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3ヶ月のヒモ生活で快適になった話

こんにちわ、ヒモ男です。

斜め前の新卒あべちゃんのヒモ生活を見かけてて「いいなー」と思ってたのが去年の春先。

楽そうですもん、なんか。でも、おじさんの僕にはちょっと合わなそうだなーと思いつつも。

機会があればやりたいなと思うくらいで。憧れはありながらも、その気持ちは心の内にそっと閉じ込めて約半年。

年中半袖の僕も肌寒くなってきた11月下旬。出会いというものは突然に。

スマホを見ながら歩きながらふと顔を上げると目に入ってきたのは、

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「スマホは斜めがけの時代へ 渋谷から始まる新しいスタイル」

あべちゃんがいつも肩からかけてるスマホのヒモじゃないか!新スタイルなのか!!!あべちゃんは最先端なのか!

あべちゃんのヒモは金色の可愛いチェーンで、おじさんの僕にはさすがに合わなそうだなぁと思ってたので、このスポーツタイプっぽいのが良さげじゃないか。

スマホをポケットに入れっぱなしだと歩きづらいし、持ちながら歩くのも片手がふさがって不便。カバンに入れてたらすぐに見れないし。

渋谷住み、渋谷勤務にとって

「渋谷から始まる」

というコピーを見て刺さらないわけがない。

欲しい。

だけど、だけどさ、

買ったらあべちゃんの真似してるって社内で思われるんじゃないだろうか。おっさんが若い女子の真似をしてモテようとしてると思われるんじゃないだろうか。

「渋谷から始める」というコピーを見て欲しくなったって言っても信じてはもらえないだろう。

あのヒモはあべちゃんのシンボルマークではないか。入社してすぐに目についたのは肩からかけてるスマホだったではないか。

このままおじさんはスマホをポケットに入れっぱなしでもいいんじゃないだろうか。ずっとガラケー時代からそうしてたじゃないか。

そう自分に言い聞かせてその場を立ち去ろうと思っていたら、あることが頭によぎった。

真似をしたと思われないようにすればいいんじゃないか。

真似をしたかどうかは時間軸だけではない。

僕がこのヒモの持ってるアピールを周りにいっぱいすれば、逆にあべちゃんが僕の真似したと思われるんじゃないか。

人の印象なんてそんなもんだ。後発で出てきたサービスが圧倒的なPRで世の中の人の頭の中の印象がすり代ることもあるじゃないか。

30後半の大人は心が汚い。印象操作であたかも自分がパイオニアであるかのように装うとしてる。

そう、このnoteを書いているのはパイオニアであることを装うためにキーボードを叩いた。

あべちゃん、すまん。

春先には次の新卒、要は初めての後輩に「るいさんと同じすね」って言われてしまうかもしれない。先輩の威厳を潰してしまうかもしれない。

すまん

だけど買うよ。


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最初の3日間くらいは肩から下げるという行為に慣れないのと、真似したと思われれてるんじゃないかという小っ恥ずかしさがあったものの、

1週間もすればもう体の一部。

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お散歩する時はポケットに入れる煩わしさもなく、何かあればすぐにスマホを見ることができます。楽やわー。

改札もスッと片手で持ち上げ、ピッとして、フッとスマホを手放して颯爽と電車に乗ることができます。楽やわー。

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ちょっとしたパーティーも両手が空いてるため、先に狙いの料理を誰かに取られるリスクも軽減。安全やわー。

料理してる時もキッチンに置いてずぶ濡れになるリスクも軽減。安全やわー。

いやー快適です。本当に。

手を使う仕事の人とか楽ですね。この前、海苔漁師のところに見学に行った時も思ったんですが、漁師さんとか合いそうですね。ポケットの出し入れだと海に落ちちゃいそうですし。

スマホをよくなくす人とか、ポケットから落として画面をよく割る人とかもいいですね。そんな心配ないですもん、体の一部だし。

ちょっと値段は高いですが、オススメですよ。色々な煩わしさが解消します。これ以外にも世の中には色々な形のヒモもあるみたいなので、ご安心を。


ちなみにこのヒモを買うときに、「俺も買うよ!」ってメッセしたら「仲間増えて嬉しいです!」と言ってくれた心の優しいあべちゃんでした。

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前田塁
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