ヒストリック・ブロール視点で見る! ファイレクシア:完全なる統一
みなさんこんにちは。
バーチャルPWの重寝 累花です。
『ファイレクシア:完全なる統一』がテーブルトップ、MTGアリーナともにリリースされますね。
前回『兄弟戦争』の際、①メカニズム、②統率者候補、③統率者以外の注目カード、④設計図枠の4つに分けて記事を書こうと思ったのですが、自身のキャパを超えてしまって頓挫したため、初心に立ち返って注目カードを紹介していきたいと思います。
そもそもヒスブロやってる人間は朝飯前にリリースノートと総合ルールの更新箇所を読み、カードギャラリーを日英切り替えながら全部見て構築を始める奴しかいないと思ってるので、じゃあ基礎の解説はそんなに要らないなと気づきました。
増殖や堕落など今回登場するメカニズムについては、スタンダード向けの解説と変わることはないので適当に併せて読んでください。
注意が必要なのは、増殖は選んだパーマネント・プレイヤーに乗ってる各カウンターを、それぞれ1個ずつ必ず増やすことぐらいでしょうか。
自分がエネルギーカウンターと毒カウンターを1個ずつ持っている場合、自分を対象にすると必ずエネルギーと毒がそれぞれ増えます。エネルギーだけを増やすことはできません。
そこだけ覚えておけば大丈夫です、それではレッツゴー。
注目の統率者候補
《偉大なる統一者、アトラクサ》
新アトラクサ。
ヒスブロ史上創造オムナスに次ぐ、2枚目の4色統率者です。
赤抜き4色はもちろん初。
ヒスブロ古豪統率者の《ニヴ=ミゼット再誕》に似た手札補充能力を持ち、一度着地すれば妨害やマナ加速で使った手札を一気に回復できます。
さらに定着すれば飛行警戒接死絆魂7/7の圧倒的スペックでライフレースを一気にひっくり返すことも容易いでしょう。
7マナと重量級の統率者ですが《王神、ニコル・ボーラス》のような終着点ではなく、補充した手札をさらに使ってゲームを積み重ねていくことを目的とした超ロングゲーム狙いのジャンク・デッキが主となるでしょうか。
能力がETBのため、《深海住まいのタッサ》などブリンクを併用すると圧倒的なハンド差を形成できますし、自力で《掘葬の儀式》などリアニ札を探せるので、1度出した後はリアニでしつこく戦場に戻していくタイプも面白いでしょう。
ちなみにカードタイプ「部族」も注釈文にはないですが対象内です。
残念ながらヒストリックには1枚も実装されていませんが。
《最初の黄金守護、ジョー・カディーン》
これまた久しぶりのジョー・カディーンさん。
装備品が付いているクリーチャーの分だけ強化され、その後パワーが4以上なら1ドローがついてきます。
自身のパンプでパワー4になる必要はないので、《スカイクレイブの大槌》などすぐ装備できる装備品を使い、さっさとパワー4以上するとドローを美味しくいただてます。
赤白は《恐れなき探査者、アキリ》や《ブルーノー・バトルハンマー》など時たま装備シナジー統率者を貰っており、ジョー・カディーンもそのうちの1枚になりそうです。
この中の誰を統率者に据えても、たいていメインデッキに他のメンバーも入ってくる仲良しグループ、赤白装備。
《耐え忍ぶカー、ケンバ》やミラディンのために! も加わり、いっそう安定感を増すアーキタイプになりそうです。
《契約の族長、ゲス》
新ゲス。すっごい楽しそうなデザインと表情が魅力的です。
物を持つことを諦め、ただ攻撃するためのおててがキュートですね。
自分のクリーチャーが弱体化するデメリットこそあるものの、3マナタップでのリアニはなかなか破格。
もともとサイズが大きいクリーチャーを釣ればデメリットもさほど気になりません。
特に後続を落とせる《燃えルーンの悪魔》は好相性です。
さらに釣り竿を増やせる《囁く者、シェオルドレッド》や《鍛冶炉の自動機械》、ゲスを生け贄にして攻勢を強める《戦慄宴の悪魔》など、黒単色でも釣りたいものは少なくありません。
ゲスだけに依存しないよう、マナ加速から普通に大物を出せるようにしたりなど若干の構築の難しさはありますが、ヒストリックという広大なカードプールを活かす性能は今回随一でしょう。
《向上した精霊信者、ニッサ》
完成化した頭部が目を引く新ニッサ。
杖を持つ専用の腕もついてます。
完成化により5マナ4ペイ忠誠度3、6マナ2ペイ忠誠度5、7マナ忠誠度7の3モードを使い分けることができるため、統率者税がかかるようになってもトークンを出しに来やすい堅実さがウリです。
置物を軽く割れるのも、マナファクトやヘンテコ置物が出てきやすいヒスブロでは使いやすい、いい能力ですね。
・・・さあ、真面目ぶるのはここまでにしましょう。
彼女は統率領域に置くことができる7マナの《踏み荒らし》です。
失礼。《踏み荒らし》はMTGアリーナにありませんね。
《超克》とかなんかそのへんのでっかいやつです。
戦場に出たターンに自軍全体を大きく(+1/+1より大きく)強化できる統率者は《永遠神ロナス》や《宴の結節点、ジェトミア》、《賢明な助言者、アジャニ》、《法の諜報員、アンバーグリス》(アンバーグリスの白専門化)などいないことはないのですが、トランプルを付与しつつ大幅な強化を狙えるのはジェトミアぐらいです。
《否認》などが当たる一方、クリーチャー除去では消えないパンプをかけられるため、ジェトミアとは一長一短・・・というか固有色もマナも違うので別物、ここはあまり比べても仕方ないでしょう。
森は5つもあれば全軍に+5/+5修正を与えられるため、多少森でない土地があったり、マナクリを絡めて早出しを狙ってもよいでしょう。
もちろん、1ターン無傷で生存できるのであればプラス能力から入ってトークンを出してもいいです。
忠誠度能力スタックでダメージを与えられない限り、8/8のトークンを置きつつ次ターン畳みかけることができます。
100枚のカードから毎回違う勝ち筋を狙うのもヒスブロなら、バーラン唱えれば勝つ! といった決まった終着点を目指すのもまたヒスブロです。
森の数×盤面=パワー。
シンプルな暴力、たった1つの冴えたやり方で勝ちたい人におすすめです。
高度に完成化したヒスブロは、オースブレイカーと見分けがつかない。
統率者以外の注目カード
《骨化》
《岩への繋ぎ止め》のような2マナ追放エンチャント。
100枚デッキを特殊土地だらけにするにはまだヒストリックは狭く、2色デッキなら基本土地はたいてい戦場か手札にあることでしょう。
2マナでPWを(ほぼ)完全処理できるのは白にしてはコスパが良いです。
《次元の攪乱》
ヒスブロ的にはこっちのが効く場合も多そうですけどね!
《平和の心》系カードで、PW含む統率者を統率領域に返すことなく(常在能力はそのままですが)無力化できます。
常在は消せないものの、PWにもファクトにも当たる《ヘリオッドの神罰》、土地やエンチャには付かないですが軽くなった《金への捕縛》といった感じでしょうか。
マナ能力の起動も許さないため、土地の詰まった相手が《秘儀の印鑑》や《冷鉄の心臓》を置いてきたら優しく貼り付けてあげましょう。
《青の太陽の黄昏》
黄昏サイクルの青。
Xマナ以下のクリーチャーのコントロールを奪います。
イクサラン期にサイドボード常連として活躍し、ヒスブロでも稀に見かける《幻惑の旋律》の上位互換です。おのれギタクシアス。
コントロール奪取で統率者を奪う動きが強いことは言うまでもありません。
X=5以上のボーナスであるコピー生成も、統率者など伝説のクリーチャーを奪った際には(あまり)効果を発揮しませんが、タップしているクリーチャーを奪う→コピーがアンタップで出てくる(タップ状態はコピーできる値ではない)ことが命を救う場面も少なくなさそうです。
コスパは悪いですが、自分のクリーチャーを対象にとってコピーを作ることもできます。
それ狙いだったら《雪生まれの身代わり》の方がいいのですが、最終手段として覚えておくとよいかもしれません。
《シェオルドレッドの勅令》
普通に構築で強いカードはたいていヒスブロでも強いのでわざわざ紹介しないことも多いのですが、軽くPWを狙い撃てるカードはやっぱりヒスブロでも強いので。。。
《世界の導管》
たまに増える《世界のるつぼ》系です。
土地を墓地に送る《ギトラグの怪物》やフェッチで連続上陸を狙う《世界を掘る者、ファイラス》、フェッチを生け贄にしたい《フェイに呪われた王、コルヴォルド》などの統率者ではいくつか積みたい系統のカードですね。
後半の能力までみると《墓場波、ムルドローサ》が一番相性◎でしょうか。
1ターンに1度だけ、かつ他の呪文を唱えられなくなりますが墓地のパーマネントを唱えられる能力を持っています。
制限は厳しいですが、統率者の統率者税が重くなり、手札も枯れてなお逆転の可能性を掴める可能性がある、大変しぶとい能力です。
墓地から統率者を唱えるときは統率者税はかからないので、このカードがあるのなら墓地に統率者を置いたまま、というのも1つの手かもしれません。
《アージェンタムのマスティコア》
どのデッキにも入れることができる、無色汎用クリーチャー枠。
毎ターンのアップキープ(ドロー・ステップよりも前!)に手札1枚の維持コストを要求しますが、捨てたカードのMV以下の、対戦相手パーマネント1つを破壊します。
コストがメリットになるとか遊戯王やってるんかお前。
赤単でエンチャントを破壊したり、黒単でアーティファクトを破壊したり、緑単でクリーチャーを直接破壊するなど、色の制限をいい感じに破ってくれる1枚。
1マナ重いものの定着すればアドを稼ぎ始める《人知を超えるもの、ウギン》とは欲しい場面が若干異なる難しい関係性にあります。
プロテクション(多色)はプロテクション(統率者)になることも多く、先制攻撃も合わせてなかなかの戦闘力を持っています。
《ファイレクシアの闘技場》など、継続的なハンド補充があれば積極的に戦闘に参加させていくこともできるでしょう。
《マイアの改宗者》
数少ない、固有色に関係ない2マナ以下のマナ加速新規カード。
1回ごと2ペイは非常に重いので《極楽の羽ばたき飛行機械》より優先度が上がることはないと思いますが、何がなんでも4~5マナにすぐ到達したいデッキや、《精神石》の無色では満足できないこともある《統べるもの、ジョダー》や《パルン、ニヴ=ミゼット》などでは優先してお呼びがかかるかもしれません。
《鉱炉と前線の剣》
《肉体と精神の剣》に次ぐ、ヒストリック2本目の2色剣。
当然ですが、急にプロテクションがつくとデッキによっては処理が困難になるためそれだけでも厄介なカードです。
攻撃が通るたび2枚の衝動的ドロー+土地の追加プレイ権が貰えるため、装備アグロにも。
2色剣全般に言えることですが、二段攻撃につくとめちゃくちゃなことになります。
ファストランド
カラデシュ・リマスターで上陸した対抗色5枚に加えて、今回のファイレクシアで友好色が収録されたので10枚揃いました。
2色デッキ、軽めの3色デッキであれば入れ得だと思うので、久しぶりに使うデッキを弄る際にはちゃんと入れてあげましょう。
《広漠なる変幻地》
実はMTGアリーナ初上陸です。
《寓話への小道》、《進化する未開地》にプラスでフェッチが欲しいあなたに。(ニューカペナフェッチもあるので迷いどころですが)
おわりに
今回はファイレクシア:完全なる統一の注目カード紹介でした。
最後に、note以外の活動を紹介します。
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