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10/10 DAY#26 火の国熊本

今日のスケジュール
08:00 朝食 ボディースクリーニング
09:45 メディカルスクリーニング
11:30 メディアインタビュー
11:40 チーム&個人荷物積込み
12:30 ランチ
13:30 ホテル出発
16:30 熊本ホテル着 & スナック
18:00 ディナー
21:00 スナック

今日は移動日!
いつもと違ってバスで3時間の移動なので、当日にチームと個人荷物全てをトラックに積み込む。

いつものルーティン。
今日はランドリーピックアップが無いので少し遅く起きれた♡
朝食を摂りコーヒーを飲みながらホテルの請求書をチェック。
修正箇所をまとめてホテル担当者さんと軽くミーティングすれば、後は修正された明細書を持ってアランを探す。
一通り説明しアランがOKと言えばアランのブラッククレカを拝借して、このままこのカードを持って買い物行きたい気持ちを抑えて清算へ。
慣れたもんである。ホンマに秘書なれそう(笑)

そうこうしてるとモ○えもんさんから着信

ピロピロピロ♩
ラ「おはようございます」
モ「おはようございます。あの昨日御依頼会った件なんですけど…」

そう、また我々は困っておりモ○えもんさんに頼っていたのだ。

ラ「はい、どうでした?」
モ「一応オッケーは出たんですけど…」

今回の依頼はまたしても家族の送迎。
ジェイクとハーフペニーの家族も熊本へと移動し、その後も順当に行けば再び大分に帰ってくるのだ。
大分⇄熊本の交通は不便。
電車で行くと凄くめんどくさい。
そこでモ○えもんさんにまた社長さんに聞いてもらってたのだ。

ラ「…と言いますと?」
モ「社長も少し味を占めてきてまして、少し要求がエスカレートして来てるんですよ…」
ラ「なるほど、ではどれくらいの程度か探って貰えますか?」
モ「一応お伺いはしております、前回のスパイクとトレーニングウェア以上の物と、次もし大分で試合がある時はまた色々お願いしたいと…」
ラ「わかりました、選手に掛け合っておきますので熊本を出る時のお渡しでお願いしてもらえますか?」
モ「了解です、では社長にそれで決済お願いしておきます」
プープープー

ホンマ神様仏様モ○えもん様様である。
この人に断られた事ない!
社長のリクエストはまぁ何とでもなるだろう(笑)
グッズがダメならチームルームに来てもらお(笑)
後で選手に聞いとこう。

そして10tトラックの到着。
今回は選手達が自分の荷物をトラックまで持って来てくれて荷台に上げてくれるので楽チン。
あっという間に終わってランチを食べたら、ホテルの人達やモ○えもんさんにお礼を言い出発。
家族送迎車のドライバーさんに途中の休憩についてお願いをし、ハーフペニーの奥さんのジェスにもお願いしたら出発。

でも今回僕はDHLトラックを熊本までJRを乗せて運転しなければならない…
永遠とキャンディークラッシュするんだろな(笑)

トラックなので背もたれが倒せないので、長時間運転はなかなか腰に悪い…
僕の腰が限界を迎える頃に途中のサービスエリアで休憩。
家族送迎車も気を使ってくれて同じルートで来てくれてて、ジェイクとハーフペニーは休憩時間も家族と一緒だった。
運転手さんナイス!

みんなソフトクリームやコーヒーを飲んでリラックス。
ここでもウェールズは大人気。
みんなに囲まれ写真を撮られるけど、逆に選手から声をかけて一緒に写真を撮る(笑)
一番ほっこりしたのはおばあちゃんがひたすら日本語で「大きい外国人さんやねー」と言ってガラケーで写真撮ってたこのシーン。
みんな愛想良く笑ってた(笑)

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そしてまたバスに乗り込み再出発。
約3時間で熊本に到着。

実は僕は8月に台湾チームの後輩の結婚式の為に一度熊本を訪れていた。
この後輩は本当アホで良い奴、しかもスクールウォーズの大ファンで初めて僕と会った時に感動して握手出来なかった(笑)
伏見工卒の人に会うだけで触る事が出来なかったらしい(笑)
本当にファンだったので彼が台湾を去る時に持ってた唯一の伏見工ジャージをプレゼントした。
その時も号泣しながら喜んでたけど、この結婚式の時にお色直しでそのジャージと短パン姿でHERO流しながら登場した時はマジでドン引きした(笑)
でも今でもかわいい後輩である。

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話逸れてしましましたが元に戻して…

熊本を下見していたのでホテルの位置や繁華街の場所はある程度把握していた。
バスがホテル前の大通りに差し掛かると嫌でも目立つ。
道ゆく人が立ち止まりバスに目を向け手を振ってくる。
ここでもやはりワールドカップ熱は高まっていた。
ホテルに着くとホテルの皆さんとくまモンのお出迎え(笑)

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ホテルに着いたらこれまたいつものルーティン。
チェックインに車両受取り、ホテル担当者さんTCCさんとご挨拶しチームルームのセッティングに荷物の整理。
そして恒例のアラン登場(笑)
移動する度に何かしらリクエストしてくる。
けどそれももう何となくわかってた…

ア「スパはどこだ?」
やっぱり(笑)
でもここはホテルにスパが併設されてない!
そんな事はある程度資料を読んで理解してたので即答。
ラ「ホテルには無いです」
ア「そんな事はわかってる」
ラ「はい、1番近いのはここです」

こんな事もあろうかと事前に調べていたのだ。マジで秘書になれそう。

ア「うぬ、歩いてどれくらいだ?」
ラ「20分はかかります」
ア「遠い!しかし一度見に行きたいから車を出せ」
ラ「はい、いつ行きますか?」
ア「今すぐだ!」
ラ「はい(笑)」

という訳でアランとボビーを連れて城の湯さんへ。
中へ入り受付へ向かう。

ラ「すいません、あのーここの責任者の方居られますか?」
バイト「ここには居なくて10分程離れた事務所に居るんですけど…」
ラ「実は私こういう者でして…どうしてもお話させて頂きたくて…」
バ「電話してみますね」

そんなやりとりをしてる間にどんどん中へ入って行く2人…

バ「今から来るそうですので15分程お待ち頂けますか?」
ラ「はい、お手数かけてすいません」

速攻で2人を追いかける。
中へ行くと脱衣場で靴下を脱ぎ出している…

ラ「え?どうするんですか?」
ア「中を見に行くに決まってるだろ」
ラ「ちょ、あ、店員さんに聞いてくるから待って下さい」

そう言ってダッシュで受付の人に聞きに行く。
良いですよ。と言われ帰ってくると脱衣場にはもう居ない(笑)
浴場の中を覗くと赤い人影が2つ。
もう中に入ってるやん!
大急ぎで靴下を脱ぎ僕も中へ。
他のお客さんが湯船に浸かってジロジロ見られながら、手を突っ込み温度を確かめる2人。
そして2人で目を合わせうなずく。
良い湯らしい(笑)
服を着たままサウナにもガッツリ入る。
そして水風呂の温度もチェック。
無言のまま脱衣場に戻り、靴下を履きながら

ア「ヤーマン、ここは良いスパだ。オーナーと話して交渉しろ。毎日選手を15〜20人連れてくると言え」
ラ「はい、やってみます。因みに予算は?」
ア「お前はファミリーになって何日目だ?」
ラ「わかりました…」

そしてオーナーがやって来てくれてご挨拶。

ラ「我々ウェールズチームで日航ホテルに泊まってるんですけど、ホテルにスパが無くてですね…選手達は毎日の激しいトレーニングで毎日体のケアが必要で、スパは必須なんです。それでここを利用したいと思ってるんですけど、料金についてご相談させて頂きたくてわざわざオーナーさんに来て頂いた次第なんです」
オ「そうなんですね、確かにあそこのホテルさんは大浴場無いですよね」
ラ「ええ、そうなんです。あ、こちらチームマネージャーのアランさんです」

アランに耳打ちして、とりあえず褒めちぎってくれ。とお願いする。

ア「さっき中を見せてもらったけど、雰囲気、お湯や水風呂の温度は勿論、サウナは素晴らしい」
と自己紹介してからそんな事を言いながら握手する。
中々の演技(笑)
それを説明しアランと相談。

ラ「サインジャージとチケット何枚か用意出来ますか?」
ア「チケットは3枚は出せる」
ラ「それで充分です」

ラ「で、料金なんですが実は予算があまり無くて毎日20人以上がひょっとすると二回以上来るかも知れないのに全然無いんです…チームに出来る事はチームの為にこのお風呂屋さんが協力してくれた証としてチームジャージとオーナーを試合に招待させて頂く事位でして…」
オ「そうなんですね…大変なんですね…因みに当社のホームページやSNSで選手達がお風呂に来てくれている様子を載せても良いですか?」
(キターーーーー)
ラ「ちょっとお待ち下さい」
ラ「アラン、オーナーがこう言ってます」
ア「明日何人かピックアップして撮影しよう、うちのカメラマンも同行させて一緒に撮影する」
ラ「オーナーさん、だそうです」
オ「わかりました、そこまで言っていただけるなら御協力させて下さい」
(御協力…?これはこっちの勝手なお願いですw )
オ「お代は結構です」
ラ「マジですか!?それは本当に助かります。アラン、オーナーが無料で良いと言ってます!」
ア「ヤーマン、良くやった!オーナーさん、本当にありがとう!ウェールズ国民を代表して感謝する!」

という訳で謎の無料(笑)
オーナーさんめちゃくちゃ男前!
地元熊本で開催されるRWCで何か役立てるなら!と言ってここまでしてくれた。
本当感謝しかない!
次の日、選手数名とで城の湯さんを訪れてサインジャージをプレゼントしました。

アランは超御機嫌。
でも困ったのは僕ら。
毎日ここまで車で送り迎えする必要がある。
まぁそれも仕事だから仕方ないか。忙しいけど…

という訳でここでも謎の交渉にオーナーさんに助けてもらい、
お陰でチーム(マネージメント)はスパを手に入れました(笑)

ホテルに帰りディナーを済ませ、今日は流石にやる事がいっぱいなので飲みは断り、プレゼント企画の当選や発送準備を行い寝たのでした。

続く

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