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山種美術館で🦋春を寿く




渋谷も駅からバスで15分ほど離れると、高級住宅地(らしい)。そんな中にある日本画専門美術館、山種美術館に行きました。


「山種美術館」の字は安田靫彦


早速なかに入りましょう🦌

私は10月に年パスを購入しているので、現在入りたい放題です。


エントランスは加山又造
2代目山種美術館館長の依頼で作成した「千羽鶴」
俵屋宗達っぽいですね。
と思ってたら山種のHPにもそう解説があった。



今回のフライヤーはなんだかテンションが高いです。

富士山や松竹梅や巳年にちなんだ画が多かったです。縁起物に次ぐ縁起物の画。特に、横山大観の作品が多い!


ぞうさんは川端龍子の画。

・・・ハニワ・・・?


は・・・にわ。
ここ、日本画専門美術館のはずですけど。


で、ハニワなんですけど、

微妙な、にやけかたである。
捕ったった猪を小脇に抱えている。
「捕ったどー」とゆっている。


しかし


別の角度から見ると 違うんよ雰囲気!!
ちょいと切羽詰まった切実な面立ちではないですか??
まるで養豚場からダッシュで走り去るようではありませんか!!



仏像も左右で表情の雰囲気が違うことはままありますが、


例えば飛鳥寺の大仏 
厳しめ角度。
やさしめ角度。


そして、疾走する仏もたまにいますが、

奈良博 走り大黒。
奈良マラソンに毎年います。


このハニワも要素しっかり。

埴輪をハニワって書くと、なんかちょっと軽くて身近になりますね。


かりよーびんが
もテンションが高い。
日本画専門美術館のはずが。

フライヤーより。かりょーびんが。
この像はもともと鎌倉の覚園寺の
日光菩薩の光背だった可能性。




とりあえず、実は私の本日の目標はほぼ川端龍子

「華曲」
百獣の王+百花の王


はっきりゆうて、川端龍子は天才なんですよ。


この絵を正面に見れる椅子、ちょうど右わきにも龍子の「鯉」があって、黒鯉4、緋鯉1の二幅の絶妙な画があるんです。素晴らしい席なのに、なぜか誰も座っていなかったので、独占。龍子は他にも「鶴鼎図」という洒落た構図の鶴の作品もありました。


この「華曲」の隣には岸連山の「花鳥図」とかあって、孔雀だの鸚鵡だの五客(五種類の縁起良さそうな五種類の鳥)を鮮やかな色彩でシノワズリ調で描いてる屏風があって、これもかなり自分好み。ちょっと沈 南蘋ぽいな、大陸のひとかなと思ったけど、南蘋派→円山派の流れを受けている江戸時代の京都の絵師岸連山だった。私がこの日まで名前を知らなんだだけでした。



で、京都の日本画家の代表といえば伊藤若冲

若冲「伏見人形図」


叭々鳥とか伏見人形とか蛸🐙とかいろんなものを素敵に描いていて、やっぱり天才なんでしょうけど、彼が一番好きなのは鶏なんですね。



若冲「鶏図」
フライヤーより。




山種美術館、何度か訪れてますが平日もけっこう人いるんですよ。(自分もその構成員ですけど)で、どうやら比較的すいているのが15:30以降。入館は16:30までOKで、閉館は17:00です。特に天気悪いと、かなりゆったり見られます。どの美術館も、閉館1~2時間前くらいからは、すくんでしょうけど、山種は1時間で十分見れるサイズ感なので、十分いいなと思ってます。



この展覧会は、M夫人さまのところが丁寧に解説されてますので、是非ご参考に~🦌今回の展示会、全体にめでたい感じでよかったですね!



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