ヒーローの世界へ!みんなが笑顔になるアクションレッスン
誰しも一度はあるのではないだろうか。
漫画やアニメ、映画のキャラクターがかっこよく動き回る―――アクションに憧れたことは。
私もその一人である。
小中学生の頃、燃え上がる炎のような長髪を靡かせて剣を振るうキャラクターに心を奪われた。
時に華麗に、時に力強く動き回った―――妄想の中で。
現実では逆上がりも二重跳びもできない。跳び箱も5段すらまともに飛べない。
剣道の授業でそれっぽい雰囲気を味わうのが関の山。
憧れはあれど、現実の世界でアニメや映画のように私自身が動けるとは到底思えなかった。
私のように「自分には無理だ」と諦めたり、自分がやるという発想にいたらなかったりした人は少なくないと思う。
そんな人におすすめしたいものがある。それが、
『マモルヒーロー アクターレッスン』
マモルヒーロー アクターレッスンとは
大阪府守口市にある守口市民体育館で行われている殺陣やアクションを中心としたレッスンだ。
運営するのは、MAMORU HEROES株式会社。
なんと、『仮面ライダー剣』で仮面ライダーカリス/相川始役を演じられた森本亮治氏が代表取締役を務めている。
氏は2017年11月に同社を立ち上げ、マモルヒーローという実在するヒーローとしてヒーローショーやグリーティング、配信活動などを行っている。
こちらが2024年10月13日に行われたヒーローショー
黒地に赤と黄色を基調とした人物が、マモルヒーローだ。
無粋な表現にはなるが、『中の人』を務めるのが森本亮治氏である。
つまり、
仮面ライダー兼現役ヒーローが主催するレッスン
なのである。
なぜアクターレッスンに参加したのか
※「私」についての話となります。次項目まで飛ばしていただいても構いません。
マモルヒーローとの出会い
高校生の頃、特撮―――中でも、仮面ライダーやスーパー戦隊にハマった。一時期熱量が落ち着いたこともあったが、今現在私が最も推しているコンテンツである。
数ある作品の中で、特に好きな作品の一つに
『仮面ライダー剣』
がある。
今年、放送から20周年を迎えた同作品。これを記念し、今年2月。兵庫県尼崎市にて『仮面ライダー剣20th Anniversary STAGE&TALK』が行われた。
このイベントに参加したことをきっかけに、Vtuberアプリ『IRIAM』で森本氏がマモルヒーローとして行っている配信を見始めた。
同氏の温かく前向きな言葉と、優しいリスナー達(通称『守り人』)による穏やかな空気が流れる配信に心を奪われ、今では(仕事中等やむを得ない場合を除けば)ほぼ欠かすことなく配信に顔を出している。
この配信を通じて、マモルヒーローとしてのアクションショーやグリーティングだけではなく、アクターレッスン(以下:レッスン)を行っていることを知った。
レッスンに通い、マモルヒーロー(森本亮治氏)と共にアクションショーに出演されている方もおり、体験レッスンを受けることも可能だという。
初めてのレッスン、そして――
「子どもの頃の憧れに少しでも近づけるならやるしかないのでは!?」
「どんなレッスンか分からんけど、おもしろそう!」
そんな思いとMAT(マモルアクションチームの略。レッスンに通う方々やその関係者を指す)として活動されている方の後押しもあり、今年7月。
初めて体験レッスンに参加した。
レッスンが楽しかったのは勿論のこと、憧れを憧れのままで終わらせてしまった子どもの頃の自分がなんだか報われたような気がしたのだ。
一度知ってしまったこの喜び。
これはもう一度、いや、何度でも味わいたい!
というわけで、今年11月、2回目の体験レッスンを受けてきた。初めてのレッスンから驚くことに、半年も経っていない。
我ながらフットワークが軽すぎる。
が、それだけ楽しく貴重な時間となった。
私は自身の『好き』について表現することが苦手だ。そんな私が、より多くの方にマモルヒーローは勿論のことレッスンの魅力について知ってほしい!体験してほしい!という衝動に駆られた為、今回記事を書くことにした。
マモル アクターレッスンの魅力
①気軽に体験できる!
マモルヒーローアクターレッスンの基本情報は以下の通りだ。
まず、注目すべきは体験料金だ。
初回はなんと1,500円!
私も参加前にHPを確認し、
「実質タダやん!」
「もっとお金払わせろ!!!」
と、オタクにありがちなセリフで脳内が埋め尽くされた。
現実的な話をすると、映画館で映画を見るよりも安い!と表現すれば伝わるだろうか。
演技や殺陣等のワークショップは様々あるが、参加費は3,000円~が一般的だ。後述する様々な魅力も合わせると、いかに破格か、気軽に体験できるかお分かりいただけると思う。
加えて、アクセスの良さもポイントの一つである。
守口市は大阪市の北東部に隣接しており、梅田からは電車で30分程度、新大阪からは35~45分程度である。大阪市内在住の方は勿論のこと、遠方からでも比較的行きやすい場所だ。
大阪市内でお昼ご飯を食べてから、レッスンに向かうも良し。
早めに守口市へ向かい、守口市内でお昼ご飯を食べてからレッスンに向かうも良し。
ちなみに私は、過去2回とも守口市内のグルメを堪能してから、レッスンに参加している。マモルヒーローだけでなく、最早守口市の虜である。
また、遠方から参加する場合は着替えや荷物やがネックではないだろうか。
守口市民体育館には、更衣室とコインロッカーが備え付けられているので、その点安心だ。
但し、コインロッカーはサイズが小さい為キャリーケースを入れることはできない。また、使用には50円玉(戻ってこない)が必要となる為注意してほしい。
アクションは、未経験者が挑戦するにはハードルが高い内容だと思う。
だが、近場でお安く体験できるとしたら…
そのハードル、少しは低くなるはずだ。
②子どもから大人まで参加できる!
さて、このレッスン。
子どもは5歳から参加することができ、学業やお仕事と両立されている方が大半だ。
レッスンは準備運動の後、殺陣の先生(森本氏とは別の方)の動きを真似しながら、マット運動や殺陣の基礎となる形の練習を行っていく。
体験レッスンでは、先生だけでなく学生・社会人メンバーが子どもたちに教える場面もよく見られた。
日頃から子どもたちに教えていることも影響するのか、初心者の私に対しても皆さん分かりやすく教えてくださった。体験前は、上手くできるか不安でいっぱいだったが、そんな不安はすぐに解消された。
また、子どもたちは子どもたちのペースで伸び伸びと練習していたことも印象的だ。「集中して」と声をかけることはあるが、決して強制することはしない。
しかし、ひとたびスイッチが入ると子どもたちの集中力も数段上がる。大人と同じように取り組む姿を見ていると、微笑ましく感じると同時に「私もしっかりしなければ」と背筋が伸びた。
③褒めて伸ばす!みんなで楽しむハッピー空間
このレッスンを「いろんな人に広めたい!」と思った一番の理由がこれだ。
『エンジョイ&チームワーク』をモットーとしており、それを直に感じることができたからだ。
冒頭でお話した通り、私は逆上がりも二重跳びもできないし、跳び箱も5段すらまともに飛べない。
今でこそ学生時代の部活動やバイト、大人になってから始めた習い事のおかげで、体力だけはあるが、子どもの頃の体育の授業はそれはもう地獄だった。
マット運動が最たる例で、皆が見ている前で回ったり倒立したり(勿論できない)するなんて、恥ずかしくて消えたくなったものだ。
アクションレッスンである以上、当然このレッスンでもマット運動がある。
これはもう避けることはできない。
だが、ここで驚くべきことがあった。
子どもの頃は恥ずかしくて消えたくなるくらい嫌いなマット運動を、レッスンでは思いっきり挑戦することができたのだ。
それは何故か。
どんなに小さなことでも褒めてくださったからだ。
正直に話すと、マット運動の中でまともにできたのものは、前転と後転くらいである。
飛び込み前転や前転しながら最後に立つ(伸膝前転?)といった、通常の前転や後転に+αの動きが入ると途端に動きがぎこちなくなり、側転なんてそれはもう酷い有様であった。
そんなまともに動けない私であったが、
「いいやん!」「その調子!」
と沢山声をかけていただき、心に余裕が生まれた。
そうすると、次第に「上手くできなかったらどうしよう」ではなく、
『上手くできなくてもやってみよう!』というマインドに変わっていった。
苦手なことに対してここまでポジティブな考え方になったことは初めてで、そんな自分の変化に大変驚いた。
子どもの頃にこんな体験ができていれば、苦手な気持ちも多少は軽減され、もう少し体育の授業を楽しめていたのではないかと思う。
マット運動に限らず、他の練習でも同じように
「いい感じです!」
「上手いやん!」
等とポジティブな言葉が飛び交い、みんなが安心して活動できる環境・文化がある。
誰しも苦手なことや初めて挑戦することは、緊張したり、マイナス思考になったりするだろう。
しかし、このレッスンでは安心できる環境がある。多少緊張することはあれど、前向きな気持ちで挑戦することができるのだ。
④技術だけでなく、心も磨く
11月に受けたレッスンでは、「道徳」の時間も設けられた。
『最強のマモルアクションチームを作るために』というテーマで、チームが目指す方向や良いチームをつくるためにはどうするべきかといったことを、森本氏自らお話された。
そのお話の中で、『協力者』というワードがあった。
この『協力者』というのは、肯定的であったりポジティブな言動ができたりする人のことを指す。
『協力者』がいることで、安心できる環境が生まれ、最大限パフォーマンスが発揮できるというものだ。
正に先程の項目(③)の内容と合致している。
私自身、今回のレッスンで上手くできていなくてもちょっとしたことを褒めていただけたことで、安心でき、思いっきり挑戦することができた。
それと同時に、自身の普段の言動について猛省した。
ネガティブな性格では無いものの、疲れてくると職場での不平・不満を言いがちだ。周囲が共感してくれることもあり話は盛り上がるが、そうした言動が自身だけでなく、周囲のパフォーマンス低下に繋がることに気付かされた。
いきなりゼロにすることは難しいかもしれないが、できる限り少なくなるよう努めていく所存だ。
社会に出て約10年が経つ中、自身を振り返るきっかけをいただき、本当に感謝している。
また、毎回のレッスンでこのようなお話があるわけではないだろうが、子どもたちにとっても非常に良い機会だと思う。
今の子どもたちがどのような環境にあるかは分からないが、少なくとも私の子ども時代を振り返ると、学校以外で道徳的なお話を聞く機会は少なかったような気がする。
技術だけでなく心も大切している点は、子どもを育てる親御さんにとっても安心して子どもを預けることができる要素の一つになるのではないだろうか。
⑤初心者も安心!基礎から実践的なアクションまで身につく!
ここまでメンタル的な話題が主だったが、最後に実際のレッスンの中身についても紹介したい。
私が11月に受けたレッスンは以下のような内容だった。
ウォーミングアップ 約10分
武道場内をジョギング、ストレッチ、筋トレなど「道徳」の時間 約10分
森本氏によるお話マット運動 約10分
前転や後転、前転しながら立つ…etc.
敵に斬られる→倒れる この一連の動きの練習など刀を構え、一人で練習 約20分
先生の動きや構えや斬り方の指示に沿って動く
正眼の構え、柳、袈裟斬り等、様々な動きを行う二人一組で練習 約20分
斬る役と斬られる役に分かれて行う
ただ斬られるだけでなく、反撃したり悪役っぽく振舞ったりするよう指示がありバリエーションは豊富遠くにいる敵に向かって走り、斬る練習 約10分
先生が敵だと仮定し、離れた距離から走り、斬る
斬り方によって距離感が変わるため難しいヒーローショーに向けた殺陣の練習 約30~40分
MATメンバー用の時間である為私は見学
殺陣ができあがっていく様を見ることができたストレッチ、(時間外で)Tik Tok動画の撮影
合間合間に休憩は入るが、おおよそこのような内容・時間配分であった。
いきなり刀を持って斬るわけではなく、徐々にステップアップしているのが分かると思う。
刀の構え方や形については不安に感じる方もいるかもしれないが、先述した通り皆さん親切丁寧に教えて下さるので安心してほしい。
マモル アクターレッスンに参加しよう!
レッスンの魅力を紹介し、興味を持っていただいた方は是非体験レッスンを受けてみてほしい。
参加方法はとても簡単だ。
こちら(リンク先:アクターレッスン MAMORU HEROES株式会社)から、名前や連絡先、レッスン参加希望日等を入力し送信
担当者様より1で入力したメールアドレス宛にメールが届くため、内容を確認
レッスン当日、2のメールで指示のあった集合場所・時間に体験レッスン料(初回:1,500円)を持参する ※現金のみ
〈注意点や補足〉
レッスンは毎週土曜日に行われている。参加希望日に、土曜日以外の曜日を入力しない。
動きやすい格好で参加すること。私の場合、7月は半袖Tシャツとスポーツ用のショート丈のパンツ+レギンス、11月は半袖Tシャツの下に長袖Tシャツ、下は厚めのジャージで参加した。
飲み物や汗拭き用のタオルも忘れずに。武道場の畳に顔をつけることもある為、気になる方は顔の下に敷くタオルもあると良い。※斬られたあと倒れる練習の時は敷くことはできない
換気のため武道場の窓は空けている。冬は、見学していると急激に体が冷えるため、厚手のパーカーなど羽織れるものがあると安心だ。
武道場へ持ち込む荷物は可能な範囲で最小限にできると良い。今回、私はキャリーケースを持ち込んだが、ご迷惑だったのではと反省している。
館内は土足禁止。玄関口にあるスリッパに履き替えて移動する。靴の紛失を懸念される方は履き間違い防止のクリップを付けたり、靴をビニール袋に入れて他の荷物と一緒に持ち込んだりすると良い。
キャリーケースを持ち込む場合はキャリーケースの車輪につける靴下(車輪ソックス、百均にも売っている)があると、館内を汚す心配が無くなる。
あくまでも参加させていただいている立場であることを忘れない。森本氏をはじめMATの皆さん、関係者の方に対し、ご迷惑となるような言動は慎む。
とにかく全力で楽しむこと!!!
終わりに
いかがだっただろうか。
少しでもこのアクターレッスンの魅力が伝わり、体験レッスンを受ける後押しになれば幸いだ。
実際に参加すると、ここで挙げた内容以外にも沢山の魅力に溢れるレッスンであることを実感いただけると思う。
そうはいっても、
「自分自身が動くということはちょっとな・・・」
という方もいるかもしれない。
そんな方には是非、こちらを観に行ってほしい!
ショーは無料で見ることができ、サイン入りのツーショットチェキ会(有料)なども行われる。
マモルヒーローとMATの勇姿を是非、その目に焼き付けてほしい。
関西に行くことが難しい遠方の方には、以下がおすすめだ。
IRIAMでの配信
Vtuberアプリ『IRIAM』をDLし、通知をON
マモルヒーローと検索しフォロー!配信が始まると通知がくる!雑談、歌枠、お悩み相談…etc. これで貴方もマモルヒーローの虜になること間違いなし!TikTok マモルヒーロー(MAMORU HERO)@mamoru_heroes
MATメンバーによる殺陣の動画やレッスン中に生配信することも!?Youtube MAMORUちゃんねる(まもる)
ヒーローショーの動画は必見!他にもお悩み相談、コント等内容は多岐にわたる。Spotify マモルアクションチームのラジオできるかな (2025年1月29日追記)
2025年1月突如始まった、殺陣の振付担当のつちおさんと、MATメンバーのめんだこさんによるラジオ。MATファンは勿論、アクションに興味がある方必聴!
HPやその他SNSはこちら
公式HP MAMORU HEROES 株式会社
個人的には、特にキャラクター紹介のページを見てほしい
静止画で後姿があるって貴重だと思うX(旧)Twitter MAMORU HEROES@mamoru_heroes
IRIAMやTikTokの配信やイベント等の告知が中心
マモルヒーローの時にお茶目で時にかっこいい画像付きポストは必見!X(旧Twitter) マモルヒーローズスタッフ@MamoruH_Staff
スタッフ用アカウント。告知は勿論、MATやファンアートもRP(リポスト)されている為、マモルヒーロー関連情報を確認するにはうってつけ!Instagram MAMORU HEROES 株式会社@mamoru_heroes
一言で言うならTikTokとXの良いどこ取り。画像や動画をまとめて見たい場合はこちらがおすすめ公式LINE マモルヒーロー
最近できた公式LINE
個人的には今後の更新が楽しみなSNS
アクターレッスンだけでなく、マモルヒーローは様々な媒体で活動している。少しでも興味を持っていただけたら、貴方自身のスタイルに合った媒体で応援してほしい。
最後にお礼とお願いです。
この記事の『④技術だけでなく、心も磨く』を書くにあたり、レッスンの一部内容について掲載許可をいただきました。
「細かく書かなければ」という条件で、ご理解・ご了承いただきました森本亮治様並びにMAMORU HEROES 株式会社様、関係者の皆様、この場を借りて御礼申し上げます。
掲載許可はいただきましたが、この記事は一オタクが書いた非公式のものとなります。
本記事に関して(レッスンの申込は除く)、関係各所へのお問い合わせは控えていただきますようお願いいたします。
ご意見・ご質問がございましたら、私のX(旧Twitter)までご連絡ください。
なお、『④技術だけでなく、心も磨く』につきましては上記の事情からご返答いたしかねますので、ご理解いただけますと幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!