3vs2や2vs1をゲーム中心の練習に変えるためには?
ハンドリングやストレートラン、カットインなどの練習のためによく行われる練習として、3vs2 や2vs1などがあると思います。
よくやりがちな練習ですが、本当にゲームで活かせるスキルや知識は獲得する事ができるでしょうか?
ゲームで発生する3vs2とは人数が同じでも、DFの間隔が広かったり、狭かったり、ラックに寄っていたり多様な状況があると思います。
そのため、ドリル練習で行われる3vs2などはゲームで発生する状況とは少々異なることが理解する事ができます。
それでは、ゲームで使えるスキルを獲得していくためにはどのようにメニューを組めば良いかというと、タッチラグビーを活用することです。
タッチラグビーで3vs2や2vs1が多く発生するように環境を整える事ができれば、多様な状況の中で練習する事ができます。
ここでいう環境とは、人数とコートのサイズ、条件などを指しています。
3vs2を多く発生させ、ストレートランのスキルを獲得したいのであれば、
・コートの横幅を人数に対して狭くする
・AT5 vs DF4
・DFはタッチしたらグランドにダウンしてからDF
・ATはタッチされたらパス
などのルールにすれば、ゲームの中でも3vs2を連続させて発生させる事ができます。
”ストレートランをしろ”
ではなくストレートランをした方が優位になれる状況を作ることがコーチには求められます。
なぜ、”ストレートランをしろ”が望ましくない声かけなのかを説明すると、選手がどんな状況でもストレートランをしなければならないと思ってしまう可能性があるからです。
ストレートランをした方が優位になれる状況といえば、
・ゲインしDFがセットできていない
・広いスペースはないがDFを引き寄せたら外側の選手を活かせる
などが考えられると思います。
獲得したいスキルを発揮しなければならない状況をいかに練習で再現する事ができるか、これに尽きると思います。
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