ヒストリック・ブロール視点で見る! アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲート 後編

皆さんこんにちは。
バーチャルPWの重寝 累花です。

前回に引き続き、ヒストリック・ブロール視点でアルケミーホライゾン:バルダーズゲートを見ていきたいと思います。

後編となる今回は、専門化を持つ統率者と、統率者以外の注目カードを紹介していきたいと思います。

4.専門化と統率者

前回記事はリリース前に書きました。
まずリリース後に確認できた専門化の特性についてお話します。

専門化は非常に奇妙なメカニズムであり、統率者に指定する際に発生する特殊な挙動がいくつかあります。

まず、専門化を持つ伝説のクリーチャーを統率者に指定する場合、自身の表面の色に加えて好きに選んだ1色を固有色にすることができます
現在、専門化を持っているカードは全て単色なので固有色が1色~2色になります。

これはゲーム開始時に対戦相手にも公開される情報です。
専門化関係なく、固有色が表示されるようアップデートされましたね。

ヒスブロ専用UI。プログラマーの心境やいかに

ただ、選んだ固有色は専門化先に制限を与えるわけではありません
《書庫の鍵》など何かしらの創出を用いて、自身の固有色以外のカードを手札に加えることができた場合、固有色外に専門化することができます。

白×青選択ですが、ドラフトした赤のカードでも専門化できました

また、専門化は永久的変化の一部であるらしく、統率領域に戻る際に専門化を解除することができます
「専門化したとき、~~~する」といった能力も多いので、うまく活用していきましょう。

丁寧に教えてくれてます

もちろん、専門化を解除せずに統率領域に戻ることもできます。
ただし、専門化していると色マナが1増加することには注意が必要です。
統率者税に加えて色マナ増加分を払わなければならないですし、自分の固有色以外に専門化している場合は、マナクリやマナファクトからなんとか対応するマナを出さなくてはなりません。

このように、既存の統率者と異なる挙動がいくつかありますので頭に入れてお聞きください。

また、専門化を持つ統率者を紹介するにおいて、各専門化について個別に触れていくことが大変困難です。
そのため、だいぶ端折った紹介になりますことご了承ください。
公式カードギャラリーとの併用をオススメします。

5.バルダーズゲートの伝説たち②

《Klement, Novice Acolyte》

Klement, Novice Acolyte

出たときに手札のクリーチャーを永久的に強化する伝説のティーフリング。
専門化はカラーホイール順に絆魂の恩恵、予期もどき、ゾンビ2体、ボロスの反抗者化、戦場を離れたら4/4のビースト生成、になります。

そもそも表面の手札のクリーチャー強化が大変強力であり、クリーチャーを多用する構築であればアグロでもミッドでもテンポでも大体嚙み合います。
裏面の打点の伸びは緩やかなので、横に伸びる黒、+2/+2されて実質1度の単体除去耐性もつけてくれる緑が特に使いやすいでしょうか。

《Lae'zel, Githyanki Warrior》

Lae'zel, Githyanki Warrior

今回の顔の一人。
ギスヤンキというD&Dオリジナル種族です、エルフとかじゃないよ。

4/2/4二段攻撃というマナレシオ十分なスタッツに加えて、唱えて出てきたラエゼルは相手の呪文・能力の対象に取られたときにブリンクして回避する能力を持っています。

コストもターン1制限もありませんが、ブリンクして帰ってきたラエゼルは当然唱えて出てきたわけではないので実質1度限りです。
ブリンク前にさらに除去を撃ち込まないよう気を付けましょう。

専門化するか戦場に出るたび、各色に対応した能力が誘発します。
どれも戦場や手札の質を高めてくれる能力で、ブリンクなどでも問題なく誘発するのが嬉しいところです。

本体サイズも3/6とかなり強く、専門化コストの安さと回避能力も相まって厚く戦場を支えてくれるカードです。

《Lulu, Forgetful Hollyphant》

Lulu, Forgetful Hollyphant

ルールーちゃんです。かわいいね。
戦場に出たとき、次に出すクリーチャーが飛行を得る恩恵を得ます。
統率者として後続に飛行を付与するのはもちろん、クリーチャー系のミッドレンジ系デッキで採用しても便利な能力です。

専門化すると、飛行を持つクリーチャーが攻撃した数に応じて誘発する能力を得ます。
出した次のターンに早速専門化したいところですが、そうすると先に発動している恩恵の幅が狭くなるのが悩みどころ。
先に飛行クリーチャーを展開しておいたり、5ターン目に唱えて即専門化など、柔軟な動きが求められるでしょう。

一番打点の上昇効率が良いのは緑ですが、緑は飛行クリーチャーを揃えるのが苦手なのが面白いデザインです。
各色の飛行生物をうまく使いこなすのが勝利の鍵です。

《Rasaad, Monk of Selûne》

Rasaad, Monk of Selûne

伝説のモンク。ハゲ。
最低でも《放逐する僧侶》。
白単色で使える同系カードは《博覧会場の警備員》しか実装されていないため、幅広いデッキでの採用候補に挙がりそうです。
専門化するとサイズが4/4まで上がり殴りやすくなります。
さらに、白なら追放しているクリーチャーを《さまようもの》に、他の4色は死亡時にクリーチャーを残します。

除去されると奪っていたクリーチャーを返してしまうので損、という点をカバーできる専門化能力デザイン。
後ろ向きですが、全体除去などにも強く出られるようになります。
専門化コストが重いので使用テンポがかなりシビアなのが厳しいポイント。

《Alora, Rogue Companion》

伝説のならず者。
攻撃クリーチャーをアンブロッカブル化し、終了時に手札に戻す能力を持っています。
《ニコ・アリス》の能力と微妙に異なり、手札に返すタイミングが終了捨ステップ開始時になっています。
戦闘後メインで再展開はできないので気を付けましょう。
相変わらずETB持ちや《厚かましい借り手》との相性はgoodです。
専門化すると、手札に戻した時にさらに追加のボーナスが得られます。
ライフルーズを与える黒や、永久強化を得られる緑が特に攻撃的。

毎ターン攻撃をすることでアドバンテージを得られるカードのため、上手く呪文で守りを固めたいところです。

《Gale, Conduit of the Arcane》

Gale, Conduit of the Arcane

唱えて戦場に出ていたなら、墓地のインスタントソーサリーを1枚手札に回収できる伝説のウィザード。

唱えたとき限定なので使いまわしは困難ですが、それを差し引いても便利な能力です。
打消しや除去、回収したいものはいくらでもあります。
専門化コストの回収手段にもなるでしょう。

専門化した場合は、インスタントソーサリーを唱えたときに各色に応じたボーナスが付くようになります。
呪文で守りながらライフを詰める、という点では白と黒が優勢でしょうか。

赤は自身に「クリーチャーに+1/+0修正」をどんどん付与していく派手な能力ですが、統率領域に戻した時に専門化を解除すると付与した永続強化も失われるので注意が必要です。
得た能力を残しておきたい場合は、専門化を解除せず(3)(青)(赤)+統率者税で出しましょう。

《Imoen, Trickster Friend》

Imoen, Trickster Friend

伝説のならず者・ウィザード。
専門化コストは(5)ですが、魔巧を達成していると(2)で専門化できます。
他のクリーチャーと一緒に攻撃しているかどうかに関わらずブロックされなくなり、ダメージを通した時に墓地のインスタントソーサリーを追放することで、さらなるボーナスを得ることができます。

守り抜けば勝てるタイプの統率者の1枚。
打消しを要する色のため、専門化後は攻撃しつつ打消しを続けていれば凡そ勝てるタイプの統率者です。
彼女を見かけた際は、2ターン目に彼女が出る動きに対抗できるか、先に殴り勝つ動きが必要となるでしょう。

専門化時に1枚手札を失う重さが大きいゲームテンポを目指すカードであることや、低めのタフネスなど不安要素は当然ありますが、テンポデッキの新たな1枚として有力視しています。

《Vhal, Eager Scholar》

Vhal, Eager Scholar

タップだけでルーティングできる3マナウィザード。
ルーティングするごとに学習カウンターを自身に置き、専門化したときに学習カウンターを取り除くことでボーナスを得ます。

専門化はすぐにでも専門化したいものと、時期を見て専門化したいものが存在しますが彼女は後者の最たるものですね。
学習カウンターを乗せれば乗せるほど、専門化したときのボーナスが大きくなる可能性があります。
サイズアップも二回り、ルーティングも据え置きで使えますが、数ターン維持して得られるボーナスとしてはささやかすぎるのが考えどころ。
特に緑は取り除いた学習カウンター以下のマナ総量の生物を抽出するため、5個取り除いたのに《ラノワールのエルフ》か《金のガチョウ》の択になってしまった・・・なんてことも有り得なくはないです。

基本的には非常に遅めですが、ルーティングを活かせる構造や増殖で学習カウンターを増やせると圧倒的学習力を得られるかもしれません。

《Sarevok the Usurper》

Sarevok the Usurper

伝説の騎士。
ビデオゲームだとラスボスらしいです。
戦闘開始時に墓地のクリーチャー分だけ+X/+0修正を対象のクリーチャーに付与できます。
専門化するとあの手この手で強化幅を上げられたり、回避能力がついたりします。
インスタントソーサリーをカウントできるようになる青が打点効率としては意外と良さそうで、回避能力としてトランプル付与できる緑も使いやすいでしょうか。
単純に3枚増やせる黒も選択肢として悪くないのが面白いですね。

墓地にクリーチャーが落ちてないと真価を発揮しないので、墓地を肥やしつつ回避能力持ちなどにバフをかけていきたいところです。

《Shadowheart, Sharran Cleric》

Shadowheart, Sharran Cleric

毎ターンお互いに1ダメージを受けるハーフエルフのクレリック。
本人も2マナ、専門化も2マナと非常に軽いですが、専門化するには誰かのライフが13点以下である必要があります。

初期ライフではなく、ライフの絶対値を見るカード。
ヒストリック・ブロールのライフの初期値は25なので、ちょっとだけ専門化しづらいです。

専門化すると、黒以外は自分ターンにライフを失うことでボーナスを得られるようになります。
黒は絆魂がつくことにより、お互い1ダメージ→1ドレインに変わるというシンプルにニヤニヤできるデザインです。

《アルゲールの断血》や《ハンド・オブ・ヴェクナ》など、自分のライフを能動的に減らす手段があると専門化しやすくなりますね。
相手のライフを13まで減らしても良いので、目指すゲームテンポと色選択次第で大きく戦略を変えられる統率者です。

《Viconia, Nightsinger's Disciple》

Viconia, Nightsinger's Disciple

墓地対策をしつつ、専門化時に自身が追放したカードの創出ができる伝説のエルフ・クレリック。

本体も2/2/3とマナレシオが悪くなく、起動能力のコストも軽量です。
専門化時には手札コストを要求するため、手札の不要牌と、墓地の必要牌を入れ替えることができると読み替えることもできるでしょう。
インスタントソーサリーを回収でき、1枚手札を稼げる青と、最大3マナ分の踏み倒しを図れる白が特に効率としては優秀ですね。
ただ、落としたクリーチャーの回収や奪取ができる能力そのものが悪くないので、赤の速攻クリーチャーや、緑のマナクリを強化して戻す、なども十分良い選択肢となりそうです。
能力自体の柔軟性が高いので、合わせる色によって様々な働きを期待できるカードだと思います。

《Ambergris, Citadel Agent》

Ambergris, Citadel Agent

攻撃時に手札を全て捨てることで2ドローできます。
手札がなければそのまま2ドローだけを享受することもできますね、高速アグロなら十分狙い得るでしょう。
タフネス2なので打ち取られやすいのが玉に瑕。

専門化すると、青は純粋にドローが1枚増えて3ドローに。
それ以外の4色は、このターン捨てたカードの枚数に応じてボーナスを得られます。
専門化コストで捨てた分もカウントされるため、専門化したターンの爆発力はかなり高いです。
特に白は打点が一気に10点以上伸びる可能性も秘めています。

どの色も選ぶ場合もキープ基準、専門化するタイミングはかなりシビアになりそうですが、非常にアグレッシブな能力を持った統率者です。

《Gut, Fanatical Priestess》

Gut, Fanatical Priestess

伝説のゴブリン。女性。
戦場に出たときに格闘を行う能力と、このターン死亡するクリーチャーを追放する能力を持っています。

専門化能力はこのクリーチャーの能力で追放しているクリーチャーを参照するため、相打ち格闘はしたくないところ。
大物を取りたい場合は、何かしらのP/T修正などで誤魔化しましょう。
専門化したとき、追放しているクリーチャーのコピーを各色らしいボーナスとP/Tをつけて生成します。

余談ですが、「相手のクリーチャーのリアニメイト」を格闘+死亡時追放+衝動的コピー生成と赤の要素を継ぎ接ぎして行っており、一時的コントロール奪取のようにも振る舞うという、色の特徴の利用が大変美しいカードでもあります。
えっちですね。

コピーを生成できるカードは、Gutによって追放されたままであることが条件であることに注意が必要です。
統率者に格闘を仕掛けた場合、死亡して追放領域に行く→統率領域に帰るを選択されると専門化しても相手の統率者のコピーは産めません
コストも重いので、やらかさないように気を付けましょう。

Karlach, Raging Tiefling

Karlach, Raging Tiefling

墓地で専門化できるというとても特殊なメカニズムを持ったクリーチャー。
墓地で専門化した場合は戦場に帰ってくる際にブロックできないデメリットがついてきます。
まずブロッカー目的で専門化することは無いとは思いますが・・・。

自身も4/4速攻で、色によってはさらに打点の向上が見込めるため非常に粘り強いアタッカーです。
そもそもが2マナと軽いため、専門化を解除せず統率領域に戻ることで3マナ+統率者税で出てくることができる速攻4/4にもなれるのが強み
隙の生じぬ三段構えで、相手のライフを削っていきましょう。

《Wyll, Pact-Bound Duelist》

Wyll, Pact-Bound Duelist

戦場に出たとき、4マナ以下のアーティファクトかクリーチャー1つを対象とし、次の自分のターンが終わるまでコントロールを奪います。
赤のコントロール奪取ですが、《アクロス戦争》等に近く奪える時間が長い代わりに、アンタップせず、速攻も与えません。
《反逆の行動》的な運用を狙う場合は注意しましょう。
専門化した時、クリーチャーかアーティファクトを生け贄に捧げると各色に対応したボーナスを得られる能力が誘発します。
基本的には表面の能力で奪ったものを生け贄に捧げるようになるでしょう。
専門化コストは軽いので、別途大物を奪いつつ生け贄に捧げるのも可です。

ボーナスはおおよそ3マナソーサリー呪文相当。
表面の色である赤の専門化が戦闘フェイズ+メインフェイズの追加であり、戦闘後に使いやすいデザインなのが嬉しいところです。
奪ったクリーチャーを一度戦闘に参加させた上で生け贄に捧げることができますからね。

システムクリーチャーやマナファクトを美味しくいただける能力を持っており、各色ミッドレンジのバックアッパーとして強いプレッシャーを放ってくれることでしょう。

《Jaheira, Harper Emissary》

Jaheira, Harper Emissary

悪くないマナレシオに、アーティファクトとエンチャントからの呪禁という珍しい耐性を持っています。
《ポータブル・ホール》《払拭の光》はもちろん、《証人保護》などが当たらないのは統率者として嬉しいポイント。

専門化するとアーティファクトかエンチャントを破壊し、各色に対応したボーナスを得ます。
手札の呪文か基本土地が1度だけソーサリータイミングの《帰化》になるようなもので、取り回しが良さげです。

見えてる置物除去としてプレッシャーはかけられますが、特に勝負を決める能力ではありません。
他のクリーチャーやPWで確実に勝利へ近づけながら、必要に応じて彼女の力を頼る、といったデッキ構築が必要となります。

《Lukamina, Moon Druid》

Lukamina, Moon Druid

戦場に出たとき、唱えて出ていたなら基本土地タイプを持った土地を1枚ライブラリから抽出します。
ランダムな抽出なので、山が欲しかったのに森が来た! ということが起こり得る点には注意。

専門化コストは3マナですが、土地6つのコントロールが条件。
いつも通りマナクリやマナファクトで加速していると、6マナ出せるが土地6枚ではないことは多々あるのでデッキ構築段階で気を使っておきたいですね。

専門化すると各色の動物に変身し、サイズが2回りアップ+各色らしい能力を常在で持っていたり誘発したりします。
4/4+ボーナス持ちのクリーチャーとなると、土地6枚になる段階では脅威としては中等。
ただ、死亡時に専門化を解除し、タップ状態で戦場に戻すという珍しい能力を持っています。
現在、統率領域に戻る以外の方法で専門化を解除できる唯一のカードです。

完全に除去するにはルカミナをもう一回破壊するか、追放など死亡させない手段を使う必要があります。
一度通れば非常に場持ちがよく、戦いやすい統率者です。

《Skanos, Dragon Vassal》

Skanos, Dragon Vassal

攻撃するたび、味方を自身のパワー分強化するドラゴン。
デカい《ヘンジの槌、ファレン卿》と言えますが修正するのはパワーのみ。
非伝説の類似カード、《グルールの獣使い》と比べても一回り大きいです。

専門化すると各色に対応したキーワード能力を自分と味方に付与するようになります。
また、青白はサイズ変更なし、赤黒は5/5、緑は6/6になります。
計算を間違えないようにしましょう。

誘発前にスカノスのパワーを上げることでさらに爆発力を上げられます。
ただ、素でパワー4~6なので十分高く、なんなら専門化しなくてもゲームを決められるタイミングが存在するでしょう。
緑のクリーチャーですがトランプル付与はないので、強化先に回避能力があるとなお良い働きをするでしょう。

《Wilson, Bear Comrade》

Wilson, Bear Comrade

伝説の熊。
専門化するとサイズアップ+各色に対応した能力を得ます。
さらに死後、墓地から自身を追放することで各色のボーナス能力(緑は到達・トランプル、護法(2)、+1/+1/修正も!)を得ます。

専門化コストは重めですが、二段攻撃やアンブロッカブルなど、かなり強力な能力を付与できます。

専門化を解除せず、統率領域に返す価値のある統率者の1体です。
専門化して戦力にする→死後追放して起動能力を使う(墓地→追放のタイミングで統率領域に返す)→専門化したまま再キャストが十分狙えます。

専門化前に死亡した場合は、起動能力は持っていないことに注意。
また、自分のクリーチャー1体を必ず対象にとって起動する必要があります。
全体除去などで更地になっている場合は能力を使えません。

6.バルダーズゲートの注目カード

《Flaming Fist Duskguard》

Flaming Fist Duskguard

戦場に出たとき、次に唱えるクリーチャーが+1/+0される2/3/1。
単体でパワー4分の働きをしてくれる2マナ域で、白系アグロデッキでの採用が見込めます。

《Patriar's Humiliation》

Patriar's Humiliation

永久的な能力消失+《多勢》系の除去。
バフを解除したうえで除去するカードとしてデザインされたものと思われますが、除去しきらないことで能力を消去したまま戦場に留めておくことができます。
戦闘には参加できるので、いずれどこかで対処することになるとは思いますがとにかく軽いのが魅力。
《策謀の予見者、ラフィーン》など、序盤に対処したいシステム統率者に当てて時間を稼ぐことができます。

《Snowborn Simulacra》

Snowborn Simulacra

おもしろカード。
戦場にあるカードX枚のコピーを手札に作り、さらにX=5以上ならそのうち1枚を戦場に出すことができます。

X=2でソーサリー4マナ2ドロー相当と少し弱め、X=3~4で5~6マナ3~4ドロー相当と標準程度になります。
基本的には自分の強力なカード数枚+残りを土地といった選び方になるでしょう。
相手の場にある脅威を複製したい場合、これ+その脅威を唱え返すマナが確保できないと手遅れになりがちです。
X=5で以上では1枚踏み倒しがつきます。
合計7マナ以上とかなりのビッグアクションになりますが、相手の場の脅威をコピーして踏み倒すこともできる現実的なラインです。

《Displacer Kitten》

Displacer Kitten

レガシーやEDHで試されている悪い猫。
普通にアルケミーに入国してきてびっくりしました。

非生物呪文を唱えるたびに、土地以外ならなんでも1枚ブリンク。
対象を取る呪文から逃げるといったもっともらしい使い方から、ETBの使いまわし、PWをブリンクして能力の使いまわし、マナファクトをブリンクして実質マナ軽減orマナ加速、コンバット中にブロック・クリーチャーやPWをブリンクしてダメージ回避・・・などなど、汎用性と拡張性が非常に高く危なっかしい猫です。

2/2と貧弱なので見たらすぐに処理したい1枚です。

《Illithid Harvester》

Illithid Harvester

X体のクリーチャーをタップする出来事を持つホラー。
戦場に出たとき、タップされているクリーチャーを裏向きにして2/2ホラーに変えてしまう能力を持ちます。

MTGアリーナ史上初の裏向きの位相を取り扱うカード
裏向きになっている間は名無し・能力無しの2/2になり、《イリシッドの収穫者》により定義されたホラーのクリーチャー・タイプだけがついた状態になります。
やや重くはありますが統率者封じの新たなパターンの1つであり、自身の出来事以外でタップされているクリーチャーにも効果が及ぶため、影響範囲は広い方です。

バンザイアタックをしてきた2/2ホラーを一方的に嬲れるサイズなので、可能であれば1/3や0/4などでソフトキャッチし続けられるとおいしめです。

《Altar of Bhaal》

Altar of Bhaal

繰り返し使えるリアニメイトカード。
クリーチャーの追放が必要なものの、設置2マナ+起動3マナの分割払いで置けるためかなり取り回しは良い方。

戦場に戻した生物が死亡してもまた墓地にいくため、次の生け贄がいれば延々と蘇らせることができます。

必要に応じてスケルトン・トークンを出す出来事面も選択でき、2マナのカードなので《夢の巣のルールス》などで釣り上げることもできます。
リアニメイトを多用するデッキならぜひ採用したい1枚です。

統率者セットから来ちゃったブラックマーケット。
戦闘前メインフェイズに、1ルーズ=宝物、2ルーズ=1ドロー、3ルーズ=3/2多相トークンのどれか1つ以上を選びます。

ライフルーズは決して軽くはないものの、どれも有用です。
ドローだけを目当てにすると《ファイレクシアの闘技場》より効率を落としますが、デッキが重くなりがちなヒスブロでは宝物も使いやすく便利です。

黒のエンチャントらしく、何も選ばない=1点もライフを払わないことは不可能です。しにます。
ご利用は計画的に。

《Reckless Barbarian》

Reckless Barbarian

1マナ軽い《触媒の精霊》
または2倍になった代わりに自身しか生け贄にできない《スカークの炭鉱者》
先置きの一時的マナ加速。
赤らしい動きの1つですがMTGアリーナのプールでは数が少なく、《目覚めた猛火、チャンドラ》などの強力な高マナ域への早期アクセスを補助してくれます。
チャンプブロックしつつ2マナ出して火力除去で2面処理、など防御的なムーブも自然に狙えるのが嬉しいですね。

7.おわりに

いかがだったでしょうか。
非常に数が多く、かつリリース後になってようやく確認できた仕様があったことなどもあって時間がかかってしまいました。
あなたの統率者選びの参考になればと思います。

それでは。

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