河内のみかん畑で支え合いと助け合いを学んだ話
11月に、長野のキノコ旅で生産者の元に行くのってやっぱりいいなぁと再認識して月1くらいで地方に飛ぼうと決意して、
思い立ったらすぐ行動!
12月は熊本。「旅するおむすび屋さん」の菅本かなさんに付いて行って、みかん農家と海苔漁師のところへ二泊三日の旅へ。
高校の修学旅行以来の熊本です。約20年ぶりか・・・。式年遷宮ばりやん。
熊本上陸
1日目は移動日だったので、2日目のお昼頃から河内町に車で。熊本市ってめっちゃ広いんですよ、河内町も熊本市。3日間めっちゃ車で移動したのに熊本市から一歩も出ておらず。
道路の左手に有明海を見ながら車で走ること中心部から30分ちょい。
着きました!この段々畑の山々よ!
今回みかん畑をご案内いただくのは笑顔と河内弁が素敵な浮子さん。河内弁がすごくて半分くらい何言ってるかわからなかったりするけどご愛嬌。
浮子さんは出荷用の畑とみかんの実験用の畑を別々にしているようで、今回は実験用の畑に連れてってもらった。
循環するみかん畑
みかんってぶっちゃけ品種なんてものは数種類かと思ったら、めちゃくちゃあるんですよね。
同じみかんでも色々な特徴があり、接ぎ木と言われる1本のみかんの木に別の木を接着させることで新しい品種のみかんができるようでして。サクサクさの食感がするみかん、すごい酸味のあるみかん、甘いみかんなどなど。
接ぎ木ってすごいですね、ドラゴンボールのフュージョンみたい。それぞれの特徴を合体させることで新しい品種になるなんて。
間違ってたらすみません、河内弁で半分わからなかったのでそう解釈しました。
みかん畑には色々なミミズなど昆虫がそこら中にいる。東京にいるとあまり見かけないし、見かけられても嫌われる。
この畑にとっては、その昆虫たちがいる影響で栄養分や害虫駆除などの役割が循環してるそうだ。
田んぼには合鴨農法とかもありますしね。
僕らの社会においても色々な役割の人がいて、成り立ってるんだなぁとみかんを食べながら思いにふけった。
天然のビニールハウス
浮子さんの実験用のみかん畑から、車を走らせ海側の他の農家さんの畑へ。
みかんは日が当たるところがすごく育つようです。なので、同じ品種でも山の高度によっても違い、さらに海に近い方がよく育つようです。
「海の近くだと潮風とかで育ちにくいんじゃないかなぁ」と畑に行く前にふと思っていて、なぜ海の近くだと育ちやすいかと聞くと、
海の近くだと日差しが海の反射で下からも日が当たるからだと。
なるほど!天然のビニールハウスみたいなものか。自然すげー。
山を下り、海のそばに。みかんはこの12月くらいが旬のようで、春先はこのみかん畑がみかんの花で真っ白になり、みかんの香りが航海してる海人にも匂いが伝わるくらいこの辺一帯がみかんに包まれる。その時期にまた来よう。
助け合いと助け合いと助け合い
河内のみかん畑ツアーもあっという間に終わり、出発地点の浮子さんのお家に到着。
毎度面白い話が聞けて、あっという間の3時間。
色々な人生に役立つ話をしていただいたが、僕の中で刺さったことをご紹介。
去年の秋、日本一体に大被害を与えた台風。長野とか千葉とか説明する必要もないくらいの大被害がありましたね。僕も被害にあった農家さんの支援は積極的にしてきました。
浮子さんはおっしゃってました。
「台風とか自然災害がめちゃくちゃ多い。なんかあったら、うちにおいで。食べ物はいっぱいある。農家にはいっぱい食べ物がある。食べもんだけでも助けることはできる。そうやって昔の人は助け合ってきた。誰かが困ってたら自分のできることをしたらいい。」
困ってる人がいれば助けたいという人は多い。ただ何をしていいかわからないこともある。
なんでもいいので自分のできることを最大限すればいい、悩むことなく。
自分がやってもらって嬉しいことは相手にとっても嬉しい。逆も然り。
みかん以外にも学びの多い日でした。
浮子さんが帰り際に僕に
「あんた独身か?彼女おらんのか?食べ物以外も嫁を紹介するからこっち住みなさいよ」
・・・
熊本から渋谷に通おうと思えば・・・、いや無理だなw