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寿司の先にある広い世界の話
少し時間が経ってしまいましたが、先日のこちらの「美食倶楽部 x 松乃鮨」のイベントに行ってきました。
英国ロイヤルファミリーにも寿司を握ったYoshiさんはじめ、若手職人さんに寿司の握り方や蟹の剥き方など丁寧に教えていただきました。
中学の頃は将太の寿司に夢中で、家庭科の調理実習の自由に何を作ってもいいって言われた時は寿司をやったくらい寿司には興味ありで。
今回の参加者の中では一番将太の寿司を熟知してると自信満々。もう握り方とか頭の中で入ってますもん、小手返し一手とか。やったことないけど。
寿司ネタが神々しい・・・。魚も手元でさばいていただき、
みな興味津々。魚さばくのエンタメ感半端ないっすよね、ついつい見入っちゃいます。
そして、こいつも。行儀よく前ならえをしながら並んでます。
蟹は同じ種類でも水揚げする土地によって名前が違うんですって。そして、みんな自分たちの海の「◯◯蟹が一番うまい」っていうけど、結局取れる場所は一緒らしい。なんか可愛いですね。
握り方も丁寧に教えていただき、みんなでワイワイ。調理実習思い出しますね。
ちなみにみんなエプロンしてますが、僕は忘れました。はい、いつも通りの通常運転です。長野の旅の時も僕だけ忘れました。なぜか空のリュックだけは背負ってましたけどね。前世でエプロンと何かあったのでしょうか。
そして握り終わったのが、
こちら。寿司を握ることに夢中でピントがどこにあってるのかよくわからない写真になりました。
Yoshiさんが僕らが自分たちで握った寿司とは別に追加で2-3品握っていただき、みんなで「いただきまーす」。
こういう時ってだいたい
「あー、やっぱ自分たちで作った料理うめー」
ってなるじゃないですか。ね、普通。
素人の握った寿司って「刺身 on the おにぎり」ですよ。固い固い。あれだけ将太の寿司を読んでも、知識だけではダメですね。本当に。
Yoshiさんの握っていただいたシャリの柔らかさよ。口の中でパーっと広がって口当たりが柔らかい。
よく行くマグロの前で手を広げてるおっさんのお店とは違う。パーって広がります、シャリが。もちろんマグロのおっさんのところも好きだけどね。
パッと見て手順が同じでも目に見えない細かい部分で差が出てくるんですね、神は細部に宿る的な感じです。
料理の奥にある世界
会の最後の方にYoshiさんから締めの言葉で印象に残ってたのが
「寿司は、魚を獲るプロの漁師さん、その魚の中でいい魚を目利きするプロの仲買さん、そしてその魚を美味しく調理するプロの寿司職人。寿司を作るにあたり、寿司職人だけではできない。色々なプロがいて一つの寿司ができる。」
僕らは飲食店に行くと、その料理を作った料理人の方すげー!と思いがちですが、料理になるまでの食材を作った人、流通をさせてる人、飲食店だったら食事を提供してくれるスタッフなど、
色々なプロを通って1つの料理として完成されてることを忘れてはいけない。
ちょっと話が最近聞いた話に飛んでしますのだがが、牛肉も美味しさが決まるのは牧場で育てる部分だけではなく、
牛を殺す人、その牛肉を解体する人によっても味が大きく変わってくるらしい。屠畜場で牛をストレスなく誘導してあげるのも肉質に影響するようで。殺す前にストレス与えると身が硬くなっちゃうらしく。うまーくストレスなくうまーく誘導してあげたりするのも技術があるみたい。
普段何気なく食べてる料理も調理されるまでに至った過程を想像しながら食べると新しい世界が広がりそうですね。
目の前のアイスコーヒーの豆は誰が栽培してどこから来たんだろうか。
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