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あの人もこの人も、できるあなたもできない私も

本編とはあまり関係ないのですが、僕は普段あまり漫画を読まない人間です。

鬼滅の刃や呪術廻戦など大学生の間でも流行っていた漫画もそうですし、進撃の巨人やキングダムといった面白い漫画も読んだことはありません。


そんな僕がどハマりした漫画が最近できました。

「ミステリという勿れ」という作品なのですが


深いです。。。


ほんとに深くてまたnoteにも書こうと思っているのですが、学べることがたっくさん書かれていて早く次のページにいきたいと期待値がぐんぐん上がっていくのです。

みなさん漫画を読んでいて最高のシーンを何回も読み返しちゃうときないですか?
あれが頻繁に起きるんです。

そんな僕がどハマりした漫画が来年1月から月9ドラマで実写化されるみたいなので是非観てみてください。






今日話したいのは多様性についてです。


僕は大学でラグビーをプレーしています。

ガチガチの男スポーツのラガーマンがこのnote書いてるの想像したら面白いですよね。


僕は高校からラグビーをしているんですけども、たまーに思うことがあります。


チームスポーツ(野球、サッカー、バスケなど)の経験がある方だとあるあるかもしれないんですけど、チームに1人くらいはオフェンスでもディフェンスでも活躍してなんでもできちゃうスーパマンみたいな人っていますよね。

その人のクローンを作って1チームをその人だけで作っちゃえば最強なんじゃないの?って思います。


例えばメジャーリーガーの大谷翔平選手、投げて打って守って三刀流なんてアメリカで言われてました。抑えても抑えても大谷サンが出てくる訳ですから、彼が9人並ぶメンバー表を見たら相手ピッチャーはめちゃくちゃ嫌でしょうね。


そんなことをたまに考えるのですが、アメフト漫画のアイシールド21ではこんなセリフがあるのです。


同じコマ22枚なんてチームほど
ぶっ殺しやすいカモもねえわなぁ




多様性の、ある側面での重要さはこのセリフに尽きるような気がします。

実際スポーツをする中で感じていることでもあるのですが、相手チームのみんなが同じリズムで同じようなプレーを選択し、同じところに弱点をもつと攻略するのは簡単です。

いくつかプレーを試してみて崩せればそれで戦術の駆け引きが終了してしまいます。

部活をしていると様々な特性を持った人間が集まります。
ラグビー歴が4年に満たない僕には素早いパス回しは出来ないし、舞うような華麗なステップは踏めないです。

僕のチームにはそれができる素晴らしいチームメイトがいます。
それが出来ない僕は違う場所で咲くことを選んでいます。

人とは違うリズム、視野、発想を心掛け、相手の調子を乱すようにするのです。




究極を言えば「同じ(ような)人間で構成された組織は脆い」です。





これが先ほども述べたように多様性が叫ばれるある側面での理由だと思います。


こう聞いてもいまいち何が言いたいのか分からないよって人はもう少しお付き合いください。


こんな話を聞いたことがあります。

弱肉強食が自然の摂理なら、社会的な弱者とされている障がい者、無能な人たちは制度などで守られる必要はないんじゃないかという考え、耳にすることがあるのではないでしょうか。

かわいそうだから、人権があるからといって経済的に保護する意味が分からないという人もいるかもしれません。

その話の中ではこのように結論づけていました。

同質性をもつ集団は脆い。
今、優れた能力を発揮している人たちも環境が変われば一転、弱者になる可能性を秘めています。

人間はこのような不測の事態にもなるべく最大限生き残れるために様々な性質をもった集団を形成することを選んだのであるという考え方をしているのだ。と


例えば


娘が父を嫌悪することって恐らく多くの家庭で起こっていることだと思います。
洗濯はもちろん分けてするし、会話もそこそこに自分の部屋にこもるのは典型的な娘像でしょう。

しかしそれは個人のせいではなく、生き物の反応だというのです。

もし同じ遺伝子をもつもの同士から子どもが生まれれば、遺伝子レベルで多様性を持たない。つまり変化に弱く、生存する上で不利なのです。

だから遺伝子レベルで警戒をしているのだという話です。



今現在優秀だとされているビジネスマンなんかは停電などによってコンピュータが動かなくなればその長所はたちまち消えてしまいます。
数億円をざらに稼ぐアスリートも、無人島に置いていかれれば生き残ることは難しいでしょう。

結局のところ状況が変われば、何が優秀で、何が出来れば褒められて、何が正解として教えられるのかはすぐに変わるのです。

今は障がいと判断され、ハンデを背負っている人たちでも何かの機会に持っている能力が発揮され、一夜にして強者になる可能性を秘めているのです。

地球の歴史を見ても、環境が大きく変わればあれだけ強そうで、隆盛を誇ったティラノサウルスだって絶滅し、細々と隠れて生活していた人間の祖先が生き残るというようなことがありました。

ティラノサウルスは多様性を持たず、狩りの能力のみを極めたが故に長期間生き残るという生存戦略は身に付けていなかったのです。

人間はその点、賢い頭で生み出した革命的なものの数々によってできた余剰、余裕を使って、いつか役に立つかもしれない人間の「可能性」をできるだけ守っていこう、残しておこうとしている、、と考えることができるのです。

これが人間の生存戦略なのです。




ここまで根気強く読んでもらってありがとうございました。


多様性、実感をもって良さを理解することは少ないですが、これを読んでちょっとでも「いいこと言うじゃん?」って思ったら大事にしてみてください。

「最後まで何言ってるか分からなかった」のもありです。

あの人もこの人も、よく分からないのもまた貴重な多様性です。


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