2020TL第3節 神戸製鋼 v サントリー

https://www.youtube.com/watch?v=VsNwhOnp7os

37:59 AT エッジラックからのAT

井坂「このATどういう狙いですかね。エッジラックからめちゃくちゃ偏った位置にBD2回作って外に回すっていう。なんかサントリーのエッジからのATはイマイチな印象があります。」
岸岡「確かにそんな感じあるよね。なんだろ。BK勝負したいのかな。」
井坂「それなのにエッジに持っていくことが多いですよね。あと、エッジに持って行った後のラインがめちゃくちゃ狭いのも気になります。」

サントリーのBK3のポジショニング

高校生「サントリーのBK3が前に出てるから神戸は蹴っていいと思ったんですけど。」
岸岡「いいんじゃない?」
井坂「これ見た所ずっと1フルっぽいですよね。ここまでやってるっていうのは意図的だと思うんですよね。ポゼッションさえ獲得できればATできるっていう自信があるからサントリーとしてはキックを誘ってるのかなって思います。」
岸岡「前のDF揃えるためもあるね」
井坂「確かに神戸の強みであるリサイクルスピード抑えられてるっていう点ではサントリーのDFめちゃくちゃいいですよね。」

40:10 AT 浅いキックオフ

井坂「ここのキックオフ僕全然理解できないです。なんで前なんですかね?」
岸岡「後半最初いったれって感じなんじゃない?笑」
井坂「メンタル的なアレですか笑」
岸岡「ちゃんと見えてないけど、めちゃくちゃ競るの上手い選手がいるんじゃない?神戸もそこにしっかり競れる選手置いてたとか」
井坂「それにしてもそのリスク取る必要ありますかね?深く蹴って蹴りださせて再獲得でいいんじゃないかなと思います。」
岸岡「僕は奥に蹴るかな」
井坂「ですよね」

AT 神戸製鋼のスタイル

岸岡「神戸のATって理にかなってるよね。ピックして外空いたら展開するっていう。」
井坂「そうなんですよね。あとは基本的にダイナミックなBDでATしていこうという意図があると思います。タックルされても絶対にオフロードでBDの位置を微妙に動かしたり、ピックでオフサイドライン変えたりしてDFセットさせづらくしてるなあって感じます。あと、神戸って基本的に全体の戦い方をどうするかっていうより、小さい局面のパーツを組み合わせていいATしてるイメージあるんですよね。例えば9シェイプの中でも絶対に空いてる選手にボールを運ぶとか。で抜けたらオフロードでリターンもらってみたいな。パーツパーツが毎回いいんですよね。」
岸岡「あーなんかイメージわかる。」

51:05 AT G前FWフェイズへの切り替え

井坂「ここのATどうですか?」
岸岡「FW行って欲しい」
高校生「WTB的にも目の前空かないからFW行って欲しいです。」
井坂「そうですよね。ただ、なんでここの1stレシーバーがこんなに内にヒットしてるんですかね。BDの位置も変わらないしタッチラインに近いし。」
岸岡「FWフェイズ始める合図かなんかじゃない?」
井坂「外にいるFW呼んでもう少し真ん中でヒットできないものなんですかね?」

52:50 AT G前スクラム

井坂「ここのATどうします?」
岸岡「無理しなくてもいいからゴリゴリで取って欲しいね。もちろん数的優位を活かしたいけどシチュエーション的に絶対トライとりたいからリスク低い方でいいんじゃないかな。」
井坂「僕このシチュエーション2フェイズでトライ出来たと思うんですよね。1次のBDの位置はめちゃくちゃいいのに、BWTBがBDに参加しなかったのと、バックローが回り込んでスイープしたせいでフォールディング止められなかったという部分がしっかりできてれば順目いけたはずなんですよ。」
岸岡「BWTBは逆目に相手WTBを固定するためにおいてたんじゃない?」
井坂「最初はそうですけど、スクラム崩れた瞬間とかボールインの瞬間に動き始められたんじゃないかなと思います。そのタイミングからはWTBのDFも順目に回り込めないと思うので。」

AT FW戦で負けている時

高校生「サントリーはこの試合でFWが負けてたと思うんですけどFWを使ったATが多かったのはなんでですか?」
岸岡「この戦い方で行くしかない感じだよね。」
井坂「そういうポッドだからかな。1331はFW当てないとAT出来ないから。」
岸岡「結局そうだよね。まあ日本のほとんどのチームは1331だと思うけど。」
井坂「FW強ければ全然いいと思うけど、前に出れないってなると次のATも上手くいかないからね。」
高校生「じゃあFWで負けていたサントリーはこの試合どうしたら良かったんですかね?」
井坂「セットピースは悪くないから、そこからのストラクチャーで取り切るって所にフォーカスするべきだったんじゃないかな。凡ミス的なのでトライとれてない所とかもあったし全然勝機はあったと思う。」

AT ポッドの使い方

高校生「今ポッドでのATを決め打ちでしかできないんですけど、それってどうしたら改善できますか?」
岸岡「それなら選択肢を増やせばいいんじゃない?決め打ちだったとしても選択肢がいっぱいあるなら問題ないと思うよ。」
井坂「あと、決め打ちでしかできない理由がSOにあるか他の選手にあるかっていうところは確認した方がいいね。いくらSOがいろんなアイデア持ってても他の選手がセットしてなきゃAT出来ないからコミュニケーション取っていくべきだと思う。」

AT 1st フェイズからのコンテストキック

高校生「1stフェイズのキックのオプションが上手くいかないんですけどどうしたらいいですか?」
岸岡「ロングキックってこと?」
高校生「コンテストキックです。空いてるのはわかるんですけどイメージがわかないっていう感じで。」
岸岡「競れる場所に蹴って味方に合わせさせるっていう考え方にした方がいいと思う。味方が走りこんでる所に蹴るのってめちゃくちゃ難しいから。キック蹴るのって相手がどこにいようとクオリティが変わるものじゃないから、しっかりと狙った所に蹴れるようになればいいと思う。」
井坂「コンテストキックって再獲得するものっていうよりも、取れたらラッキーくらいに考えた方がいいと思う。その方が蹴る方も気が楽だし、取れなかった時の動きも良くなると思う。で、個人的には1次から蹴る必要性ってそんなにないんじゃないかなと思うんだよね。ちょっと攻めてみてからでも全然いいと思うし、ATチャレンジしてダメだったら蹴るっていう考え方にしてみてもいいんじゃないかな。」

AT 自陣からのオプション

高校生「自陣のピンチの時にシンプルなATオプションをするんですけど、他にオプション作った方がいいですかね。」
岸岡「シンプルでいいと思うよ。リスクとの兼ね合い意識すると難しいことはする必要性ないと思う。ただ、シンプルすぎると相手のWTBが下がったままでキック蹴った時に相手がカウンターATしやすくなるから、外に回すオプションも持ってた方がいいね。」
井坂「外に展開できるオプションは必須だと思う。これがあるかないかでDFの動き方も変わってくるし。もちろん練習しないとできないけどね。」
岸岡「でもそればっかり練習するとこあんまないでしょ。リスクあるし。」
井坂「練習すればできるようになると思うんですよね。練習してないからできないだけかもしれないっていう。ただ、リスクはもちろんあるので優先順位として高いのはシンプルな方っていうのは間違いないです。」
岸岡「シンプルイズベストだからね」


いいなと思ったら応援しよう!