10/14 DAY#30 ただいま大分
今日のスケジュール
08:00 朝食 ボディースクリーニング
09:30 メディカルスクリーニング
09:45 スパリカバリー
11:00 チーム荷物積み込み
12:15 ランチ
13:00 ホテル出発 別府へ
16:30 スナック
18:00 メディアインタビュー
18:30 ディナー
21:00 スナック
今日で熊本とはお別れ。
4日間だけの滞在だったけとホテルスタッフさんもTCCさんも皆んな本当に良くしてくれました。
実は宇土市長さんからずっとチームに時間を作って海苔の贈呈式をさせて欲しいと言われていたのですが、滞在期間が短く時間が取れない為、大変申し訳なかったのですが戴くのみとなってしまいました。
宇土市は海苔の養殖が有名なのですが、実はその養殖が可能になったのはウェールズ人海藻学者ドリュー氏の功績だとか。
今でも4月にドリュー祭と称して毎年お祝いしているそうです。
そのお陰で今回ありがたく超高級海苔を戴く事となりました。
後日東京にておにぎりや手巻き寿司の具材としてホテルに提供してもらいました。
いつものルーティンで朝食を採っていると、ホテルスタッフの方から話しかけられる。
ホ「短い間でしたがありがとうございました」
ラ「いえいえ、こちらこそ本当にお世話になりました」
ホ「実は来られるまではどうなる事かと心配してたんです…」
ラ「…?と言いますと?」
ホ「いや直前までXXXXチームが2週間滞在してたのですが、なかなか大変でして」
ラ「そうなんですか?」
ホ「ええ…まぁ色々とありまして…」
ラ「そうだったんですね…」
ホ「まぁチーム側からの要求が多くて中々難しいモノもありまして」
ラ「まぁチームによって色々あるでしょうね」
ホ「本当その通りです。そんな中組織委員会さんから回ってきたウェールズのレポートを読みまして…」
ラ「そんなのあるんですね!」
ホ「はい、詳しくは申し上げられませんが今までのホテルさんからの色々な報告であったり、TCCさんからの業務報告などですね」
ラ「なるほど」
ホ「で読んでみるとウェールズチームはホテルやTCCさんに対する注文が多かったり、なかなかの難題だったりだったんです」
ラ「そうなんですか?」
(何やろ?家族部屋用意しろとか、料理の味付けとかシャトルバス何とかしろとかかな…)
思い当たる節は色々ある(笑)
ホ「なので結構構えてたんです(笑)でも到着されてお迎えした時の雰囲気が思ってたのと全然違って…特にアラン様がレポートと全然違うイメージでして」
ラ「アランは見た目あんな強面ですけど良い人です。勘違いされ易いですけど(笑)」
ホ「ええ、それは最初に少しお話ししてわかりました(笑) あとは山本さん達ですね」
ラ「え?何かありました?」
ホ「いやこれもレポートと大分違いまして、丁寧だし腰も低いし。正直びっくりしました(笑)」
ラ「えーそうだったんですか?」
(どんなレポートやねん!見たいわ!)
ホ「はい(笑) 他のチームのリエゾンの方と比べてですけど、何でも自分達でやられてるし、我々ホテルとチームの中間に居られて舵をとられてる感じで本当助かりました」
ラ「いやーホテルさんに頼ってばかりなイメージでしたけど(笑)」
ホ「いや本当に。だからウェールズには帰って欲しくないと言うか、もう少しいて頂きたいってのが本音です」
ラ「そう言われると嬉しいです!」
ホ「この4日間ですっかりウェールズファンになってしまいました。是非優勝して下さいね」
ラ「ありがとうございます、チームの為に頑張ります!」
嬉しい限り。こんな風に言ってもらえるとは。
しかし組織委員会もどんなレポート出してるんや(笑)
そう言えば最初に担当チームが決まった時から上の人達はウェールズを心配してた。
アランが強烈過ぎて有名だったらしいけど、それにしても警戒し過ぎだなと思ってた。
そう言えば豊田でも担当者さんから問題児ウェールズリエゾンみたいな事言われてアレックがブチ切れてたな(笑)
確かに北九州でも練習行くのにバスに乗らないとかあったけど、そんなルール別に守らなくても良いと容認してた。
セキュリティーの問題とか言われたけど、福岡県警の人達も協力してくれてて、問題無さそうと言ってたし。
まぁ僕達はお利口さんではないけど、やり方はスマートだと思ってるから、そう言う部分が悪く伝わったんやろな…どうでも良いけど(笑)
僕達リエゾンの仕事は組織委員会に属してるけど、組織委員会やワールドラグビーの為に働く訳じゃない。
組織委員会スローガンは「チームに最高のサービスをする」だ。
その上は最低限守るルールや規則は有るけど、それら全てがチームの為になるとは限らない。
目的の為の手段をお手伝いする事。
手段は決められておらず、時と場合によって変わる事がある。
その時僕達はチームの為に何が出来るか?
僕達が決めるんじゃない、組織委員会でもない。
チームが決める事をサポートする。
チームファースト。
この意味を履き違えてはいけない。
これからチームが日本を去るまで、これは絶対に変わらない。
それが僕達3人が出した結論だった。
この頃から周りからの僕達の評価も変わりつつあった…
そんな会話をしてたらスパリカバリーに行くのに2パーティーに分かれるからそれぞれに帯同しろ!とのリクエスト(笑)
チーム荷物の積込みもあるのに!
そのため人手が足りずホテルの人にお願いして積込みを手伝ってもらう…
早速すいません(笑)
それでも担当者さんの話の通り、僕達のお願いにも嫌な顔一つせずスーツ姿で汗ダクになって手伝ってくれる。
ホンマに助かります。
そしていよいよホテル出発。
出発前にガットランドからホテル支配人さんへウェールズチームからの感謝の言葉とささやかなプレゼント。
ウェールズはお世話になるであろう人達の為に自国から贈り物を用意して来てました。
本当こういう所は紳士の国です。
そしてファンやホテルの人達に見送られ、熊本を後にし次のキャンプ地は大分別府へと向かいます。
別府へ向かう道中、マッサージセラピストのハンナから僕にメッセージが。
ハイ、ヤーマン!
JRと楽しいドライブしてる?
次のホテルの別府湾リゾートだけど、ネットで検索したらこんなのが出てきたの!
私この部屋に泊まりたい!
何とかホテルの人にお願いしてみてくれない?
ハンナ
ハローキティルーム!!
いつも馬鹿でかいラガーマンの体をリカバリーすべく頑張ってる女の子。
厳つい奴らばっかり見てるから並大抵の精神では務まらない仕事だな、といつも見てた。
言い方は少し悪いけど「普通の女の子」には出来ない仕事だと思う。
セラピストと言うのも有るけど、ラガーマンはすぐ脱ぐ奴が多い(笑)
試合後のロッカールームとかなかなか露出度高い。
そんな中で選手に最適なセラピーを施し、彼らをまた戦いの場に送り出す。
しかも彼女は選手達からテクニックが人気。
実力が無ければ直ぐにクビになる仕事だろう。
そして彼女は常に明るい。
毎日僕に「Are you living in the dream?」と言ってきてくれて僕の人生感を変えた人。
色んな意味や捉え方がある言葉だけど、
僕には今にフォーカスして瞬間瞬間を大事に生きてるか?と聞こえました。
このリクエストを受けて絶対にクリアしてあげたいと思い、成し遂げました(笑)
別府湾リゾートの担当者さんにまたしても感謝です(笑)
あっという間に別府湾リゾートホテルに到着!
実はチームは前回と同じ杉乃井ホテルが良かったんだけど、
(勝手がわかっているから)
大会前にあるドローが行われ大会期間中に発生する条件の違いにおいて選択する順番が決められてました。
ウェールズは運悪くめっちゃ順位が低く、決勝トーナメントに残ったチームで最下位(笑)
と言う訳で杉乃井ホテルはイングランドが先にリクエストして決定済みでした。
*最近や当時のツイートで台風で中止になるくらいなら1日延期すれば良かったのに…と言われてますが、全てのスケジュールはガチガチに決まっててホテルの出入りも数時間前に他のチームが居た。って事もあるので変更はほぼ不可能だったと思います。
だけど別府湾リゾートは別府湾沿いの丘の上にあり景色は琵琶湖ホテルに引けを取らない美しさ!
毎日このプールサイドでアイスバスしてました(笑)
しかしホテルに到着すると微妙な事態に…
このホテルにイングランドのサポーターがツアーで大量に泊まるらしく、入口入って直ぐにイングランドサポーター向けの受付デスクが設置されており、イングランドジャージを着たお姉さんが数名座っている(笑)
これにはさすがのアランも苦笑い(笑)
こんな事ある?と思いながらもホテル到着時のルーティンをこなしていく。
チームルームの設置、チーム荷物をラゲッジルームに入れ、チェックインはJTBさんとホテル担当者さんにお任せして、車両の受取、家族のための部屋準備交渉など…
あっという間に時間が過ぎ去り息をつく間も無くディナーの時間。
ディナーも終わり、だいぶ片付いたのでそろそろ部屋に行こうかなと思ってたらチームルーム前の吹き抜けの一階のバーで飲むアランに見つかり飲むこ事に(笑)
雰囲気は最高やねんけど、すぐに見つかるこの構造を恨みながら、
到着してからまだ入ってない今日からの部屋へと続くエレベーターを横目に階段でバーに降りて行くのでした。
続く
因みに今日のサムネ写真は、
ホテルロビーにあったVRゲームで遊ぶボビー(笑)
この人こう見えてもレスリングのオリンピアンで過去にはワスプスやトゥーロン、イングランド代表やライオンズでもフィジカルパフォーマンスコーチを務めた超偉大な人なんです!
普段は冗談しか口から出ないんじゃないか?って程アホな事ばっか言ってるムードメーカーだけど、練習中は彼とコーチ達が考えたメニューで息をあげる選手達を大きな声で鼓舞する、超GAP人!
選手達やコーチ達からの信頼は絶大。
後ここでは紹介出来ないマル秘情報だけど、「Bobby’s Cup」と言うイベントがあり、チームが4連勝した時だけ行われる儀式でその4試合でのベストパフォーマーをボビーが自ら作り上げた映像と共に発表するんですが、コレがどんなバラエティ番組でみたプログラムより面白い(笑)
選手やコーチ達はこれが見たくて勝とうとしてるのかも?と思う内容です。
*本当にトロフィーカップもあってわざわざウェールズから持ってきてた(笑)