![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51596812/rectangle_large_type_2_835b391559fa6f1de05e146344f1a13e.png?width=1200)
甘きヒスブロよ来たれ -ストリクスヘイヴン編-
こんにちは、バーチャルPWの重寝 累花です。
5月最初のFNMはヒストリック・ブロール、その後1週間続けてヒスブロイベント(参加費500ジェムor2500ゴールド、報酬カード・スタイル)があることが先日明かされましたね。ワクワクしてきましたと思います。
……ワクワクしてきましたね? この記事を読んでいる人はみんなワクワクしているものとして話を進めます。
ストリクスヘイヴンの統率者たち
ストリクスヘイヴンには全25枚の伝説のクリーチャーが存在します。
全員の紹介は割愛しますが、大きく分けて、
●神話レアの創始者エルダー・ドラゴンサイクル5枚
●レアの両面の学部長サイクル10枚(20名)
●ミラ⇔ルーカ、ジャズィ、ローアン⇔ウィル、ブレックス、エクスタス(神話レアの対抗色両面カード、おそらく変則サイクル)
●アンコモンの学生サイクル5名
《学生の代言者、マビンダ》
リ・・・《オニキス教授》
《霊鍛冶のホフリ》
《謎の賢者、カズミナ》
《騒々しい写本、コーディ》
の計25枚となります。人数はもっと多いです。
エクスタス(3色)とコーディ(5色)を除き、全て固有色が対抗2色のカードとなっています。
個人的に注目度が高いのは《オリークの首領、エクスタス》です。今まで実装されているマルドゥカラーの統率者は、カーリア(天使とデーモンとドラゴン)、スナップダックス(変容)、グウィン卿(騎士と装備品)と癖が強めでした。
エクスタスも癖が無いとは言いませんが、マルドゥコントロールのようなデッキを組むには一番向いているカードだと思います。
ミスティカルアーカイブ
ストリクスヘイヴンの目玉要素として、ミスティカルアーカイブがあります。特に、《剣を鍬に》、《対抗呪文》、《暗黒の儀式》、《稲妻》の4枚はヒストリックでの使用が出来ず、実質ヒストリック・ブロール専用カードになります。
どれも当然1枚しか積めませんが、非常に強力な呪文たちです。《暗黒の儀式》は1マナで撃てるマナ加速として唯一無二のカードですので、黒いデッキならとにかく試してみたいところです。
履修と講義
サイドボードに講義を入れることはできないので、履修するときはルーティングしかできません。おとなしく自習しましょう。
土地
見せラン、シャドウランドこと《交錯》サイクルと、4マナで占術ができる《学舎》サイクルがそれぞれ対抗色で収録されています。
《交錯》サイクルは基本土地タイプを参照するので、それなりに基本土地を積む2色デッキでは採用が検討できるかもしれません。
《学舎》サイクルは確定タップインですが、遅めのデッキなら占術はありがたいところです。特に、《ヴァントレス城》の採用ができないマルドゥカラーやアブザンカラー、青シンボル数の都合で躊躇う4色以上のデッキでは可能性が有ると思います。
個人的注目カード-STX編-
《方程式の求解》
インスタント、ソーサリーをサーチするカードです。
ハイランダーでのサーチは強い。
《オリークの伝承魔道士》
タップで納墓するクリーチャーです。
ハイランダーでの納墓は強い。
ヒストリック環境にはフラッシュバックや再活を持つカードも多く存在するので、+1/+1カウンターが乗るテキストも強く使えます。
《ドラゴンの接近》
同名カードを何枚も積めるルール能力を持ったカードです。
中身は3マナ3点バーン(ブロールの初期ライフは25なので、これだけで勝つには9発かかる)と渋めですが、ドラゴンを踏み倒す能力は強力なので、試してみても面白いと思います。
《創発的配列》
実質2マナのマナクリです。必要な基本土地がデッキに有りさえすればいいので、特に3色以上のデッキではお世話になる機会があると思います。
出てきた基本土地は、緑青のフラクタルという性質を得ます。色対策や《精霊龍、ウギン》などに引っかかるので気を付けましょう。
《生態学的な理解》
(2)(G)を火種に(X)マナのクリーチャー最大4枚(3枚以下に留める理由は殆ど無いです)を探し、相手が選んだ2枚を戦場に出す呪文です。残りはデッキに戻してシャッフルします。
最終選択権が相手にあるので、コンボパーツを一気に揃えて……というのは難しいかもしれません。X=2、3でマナクリや《再利用の賢者》などを提示して堅実なアドバンテージを得たり、マナをありったけ叩きこんで脅威を4枚提示してド派手な動きができると楽しそうです。
手札に引いたカードは提示できないのでそこだけ注意。
《大急ぎの再誕》
対象のクリーチャーが死亡した時、それよりマナ総量を少ないクリーチャーを1体踏み倒します。
条件はシビアですが、軽いマナクリやシステムクリーチャーなどを多く採用しているなら十分可能性があると思います。《忘れられた神々の僧侶》や《悪魔の職工》などは条件を満たす手段としても、引っ張ってくる先としても好相性ですね。
《定命の槍》
土地でないパーマネントを破壊する4マナインスタントです。このターンにライフゲインをしていると2マナで撃てるというお得な能力もあります。
パーマネントなんでも破壊はMTGA実装範囲では《暗殺者の戦利品》、《大渦の脈動》、英雄譚の《古き神々の拘束》、そしてやや変則的ですが《戦争の犠牲》に次ぐ5枚目。
《化膿》や《席次+石像》も便利ですがPWは討ち取れないので、このカードに陽の目が当たるときもあるでしょう。、4マナ除去として十分な性能を持っているので、無理にライフゲインを考える必要もないかもしれません。
《歴史の再構築》
アーティファクト、エンチャント、インスタント、ソーサリー、PWを墓地から回収するソーサリー。
赤白で墓地のインスタント、ソーサリーを回収できるカードはかなり珍しめ。青の《洞察の絆》が同じく4マナでインスタント・ソーサリーを回収(切削4はついてますが)することを考えると、合わせて2枚も回収できれば上々でしょう。
クリーチャーは回収はできないので採用できるデッキは限られますが、かなりアドバンテージを得られるカードなので覚えておいて損はない1枚。
《二科目専攻》
スタック上にある自分のクリーチャー・呪文のコピーを創り出します。伝説性を取り除くので、伝説のクリーチャーをコピーすると夢が広がる1枚。
相方がいないと効果を発揮しないカードですが、少なくとも統率者と組み合わせられるなら上々。《物質の学部長、キアン》、《眷者の神童、キナン》、《乱動の座、オムナス》などは現実的に増やしやすく、増やす価値のある統率者だと思います。もちろん統率者以外にも撃てますし撃てるデッキ構成にした方がいいと思うので、クリーチャーが多いときには検討できると思います。
《合格通知》
新しい3マナ・マナファクトです。おおむね弱い《統率者の宝球》。
3マナのマナファクトは種類が多く、何なら《ストリクスヘイヴンの競技場》もストリクスヘイヴンには収録されているのですが、これもドローに変換できるので悪くない側だと思います。
ただ、マナが溢れても統率者の唱え直しには使えることもあるので、ドローにするかどうかは考えどころですね。
個人的注目カード -ミスティカルアーカイブ編-
キリが無いので、めちゃくちゃ厳選して紹介します。
《テフェリーの防御》
EDHだとおなじみのフェイズ・アウト呪文です。
《孔蹄のビヒモス》によるパンプや《精霊龍、ウギン》のリセットなど、ゲームを終わらせるレベルの大技を凌ぐことができる貴重な手段です。全体追放はほぼ防ぐ手段がないので、重宝するところ。自分の《危険な櫃》などと組み合わせても凶悪です。
《審判の日》
通称デイジャ。ヒストリック環境には既に《神の怒り》があり、ほぼ下位互換ではありますがハイランダーでは2枚目として十分採用できます。現在のヒストリック環境には再生持ちもおらず、機能的にもほぼ同じです。
《暗黒の儀式》
ヒストリックでは禁止になったダリチューですが、なんとヒスブロ限定で解禁されました。
黒のマナ加速するカードは生け贄を要する《忘れられし神々の僧侶》、ハンデスを要する《無駄省き》、5マナスタートの《闇市場》だけで、無条件かつ軽いものとしてはかなりの唯一性を誇ります。統率者などの脅威の早出しはもちろん、地味にインスタントなので不確定カウンターのマナ支払い追加などにもできます。上手く使いどころを見極めたいですね。
《命運の核心》
ドラゴンか、ドラゴン以外かを破壊する全体除去です。黒の除去は対象を絞ることで、自分だけが生き残れるようにするずる賢いものが多いのですがこれはかなり広範囲を除去できる方です。巻き込む範囲の広さでは超督励3マナの《バントゥ最後の算段》に次ぐぐらいではないでしょうか。
《黄金架のドラゴン》など、単体で強力なドラゴンが場に出ると全体除去として弱くなるのは厳しいポイントですが、目を瞑れる程度のデメリットでしょう。もちろん自分のドラゴンデッキで使ったり、相手がドラゴンデッキだった場合にはより強力なカードとして火を噴きます。
《クローサの掌握》
「刹那」つき《帰化》。置物を割る手段としてはかなり信用のおけるカードで、打ち消しはもちろん《命の恵みのアルセイド》でのプロテクション付与などをする暇も与えません。
あらかじめ破壊不能や呪禁をつける、後に墓地から回収するなどでしか対抗できないので置物除去としての信頼度はかなり高いといえそうです。
《調和》
4マナ3ドロー。シンプルな緑のドロースペルです。
緑でカードを2枚以上引けるカードは戦闘ダメージを参照したり、クリーチャーを出す事を参照したりするものが多く、逆にここまでシンプルなものは貴重です。ドローソースは欲しいけど、たくさん引くための条件を満たせるかが怪しい! という場合は特に頼りになるカードとなるでしょう。
おわりに
以上、発売後しばらく経っての記事となりましたがストリクスヘイヴンとヒストリック・ブロールについてでした。
Twitter、Youtubeもやっておりますので、よろしければチェックお願い致します。