見出し画像

まさかのタイミングで『ステージ4Bと知る』

かなり記憶が曖昧で申し訳ないのだが。

ラスケモ後、月1回の定期検診でちょいちょい色々な問題が出ては色々な診療科に回されていた。

片腕&両足の浮腫みがすごくて緊急でCTを撮ったり(問題ナシ)、浮腫みと同じ頃に目の奥でキラキラしたモノが見えてしまえば眼科を受診するように言われたり(全身の浮腫みの影響で眼圧が高めだったのが原因。とりあえず様子見)、腕の変な部分に謎の肉の盛り上がりを発見すれば肉腫かも?と整形外科にも回ったし(肉腫ではなく原因不明で様子見)、腎臓の値が悪ければ腎臓内科にも回った。(これも様子見)


そんな日々の中での出来事。

何か問題が見つかった場合、病院内に診てくれる診療科があると、担当医は私の目の前で院内紹介状を打ち込んでその場で予約を入れてくれる。

pcのモニターはそこそこ大きく、さらに映し出される文字も大きく、しかも私の目の前にある。

嫌でも入力内容が目に入ってくる。盗み見するつもりじゃなくても勝手に目に入ってくるし、なんなら見てくれ!の状況である。

ある院内紹介状を打ち込んでいる時、最初は「センセ〜打つの大変そうだなぁ。頑張って!」と心の中で応援していたのだが、ふとある文字が目に飛び込んできたのである。

「子宮体癌 “ステージ4B”DC療法6クール終了・・・(以下略)」

ん?ステージ4B!?私聞いてないよ。

え?手術後の説明の時、聞き飛ばしてた?たくさんメモしたのに確かそんな説明書かなかったよ。

・・・混乱のまま担当医に聞けずで今に至る。

まぁその後も院内紹介状を書くたびに“ステージ4B”と毎回書くのでどうやら間違いではないらしい。

こうやって私は変なタイミングで自分が『ステージ4Bと知る』のである。

私の中ではステージ3Cとステージ4Bとでは全然違うと思っていた。
まず5年後・10年後の生存率が全然違う。

完治はないって言われた衝撃より生々しく、一瞬真正面からアイスピックのようなもので刺された感じがした。

まぁ案外すぐに立ち直るのだが。

冷静になって調べてみれば、どう考えても私は子宮体癌マックスのステージ4Bだ。

子宮体癌だけじゃなく、腹水あったし、リンパにもあちこち転移してたし。先生も言わずもがなだったのだろう。


そりゃ〜そうよね。ごめんごめ〜ん。

一応主人にも話したけど、「うっかり。うっかり。テヘヘ」という感じで報告してしまった。もう泣くとかそういう感じではない。

当時の感情を何と表現したら良いのか。
うまい言葉が見つからない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?