【M3-2021春】 新譜楽曲解説【RPG風BGM素材集】
こんにちは、ruhaと申します🍀普段はファンタジー系の音楽制作をメインに、ボーカル・作編曲にて活動しております。
この度のM3-2021春で、自サークル『Pastel Tone Music』の新譜として、『Sacred Island Saga』という、素材としても使えるRPG風のゲーム音楽をイメージした楽曲集を作りました。早速お買い上げ頂いた方、ありがとうございました!
今回はそちらの解説や、今後の活動の事などを書かせて頂きます!
【販売先はこちら】┈ BOOTH & DLsite(ループ版のみ)
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今作について
まだまだM3へリアルで出展するには状況が不安定だったり、少々多忙な時期だったので、今回はWeb出展という形で、負担を減らす為に楽曲もインスト中心で、DL販売のみでリリースする形にしました。
(ループ版やステムデータなど、色んな仕様を用意したので、結局作業量はそこそこ増えましたが…!)
コンセプトについて
本作はRPG風の世界観から、例えば町の曲、ダンジョンの曲、バトル曲…など、自分の作りたいシーンを切り取って、その場面のBGMを作るようなイメージの作品集です。
今回はBGMとしても使って頂ける事も想定し、他の素材楽曲との兼ね合いもあると思うので、いつもつい増やしがちな楽器数を少なく、出来るだけシンプルに、というのを心がけたつもり…です。
元々ドラクエ・FF・サガシリーズなど、王道のファンタジーRPGから特に影響を受けていたのですが、最近オクトラやブレイブリー2などをプレイして、すごく好みのサウンド感だったので…!
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特にこの楽曲集を作ろうと思ったきっかけの一つとして、オクトパストラベラー大陸の覇者の、『記されざる島オルサ』という曲が好きすぎて!
ストーリーで色々あった後に辿り着く場所の曲だったので、より印象深かったです。そして自分もRPGっぽい曲を作りたい欲が湧いてきました。
方向性としても、そういったメロディーラインが分りやすかったり、キャラごとに楽器やテーマがあるような、RPGらしい世界観を目指しました。
あとは、メロディーや楽器を共通させ、統一感や、繰り返し聴くほど発見がある!みたいな効果を狙いました。実際にBGMとして使われた際も、『あの場面で使われてたフレーズ…!』と、アツさの演出に繋がればと!
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【特設サイト】 https://sisaga2-ptm.tumblr.com
Tr.1 『聖なる伝承の島』
この曲をベースとして世界観を固めていきました。テーマ曲的な立ち位置ですね。船上や海辺・島の探索など、新たな世界が広がるイメージです。先述の『記されざる島オルサ』にも、楽器構成の影響をかなり受けました。
↑の画像は瀬戸内海、島は四国だそうです。実は左のほうに来島海峡大橋が!めっちゃ日本〜〜〜(写真素材をお借りして加工しました)
上記には波音も入っているので、完全に海のイメージですが、実はリズム感でも波の表現を意識していて!個人的にすごい船っぽいなーと思う曲があって、シャイニング・ハーツのOP『心に届く詩』という歌なんですが、
3拍子+パーカッションの低音部の感じなのかなーと思い、なんとなく意識して取り入れてみましたが、独特のリズム感が出て、良い感じになったのではと思ってます!
Tr.2 『仄灯りの回廊』
Tr.1『聖なる伝承の島』のメロディーを流用して、よりBGM向きな、音数を減らしたアレンジです。神殿や遺跡、森など、神秘的な場所に向いているのではと思います。
メロディーはストリングスのピチカートを少しシンセで補強したものです。ブレイブリー2の遺跡系の曲で割とメインに使ってあって、『ピチカートがメロディーに来るのもアリかー』と早速やってみました。
もう一つ、ギターやハープとはまた違った弦の音を一部使っており、こちらは『カンテレ』というフィンランドの民族楽器の音源です。統一感や神秘的な印象を出せるのでは、と今回ちょこちょこ使いました。(Tr.1/2/6に使用)
Tr.3 『与えられた使命の為に』
会話シーンや回想シーン、あとは儀式的な場面での使用もありかも、なコーラス入りの曲です。
ふわっとした設定ですが、ジャケットの子は『聖なる島で重要なものを守る巫女』的な役目を想定していて、この子視点の曲かなーと思っていたり。
仲間になるかもしれないし、役目が終わったら命が尽きるかもしれないし、実は黒幕かもしれないし…と色々想像して頂ければ、という感じですね。
Tr.4 『深淵からの囁き』
暗黒感・邪悪なものが目覚める・ボスの登場…のような、敵側のシーンっぽいイメージです。まだそこまで絶望的ではない感じなので勝てそうですね。もう少しテンポが遅くなるとより不気味感が出そうです。
次が正義感たっぷりでバトルに繋がる曲なので、対比として不穏な曲もあった方が良いかなーと!
Tr.5 『闇に立ち向かう時』
バトル前に相手を説得したり、『絶対に負けない!』的な、事態が好転する、勝利フラグ感のあるヒロイックな曲です。SRPG系なら援軍が到着したシーンとかにも。さりげなく5拍子です。ループ2周目からはオーボエを足して変化を付けてみました。
Tr.2/7を除く楽曲で使いましたが、ピアノは音域も広く、正も負もどっちのイメージも出せる万能な楽器なのでつい頼ってしまいます。ストリングスに関しては全てを纏める役割なので全曲…!!
Tr.6 『果たすべき使命の為に』
バトル曲。ギリギリ通常戦闘に使えないこともないかもしれないですが、中〜大ボス戦寄りでしょうか。今まで使った楽器やメロディーを盛り盛りにしました。
逆に通常戦闘曲を作るのが加減が難しかったりします…自作曲でRPGが一通り作れるぐらいには曲を揃えたいので、バトル曲はまた作ります!FFやサガ系の、メロディーラインがしっかりしている曲が好きなので、今後もそういう方向で!
Tr.7 『彼方へ漕ぎ出す船』
エレクトリックピアノをベースに、ストリングス・ヴァイオリンとチェロの掛け合いで構成した、穏やかさと、少し懐かしい感じもするようなエンディング感のある曲を目指しました。架空言語は英語っぽさがあります。
アニメARIAの『ルーミス・エテルネ』と、映画タイタニックの『My Heart Will Go On』を足して割ったような雰囲気になりました。(どちらも船がテーマつながりという)
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まとめ
元々音楽制作に興味を持ったきっかけはゲーム音楽で、自分の行動でキャラクターや物語が動いていき、それに付随するBGM、というのは幼心にとても印象深く、かなりの影響を受けてきました。あのシーンで流れていたあの曲…めっちゃいい…!!みたいな。
今は個人でゲーム制作されている方も増え、BGMで関われるチャンスは増えていると思うので、今後、一つの作品のBGMを丸々作るぐらいの勢いで任せて頂いたり、代表作と呼べるようなタイトルに関われたらいいなーと思ってます。(そして作った曲について語りたい)
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今後も色んなジャンルを取り入れたり、より楽器やシンセの知識を付けたり、実装時の演出などのシステム的な事も学べたら…と思っています。
自分でもゲームを作ってみれば、より制作者目線に立てると思うのですが…もし今後余裕があれば…!
そして、長期的な目標として、『音楽制作や作品での収入を中心にして生活できるように』というのが理想ですが、何より第一に、長時間の制作にも耐え得る体制や効率を考えていかなければ、というのを徐々に実感してきました…(目・首・肩・腰・手への負担をなんとかせねば…)
本当に無理のないペースで続けていきたいと思いますが、過去作品のご購入や、PixivFANBOXでのご支援などでも色々救われますので何卒…!!
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今後のサークルの活動としては、Webイベントにちょこちょこ顔を出しつつ、秋M3に向けてボーカルアルバムを作る予定です。
そのシリーズを一通り作り終えたら、あとはBGM素材を専門に作って行くのもいいかなーとぼんやり考え中ですが、完結まで数年かかると思いますし、イベントにも出たいですし、また企画も色々やりたくなるかもしれません!
これからも作っていきたいもの、関わらせて頂いた作品など色々あるので、音楽制作を中心に、細く長く続けていけたらいいなと思います!もし機会があれば、ぜひ新たな情報もチェックしてみてください!
それでは、ここまでお付き合い頂きありがとうございました!⸜(๑•ᴗ•๑)⸝🍵
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