラゴンを呼び寄せます。
ドラゴン大量デッキで使ってもいいですし、《峰の恐怖》と数体のドラゴンだけを入れて最小限の枚数で焼き切る構成にしてもよいです。
同じ色のドラゴンサポートには《歩哨竜、ミーリム》もいるのでデッキ構成に合わせて使い分けていきましょう。
もちろん両方入れたっていいです。
《歓楽者ゼナゴス》
赤緑の神になる前のゼナゴス。
プラスでコントロールしているクリーチャーの数に等しい数のマナを出し、ゼロ能力でサテュロス生成、ー6でデッキトップ7枚から好きなだけ土地やクリーチャーを出せます。
戦場に出しているクリーチャーの数によってはフリースペルのように振る舞い、定着すれば次のターンに更に大量のマナを出すことができます。
序盤から殴りつつ、急加速をかけることもできる変則的なゲームスピードを持つ統率者です。
《殺戮の神、モーギス》
赤黒のテーロス神。
対戦相手のアップキープに生け贄か2点ダメージを要求します。
毎ターントークンを用意できるデッキでもなければ地味にリソースを削っていくことができます。
前のめりなデッキの追加のダメージ源としても、ゆっくりと削っていくコントロールレンジのデッキでも組むことが出来るでしょう。
《通行の神、エイスリオス》
白黒のテーロス神。
他の自分がオーナーであるクリーチャーが死亡すると3点ルーズor死亡したクリーチャーを手札に戻すことを相手に強制させます。
3マナと設置しやすく、リソース回復かライフルーズかを対戦相手に迫れるいやらしい性能のカード。
生け贄ギミックのように死亡を多用しないデッキでなくとも、前のめりなデッキの中核システムとして動かすことが出来るでしょう。
最終選択権が対戦相手にあるので、死亡したとき墓地にいてほしいクリーチャーとちょっぴりが相性が悪い点には注意。
《都市国家の神、エファラ》
青白のテーロス神。
新ファイレクシア侵攻時は唯一完成化しなかった神でもあります。
えらい。
クリーチャーを出した次のターンにカードを引くことが出来ます。
《輝かしい聖戦士、エーデリン》などがいれば即カードを引けますし、相手ターンにクリーチャーを出せるとさらに効率よくカードを引けます。
《イシリアンの領主、ファラミア》など、クリーチャーを盤面に置いていくタイプのボードコントロールデッキでも採用が見込めそうです。
《龍王シルムガル》
青黒の龍王。
戦場にいる限りクリーチャーかプレインズウォーカー1体のコントロールを奪います。
だいたい相手の統率者を奪えると書いている統率者です。
シルムガルを除去できない状態では無理に統率者を唱えられない、という心理戦を見せ合いの時点から強要できます。
ただ、シルムガル自身も6マナと重いのでお互いに準備する時間は十分にあります。
シルムガルの威光で対戦相手の動きを制限しつつ、デッキ全体で追い詰めていきましょう。
《龍王ドロモカ》
緑白の龍王。
自ターンの対戦相手の呪文を封じることができます。
3マナの《マラメトの模範、クチル》も同じことができますが、本体の打消し耐性やサイズが違うので、よりランプ寄りのデッキに向くでしょう。
注目のカード:メインセット
《ゲートウォッチ招致》
100枚ハイランダーでは便利なサーチ。
ですが《栄光の探索》の方がサーチ範囲が広い上位互換です。
レアリティと歴史の差があるといえばそれまでなんですが……。
どうしても引き込みたいPWがいて、2枚目の《栄光の探索》まで欲しいデッキならアリです。
《沈黙》
《オアリムの詠唱》がモダンホライゾン3で入国済み。
対戦相手を対象に取らないのでお好みで。
多人数戦が実装されたら全員まとめて黙らせられるのでこちらを採用したい場合が増えるかも。
《静翼のグリフ》
《倦怠の宝珠》内蔵クリーチャー。
後輩の《門衛のスラル》や《トカートリの儀仗兵》より1マナ重いです。
パワーは高いので完全に下とも言い切れない難しいライン。
《テューンの大天使》
ライフを得ると各クリーチャーに+1/+1修整をばら撒きます。
《小走り樫》や《日を浴びる繁殖鱗》+《魂の管理人》等で無限コンボに入れるパーツです。
横並びしたクリーチャーをまとめて強化できるので、定着すれば殴り勝てるだけの打点も出せそうですね。
《ニクスの星原》
毎ターンエンチャントを釣り上げます。
重いエンチャントを墓地に埋めておいてもよいですし、除去されても延々と戻せるロングゲーム向けのアドバンテージ源としても優秀。
5つ以上のエンチャントコントロールしていると他のエンチャントがクリーチャーになります。
相手のライフを詰めやすくなりますが、クリーチャー全除去で吹き飛ぶようになるのでちょっと注意。
一応、その後1枚ずつ星原が釣り上げて戻ってはきますが……。
《安全の領域》
エンチャントの数に等しいマナを要求する《亡霊の牢獄》。
5マナと重めではありますが、十分な数のエンチャントが並んでいるとほとんど攻撃を通さなくなる鉄壁の1枚。
ゴブリンなどは泣いて本体火力を探すしかなくなってしまうでしょう。
《岩への繋ぎ止め》
山につける追放除去。
フェッチからトライオーム持ってくるデッキでは大体クリーチャー限定の《力線の束縛》として機能させられそうです。
《弁論の幻霊》
《法の定め》内蔵スピリット。
唱える以外の手順でアドバンテージを稼ぐデッキや、相手ターンでのアクションが多いデッキ向けです。
クリーチャーなので除去されやすいですが、《召喚の調べ》から出して《出現の根本原理》などを止めたりもできます。
《武器庫の開放》
装備品かオーラのサーチ。
装備品やオーラを多用するデッキでこれに2マナ払う余裕があるかは疑問が残るところ。
ある程度ミッドレンジ寄りのデッキで二色剣+何かを探すぐらいの目的で入れるのがよいと思います。
《タッサの二又槍》
クリーチャー1体が戦闘ダメージを与えると1枚ドローできる置物。何種類かあるんですがMTGアリーナに実装されるのは《永劫の好奇心》以来2枚目です。おまけの無い《沿岸の海賊行為》、サイクリング付きの《偵察行為》、生物であり瞬速つきの《永劫の好奇心》と合わせ、青単でも4枚体制にできるまでになりました。
飛行戦力などで殴りつつ手札を増やせる優良カード。
起動能力で相手クリーチャーに戦闘を強制させることもでき、チャンプアタックをさせたりブロッカーを排除して返す刀で殴り勝ったりできます。
《ミジウムの外皮》
身を守る系のコンバットトリック。
修整値は僅かですが、超過で自軍クリーチャー全体にばらまくことが出来ます。
《バラルの巧技》や《髑髏砕きの一撃》など複数を対象に取るカードへの対策にもなりますし、タフネスぴったり分のコストで撃たれた《毒の濁流》をやり過ごすこともできるかも。
《一日のやり直し》
自分のターンが強制終了する《Timetwister》。
お互いに7枚引けますが使い始めるのは相手が先、というデザインです。《覆いを割く者、ナーセット》や《概念泥棒》と組み合わせると一方的にカードを引くことができるので基本的には組み合わせての使用を狙うことになるでしょう。
即座にターンが終了するため《黙示録、シェオルドレッド》や《苦悶の占い師、クェザ》で大量ライフルーズさせることは基本的には無理です。
どうにかして相手ターンに撃った場合はターンが終了せず、問題なく誘発させられます。
《急速混成》
クリーチャーを破壊し、3/3のカエルトカゲに変えます。
青1マナ、インスタントという取り回しであらゆるクリーチャーを処理できますが、代償として与える3/3というサイズは決して小さくありません。
うっかり殴り殺されないように気を付けましょう。
カエル・トカゲのいずれもブルームバロウで強化されたクリーチャータイプのため、思わぬ事故もあるかもしれません。
《撤回のらせん》
クリーチャー1体に土地でないパーマネントをバウンスする能力を与えます。
《侵攻の伝令、ローナ》+《モックス・アンバー》の無限マナコンボが有名ですね。
コンボ目的での採用がメインになりそうですが、《分散》として使っても適正コストなので妨害として使うことも意識した方がよさそうです。
《時間への侵入》
もはや珍しくもなくなってきた追加ターン。
探査によって最小3マナで撃つことが出来ます。
フェッチで墓地枚数を稼ぎやすくなったとはいえ、探査や脱出は沢山入れすぎるとコストを食い合います。
6枚探査してようやく適正コストのため、無策で入れても強く使いづらいかもしれません。
ただし、《オルサンクのパランティール》や《野に降る》などマナ総量を参照するカードと相性がよく、最小3マナで撃つ場合には《気まぐれな芸術家、ルーサ》や各種コピーを絡めやすいという利点もあります。
《水の帳の分離》
9マナ払うと覚醒6で戦力を増やせる追加ターン。
素打ちは6マナ+自身の追放ありと、MTGアリーナに実装されている追加ターンの中では控えめの性能ですが追加ターンは追加ターン。
必要に応じて採用していきましょう。
《波使い》
青への信心分の2/1の波を生み出します。
波は1/0という変則的なサイズのため、《波使い》が戦場を離れると(他のカードでタフネスを上げていない限りは)一緒に沈んでしまいます。
信心数によっては一気にゲームを終わらせる打点を出すカード。
青いPWを主軸にしたコントロールや、波がエレメンタルであることを活かし《乱動の座、オムナス》への採用が見込めます。
《エレボスの指図》
1マナ重い代わりに瞬速のついた《墓穴までの契約》。
除去に対応して撃ったり、ブロック指定後に急に出すと盤面を一気に変えることができます。
単純に《墓穴までの契約》と合わせて2枚体制になるだけでも嬉しい。
《エレボスの鞭》
自軍全体に絆魂を付与するアーティファクト・エンチャント。
4マナ+タップで墓地のクリーチャーを1ターンだけ釣り上げることもできます。
ダメージレースを破壊し、息切れを防止できるナイスカード。
《幽霊議員テイサ》など、追放ブリンクであれば戦場に再定着させることもできますし、他に追放されたカードがあれば《穢すもの、ウラモグ》が大量滅殺を始めたりもできます。
クリーチャー多めの構築の方が真価を発揮できるでしょう。
《最悪の恐怖》
対戦相手のコントロールを得ます。おわりです。
黒単ランプのフィニッシャーにどうぞ。
《来世の警告》
手札を捨てて3枚サーチ。
豪快ですが7マナと重いので、これを撃ったらそのまま勝つぐらいの勢いが必要なカードです。
《戦争の世継ぎ、ローアン》のコンボ始動や、《出現の根本原理》、《ミジックスの熟達》で踏み倒す選択肢にどうぞ。
《胆汁病》
ダブルシンボルになった代わりに修整値も大きくなった《残響する衰微》。
《硬鎧の大群》の群れなど大抵の小型トークンはどちらでも一掃できることが多そうですね。
単体除去としてタフネス3を落とせるかどうかの差は大きいので、マナシンボルを許容できるなら。
《闇の誓願》
5マナの無条件サーチ。
魔巧達成で3マナ返ってきます。
3マナのカードを即撃ちするなら《鏡に願いを》の協約でも近いことができますので、持ってきたいカードとご相談。
《楕円競争の無謀者》
アーティファクトが出るたび手札に戻ってきます。
《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》デッキでの《地獄料理書》との組み合わせが有名ですが、MTGアリーナ実装範囲でも《焼却するもの、ジアトラ》や《フォモーリの宝物庫》など相性の良いカードは存在しているので期待のコンボ枠です。
《死の国からの救出》
生者が死の国へ向かい、そこから誰かを連れ戻してくる神話的フレーバーと、墓地を経由してブリンクのような挙動をするというメカニズム的面白さが同居したカード。
墓地経由のブリンク目的ならより軽い《骨への血》もあり、リアニならより強力な《再活性》、インスタントリアニも結構数が増えてきたのでこれならでは! という動きは多くないのですが、相性の良いデッキでは値千金の働きをするでしょう。
《究極の価格》
黒の2マナインスタント除去。
ジャンプスタートとかで実装されてそうで来ていなかった1枚。
いったん紹介はしましたが黒2マナインスタント除去の中ではかなり優先度低めの1枚だと思います。
多色の統率者はもちろん、《超能力蛙》や《死儀礼のシャーマン》など放置できない多色のクリーチャーも多いので、使用するなら相応の採用理由を持って使いたいところ。
《ミジウムの迫撃砲》
2マナ単体4点。
超過で撃つと相手クリーチャー全てに飛びます。
超過コストで唱えても自分のクリーチャーを巻き込まないため、クリーチャーを多用するデッキでも安心。
2マナのクリーチャー除去火力は5点までいける《焦熱の射撃》や、2面焼ける《溶鉄の衝撃》などもあるのでお好みで。
《乱撃斬》
獰猛達成していたらダメージ軽減を付ける《ショック》。
《ショック》互換も本体に撃つと占術の付く《火遊び》、5マナ4点モードのある《噴出の稲妻》、ダメージを回復できないようにする《溶融貫通》と数が増えてきました。
獰猛の達成が必要ですが、適当な対象に撃つことで《一つの指輪》によるプロテクションをすり抜けられるようになります。
意識する相手によって採用するカードを変えていきましょう。
《無謀な奇襲隊》
最近ファウンデーションズのスペシャルゲストで収録された《ゴブリンの奇襲隊》のリメイクカード。
怒涛で唱えることで他の自軍クリーチャーに+1/+0修整と速攻を与えます。
序盤から並べて殴るデッキでの採用はもちろん、マナはかかりますが《群衆の親分、クレンコ》の速攻付与役などにもなれます。
《軍勢の忠節者》
大隊を達成していると自軍全てに先制トランプル、さらにトークンによるブロック不可をつけるゴブリンの兵士。
自身のサイズは貧弱であるため討ち取られやすいですが、コンバットの質を一気に引き上げるため対戦相手のライフを詰めることに間違いなく貢献してくれるでしょう。
《囁きの森の精霊》
自分の終了ステップ開始時に予示で戦力を増やし、生け贄にすることで他の表側クリーチャーに死亡時予示を与えるクリーチャー。
先置きできる全除去対策。
エルフのようにクリーチャーを横並べするデッキにどうぞ。
《巫師の天啓》
コントロールしているクリーチャーの数だけカードを引き、さらにパワー4以上のクリーチャーの数だけ4点ゲインします。
緑の大量ドローは《仲間意識》(白含みますが)や、《野性語りの帰還》、単純に4マナ3ドローの《調和》などもあるため、競合は多め。
緑単で使えて単純にクリーチャーの数だけを参照するカードは多くないので、トークンなどでとにかく数を並べるデッキにおすすめです。
《森の女人像》
エクスプローラー実装当初から、人によってはヒストリックでも待ち望まれていたであろう優良マナクリ。
呪禁を持ちマナクリとしては非常に場持ちがよいものの、1マナクリの枚数も増えてきた、《シェオルドレッドの勅令》には引っかかる、《敏捷なこそ泥、ラガバン》と相打ちする択を取れないなど手放しに喜べない点も増えてきました。
それでも激戦区に食い込めるスペックは持っていますので、デッキに合わせて採用していきましょう。
《濃霧》
元祖フォグ。1マナで撃てるので偉いです。
シミックカラーなどで1ターン凌ぐために。
《空殴り》
モダン実績もあるアンチ青クリーチャー。
《魅惑の悪漢、マルコム》や《フェアリーの黒幕》などの青の優秀な飛行クリーチャーを討ち取ることができ、《超能力蛙》にも待ったをかけることが出来ます。
青くないデッキ相手には真価を発揮しないので強さがブレやすいカード。
2/2/2瞬速の時点で最低限の保障としては十分にもみえますが、きちんと他のカードで攻勢に転じられることを前提として採用した方が良さそうです。
《血統の観察者》
戦場に出たときに末裔トークンを3体生みます。
《祝福されしエミエル》や《変位エルドラージ》で無限ブリンクができますね。
末裔を複数出すため、《隆起する災い魔、アズラスク》適性も。
《大オーロラ》
全パーマネントをデッキに戻してドンする凄まじいカード。
トークンなどを大量に戻すことで圧倒的な土地の差をつけられるのですが、非常に癖が強く《エント最後の進軍》や《新緑の蘇り》、《孔蹄のビヒモス》の方がゲームを素早く決めるには向いているので玄人好みのカード。
《覆いを割く者、ナーセット》や《黙示録、シェオルドレッド》、《当惑する難題》などと組み合わせるとひどいことになるので、そういったひどいことがしたいなら。
《森林の始源体》
EDH禁止カード。
これをコピーしあう闇のゲームが始まるかららしいです。
嫌だすぎる。
自分の土地を加速したいだけなら同じくEDH禁止の《原始のタイタン》が使用可能であり、1枚ランデス+1枚ランパン狙いなら《まき散らす菌糸生物》が無色マナを要求するものの使用可能です。
競合が多いので、明確な採用理由をもって採用したいところ。
《ジャラドの命令》
クリーチャー2枚を探し、1枚を手札、1枚を墓地に。
後輩である《最後の別れ》のクリーチャー限定版とも。
大型クリーチャーを墓地+《若き屍術士》や《影武者》を手札に加えてリアニしたり、《不吉の儀式の僧侶》を墓地に落として《孤独》を手札に加えてソープロ2発……など、サーチする組合せをある程度意識してデッキを組んだ方が良さげです。
《ロッテスのトロール》
手札を捨てることをコストとして持つ、いわゆる共鳴者能力を持ったクリーチャー。
MTGアリーナでもそんなに多くない再生持ちでもあります。
トランプルもあり場持ちもよいのですが、基本的にはクリーチャーを墓地に送ってリアニなどを絡める方向で使っていきたいところ。
《対抗変転》
打ち消されない《取り消し》。
超過すると対戦相手の全呪文を打ち消します。
同マナコストのカードには打ち消すよりももっとひどいことが起きる可能性のある《極性の逆転》もあります。
比較するとこちらは打消し合戦向けですのでお好みで。
《摩耗》//《損耗》
※導火線と書いてますが融合カードです。
片方の面を唱えても良いですし、両方の面を一気に唱えてもよいです。
2マナのアーティファクト破壊と1マナのエンチャント破壊の抱き合わせ。
融合で唱えることで1:2交換をすることもできるため、置物破壊専用カードとしては優秀な部類です。
特に《損耗》が1マナのため、《暗黒の儀式》から《闇市の人脈》や《ネクロポーテンス》といった1ターン目犯罪ムーブを咎めることもできる……かもしれません。
《白日の下に》
払ったマナの色の種類数以下のクリーチャー、インスタント、ソーサリーをライブラリーから踏み倒して唱えられます。
《ニヴ=ミゼット再誕》との組み合わせがパイオニアでは有名ですが、2~3色のデッキでも必要なカードをサーチする手段として使い勝手は良い方。
《極楽鳥》や《太陽光変換器》など、好きな色のマナが出せるカードによって統率者の固有色に無い色マナを出し、4~5マナの呪文を唱えることも狙っていけるでしょう。
《軍勢の集結》
毎ターンどんどん兵士を徴集していくエンチャント。
5マナ設置、次のアップキープから始動開始とだいぶ悠長。
全体除去で崩壊しない攻め手なので、赤白系のアグロデッキや装備デッキの軸をずらした動きにおすすめ。
《静寂宣告》
そのターン追加の呪文を唱えられなくする《取り消し》。
同じマナコストを持つ《吸収》はアグロに強く、こちらはダブルアクションを仕掛けて本命を通しに来るミッドレンジに強いカードです。
《虚空の選別者》
マナ総量偶数の呪文およびマナ総量偶数でのブロックを封じます。
統率者が唱えられなくなる可能性すらあるのはもちろん、マナカーブが均一であればデッキの半分程度のカードが唱えられなくなる可能性すら与えるカードです。
《救助のけだもの、コーナ》など、早期に着地できるデッキでの採用が考えられるでしょう。
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
全ての土地を沼にもします。
色事故の解消はもちろん、フェッチランドから色が出たりもするので黒が濃いデッキでは積み得かもしれません。
対戦相手にも同様のメリットを与えるのはご愛敬。
《乱脈の気孔》、他対抗色ミシュラン
戦乱のゼンディカー収録の対抗色ミシュランです。
対抗色ミシュランはエルドレインにも収録されているので、好みとデッキとの相性によって選択していきましょう。
《カルテルの貴種》
アリストクラッツのアリストクラットの部分。
ノーコストサクり台も数が増えてきたので競合が激しいです。
人間なので《栄光の目覚めの天使》が来たら一気に話が変わるかも。
《ボロスの反攻者》
令和のボロスの反攻者、もはや反攻者とは呼ばれてすらいないらしい。
《蒸気占い》
最終選択権が相手にある《嘘か真か》。
1マナ重いもののクリーチャーがついてくる《思考への侵入》、4マナ撃ちだと見れる1枚が少ないですが可変で撃てる《溺墓での天啓》、3マナで4枚見られる《サウロンの交換条件》などライバル多め。
《バーラ・ゲドを滅ぼすもの》
滅殺もどき2を持つエルドラージ。
滅殺できる枚数に条件のある《穢すもの、ウラモグ》を除けば、本家滅殺を常時持っているカードも《エルドラージの荒廃者》(滅殺1)、《虚構漂い》(滅殺1)、《創造の破壊者》(滅殺2)しか存在せず、3ターン目ぐらいにうっかり定着すると土地を詰まらせて勝つことが出来ます。
追放も偉いには偉いんですが、サイクリングで自力で墓地に行く《エルドラージの荒廃者》、多色からの呪禁を持つ《創造の破壊者》に次ぐ3番手感もありこの枠での紹介となりました。
おわりに
今回はパイオニアマスターズの注目カード紹介でした。
最後に、note以外の活動を紹介します。
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泣いて喜びます。
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それでは良いパイオニア、エクスプローラーライフを。