「視える化」実践中(2009.11.10)
これは私がジャパンラグビートップリーグのチームでアナリストになって2年の秋に、日本eコーチング協会に寄稿した記事です。
「視える化」
徳川家康は 三方ヶ原の戦いに負けて城に逃げ帰った際、
絵師を呼んでボロボロになった自分の姿を描かせ、
それを掛け軸にして飾ったそうです。
普通は戦に勝った勇ましい姿を絵にするが、
家康はあえて負けた姿を絵に残し戒めとして、
負けを教訓として『視える化』したのです。
トヨタ自動車は、工場での作業工程を『視える化』し、
工場内の作業効率を上げたという
スポーツ選手は、自分がその種目において
成功した時や調子のよかった時の映像を何度もみて、
自分のイメージを高め、また調子が悪くなった時は映像を見て振り返ったりします。
私は現在、ラグビーのトップリーグに参戦している
福岡のコカ・コーラウエストレッドスパークスでテクニカルを担当しています。
普段からゲームや練習のビデオを撮影し、プレーを『視える化』し、
選手とともに振り返っています。
シーズンに入ると各地に遠征しますが、前泊するホテルで選手が見られるように、30分くらいのモチベーションビデオを作成しています。
その週のチーム状況などを感じ取り、今のチームに合ったビデオを作成します。
そんな中、いまいち調子の上がらない選手がいたので、
すごく調子の良かった時のビデオを集め、編集し、
こそっと30分の中にフューチャーしてみたことがあります。
試合後その選手に
『あのビデオのおかげでなにか感覚が戻ってきたような気がする。ありがとう』と言われました。
すごくうれしかった。
これもちょっとした『視える化』と言っていいかなと思ってます。
ちなみに…今年、群馬県の高校ラグビーの歴史が変わった。
私が日本eコーチング協会で勉強しながら1年間コーチングしていた
群馬県の明和県央高校ラグビー部が、初の花園出場を決めてくれました!
『視える化』によって色々なプレーの改善をおこなったチームであるが、
非常にうれしいニュースでした。
再始動
日本eコーチング協会が再始動しました。
待ちに待った再始動!これからがワクワクします!!
2007年の活動時には、競技スポーツだけでなく、
動作分析として
ダンスやトレーナーのテープ分析、パン屋さんの生地のこね方分析などもあって刺激満点でした!
まずはコーチングや分析の初歩を日本eコーチング協会で学んでみませんか?