To Be Analyst episode 0.3
2008年4月に、晴れてジャパンラグビートップリーグのチームアナリストになったわけだが、まずは「2人体制」と聞いていたチーム編成が「1人ぼっち」だったことに驚きを隠せず、不安は大きくなった。
この時の肩書きは「テクニカルディレクター」
誰を指揮するわけでもなく、アナリストチームがあったわけでもないが、ディレクターという肩書きで活動が始まった。
もう1つの不安(やっぱ聞いてないよぉぉぉ〜)
「一人でやるしかない!」
そう決意をして、それには機材がある程度必要だと!ということで、前任者から現在のアナリスト環境を含め引き継ぎをした。
すると... ない!ないのです!!
あったのは Windows XPのメインパソコン、DVテープのビデオカメラ2台とHDDビデオカメラ1台だった。
でも前任者は、他に遠征先で使うWindows XPの小さなパソコンとプロジェクターがあるという。
でも ないんです!どこにもないんです!
というか分析を進める上での機材が圧倒的に足らないんです。
なので 主務の方に相談し、新しいパソコンの購入希望を。。。
しかし 答えは NO!!!!!
絶望的だったけど、どうにかするしかないので、自前のWinPCを出動させました。
当時は上位機種だったNECの自前Windows XP
フロッピーデスク対応で、CDドライブも完備!
反対側には・・・
当時は最高レベルのUSB2.0に、IEEE、もうあとは...もう呼称を忘れた(笑)
こんな感じでどうにか映像の処理だけでも...と始めたが、わかる人にはわかる! Windows XP機にインストールされていたWindows Movie Makerなんてホント飾り的なインストールでほぼ使えなかったんです。
そうこうしていると、とある選手がやってきて...手にはプロジェクターを持っていた。どうしたの?と聞くと、結婚式で使うんで借りてたとか。
自由だ!
小さなWindows-PCもコーチが持ってきて、便利だから家用に借りてたと。
自由だ!
このあと自前でWindows Vistaを購入し、Macまでも購入したのは言うまでもない。
つまるところ、分析を深く行うような環境は全く整っておらず、ほぼイチから作り上げていく事になるのだが、当時はしんどい思いはしたものの、今になっては良い経験でした。
チームに分析環境をどう構築させ、監督やコーチに標準レベルのPC操作を教えられるか。チームに分析するという行為がどんなもので、どんなメリットがあるのか、いろんな企画書の作成やプレゼンのトレーニングにもなりました。今となっては...