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10/12 DAY#28 キャプテンズラン for ウルグアイ

今日のスケジュール
09:00 朝食 ボディースクリーニング
10:00 ホテル出発 キャプテンズランへ
   メディアインタビュー
12:30 ランチ
16:00 スナック
18:00 FW / BK ミーティング
18:15 ディナー
21:00 スナック

今日はもうキャプテンズラン…
熊本来て3日でキャプテンズラン…
何だかせわしない、でも仕方ない。
熊本はホテルの場所も繁華街にすごく近かったのでもう少し居たかったな…

本州では台風の影響で試合がキャンセルされる中、熊本は風は強いけど明日の試合には影響無さそう。
熊本のスタジアムではメンバー外の選手達はトップアップフィットネス。
メンバーは入念に戦術的フォーメーションを確認。
キッカーのパッチとハーフペニーは黙々とキックを確認しキャプテンズランは終了。

明日使う道具以外を積み込んでスタジアムを後にする。
昼からは練習はオフ。
選手達は各々カフェに行ったり熊本城を観に行ったりとリラックスしてる中、我々は夜のマネージメントディナーの下見や明後日の準備等をする。

そうこうしてるとアランの登場。
ア「散髪に行きたい、どこか探してくれ」
ラ「はい。何軒か近くにありそうです」
ア「では行こう」

先ずはホテルの裏の美容院、入って聞くと40分後なら空いてるとの事。
それをアランに告げると
ア「遅い、待てない!」
ラ「はい…」
(ちょっと位待てば良いのに…)

そしてアーケードの方の床屋さんへ歩く事10分。
今日は予約でいっぱい…
もう一つの店へ。
途中アーケード内で出店が出てる所を通るとアランは興味津々、小さなお祭的な物らしくそれを説明し出店でおやつを購入し食べながら移動。
結局もう一軒も空きがなく、最初の店に電話してようやくOK。
(最初から待っとけば良かったのに…)

お店に到着して椅子に座るアラン。
ラ「で、どう切りますか?」
ア「ナンバー3で全部切れ」
ラ「ナンバー3?」
ア「バリカンのナンバーだ、知らんのか?」
ラ「美容師さん、ナンバー3ってわかります?」
美「3ミリって事ですかね?」
ア「違う!」
ラ「どうやらウェールズと日本では呼び名か仕様が違うみたいです…」
ア「そんな所まで違うのか?」
ラ「はい」
 このおじさんはウェールズがワールドスタンダードだと信じてるタイプ。
 でも反抗はしない。
ラ「この中から長さを選んで下さい」
ア「ではコレで」

ヴィーーーン
バリカンの音が鳴り響く店内。
待つ事5分。終了(笑)

美「では流しますのでこちらへ」
ア「要らん、ドライヤーで切りクズを吹き飛ばしてくれたらそれでいい」
美「あ、はい」

あっけなく終了。店に入って10分も経ってない。
まぁ元々そんなに切る所も無いし(笑)

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お代も釣りは要らんと言って三千円置いてさっさと帰って行った(笑)
美「なんか本当すぐ終わっちゃいましたね…(笑)」
ラ「ね(笑)」
美「なのに代金丸々貰ってお釣りも要らないって…」

ここで魔が刺す。
ラ「あ、じゃ僕の横と後ろの生毛だけ切ってくださいよ?」
美「あ、良いですよ。その方が私もスッキリします」
と、いう事でいつもは自分でバリカンで切る横と自分で出来ない後をやってもらう事に。
早速座り切り始めた時、一緒にいたシューちゃんが「あ、アラン戻ってきたで」

店の前のホテルの方向を見るとアランがコッチを見ながらニヤついている…
そして店内に…

ア「おい、ヤーマン!俺の金で髪切ってるだろ?」
ラ「え。と…はい…」
ア「ふん!ちゃっかりした奴め!その分後でしっかり働いてもらうぞ」

それだけ言って去っていった…
何なんだ!このおっさん!
何しに戻って来たんだろう…
謎だらけだけどアランの金で髪を切った事がバレてしまった…
このツケは大きそうだ…

そして髪も無事?切り終わりシューちゃんとラーメンを食ってホテルへ戻るとアランが居た。
ア「おい、ヤーマン」
ラ「はい」
ア「さっきの散髪代やけどな、早速働け」
ラ「はい、何でもさせてもらいます」
ア「ここに明日の試合のチケットがXX枚ある。これはチームが使える当てがわれた席だ。でも熊本には俺達はそんなに知り合いが居ない。余るのもみっともないのでここに子供達を招待しろ。それが仕事や」
ラ「はい、喜んで!」

どんな凄い事させられるかとドキドキしたけど容易い御用だった。

僕は早速プレゼント企画で当日会場で受渡ししてくれるEさんに連絡をとった。
Eさんは八代でラグビースクールを運営されている1人。
事情を説明してチケットを子供達中心に招待してもらう事に。
ただ1枚だけ席が離れてしまって居たので心配だったけど、
台湾チームの元チームメイトにお願いし隣に座ってもらう事に。
元チームメイトも快諾してくれて一件落着。

チケットと当日のプレゼントと北九州市から貰った国家とカロンランの歌詞付き選手名鑑パンフレットをEさんの妹さんにお渡しして今日の仕事は終了。

そしてキャプテンズラン恒例のマネージメントディナーアウト。
この日はステーキではなく近くの日本居酒屋に行く事に!珍しい!
到着して昼間アレックが交渉したコースで料理スタート。
酒も進んだ所で追加オーダーで馬刺しを頼む。
実は欧米人はステーキや焼肉は好きでも日本人に定番である、牛タンやホルモンなどは気持ち悪がって食べない。
馬肉なんてもっての他!
食べた事も無ければ食べようなんて気にもならないらしい。

でもここは日本熊本。馬刺しは超有名。
RWC2019での思い出にという事で僕らが勝手にオーダーしたのだ。
それを皆んなに説明しても、えー?って顔してる(笑)
説明した途端にJRに至ってはホテルに帰ってしまう始末(笑)
元々変食と言うか英国風の物しか食べない変わり者なのでチームメイトも帰った事に怒ってた位だからJRは無視!(笑)

1番に食べたのはシェフのアンドレ。
シェフだけあってどんなものか興味が勝ったらしい。
タテガミは流石にあんまりだったみたいだけど、
赤身は美味いと言ってお代わりしてた。
全員が食べ約2/3は美味いと言ってた。
ウェールズでやれば流行るかもね(笑)

そしてもう一品はアレックがチョイスした魚の兜煮。
アレックいわく、これも欧米人には衝撃的な見た目らしい(笑)
味はともかく何せ食べにくい見た目らしい。

これもアンドレが先行して食べる。
美味いを連発。山椒が気になって調理場まで見に行って試食してた(笑)
当然そのまま食べた後泣きそうになってたけど(笑)
意外にも1番気に入ってたのはガットランド。
箸が難しいので素手で身を取り食べてたし、目玉まで食べたのはガットランドだけだった。

そしていつもと違う居酒屋なので、酒は焼酎と日本酒をバンバン頼む(笑)
僕らもそれに合わせて飲むのでベロベロ(笑)
店を出る頃にはアレックは店の勘定が出来ないレベルに…
外に出てみると明日の試合には登録されてないノンメンバーが歩いてる。
どうやら彼らは今日は酒を解禁されたらしい。
既に居酒屋で一杯やってるらしくテンションが高い(笑)
この辺にバーは無いか?と聞かれながら拉致されその辺のバーを見て周り中に入る。
楽しそうに外で酒を飲みながら話してる選手達を見たのは初めて。
何だか邪魔したく無い気分になり、2杯ほど一緒にして後は選手だけにしてバーを後にした。彼らにもリラックスが必要だ。

結構日本酒を飲んだのでフラフラになったので今日はここまで!

誰かに見つからないようにコソコソとホテルへ帰り気絶する様に寝ました。

続く

因みにアレックはベロベロで1軒目の居酒屋終盤から記憶が無く、気づいたら夜中1時ころにホテルの入口外で寝てたらしい(笑)

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