TL2020 第2節 トヨタ v パナソニック

0:50 AT ラインアウトからのショートパント

岸岡「なんで1次目蹴ったと思う?」
高校生「うーん…」
岸岡「序盤に蹴ったら前に出てきづらくなるとかなのかな。一発目でインパクト与えたかったのかな。」
井坂「僕はこのキックあんまり理解できないです。どうせキック蹴るならラインアウトのオールメンで一番後ろで獲得っていう難しいことをFWにさせる必要ないと思うんですよね。てっきりモールかピールだと思ってました。5menとかの獲得しやすいオプションでやっても結果は同じになるように感じるので。」

AT キックオフでどこを狙うか

高校生「キックオフってどこを狙うのがいいんですか?」
岸岡「基本的には端かな。ATラインが1wayになるから基本的に相手がキック蹴り返してくるんだよね。相手の選択肢絞れるっていう感じ。」
井坂「最近はタッチキックの飛距離を短くするために真ん中に落とすっていうのもあるけどね。ただそれは2way相手に与えるからATされたら弱いんだけど、相手がキックしてくることがわかってるならオプションとして良かったりとか色々あるよね。」
岸岡「何が絶対とかじゃなくて、ちゃんと相手を見て考えることが大事だよね。」
井坂「あとは時間帯とか大事ですよね。キッキングチームだけどビハインドで終盤迎えて相手がATするしかなくなった時とかは端に落とした方がいいだろうし。何よりも相手をしっかり知ることが必要かなって思う。」

50:07 AT SOの仕掛け

高校生「SOをやっていて、このシーンみたいに相手をスピードの変化で抜きに行くことって意識してますか?」
岸岡「自分をマークしてるのが誰かっていうのは意識してるね。トイメンがPRだったらいけるなあとか。」
井坂「これってゴール前だからいけるっていう所もあると思う。中盤でやって抜けなかったらAT停滞しちゃうけどゴール前ならFWがゴリゴリ行くだろうし。あと、抜きにいくっていうよりも、ここ抜けそうだなって目星をつけておいて空いたら走り込むっていうイメージな気がする。」
岸岡「そうだね。狙うというよりも行ける時に行くみたいな。」

AT 9シェイプからのオプション

井坂「堀江選手が入ってから一気にパナソニック良くなりましたね。前半のATはオプションが少ないというかDFからしても読みやすいATだったんでトヨタは楽に止めれてたと思うんですよね。それが1stレシーバーとして堀江選手が入るようになって9シェイプからSOにボールが渡って外まで展開できるようになったっていうのが転換点ぽいですね。結果としてオプションが増えたから9シェイプでゲインできるようにもなったしっていう。」
岸岡「明らかに福岡選手がボールタッチする回数増えたね。」
井坂「そうですよね。パナソニックはいかに両WTBにボールを回すかっていうことが意識できている時は強いですよね。」

79:39 AT 試合終了直前、負けているチームのキック

高校生「この時間帯でのキックってどうなんですか?」
岸岡「狙いとしてはいいキックだったかもしれないけどこの時間帯にすることではないかなあ。相手のDFが良くて攻めあぐねて蹴っちゃったんだろうね。相手はキック蹴ってもらいたいから後ろの人数減らしてるだろうし、そうなったらゲインしにくくなるだろうしね。」

AT 自陣22mからのハイパント

高校生「自陣22mからハイパントを蹴っているのをよく見るんですけど、どういうメリットがあるんですか?」
岸岡「例えば風が強いとかっていうのもそうだけど、相手がミスする可能性が高いのはハイパントだから、もしロングキックのカウンターでエリアを挽回されるならハイパントの方がいいかな。例えば自陣10mまでカウンターされるんだったら10mにハイパント落としておいたほうが再獲得の可能性もあるから良かったりするよね。あと22mだったらダイレクトで出ても問題ないしチャレンジしやすいよね。」
井坂「あとはBDの出来る位置の問題もあるよね。ロングキックだったら相手がカウンターで好きなところにBDを作れるけど、ハイパントは落下地点がそのままBDができる位置になるから相手のオプションを絞りやすいっていうメリットもあるかな。」

日本一になるためのマインドセット

高校生「優勝するチームのマインドセットってどんな感じですか?」
岸岡「説明するのは難しいけど、毎日日本一の練習が出来てるかっていうのを意識するっていうのはあったかな。大学ではそれを口すっぱくいってたかな。やっぱり学年によって優勝に向けての熱意って温度差あると思うんだよね。それでも全員が同じ方向向いてやっていかなきゃいけない。これが出来るチームは強いよね。」

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