日本学生支援機構の貸与奨学金における保証制度
みなさん、奨学金を借りるときに真っ先に思いつくメジャーな機関はどこかわかりますか?
多くの方は日本学生支援機構(通称JASSO)を思い浮かべるのではないでしょうか。 ※ジャッソと呼ぶ方が多いです。
日本学生支援機構の貸与奨学金を利用する際には、必ず「保証制度」を選ぶ必要があります。
この保証制度には主に「人的保証」と「機関保証」の2つのタイプがあります。
それぞれの特徴をわかりやすく説明していきます。
私個人的な見解ですが、頼める人がいるなら人的保証を選択することをおすすめします。
●注意●
執筆時点における情報です。手続き方法は年々変更することがあるので、必ず在籍大学の奨学金窓口の方の指示に従ってください。
保証制度の基本
奨学金を借りるとき、もし返済ができなくなった場合に備えて、誰かがその返済を保証する必要があります。これが保証制度です。日本学生支援機構では、「人的保証」と「機関保証」の保証制度があります。
奨学金採用後、返還誓約書という書類に加えて必要な書類を揃えて大学へ提出します。
お金を借りるための契約書みたいなものだと思ってもらえればオッケーです。
返還誓約書とともに用意する書類は保証制度によって異なっています。
JASSOには以下のように記載されています。
1. 人的保証
誰が保証するの?
人的保証では、奨学生の親戚などが保証人になります。保証人となることができる条件はHPで記載されているので、チェックしてみてください。
もし奨学生が返済できなくなった場合、保証人がその返済を肩代わりすることになります。
メリット
人的保証の大きなメリットは、借りる金額そのまま使えることです。
何言ってるの?って思いますよね・・・
機関保証だと保証になってもらう分、借りる金額から一定額差し引かれてしまうんです。
要は、同じ貸与月額でも手元に振り込まれる金額が保証制度によって違ってきます。
デメリット
保証人には返済責任が生じるため、奨学生が返済を滞らせると、保証人に負担がかかります。保証人とはしっかりと話しをしておく必要がありますね!
もう1点デメリットとして、奨学金採用後に提出する書類を揃えるのが大変ということもあります。
返還誓約書という紙に署名してもらったり、印鑑証明書などを取得してもらったりなど、手間がかかるのが難点です。
下宿していて、保証人が遠方にいる場合は書類を整えるのに時間がかかるため要注意です。
いつか将来、ネット上で全て手続きが完結すればいいんですけどね・・・
2. 機関保証
誰が保証するの?
機関保証では、保証機関が奨学生の代わりに返済を保証します。具体的には、一定の保証料を支払うことで、保証機関が返済を肩代わりしてくれます。
メリット
機関保証のメリットは、保証人を立てる必要がないため、親や親戚に負担をかけずに済むことです。
また、採用後の書類を用意するのが人的保証に比べて圧倒的に楽です!
デメリット
保証人となって貰う代わりに、毎月の保証料が発生するため、学生本人の口座に振り込まれる金額が少なくなります。
保証料は貸与月額や借りる期間などで変動するため、一概に何円とは言えないですが、JASSOページで目安金額が示されているので、チェックしてみてください。
もし5万/月で4年間借りる場合、月に2,147円も保証料として引かれてしまいます・・・
外食2回分くらいなくなってしまうのは大きいですよね。
仮に4年間(48ヶ月)だと保証料は 2,147×48ヶ月=103,056円!
私からしたら大金ですよ?
私のおすすめは人的保証制度
奨学金を借りる際には、頼ることができる人がいる場合は人的保証を選ぶことをおすすめします。
保証料を自分の好きなように使える方がいいですしね。
しかし、中には「保証人となる資格者が周りにいない」、「親戚とは疎遠で頼めない」という方もいます。そういった場合はもちろん機関保証を選んで盛らればいいと思います。
まとめ
人的保証は保証料がない代わりに、採用時に用意する書類が多くて大変
機関保証は採用時の書類準備が簡単だけど、保証料が毎月かかる
それぞれのメリット、デメリットを考えて、ご自身の事情にあった保証制度を選んでいただけると幸いです!